どくだみ茶は体臭対策に効果あり？体臭の原因と有用な成分を解説

どくだみ茶には体の臭い対策に役立つ成分が含まれています。しかし、体臭にはさまざまなタイプがあるため、すべてに有効なわけではありません。どくだみ茶が自分の悩みと合うのかどうか、迷う人もいるでしょう。

この記事では、臭いの種類別の原因を解説したうえで、どくだみ茶が対応できる臭いの種類を解説します。後半ではどくだみ茶では対応できない臭いへの対処方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

臭いの種類別で体臭の原因を知ろう

ここでは、代表的な7つの体臭の原因を解説します。自覚している体臭の種類と照らし合わせて原因を探りましょう。

硫黄のような臭いはストレス・便秘が原因

ゆで卵のような硫黄臭の主な原因はストレスと便秘です。どちらも腸内環境を悪化させるため、老廃物を上手に排泄できなくなり、老廃物が産出する毒素が硫黄臭となってあらわれています。ストレスを緩和するか、腸内環境を整えて毒素を排出することが解決の鍵となります。

酸っぱい臭いは肝機能の低下が原因

肝機能が低下すると酸っぱい臭いがしてきます。酸っぱい臭いの正体はアンモニア臭です。ストレスによっても血中のアンモニア濃度は高まりますが、肝機能が低下しているとアンモニアが分解されづらくなり、顕著に臭いがあらわれます。

肝機能をサポートする栄養の摂取、生活習慣の見直しによって体臭を抑えやすくなるでしょう。

甘酸っぱい臭いは糖質不足・糖尿病の可能性

アンモニアのツンとくる酸っぱさとは異なり、腐ったリンゴのような甘酸っぱさがある場合、その臭いの正体はケトン臭です。ケトン臭は体内の糖質・エネルギー不足によって生じます。糖尿病の人にあらわれやすい症状です。

糖尿病になると、細胞が糖をエネルギーとして取り込むために必要なインスリンの分泌量や機能が低下し、エネルギー不足になります。すると、肝臓がエネルギーを補うために中性脂肪からケトン体というエネルギー源を作ろうとします。これがケトン臭の原因です。

糖尿病でなくてもエネルギー不足に陥ればケトン臭が発生する可能性があります。炭水化物抜きダイエットをしている人は注意が必要です。また、インスリンの構成成分である亜鉛の不足も糖尿病の発症と関係しています。

生ごみ・キャベツ臭は腸内環境の悪化・肝機能の低下が原因

腸内で食べ物が腐敗すると生じる臭いで、正体はジメチルサルファイドという物質です。体臭というよりも呼気・口臭としてあらわれます。

ジメチルサルファイドは肝臓で分解されますが、腸内環境の悪化によってジメチルサルファイドが多くなっている場合や肝機能の低下によって分解が追い付いていない場合に臭いが生じます。

改善のためには、腸内環境を整えることと肝機能をサポートすることの両面から対処することが大切です。

枕の脂っぽい臭いは汗の質が原因

枕から脂っぽい臭いが漂っている場合、ミドル脂臭の可能性があります。30～40代男性の頭皮に多い臭いで、正体はジアセチルです。ヘアスタイリング剤やスキンケア商品を展開するマンダムが世界ではじめて特定しました。

汗に含まれる乳酸を表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌が代謝することで、最終的にジアセチルが生み出されます。すでに発生している臭いにはフラボノイド（ポリフェノールの一種）を含むエキスが有効ですが、根本原因の乳酸に対処することも大切です。

乳酸の発生を抑えるためには、有酸素運動や入浴で汗腺の機能を正常に保つ必要があります。また、腸内環境を整えることも汗の質改善には重要です。

ネギのような加齢臭は肝機能の低下が原因

加齢臭はノネナールという臭い物質によるもので、皮脂に含まれるパルミトレイン酸（脂肪酸）と過酸化脂質が分解・酸化されることで生じます。40～60代男性、60代以降の女性に多い臭いです。

皮膚の細菌が代謝することで臭いが発生するほか、毛穴から臭いが出ることもあります。毛穴から出る加齢臭の根本原因は肝機能の低下です。体内の老廃物として産出された臭い物質は本来、肝臓で処理されますが、機能が低下していると毛穴から臭い物質が放出されます。

加齢臭に対処するには、生活習慣の見直しやストレスの軽減によって過剰な皮脂を減らすことと肝機能の低下を防ぐことが重要です。

汗臭

汗や皮脂が皮膚の常在菌・細菌によって代謝されたり酸化したりすることで生じる臭いです。臭いの種類は体の部位によって異なります。

• 頭皮：脂っぽい臭い
• ワキ：酢やスパイスのような臭い（ワキガを含む）
• 胴体：草のような臭い
• 足：納豆臭

これらの臭いは、皮脂を分泌するアポクリン汗腺が発達していると強くなる傾向にあります。質の良い汗をかくこと、菌の繁殖を抑えるために体を清潔にすることが大切です。

どくだみ茶の成分と有用性が考えられる臭いの種類

どくだみ茶に含まれる成分と効能、成分が有用な臭いを表にまとめました。

成分	効能	成分が有用な臭い
マグネシウム	排便を促す。 肝臓の細胞の新陳代謝を促進する酵素をサポート。 肝臓の酸化ストレスを低減。	硫黄臭 酸っぱい臭い 生ごみ・キャベツ臭 ネギ臭・加齢臭
亜鉛	酵素・インスリンの構成成分として重要。 皮膚・粘膜・肝臓の再生、味覚・嗅覚の維持に関与。	酸っぱい臭い 生ごみ・キャベツ臭 ネギ臭・加齢臭 甘酸っぱい臭い
マンガン	糖脂質代謝・運動機能・皮膚代謝などの酵素反応に関与。	脂臭
ビタミンB2	ほとんどの栄養素の代謝に関わる。 肝臓への脂肪の蓄積を防ぐ（脂肪肝の予防）。 肝臓の細胞の再生を促す。	酸っぱい臭い 生ごみ・キャベツ臭 ネギ臭・加齢臭
ナイアシン	酸化還元酵素の補酵素の構成成分として重要。 糖質・脂質・たんぱく質の代謝、エネルギー産出に関与。	脂臭
パントテン酸	糖・脂肪酸の代謝における酵素反応に広く関与。 エネルギー・ホルモン・抗体の産出、善玉コレステロールの増加にも関与。	脂臭
ケルセチン	糖尿病・肥満の改善、肝臓の酸化ストレスの低下、認知機能改善。	酸っぱい臭い 生ごみ・キャベツ臭 ネギ臭・加齢臭 甘酸っぱい臭い

便通改善で硫黄臭を改善

どくだみ茶に含まれるマグネシウムには、腸を刺激して排便を促す作用があります。過剰摂取すると下痢になることもありますが、湯呑で1杯飲む程度であれば、ほどよい刺激で便通が改善するでしょう。

便秘・宿便の改善によって腸内環境が整い、老廃物を排出しやすくなるため、硫黄臭の対策に有用です。

肝機能のサポートで複数の臭いに対処

どくだみ茶には肝臓の再生に関与する亜鉛やビタミンB2、肝臓の酸化ストレスを低下させるケルセチンが含まれています。肝臓に関連した原因をもつ次の臭いに有用です。

• 酸っぱい臭い
• 生ごみ・キャベツ臭
• ネギ臭・加齢臭

脂質の代謝を良くして脂臭を低減

脂質・脂肪酸の代謝に関与するマンガンやナイアシン、パントテン酸を摂取することで、脂臭を低減できる可能性があります。また、この3つの成分には運動機能やエネルギー産出にも関与しているため、質の良い汗をかくために運動する際にも重要です。

糖尿病の予防にも

どくだみ茶に含まれるケルセチンには糖尿病の改善作用があります。インスリンの構成成分として重要な亜鉛も含まれているため、糖尿病予防にどくだみ茶はおすすめです。また、糖脂質の代謝に関与するマンガン、糖・脂肪酸の代謝に関与するパントテン酸やナイアシンも含まれています。

ただし、糖尿病を発症して服薬している場合には、どくだみ茶に含まれる成分が薬に影響を与える可能性があるため、医師に相談しましょう。

かわしま屋のどくだみ茶

その他の体臭対策

どくだみ茶がさまざまな体臭への対策となることがわかりましたが、どくだみ茶を飲むだけでは十分に臭いを抑えられないこともあります。そこで、その他の体臭対策もご紹介します。

ロールオン・スティックタイプの制汗剤を使う

デオドラント・制汗剤を選ぶときは、スプレータイプよりロールオンやスティックタイプなどの、直塗りタイプがおすすめです。高密着なので効果が長続きしやすく、臭いを発生させる菌の繁殖を抑えられます。汗をふき取ったうえで、臭いが気になる部分にまんべんなく塗布しましょう。

デオドラントボディソープを使う

臭いの原因菌を殺菌するイソプロピルメチルフェノールがデオドラントボディーソープの代表的な成分です。汗臭・ミドル脂臭・加齢臭などの細菌が関連した臭いの対策に有用といえます。

皮膚の炎症を抑えるグリチルリチン酸2Kを同時に配合している商品も多いため、ニキビができやすい人や汗や皮脂によるかぶれが出やすい夏にもおすすめです。

吸汗性・通気性・速乾性のある肌着を着る

汗による水分や皮脂が肌に留まることで雑菌が繁殖し、臭いを発生させます。汗がたまるのを防ぐためには、吸汗速乾・通気性のある肌着の着用がおすすめです。

ただし、速乾はポリエステルに多い機能です。ポリエステルは速乾ではあるものの、吸湿性は低く皮脂を吸着しやすいという特性があるため、ポリエステル100%は避けるのが無難です。速乾性が欲しい場合は吸汗性と通気性に優れた綿混用のものを選びましょう。

寝具のケアをしっかりおこなう

ミドル脂臭の体質になっていなくても、枕やシーツに蓄積した皮脂によって悪臭が発生することがあります。洗濯の目安は週に1回です。冬であれば2週間に1回でも構いませんが、夏は週1回以上の洗濯を心掛けましょう。

なお、体臭ではありませんがカビ臭予防にも寝具のケアは重要です。カビはニキビのような炎症にもつながるため、しっかり対処しましょう。防カビ・除湿シートを使用するのもおすすめです。

汗をかく習慣をつくる

冷房の効いた室内で長時間過ごすなど、汗をかく習慣がなくなると汗腺の機能が低下するといわれています。

汗腺が正常な場合は汗をつくるためにミネラルを集めても、再吸収されるため排出される汗は99%が水分です。しかし、機能が低下しているとミネラルなどの余分な成分を含む汗になります。べたつきがあり、皮膚表面に長くとどまる汗です。

べたついた汗は体温調節や臭いに悪影響があるため、質の良い汗をかく習慣をつけることが重要といえます。汗質の改善に有効な対策は次のとおりです。

• ストレッチやウォーキングなどの適度な運動
• 入浴
• 冷房などを低すぎる温度に設定しない
• 辛い物を食べる
• こまめに汗をふき取る

汗が肌にとどまっていると体温調節のための汗をかきづらくなるので、こまめにふき取ることを心掛けましょう。

酸性の食品を摂りすぎずアルカリ性食品も食べる

肉・魚・チーズなどの乳製品・小麦粉製品などは酸性の食品です。酸性の食品を多くとると体臭が強くなる傾向があるため、摂取量には気を付けましょう。アルカリ性の食品を食べると体臭を軽減できるともいわれています。アルカリ性食品の代表格は梅干しと海藻です。

古い角質をオフする

古い角質が影響する体臭は主に足の臭いです。皮膚の常在菌が角質をエサとして繁殖するため、悪臭が発生しやすくなります。皮膚の代謝にかかわる栄養を摂取することも重要ですが、すでに分厚い角質になってしまっている場合はピーリングがおすすめです。

ただし、物理的に削るとケガのリスクがあります。AHA（フルーツ酸）などを含む角質対応のクレンジング剤で定期的にケアしましょう。

体臭対策に関するQ&A

自分の臭いが気になってしかたありません。どうしたらいいですか？

臭い対策に有用な成分の摂取、適度な運動、入浴などが効果的です。

ただし、自身の臭いを感じる程度には個人差があるため、周囲を不快にさせるほどの臭いではないこともあります。副鼻腔炎によって常に悪臭を感じる場合や自己臭症などの病気の可能性もあるため、対策しても改善しない場合は病院で診察を受けましょう。

女性でも加齢臭は出てきますか？

女性でも60代以上になると加齢臭が出てくる傾向にあります。しかし、加齢臭の臭い成分ノネナールは40代以降で増え始めるため、60代になる前から加齢臭が出てくる可能性もあります。

また、悪臭を打ち消し良い香りを放つラクトンが減少する30代でも、ノネナールの量によっては加齢臭がすることもあるでしょう。

どくだみ茶は体臭対策に効果がありますか？

どくだみ茶には排便を促す作用のあるマグネシウムや肝機能をサポートする成分が含まれており、体臭の根本原因にアプローチできます。そのほかの体臭対策とあわせて取り入れると、より効果的です。

体臭と蚊には関係があると聞きましたが本当ですか？

蚊は呼吸で排出される二酸化炭素を察知して寄ってきますが、近年の研究によって、最終的には汗に含まれるカルボン酸や皮膚の常在菌などが作り出すアセトインの臭いを嗅ぎつけて個体を選ぶという傾向がわかってきました。

しかし、これらの臭いを落とせば蚊が寄ってこないとは言い切れません。臭いを落とすために使用した石鹸の臭いが蚊を誘引することもあるとわかっているからです。蚊がとまりにくい服を着る、虫よけスプレーを使うなどの対策が有効といえます。

体臭対策におすすめなかわしま屋の商品

かわしま屋の商品のなかから、体臭対策に役立つものをピックアップしました。

硫黄臭予防に！腸内環境の改善に役立つ商品

善玉菌のエサとなる食物繊維や腸内で善玉菌としてはたらく乳酸菌を摂れる商品を2つ紹介します。

イヌリンパウダー

水溶性食物繊維を手軽に摂取できるパウダーです。雑味がないのでスムージーづくりや料理に使えます。

オーガニック腸活乳酸菌パウダー

飲み物や味噌汁に入れるのはもちろん、お米に入れて炊くのもOKなパウダーです。肉の下ごしらえや漬物づくりにも使えます。

便秘・宿便改善におすすめなお茶

かわしま屋では、どくだみ茶以外にも便秘・宿便改善におすすめのお茶を多数取り扱っています。ぜひ次の記事をご覧ください。

アルカリ性食品の梅干し

梅干しはすっぱいため酸性の食品に思われがちですが、実はアルカリ性の食品です。肉やチーズなどの酸性の食品を多く摂ったときは、手軽に食べられる梅干しでバランスをとりましょう。

飲みすぎで肝機能が低下したときにはウコン

ウコンには肝臓を刺激して機能を高める効果があるため、お酒の飲みすぎで肝機能が低下したときにおすすめです。

ストレス臭を軽減！お風呂でリラックスできる商品

入浴剤でリラックスすればストレス臭を軽減できる可能性があります。また、ゆっくり湯につかることで古い角質をオフできれば、悪臭の原因もオフできるでしょう。

よもぎ風呂