にがりの使い方|お豆腐だけじやない!おすすめの使い方

にがりは、豆腐を作るための凝固剤として知られていますが、その用途はそれだけにとどまりません。実は、にがりにはお料理を美味しくし、健康や美容にも役立ちます。ぜひご活用ください!
にがりのおすすめの使い方
にがりには、お肉を柔楽したり、ご飯をふっくらツヤツヤに仕上げてくれるなど、お料理を美味しくしたりや、お風呂に入れてお肌をしっとりさせたりしてくれます。
それでは早速、おすすめのにがりの具体的な活用方法を見ていきましょう。
にがり×お肉料理

肉を煮込む際ににがりを少量いれると、肉をより柔らかくし、アクをとってくれます。
分量の目安は、水1200cc に対して、にがり1.5cc(30滴)
にがりを水と一緒に入れて煮込むのがポイントです。
にがり×お味噌汁

お味噌汁ににがりを加えると、コクとまろやかさがUPし、素材の持つ旨みや甘味を引き立ててくれます。
分量の目安は、 水4カップ(800cc)に対して、にがり0.5cc(10滴)
具と同時ににがりを入れるのがポイントです。
にがり×お米

ご飯を炊くときに水ににがりをプラスすると、ミネラルたっぷりでふっくらツヤツヤのご飯が炊けます。
お米の味が引き締めてくれるという感想も。
分量の目安は、米3合に対し、にがり0.5cc(10滴)
※お水は普段と変わらない分量でOKです。
にがり×飲み物

コーヒーや紅茶ににがりを加えると、丸みのある味になるそうです。
便秘解消や美肌効果などが期待できるにがり、お水に溶かしてそのまま飲んでいるという方もいらっしゃいます。
分量の目安は、水1カップ(200cc)に対してにがり0.25cc(5滴)
※にがりの入れすぎや飲み過ぎは、下痢や腹痛を起こすことがありますので、ご注意ください。
にがり×お風呂

にがりの主成分であるマグネシウムは天然の保湿成分です。 お風呂にコップ一杯のにがりを入れておくとお風呂上りの肌を乾燥から防いでくれ、お風呂を出た後も肌がしっとりしています。
※にがりは浴槽や風呂釜を傷める危険があるので、入浴後直ちに、水道水で充分に洗って下さい。
にがり×豆乳
ここでは、基本の豆腐の作り方を詳しくご紹介しますが、豆乳とにがりを混ぜ、温めるだけで寄せ豆腐を作ることができます。分量は、豆乳200mlに対してにがり2mlです。

豆腐の作り方
必要な道具
- 豆腐箱 1個
- 布巾 2枚(濾し用/仕上げ用)
- 温度計 1個
材料
- 大豆 280 g
- にがり 20 ml
- 水(浸漬用 大豆の3倍程度) 840 ml
- 水(粉砕用 浸漬後の大豆の1.2倍程度) 1200 ml
作り方
大豆の洗浄
- 大豆をボールなどに入れ、皮が破れない程度にゴシゴシすりあわせて洗います。良く洗うことで、土や汚れを洗い流して下さい。 虫食いなどのいたんでいる大豆はとりのぞきます。
大豆を水に漬けておく
- 洗った大豆を、大豆重量の3倍程度の水(大豆280gなら水840ml)に漬けます。乾燥大豆は水を吸うと重量は約2.3倍、容積は2.6倍以上になります。大きめのボールを用意しましょう。*ここまでの作業が仕込みになります。豆腐作りの前日に行っておきましょう。
- 浸漬時間は、冬(水温0-5度)は20時間、春・秋(水温10-15度)は15時間、夏(水温20-25度)なら8-9時間程度が目安です。15度で15時間の浸漬が理想です。
- 充分に水をすった大豆は、約2~3倍の大きさにふくらみます。水に浸かった豆を取り、爪で半分に割ってみます。半分に割ったダイスの中央にピンと筋が入っていれば、調度良い浸漬具合です。
大豆の水をきる
- 浸漬した大豆をザルに移し、しっかりと水気を切ります。
大豆の粉砕
- 大豆に、水に浸けた後の大豆の約1.2倍程度の水(大豆280g使用の場合、目安は6カップ程度)を加えます。これを3回に分け、各2分くらい、なめらかになるまでミキサーにかけます。
- 水は、ミネラルウォーターや水道水を半日程度汲み置きした物を使用すると、豆腐の味がまろやかになります。これを生呉(ナマゴ)またはヒサゴといいます。
生呉を煮込む
- ミキサーで滑らかになった大豆の汁(生呉)を鍋に移します。焦げ付かない様に柄の長いしゃもじで静かにかき混ぜ、沸騰したら一度火を消します。
- 少し泡がおさまったら、改めて弱火にして約10分煮ます。
ザルにこし布をセッティングする
- 生呉を煮ている間に、ザルにこし布をセットして、 ボールの上に置いておきます。
生呉をこし布にすくい入れる
- 生呉を20-30分煮たら、火を止めて生呉をこし布にすくい入れます。熱いのでおたまを使って行いましょう。
生呉を絞る
- 生呉の入ったこし布をヘラなどを使い絞ります。 この時のしぼり汁が豆乳です。冷めるとしぼりづらくなるので、温かいうちにやけどに気をつけながら 絞りましょう。
- 冷めてきて、手でも触れる状態になったら、両手でしぼっていきます。
- 豆乳(絞り汁)とおから(こし布に残った大豆の搾りかす)に分離されました。
豆乳を温める
- 豆乳を鍋に入れ温めます。
- 75-80度になるまでゆっくり温めていきます。 この時の温度が大変重要になります。温度計などを使用して温度を計りながら作業をしましょう。
にがりを用意しておく
- 豆乳を温めている間ににがりをぬるま湯で溶いておきます。かわしま屋の豆腐手作りキット内のにがりを使用する場合は20mlのにがりに50度程度のお湯50mlをいれて混ぜておきます。*にがりとぬるま湯の量は、にがりの濃度によって異なります。
にがりを加える
- あたためた豆乳に、溶いたにがりをゆっくりと入れます。この際、しゃもじなどににがりをかけながらゆっくりと流し入れましょう。
- にがりを入れ終えたら、ゆっくり2~3回静かにかき混ぜましょう。混ぜすぎるとかたい豆腐になります。
- その後20-30分程度、鍋に蓋をして蒸しておきます。10-15分くらいおくと豆乳全体が凝固してきます。
- *温度が低くなると固まりが悪く白く濁ったようになります。その時はとろ火にして徐々に温度を上げてください。液体の濁りがなく透き通るようにするのがポイントです。
豆腐箱にさらし布をセッティングしておく
- 豆乳が固まっている間、豆腐箱に晒し布を敷いておきます。木製の豆腐箱を初めて使用する場合は、使用するまえにしっかり水洗いをしておきます。
- 豆腐箱の下からでてくる水分を受け止めるために、 豆腐箱をトレーなどの上におきます。 その際、豆腐箱の下に割り箸などを置き、トレーの底面から豆腐箱を少しあげた状態にしておくとよいでしょう
固まってきた豆乳を豆腐箱に流し込む
- 固まってきた豆腐を豆腐箱に流し込みます。
- *豆腐箱にいれる前の状態を寄せ豆腐(汲み豆腐)と呼びます。寄せ豆腐も味わってみましょう。
豆腐箱に重石を乗せる
- 固まりつつある豆腐を豆腐箱に流し込んだら押し蓋をします。さらに水をいれたコップなどで重石をして水を切っていきます。(重石の重量で豆腐の硬さに違いがでます。軽量カップ100~200g程度の水を目安にしましょう。 おこのみの硬さになるまで、15分~30分程度重石をしておきます)
完成
- 豆腐が固まったら、箱からそっと抜き、仕上げ布に包んだまま水の中に移して仕上げ布を取ります。※その後30分くらい水にさらすとにがりのアクが抜けます。ただし、にがりはアクを抜かなくても美味しく食べられます。美味しい豆腐の出来上がりです。