妊娠中にリンゴ酢を飲んでも大丈夫?使い方には注意点も
妊娠中は食べ物・飲み物に気を遣うため「リンゴ酢って大丈夫なんだろうか」と気になる人もいるでしょう。結論からいえば、リンゴ酢の摂取自体は問題ありません。妊娠中にうれしい効果もあります。ただし、リンゴ酢が合うレシピの中にはNGなものもあるため注意が必要です。
そこで本記事では、妊娠中にリンゴ酢が大丈夫な理由とNGレシピを解説します。後半ではおすすめレシピも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
妊娠中でもリンゴ酢が大丈夫な理由
リンゴ酢には妊娠中にNGな成分が含まれておらず、厚生労働省からの注意喚起もありません。つまり、リンゴ酢自体は妊娠中に摂取しても大丈夫ということです。
リンゴ酢には食欲増進・食べ過ぎ防止・消化吸収効率アップ・疲労回復など妊娠中に嬉しい効果もあります。
たとえば、リンゴ酢に含まれる酢酸やクエン酸は唾液の分泌を促して食欲を増進させ、消化吸収効率を高めるため、妊娠中の食欲減退・栄養補給対策に効果的です。一方でクエン酸が満腹感も与えてくれるため、食べ過ぎは防止できます。
リンゴ酢の効果についてさらに詳しく知りたい人は、次の記事をご覧ください。
妊娠中のNGリンゴ酢レシピと注意点
リンゴ酢自体は問題ありませんが、食べ合わせや摂取タイミングなどには注意が必要です。ここでは、NGレシピと注意点を解説します。
妊娠中のNGリンゴ酢レシピ
まずは妊娠中に気を付けるべき成分と該当する食品、リンゴ酢を使ったレシピを表で確認しましょう。
NG成分 | NG食材 | NGリンゴ酢レシピ |
---|---|---|
アルコール | ワイン・焼酎など | ワイン割り・リンゴ酢サワー酒 |
カフェイン | コーヒー・紅茶など | はちみつリンゴ酢と紅茶のホットドリンク |
水銀 | ミナミマグロ・メカジキなど | リンゴ酢のカルパッチョ |
リステリア菌 | 生肉・生に近い肉や魚の加工品・ナチュラルチーズ | 生ハムやスモークサーモンのカルパッチョ・ナチュラルチーズのピクルスやカプレーゼ |
ヨウ素 | 昆布 | 昆布酢 |
ヒ素 | ひじき | ひじきの酢の物 |
ビタミンA | レバー・うなぎ | レバーのさっぱり煮・うざく(うなぎときゅうりの酢の物) |
リンゴ酢はさっぱりした料理によく合いますが、妊娠中は生の食材が基本的にNGです。カルパッチョやナチュラルチーズ(非加熱)のカプレーゼなどは避けましょう。加熱したチーズであるプロセスチーズならOKです。
レバーやうなぎは完全にNGではありませんが、レバーは串焼き1本分、うなぎはかば焼き1つ分が1週間で摂取できる上限とされています。カフェインもできる限り避けましょう。どうしてもコーヒーや紅茶を飲みたい場合は、1日1~2杯に留めることが大切です。
リンゴ酢の摂取量の目安
リンゴ酢に限らず、お酢は1日大さじ1杯摂取するのがおすすめです。大さじ1杯の摂取を続けることで、疲労回復をはじめとする効果を実感しやすくなります。とくに食事中や食後に大さじ1杯を摂取すると、食後血糖値の上昇リスクを避けられます。
ただし、健康にうれしい効果があるからといって、摂取しすぎるのは良くありません。リンゴ酢はまろやかな味わいですが酸性は強いため、胃腸のダメージにつながります。1日大さじ1杯で十分なので、摂りすぎには注意しましょう。
お酢全般(酢酸)の効果をさらに詳しく知りたい人は、次の記事をご覧ください。
摂取を避けるべきタイミング
妊娠中に気を付けたい摂取タイミングは次のとおりです。
- 空腹時
- 横になる直前
- 水でうがいができないとき
妊娠中の食欲減退におすすめなリンゴ酢ですが、完全に空腹のときは避けましょう。酸性が強いため消化器官に負担をかけてしまいます。おすすめなのは食事中に摂取することです。酸味を利かせた料理やドリンクで取り入れましょう。
また、リンゴ酢ドリンクなどを摂取してからすぐに横になると、胃や食道に不快感が生じる可能性があります。食道炎になるリスクなどもあるため、摂取後2時間程度は横にならないよう心掛けましょう。
水でうがいができないタイミングも避けるのが無難です。口腔内の酸性が強いまま放置すると、酸で歯がとける酸蝕歯のリスクがあります。
カバノキ科アレルギーの可能性があるときは避ける
春の花粉症といえばスギのイメージがありますが、1月~6月にかけて全国的にカバノキ科の花粉も飛散しています。カバノキ科の花粉症の人は、リンゴ酢の摂取を控えましょう。
また、次の食材もカバノキ科なので、摂取後にアレルギー症状が出たことがあれば妊娠中は避けるのが無難です。普段は気にならないほど軽度でも、妊娠中は体質が変化している可能性があります。
- リンゴ
- モモ
- サクランボ
- ナシ
- アーモンド
- 大豆
- ピーナッツ
- キウイフルーツ
- ヘーゼルナッツ など
とくに、モモ・サクランボ・アーモンドはリンゴと同じカバノキ科・バラ科です。これらの食材を摂取した後で口周りや耳の中にかゆみが生じたり、腹痛や喉の違和感が生じたことがある人はリンゴ酢の摂取を避けましょう。
妊娠中でもOKなリンゴ酢レシピ
おすすめのリンゴ酢レシピには次のようなものがあります。
- リンゴ酢の炭酸水割り
- わかめの酢の物
- リンゴ酢で作る酢豚
- 餃子や蒸し鶏のタレ
- 中華スープ
炭酸水は妊娠中の気分転換になりやすいのでおすすめです。リンゴ酢で食欲増進も期待できるので、つわりなどで食欲がないときに軽食とともに炭酸水割りを飲めば、食事を摂りやすくなる可能性があります。
妊娠中にNGなリンゴ酢レシピで昆布やひじきを紹介しましたが、海藻全般がNGなわけではありません。わかめは妊娠前と同じように摂取してOKです。
リンゴ酢は中華料理とも好相性です。妊娠中は油の過剰摂取を控える必要があるからこそ、リンゴ酢を利かせたサッパリ味の中華料理にすれば、油の量を減らしても満足感を得やすくなります。
その他にも、さまざまなリンゴ酢レシピがあります。作り方など詳しく知りたい人は、次の記事をご覧ください。
リンゴ酢を妊娠中の健康管理に役立てよう
リンゴ酢には食欲増進・食べ過ぎ防止・疲労回復など妊娠中に嬉しい効果があります。NG食材との食べ合わせや摂取タイミングには注意が必要ですが、上手に活用すれば妊娠中の健康管理に有用です。
とくに、食事中や食後に大さじ1杯の摂取を続けると、効果を実感しやすくなります。わかめの酢の物やつけダレなど、手軽なレシピを覚えておくと便利です。
また、つわりや倦怠感などが続き、気分転換したいときはリンゴ酢の炭酸割りが役立ちます。ドリンクレシピも豊富にあるので、ぜひレシピ集も参考にしてください。
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リンゴ酢についてのQ&A
- 妊娠中にリンゴ酢を摂取しても大丈夫ですか?
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妊娠中にリンゴ酢を摂取しても大丈夫です。厚生労働省からの注意喚起もありません。
- リンゴ酢の摂取時の注意点は?
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リンゴ酢は1日大さじ1~2杯を、水で薄めて摂取してください。リンゴにアレルギーがある方は、リンゴ酢の摂取を控えるか、摂る前に医師に相談しましょう。
- 妊娠中のリンゴ酢の適切な摂取方法は?
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妊娠中に限らず、リンゴ酢は食事中や食後に水やお湯で薄めて飲むのがおすすめです。ドレッシングやマリネに使う方法もあります。