長生き味噌汁|簡単な作り方や気になる効果・効能とは
『医者が考案した「長生きみそ汁」』(小林弘幸著)という本をご存じでしょうか?
ひと手間かけた「スペシャルみそ」を使うだけで、生活習慣病や老化、メンタルトラブルなど多くの病気や不調を予防・改善できる-そんな驚きの内容で、80万部を突破する大ベストセラーです。
「本当に手軽に作れるの?」「そんな魔法のような話があるのかな」
今回は「長生きみそ汁」が気になっている皆さまのために、その効果と作り方、レシピをまとめました。
長生きみそ汁とは?
「長生きみそ汁」とは、腸と自律神経の専門家である医師の小林弘幸氏が考案した健康味噌汁。
すりおろし玉ねぎ・赤味噌・白味噌・りんご酢を使った「スペシャルみそ」を使い、1日1杯飲むだけで驚くほど多様な効果が期待できるのだそうです。
特に「長生きみそ汁」のメインの効果として挙げられるのが、健康の要である「腸」と現代人がバランスを崩しがちな「自律神経」。
共に全身に大きな影響を与える部分ですから、ちょっと大げさでは?と思われる「長生きみそ汁」というネーミングも、あながち言い過ぎではないのかもしれません。
身近にある材料で作れ、作る過程で冷凍するため保存もかんたん。
「これなら毎日無理なく続けられる」と評判で、さまざまなメディアで取り上げられています。
長生きみそ汁の作り方
材料
- ・玉ねぎ
- 150g(約1玉)
- ・赤味噌
- 80g
- ・白味噌
- 80g
- ・りんご酢
- 大さじ1
つくり方
- 1
- 玉ねぎの皮をむき、おろし金ですりおろします。
- ・玉ねぎを冷やしてからすりおろすと目にしみにくいです。
- ・根元をつけたままだと玉ねぎがバラバラになるのを防げます。
- ・たくさん作る場合はミキサーを使用してもOK。
- 2
- 1に赤味噌、白味噌、りんご酢を加えてよく混ぜます。
- 3
- 2を10等分して製氷皿に入れ、冷凍庫で凍らせます。
⇒これを本では「スペシャルみそ」と呼んでいます。・フリーザーバッグに入れて平らにして凍らせ、味を見ながら割り入れるのもおすすめです。
味噌はカチカチに凍らないので、手でかんたんに割ることができます。
- 4
- 製氷皿の味噌1かけらぶん(約30g)をお椀に入れ、お湯(150ml)を注げばできあがりです。
☆凍らせたスペシャルみそは2週間程度で使いきるようにしてください。
☆具材入りの味噌汁の場合は、火を止めてからふつうの味噌の代わりにスペシャルみそを溶き入れればOKです。
味噌の種類について
赤味噌と白味噌という名称は、見た目の違いによって呼ばれているため、地域などによって指すものが違うことがあります。
「長生きみそ汁」に使用したいのは次のような味噌です。
赤味噌…見た目が茶褐色の味噌。長期の熟成によりメラノイジンという成分が含まれる
白味噌…見た目が白い味噌。麹の分量が多いためGABAが多く含まれる
赤味噌はしっかり熟成期間がとられた色の濃いもの、白味噌は原料表示を確認して、米の分量が大豆より多いもの、「麹が大豆の○倍」などの表示があるものを選ぶと良いでしょう。
長生きみそ汁は合わせ味噌でも作れる?
合わせ味噌とは、複数の種類の味噌を合わせたもののこと。
「米味噌+麦味噌」や「豆味噌+米味噌」といったものも「合わせ味噌」と呼ばれることがあり、赤味噌と白味噌を合わせたものとは限りません。
赤味噌と白味噌にはそれぞれ異なる有効成分があるため、この長生きみそ汁のレシピは赤味噌と白味噌を合わせることがポイント。
赤味噌と白味噌を等量で合わせた合わせ味噌であれば長生きみそ汁に使用できますが、赤味噌同士の合わせ味噌は赤味噌の代わりにしかならないので注意してください。
合わせ味噌にしなければ手作りの味噌からもスペシャルみそが作れます。
長生きみそ汁を飲むタイミングは?
長生きみそ汁はいつ飲んでも良いそうです。
便秘解消などの効果を期待するのであれば朝に飲むと腸の働きを促します。
また、食事の際には長生きみそ汁から飲むことで、血糖値の上昇を抑える効果が期待できるそうですよ。
長生きみそ汁の効果
長生きみそ汁の提唱者である小林氏の著書『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)では、長生きみそ汁には数多くの健康効果があるとしています。
本の内容とその他の論文等を参考に、長生きみそ汁の健康効果をまとめてみました。
効果1 自律神経・メンタルを整える効果
白みそに豊富に含まれているGABAには、ストレスをやわらげ、興奮した神経を鎮める効果があるとされています。
自律神経を整え、気持ちの落ち込みや神経の異常、更年期の愁訴などにも効果があるようです。
また、味噌には「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの元となるトリプトファンという成分が含まれており、精神的な緊張が続く時や、過敏性腸症候群、うつ病、睡眠障害、パニック障害、強迫性障害などの予防や改善に効果が期待できるそうです。
効果2 腸内環境を整える効果
オリゴ糖が豊富な玉ねぎと乳酸菌や食物繊維を含む味噌、また特に赤味噌に含まれるメラノイジンの効果で、腸内環境を整える効果が期待できます。
腸内環境は便秘や肌荒れなどの不調だけでなく、大腸がんのリスクや花粉症、冷え性などにもつながっているため、これらの予防にも効果がありそうです。
効果3 血液をサラサラにする効果
玉ねぎに含まれているケルセチンという成分は血管をやわらかく保ち、血流をよくする作用があるとされています。
また、血圧を下げ、動脈硬化や脳血管疾患を予防する効果もあるようで、脳梗塞、不整脈、エコノミークラス症候群などの予防効果が期待できます。
効果4 生活習慣病を予防する効果
赤味噌に含まれているメラノイジンという成分には、消化吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を抑える効果があるそうです。
さらにメラノイジンには血液のコレステロールを低下させる作用、活性酸素の除去作用があり、玉ねぎに含まれるケルセチンの抗酸化作用・血圧を下げる作用・血糖値の上昇を抑える作用などと併せてさまざまな生活習慣病を予防する効果が期待できます。
効果5 老化を抑制する効果
玉ねぎに含まれているケルセチンとりんご酢に含まれているりんごポリフェノール、そして赤味噌に含まれているメラノイジンという成分には、強力な抗酸化作用があります。
肝疾患やシミ、シワ、白髪など、身体の老化を抑制したい方、ストレスや食品添加物、たばこや紫外線などにより活性酸素を増やしやすい生活をされている方におすすめです。
長生きみそ汁はまずい?!口コミでは…
さまざまな効果がある長生きみそ汁。
身近な素材で作れ、手軽に飲めるので毎日続けやすいところが魅力です。
ところが中には「まずい」という意見も…?!
長生きみそ汁についての口コミをまとめてみました。
長生きみそ汁の口コミ
味について | 効果について |
---|---|
・やさしい味 ・甘み、コクがある ・複雑な味わい ・癖があっておいしくない ・酸味が強くて飲みづらい ・薄味すぎて味がしない |
・血管年齢が若返った ・1日1杯を1週間続けただけで活性酸素の量が激減した ・2週間で体重が減った ・冷え性・便秘が解消した ・イライラしなくなった |
効果については比較的短期間で実感されている方も多いようですね。味については「おいしい」という方もいますが、「飲みづらい」という方もいるようです。
ちなみに私も飲んでみましたが、普段の味噌汁とは少し味わいが違うものの、癖もなく飲みづらいということは全くありませんでした。
酸味はほんの少し感じるという程度で、長期熟成した味噌の酸味のように「コクがある」という印象です。
玉ねぎの辛みもほとんど気になりませんでしたよ。
まずい!と感じる場合は…
「おいしくな~い」と思った方も、ちょっと待ってください!
作り方をすこし変えるだけで、おいしく飲めるようになるかもしれませんよ。
お悩み別に対処法をご紹介します。
- ・薄すぎて味がしない
- →物足りない方は味噌をお椀に入れたあと、茶こしに鰹節を入れてその上からお湯を注いでみてください。
茶こしごと味噌汁に浸してしばらくおいてから飲んでみると、かつおの香り・味が出て、いつものお味噌汁に近づきます。
- ・癖があっておいしくない
- →玉ねぎの辛みが気になる場合は新玉ねぎを使ってみるとやさしい味わいで飲みやすくなります。
新玉ねぎを使う場合は水分が多いため、味噌を多めに入れて飲んでください。
- ・酸味が気になる
- →酸味が気になって続けられないという方は、思い切ってりんご酢を省いて作ってみてはいかがでしょうか?
りんご酢を抜いても2種類の味噌と玉ねぎからたくさんの有効成分を摂取することができますよ。
スペシャルみそを使った長生き味噌汁のレシピ
そのまま飲んでも効果抜群の長生きみそ汁ですが、健康食材で作ればもっともっとおいしく、身体にやさしい味噌汁に。
味噌汁だけでなく、グラタンやパスタソースなどさまざまな料理に応用できますので、ぜひいろいろと試してみてくださいね。
(腸活に)ごぼうとキノコの味噌汁
その効果をさらに高めてくれるのが、オリゴ糖を多く含むごぼうです。
ごぼうとキノコには不溶性食物繊維がたっぷり含まれているので、特に便秘に悩む方はぜひお試しを。
材料
- ・ごぼう
- 1/3本
- ・キノコ
- しいたけ、まいたけ、エリンギ、しめじなど好みのものを数種類
- ・好みの出汁
- 300ml
- ・スペシャルみそ
- 2かけ
つくり方
- 1
- 鍋で昆布やかつおなど好みの出汁を作ります。
- 2
- ごぼうはタテ半分に切り、薄切りにします。キノコは石突きをとって一口大に切ります。
- 3
- 1にごぼうを入れ、やわらかくなるまで煮ます。
- 4
- 3にキノコを入れ、ひと煮立ちしたら火を止めます。
- 5
- スペシャルみそを入れてできあがりです。
(免疫力アップ)えのきともずくの味噌汁
もずくもえのきも、共に免疫力を調整してくれる素材。
長生きみそ汁には免疫力を上げる効果のある玉ねぎが入っていますが、さらに効力アップが期待できます。
材料
- ・もずく
- 1パック
- ・えのき
- 1パック
- ・好みの出汁
- 300ml
- ・スペシャルみそ
- 2かけ
つくり方
- 1
- 鍋で昆布やかつおなど好みの出汁を作ります。
- 2
- 1にえのきを入れて火にかけます。
- 3
- えのきがやわらかくなったらもずくを入れてひと煮立ちさせ、火を止めます。
- 4
- スペシャルみそを入れてできあがりです。
(自律神経に)豆乳トマト味噌鍋
コクがあり、パスタのソースにしても合うような洋風の味わいです。
GABAをたっぷり含んだトマトと幸せホルモンの元となるトリプトファンを含む豆乳、神経の働きを正常に保つビタミンB群を多く含む豚肉の組み合わせで、自律神経を整え、ストレスへの抵抗力を高めます!
材料
- ・豚肉
- 400g
- ・コマツナ、キャベツなどの青菜
- 1束
- ・しいたけ
- 100g
- ・ニンニク
- 1/2片
- ・豆乳
- 600ml
- ・トマト
- トマト缶1缶
- ・水
- 100ml
- ・スペシャルみそ
- 5かけ
つくり方
- 1
- 鍋に油(分量外)をひき、塩をした豚肉を炒めます。
- 2
- 豚肉に火が通ったらトマト缶、水を入れ、一口大にしたこまつな、しいたけ、すりおろしたにんにくの順で入れ、蓋をして火を通します。
- 3
- 鍋の中身が煮えたら豆乳を注ぎ、あたためます。ここで沸騰させてしまうと豆乳が分離してしまうため、沸騰する前に火を止めてください。
- 4
- 火を止めたらスペシャルみそを入れてできあがりです。
長生きみそ汁についてのQ&A
-
赤味噌ではなく赤だしでも長生きみそ汁は作れますか?
-
「赤だし」は豆味噌をベースにした赤味噌にだしを加えたものです。赤味噌に含まれているメラノイジンという有効成分は赤だし味噌にも含まれていますので、赤だし味噌でも問題なく作れます。
長生き味噌汁作りにおすすめの商品
長生き味噌汁作りにおすすめのかわしま屋取扱い商品をご紹介いたします。
壽屋寿香蔵 本格醸造りんご酢 720ml 添加物を一切使わない純りんご酢
壽屋寿香蔵のりんご酢は添加物を一切使用せず、原材料のりんごだけで作られたお酢です。
1200 円(税抜)