ココアのデメリットとは?摂りすぎは太る?健康への影響を徹底解説

ココアは体に良い、と言われる一方で「飲みすぎると太るのでは?健康に悪影響はないの?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
ココアにはリラックス効果や美容・健康に役立つ成分が豊富に含まれていますが、状況によってデメリットが生じることもあります。
この記事では、ココアの注意すべき7つのデメリットと、それを避けながら健康的に楽しむポイントをわかりやすくご紹介します。
ぜひ、毎日の生活に安心してココアを取り入れるための参考にしてください。
ココアのデメリット7選

ココアは栄養価も高く、リラックスできる飲み物ですが、注意が必要な場合もあります。
この記事では、ココアに関するデメリットを7つご紹介します。
- 血糖値が上がる
- 太る原因になる
- 肌荒れの原因になる
- 寝つきが悪くなる
- 胃腸に負担がかかる
- 腎臓に負担がかかる
- ミネラルの吸収を悪くする
それぞれについて、くわしく見ていきましょう。
血糖値が上がる
市販の調整ココアや砂糖を加えて甘くしたココアには、糖質が多く含まれており、血糖値の急上昇につながります。
たとえば、市販のミルクココアに含まれる糖質は100mlあたり約8〜10gです。200mlのカップ1杯なら16g前後で、角砂糖4個分に相当します。
こうした甘いココアを日常的に飲み続けると、血糖値が急上昇し、血管や内臓に負担をかける可能性があります。
太る原因になる
甘いココアを飲みすぎると、カロリーオーバーになり、体重増加につながるリスクがあります。
市販の甘いココアは、1杯(200ml)あたり約120〜160kcalのエネルギーがあり、砂糖やミルクをたっぷり加えると、200kcalを超えることも珍しくありません。
おやつ代わりに飲んでいると、知らないうちに摂取カロリーが増え、太る原因になりかねません。
特に、甘いココアを日常的に取り入れている人は、無意識にカロリーを摂りすぎてしまう傾向があるので注意が必要です。
肌荒れの原因になる
ココアを飲みすぎると、肌トラブルの原因になる可能性があります。
ココアの主成分であるカカオには、ポリフェノールが豊富に含まれており、抗酸化作用による美肌効果が期待されています。
しかし、ココアに含まれる糖質や脂質を過剰に摂取すると、皮脂の分泌が増え、毛穴の詰まりやニキビ、肌荒れの原因になります。
特に、甘いココアを日常的に飲みすぎると、肌トラブルが起こりやすくなるため注意が必要です。
寝つきが悪くなる
ココアを夜遅くに飲むと、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりすることがあります。
ココアには少量ですがカフェインが含まれており、ココア1杯(純ココア10g)で約20mgのカフェインが摂取できます。
コーヒー1杯(約80〜100mg)に比べれば少ない量ですが、カフェインに敏感な人は少量でも影響を受けることがあるため注意が必要です。
特に夜遅い時間帯にココアを飲むと、交感神経が刺激されて、睡眠の質を下げてしまうことがあります。ぐっすり眠りたい日は、夕方以降のココア摂取は控えるようにすると安心です。

胃腸に負担がかかる
ココアを飲みすぎると、胃腸に負担をかける可能性があります。
ココアには食物繊維やカカオポリフェノールなど、健康に良い成分が含まれていますが、同時に胃腸を刺激することもあります。
純ココア100gあたりには約23.5gもの食物繊維が含まれており、過剰に摂取すると胃痛や腹痛、下痢・便秘といった消化器トラブルを引き起こす原因になります。
特に、空腹時に濃いココアを飲むと胃が刺激されやすく、不快感を感じることがあります。胃腸が弱い人や体調がすぐれないときは、ココアを薄めにして少量ずつ取り入れるか、何か食べた後に飲むなど、様子を見ながら摂取するようにしましょう。
腎臓に負担がかかる
ココアを摂りすぎると、腎臓に負担をかけたり、腎結石のリスクを高めることがあります。
ココアには、100gあたり600mg以上と比較的多くのシュウ酸が含まれています。
シュウ酸は体内でカルシウムと結びついて結石を作りやすくする性質があり、腎臓病を抱えている方や、過去に尿路結石を経験したことがある方は特に注意が必要です。
ミネラルの吸収を悪くする
ココアを食事と一緒に摂ると、ミネラルの吸収が悪くなる可能性があります。
ココアに含まれるカカオポリフェノールやカフェインには、鉄分やカルシウムの吸収を妨げる作用があり、特に食後すぐに飲むと影響を受けやすくなります。
骨粗しょう症の予防や貧血対策をしている人にとっては、これがデメリットとなる可能性もあるでしょう。
ココアを飲むタイミングに気をつけ、できれば食後すぐではなく、少し時間をあけて飲むようにすると安心です。
ココアのデメリットが起きる原因とは

ココアは基本的に体に良い飲み物ですが、飲み方や体質・体調によってはデメリットが生じることもあります。ここでは、ココアのデメリットが起こる原因についてご紹介します。
飲みすぎによるもの
ココアのデメリットの多くは、飲みすぎや甘味料・ミルクの入れすぎが原因です。
ココアは、適量であればカカオポリフェノールや食物繊維の働きにより、美容や健康への効果が期待できる飲み物です。しかし、たくさん飲めば効果が高まるわけではありません。
体に良いとされる成分でも、過剰に摂取すれば脂質や糖質の摂りすぎにつながり、胃腸や腎臓に負担をかける可能性があります。
ココアの健康効果を十分に引き出すためには、摂取量に気を配ることが大切です。バランスの取れた食生活を基本に、無理なく上手に取り入れていきましょう。

体質や体調によるもの
ココアは、体質や体調によってはデメリットが出ることがあります。特に以下のような方は注意が必要です。
- カフェインに敏感な人
- 妊娠中・授乳中・生理中の方
- 胃腸が弱い人
- 貧血傾向の人
- 骨密度が気になる人
- 腎臓に不安がある人、結石の既往がある人
ココアに含まれるカカオポリフェノールや食物繊維は、体に良い成分として知られていますが、胃腸への刺激や栄養の吸収を妨げる場合があるため、体調によっては注意が必要です。
また、少量ながらカフェインも含まれており、過敏な人が飲むと不眠や動悸の原因になることがあります。
ココアにはシュウ酸も含まれており、腎結石のリスクを高める可能性があるため、腎臓に不安のある方は注意が必要です。
こうした影響を防ぐには、適量を守る、ミルクで薄める、飲むタイミングに気をつけるなど、自分の体調に合わせた工夫が大切です。ココアの健康効果を活かすためにも、無理のない範囲で楽しみましょう。
ココアのデメリットを避けるには

ココアは、飲み方を少し工夫するだけで、デメリットを回避しながら健康効果をしっかりと得ることができます。
ココアの種類は純ココアがおすすめです。市販の調整ココアは砂糖や脂肪分が多く含まれており、太るリスクや血糖値の急上昇を引き起こす可能性があります。
甘味を加える際は、砂糖の使用を控えめにするか、ラカントなど血糖値に影響の少ない甘味料を使うのも効果的です。牛乳の代わりに低脂肪乳や豆乳などの植物性ミルクを使うことで、カロリーや脂質の調整がしやすくなります。
また、ココアの適量は1日あたり1~2杯程度です。飲みすぎると、胃腸への負担やカフェインによる寝つきの悪化など、さまざまなデメリットが出やすくなります。
さらに、飲むタイミングにも注意しましょう。体調や生活リズムに合わせて、空腹時や夜遅い時間帯の摂取は避けるようにすると安心です。
デメリットを正しく理解すれば、ココアの美容や健康への効果をより高めることができます。ぜひ、自分の体調に合わせながら、ココアのある暮らしを楽しみましょう。
ココアの飲み方について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
