MCTオイルには副作用・デメリットはある?摂りすぎには要注意
MCTオイルはダイエットをはじめとして、健康を意識する人に支持される油です。しかし、どんな食品でも人によって相性の良し悪しがあり、摂りすぎればデメリットもあります。MCTオイルに副作用がないか、気になる人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、MCTオイルの副作用・デメリットを詳しく解説します。摂取するときの注意点も紹介するので、MCTオイルを上手に活用するための参考にしてください。
MCTオイルの副作用
MCTオイルの副作用を4つ紹介します。摂りすぎなければ問題ないものもありますが、個人差・相性の問題もあるため注意が必要です。
カロリーオーバー・肥満
MCTオイルはダイエットにも活用される油ですが、カロリー自体は他の油と変わりません。1gあたり9kcal程度、小さじ1杯は約4.6gで、カロリーは42kcalに相当します。42kcalを消費しようとすると、体重55kgの人ではウォーキング14.5分相当の運動量が必要です。
普段の食事にMCTオイルをプラスするだけではカロリーオーバーになるため、食事全体のカロリーでバランスをとりましょう。糖質よりも脂肪を優先的にエネルギーに変える体質にするために、糖質を減らしてカロリー調整するのがおすすめです。
腹痛・下痢・便秘・吐き気
過剰摂取しなければ問題ない副作用ですが、腹痛・下痢・便秘・吐き気を引き起こすことがあります。とはいえ、1日100gのMCTオイルを超えて摂取した場合なので、1日大さじ1杯程度を摂取するくらいなら、基本的には問題ありません。
ただし、後述しますが糖尿病の場合は注意が必要です。
糖尿病の人は注意が必要
糖質を控えてMCTオイルを摂取することは、糖尿病予防には有用とされていますが、糖尿病を抱えている人は注意が必要です。必ず医師に相談しましょう。
糖質を控えて脂質をエネルギーに変えやすい体質では、血液中のケトン体が増えます。健康な体においてケトン体はエネルギー源として活用されますが、糖尿病の場合は糖尿病性ケトアシドーシスを発症するリスクがあります。
糖尿病性ケトアシドーシスは、血中のケトン体が多い状態です。血液が酸性が強くなり、吐き気・嘔吐・腹痛などを引き起こします。治療しないと昏睡、死亡に至るリスクもあるため、MCTオイルを摂取する前に医師に相談しましょう。
MCTオイルのデメリット
MCTオイルの健康面以外のデメリットを解説します。思わぬ事故につながるので注意しましょう。
加熱に向いていない
MCTオイルは170℃を超えると発煙します。キャノーラ油やオリーブオイルのように、揚げ物や炒め物に使うときには向いていません。温かい飲み物・スープに入れる程度にしましょう。
カップ麺等に入れるのはNG
ラーメンと相性が悪いのではなく、容器との相性が悪いためカップ麺等に入れるのはNGです。発泡ポリスチレン製容器にMCTオイルをかけると、変質・破損する可能性があります。
熱湯が流出してやけどするリスクもあるので、カップ容器に入ったものには使わないようにしましょう。
国民生活センター 発泡ポリスチレン製容器にMCTオイルやえごま油等を加えるのはやめましょう-容器が変質・破損するおそれがあります-
MCTオイルは使い方に気を付けよう
MCTオイルは摂りすぎなければ、健康な人にとって副作用やデメリットは少ない油です。ただし、大量に摂取するとカロリーオーバーや胃腸の不快感などが生じるリスクはあります。また、加熱やカップ麺への使用は事故につながるため避けましょう。
上記に気を付ければ、MCTオイルを日常に取り入れることで健康に嬉しい効果を期待できます。効果を知りたい人は、次の記事もご覧ください。
MCTオイルの副作用・デメリットに関するQ&A
- MCTオイルを摂りすぎるとどうなる?
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MCTオイルは、一度に多く摂り過ぎてしまうと、お腹が緩くなるったり頭痛・吐き気などを引き起こすことがあるほか、他の油と同様に摂りすぎは肥満につながります。
- MCTオイルは加熱しても大丈夫ですか?
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MCTオイルは沸点が低いため、170℃を超えると発煙する可能性がありますので、炒め物や揚げ物に使うことはおすすめできません。 温かい飲み物やスープなどに入れたり、ケーキや焼き菓子などの材料として使うことは可能です。
- C8 MCTオイルの副作用や注意点は?
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過剰摂取による胃腸の不快感、アレルギー反応、妊娠中・授乳中の摂取は医師の指示に従うなど、適切な使用を心がけることが重要です。