グレープシードオイルの健康効果とは?含まれる成分や選び方
記事の監修
管理栄養士
影山敦久
管理栄養士、栄養教諭。子どもからお年寄りまで幅広い年代の方に栄養指導や料理教室を行うかたわら、特定保健指導にも携わる。得意分野はダイエットとスポーツ栄養。
グレープシードオイルってどんな健康効果があるのでしょうか?
この記事では、グレープシードオイル含まれる成分や、使い方・選び方も解説いたします。
グレープシードオイルとは?
グレープシードオイルとは名前の示すとおりに、ぶどうの種をしぼって抽出したオイルになります。
良質な脂肪分や各種ビタミン類、抗酸化物質などさまざまな種類の成分が含まれている、今話題のオイルになります。
ぶどうの種に含まれるオイルは10%程度なので、ワインの生産地であるフランスやチリ、イタリアなどで盛んに作られていますが、日本ではあまり聞いたことがないかも知れません。
使用方法としては、匂いが無いので料理以外にも保湿を目的として化粧品やアロマオイルにも用いられていますし、育毛剤として使用している例もあります。
たくさんの健康成分がある一方で、グレープシードオイルを摂取することの危険性も取り沙汰されています。
確かに、ある観点からしてみると危険性はありますが、なぜ危険なのか、どうすればその危険性を下げて生活にとり入れることができるのかを解説していきます。
体の油の組成として、乾燥させた重量の40%が油であり、かつ脳の40%も油になります。
ですので、糖質やタンパク質と同様に、摂取するその「質」が問われています。
グレープシードオイルを適切に体内に摂り入れることができれば、各種健康効果を得ることができるきっかけになることでしょう。
グレープシードオイルの使い方
グレープシードオイルの使い方を、食事の場合と美容の場合に別けて解説していきます。
食事での使い方
グレープシードオイルは匂いも無く味もしないので、基本的にはどんな料理や調理方法にも使用することができます。
加熱した際にも安定しているので揚げ物にも使うことができますし、肉の脂などと比較しても血中のコレステロールの上げ方も緩やかです。
ですが、含まれているリノール酸という物質は、過剰摂取した場合の危険性も示唆されているため、通常の食用油として、炒め物や揚げ物など普段調理で使用する油をすべてグレープシードオイルに変更するのはおすすめできません。
ドレッシングを作るための油程度にとどめておいたほうが良いでしょう。
ドレッシングであれば、使用した量が一目瞭然ですし、よほどかけすぎない限りは過剰摂取を防ぐことができます。
美容としての使い方
- ・お風呂上りにドライヤーで髪を乾かす前に、少量グレープシードオイルを塗ってから乾かすと良いでしょう。
- ドライヤーの熱で髪が痛んでしまうケースが多いので、保護することでパサつくのを防ぐことができます。
- ・シャンプーをする前に、グレープシードオイルを頭皮に直接塗りこむことでフケを予防することができます。
- ・乳液の代わりにグレープシードオイルを使用すると良いでしょう。
- ベタつくことがないですし、毛穴を詰まらせてしまい、ニキビの原因になることもありません。
- 乾燥肌にも抜群に効果を発揮します。
- ・顔や体のむくみが気になる場所に、マッサージするときに使用すると良いでしょう。
- 伸びも良いですし、べたつかないのがグレープシードオイルの特徴です。
グレープシードオイルに含まれる成分
グレープシードオイルに含まれる成分を理解しやすくするために、脂質について少し解説を加えます。
まず、基本的に脂質は構成要素の違いにより、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けることができます。
- ・飽和脂肪酸:バターや肉などの動物性食品に多い
- ・不飽和脂肪酸:魚以外にもオリーブオイルなどの植物性食品に多い
飽和と不飽和は構造上の違いだけですが、どちらも健康には必要不可欠です。
肉などの飽和脂肪酸が悪いと、目の敵にされている風潮がありますが、飽和脂肪酸は血管を強くする働きがあるので全く摂取しないのもいけません。
現代の食生活では、肉などの飽和脂肪酸を摂取する機会が多いと思いますので、不飽和脂肪酸を摂ることを心がける必要があるといえます。
次に、不飽和脂肪酸の中では、体内で作ることができる1価不飽和脂肪酸と、体内で作ることができない多価不飽和脂肪酸に分かれます。
- ・1価不飽和脂肪酸:オリーブオイルなどに多い
- ・多価不飽和脂肪酸:グレープシードオイル、亜麻仁油、えごま油、魚油などに多い
体内で作ることができないということは、食品から積極的に摂取する必要があります。
つまり、食事で意識して摂取していきたのは、飽和脂肪酸よりも不飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸よりも多価不飽和脂肪酸になります。
グレープシードオイルに含まれている成分として特徴的なのは、飽和脂肪酸が少なく、オメガ6に分類される多価不飽和脂肪酸であるリノール酸が約70%含まれています。
神経疾患や皮膚疾患に関わるオメガ6の欠乏症を防ぐためには、1日に必要な摂取エネルギーの約2.4%をリノール酸で摂ると予防できるとされています。
また、コレステロールはゼロなので、コレステロール値が気になる方も安心して使用することができます。
抗酸化ビタミンであるビタミンEは、オリーブオイルよりも豊富に含まれていますので、保存する際も酸化しにくいので、ある程度長い期間保存することができます。
体にやさしいオーガニックの油
グレープシードオイルの健康効果
グレープシードオイルを摂取することで具体的にどのような健康効果が得られるのかを解説していきます。
健康効果1 がんに働きかける
まだまだ研究段階であり、研究者の間でも意見がわかれていますが、グレープシードオイルに含まれている成分であるプロアントシアニジンには、がん細胞の増殖を抑える働きがあるとの報告があります。
がん細胞は見境なく、正常な細胞にまで悪影響を及ぼしてどんどん増殖していきます。
本来、細胞のシステムには、異常な細胞などが周囲の細胞の働きを阻害しないようにするために、自分自身を自滅させるアポトーシスという働きがあります。
がん細胞は、このアポトーシスを逃れるシステムをもっているので、簡単には自滅してくれません。
自滅の無いがん細胞に対する化学療法の目的の1つに、がん細胞を攻撃したり、がん細胞がもっているシステムを狂わすというような作用を期待しますが、化学療法によってがん細胞だけではなく、正常な細胞までも過剰に攻撃されるようになると、正常な細胞の働きが阻害されて副作用が起こってしまいます。
日本人の死因第1位の、がんに対する化学療法の副作用は、さまざまなものがあります。
吐き気や出血にはじまり、口内炎や下痢、味覚の変化、皮膚疾患や脱毛、心臓や肺、生殖機能にまで影響します。
ですが、グレープシードオイルの成分には、正常な細胞に対してアポトーシスを抑える働きがあるといわれていますし、がん細胞のアポトーシスを促進させるという研究結果もあります。
さらに、がん細胞が増殖する原因となる遺伝子を減少させる効果があるとの報告もあります。
このようにして、グレープシードオイルに含まれるプロアントシアニジンという成分により、化学療法の副作用が抑えられたり、早期に対処することができるようになれば、がん治療によって苦しんでいる方の助けにもなる可能性があります。
現段階ではまだまだ未知の領域ですが、今後の研究に期待したいところです。
国立がん研究センター
https://ganjoho.jp/child/dia_tre/treatment/side_effect01.html
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/knowledge/cancerous_change.html
抗癌剤とアポトーシス
https://www.jstage.jst.go.jp/article/skinresearch1959/40/1/40_1_3/_article/-char/ja/
NCBI:ブドウ種子プロアントシアニジン抽出物の健康上の利点の細胞および分子基盤
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11480422
NCBI:ブドウ種子油化合物:健康のための生物学的および化学的作用
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4988453/
NCBI:ブドウ種子のプロアントシアニジンは、PI3-キナーゼ/ PKB経路を不活性化し、結腸癌細胞株にアポトーシスを誘導します
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17923279
健康効果2 抗酸化作用
グレープシードオイルには活性酸素を取り除くための、たくさんの抗酸化成分が含まれています。
人間が呼吸すると吸い込んだ酸素により、必ず活性酸素が発生してしまいます。
この活性酸素はウイルスなどを攻撃して免疫力を上げる作用がありますが、活性酸素が発生し過ぎると、自分の細胞自体を攻撃してしまい、老化や動脈硬化などにつながっていきます。
この活性酸素を取り除いたり、悪影響を減らしたりする働きがあるのが抗酸化物質です。
この抗酸化物質にはビタミンA、ビタミンC、ビタミンEやポリフェノールなどが知られていますが、グレープシードオイルにはビタミンEやポリフェノールが豊富に含まれています。
老化というのは細胞の再生力の衰えです。
特に女性であれば肌に影響しますので、積極的に摂り入れていきたい栄養になります。
グレープシードオイルは健康も維持できて美容にも効果的です。
NCBI:ブドウ種子油化合物:健康のための生物学的および化学的作用
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4988453/
厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html
健康効果3 抗菌作用
試験管内の実験ですが、グレープシードオイルには、食中毒菌である黄色ブドウ球菌や大腸菌が増えるのを抑える働きがあります。
特に、細胞自体に悪影響を及ぼさずに悪い菌を特定的に抑えつける働きがあるようです。
黄色ブドウ球菌は食中毒の代表的な菌であり、過去には弁当や乳製品、肉製品、お菓子などさまざまな食べ物が原因食品になっています。
さらに黄色ブドウ球菌は100℃の熱湯で30分加熱しても毒が消えないことがわかっていますので、普段の調理でも黄色ブドウ球菌が原因で食中毒が発生する可能性は十分に考えられます。
注意点としては、グレープシードオイルで食中毒を防げるというように安易に捉えるものではありませんが、抗菌作用の無いオイルよりも抗菌作用のあるオイルを使用するメリットは十分にあるでしょう。
NCBI:ブドウ種子油化合物:健康のための生物学的および化学的作用
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4988453/
厚生労働省、食品安全委員会
https://www.fsc.go.jp/sonota/staphylococcus2.pdf
健康効果4 糖尿病に有用な可能性
まだまだ研究段階であり、研究者の間でも意見はわかれていますが、糖尿病の原因の1つである、インスリン抵抗性を改善する働きがあるという報告があります。
インスリンとは、すい臓から分泌されるホルモンであり、血管の中の糖を筋肉や脂肪組織に送り込んで結果的に血糖値を下げる働きがあります。
インスリン抵抗性とは、このインスリンが効きにくくなった状態です。
インスリンを説明するときには、よくカギと鍵穴の例えをします。
細胞には鍵がかかっているため、糖が簡単には入ることができません。
そこで、インスリンという鍵を使うと細胞の鍵が開くことで糖が細胞へと吸収されることになります。
ですが、細胞の鍵穴の形が変わって、インスリンという鍵が合わず使えないことがあります。
これがインスリン抵抗性と呼ばれるものになります。
インスリンが効かないとなると、血管の中の糖があふれかえり、高血糖が続き、糖尿病になってしまいます。
特に、糖尿病の2型の原因はインスリン抵抗性にあり、遺伝やストレス、過食などが挙げられます。
今後の研究により、グレープシードオイルがインスリン抵抗性を改善する効果があると確定した場合、糖尿病の予防や治療にも影響があるでしょう。
まだまだ研究段階なので、今後に期待するとして、糖尿病の予防や治療にはバランスのとれた食事や定期的な運動が必要不可欠ですので、毎日の食生活や生活習慣を整えていくことが1番重要でしょう。
・International Journal of Food Sciences and Nutrition
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.3109/09637486.2013.775228?src=recsys
・参考書籍:第一出版、テキストブックシリーズ、応用栄養学
・参考書籍:ハーバードメディカルスクール式、空腹解消ダイエット
健康効果5 浮腫を抑える可能性
グレープシードオイルに含まれる成分には、体の末端から血液を心臓に送り返すことが正常にできない、慢性静脈不全を軽減するためのサプリメントとして用いられています。
慢性静脈不全の原因の1つに浮腫が挙げられていますが、その浮腫の症状を抑えるという報告がありました。
ただ、厚生労働省としても、確定的な科学的根拠があるわけではないという説明も加えていますので、必ずしも慢性静脈不全を治したり予防したりするものではないということの裏づけでもあります。
今後さらに研究が進んでいき、徐々に解明されていけば、きちんとした治療方法として確立する可能性もあるでしょう。
注意点としては、むくみがひどいからと言ってグレープシードオイルを大量に摂取するようなことは別の危険性をはらむことにつながりますので、安易に摂りすぎるのは禁物でしょう。
たんに浮腫みが気になる方は、筋肉運動やマッサージなどを行うことで軽減がみられますので、定期的に行うと良いでしょう。
厚生労働省
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c04/27.html
慢性下肢静脈不全とその治療
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo/48/3/48_275/_pdf
浮腫の基礎
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mpta/21/1/21_1_32/_pdf/-char/ja
健康効果6 血圧の上昇を抑える可能性
研究者の間でも意見がわかれていますが、グレープシードオイルを摂取すると、収縮期血圧を下げることができる可能性が示唆されています。
高血圧は20歳以上が50%の確率でかかるとされており、生活習慣病の原因にもなっていますので、仮に高血圧を予防することができれば、年間を通して10万人もの人が亡くならずにすむといわれています。
高血圧には原因のわかっている二次性高血圧と、原因がわかっていない本態性高血圧にわかれており、日本人の高血圧のほとんどは本態性高血圧です。
その本態性高血圧の原因と推定されているものの1つが食塩の過剰な摂取です。
日本人の食事摂取基準には食塩相当量の目標量として、男性7.5g、女性6.5gに設定されていますが、これだけ高血圧がとりだたされているということは明らかに目標量以上を摂取しているということでもあります。
減塩のポイントとしては、ラーメンなどのスープは残したり、食材本来のうま味で薄味に仕上げたり、加工食品や外食を控えることです。
さらに高血圧には運動不足も関与していますので、定期的な運度も高血圧を予防するために重要です。
注意点としては、グレープシードオイルを摂取することで、高血圧が治ったり、確実に予防できるというものではありません。
あくまで減塩や定期的な運動を心がけて、補助的にグレープシードオイルを摂取すると良いでしょう。
厚生労働省
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c04/27.html
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-003.html
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html
グレープシードオイルって体に悪いの?
グレープシードオイルをWEBで検索すると、追加の語句に「危険性」というキーワードが出てきます。
ある程度危険性があるのではないか、ということで検索されているかと思います。
結論から言うと、グレープシードオイルは大量に摂取すると健康に害を及ぼす可能性があります。
その理由として、グレープシードオイルに含まれているリノール酸が挙げられます。
前述しましたが、オメガ6に代表される多価不飽和脂肪酸の中にリノール酸があります。
このリノール酸は体内で作り出すことができないので、「必須脂肪酸」と呼ばれています。
普段摂取している動物性食品に多い飽和脂肪酸を不飽和脂肪酸に変更した場合、冠動脈疾患や心筋梗塞発症率が明らかに下がったという研究があります。
ですので、一見すると不飽和脂肪酸であるリノール酸は、普段の食事で心がけて摂取する必要性があるように思われます。
ですが、リノール酸は加工食品やインスタント食品、コンビニ弁当などにたくさん含まれています。
現代の食料事情でいえば、加工食品を食べたり外食をすることが全く無いという方は、かなりの少数派だと思われます。
ですので、現在の食生活で十分にリノール酸が摂れていることになりますし、実際にオメガ6の脂肪酸が不足した結果、皮膚炎につながったという報告も無いようです。
つまり、普段摂取しているリノール酸が十分であるにもかかわらず、プラスでグレープシードオイルからリノール酸を摂取すると過剰摂取につながる可能性があるということです。
過剰な摂取は何もグレープシードオイルだけに限った話ではありません。
例えば、脂溶性のビタミンAは過剰摂取により、頭痛や脱毛、筋肉痛や肝臓疾患につながりますし、数十年過剰に摂取しすぎると高齢時の骨折の危険性が、そうでない人に比べて、2倍以上になるという研究もあります。
なにごとも過不足無く、バランスの良い食事が大切といわれている理由もここにあります。
普段からインスタント食品や加工食品を食べたり、外食が多いという方は、前述したようにグレープシードオイルを美容目的で使用すると良いでしょう。
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586561.pdf
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c04/27.html
グレープシードオイルの正しい選び方
グレープシードオイルを効果的に摂りいれるためには、質の良いグレープシードオイルを選ぶことが大切です。
選ぶ基準としては2点です。
遮光性の瓶に入っている製品を選ぶ
全ての油は、基本的に光に当たると酸化が早まり劣化してしまいます。
酸化した油はもちろん、各種疾患の原因になりますので、注意が必要です。
遮光性の瓶に入っているということは、通常のプラスチックの容器に入っているものよりも酸化していないので、遮光性の瓶を選ぶと良いでしょう。
容量が少なく、低温圧搾方法であること
大容量のものを購入すると全て使い切るのに時間がかかるので、どんどん酸化していってしまいます。
グレープシードオイルは抗酸化作用のあるビタミンEがたくさん含まれているので、酸化のスピードは遅いのですが、なるべく早く使い切るようにしたいものです。
また、圧搾方法は高温と低温に分かれます。
高温だとたくさんのオイルを作ることができますが、グレープシードオイルに含まれている大事な栄養成分が壊される可能性があります。
低温だとたくさん作れないかわりに、グレープシードオイルに含まれている各種健康成分がまるごと摂取できます。
高温圧搾方法よりも低温圧搾方法の方が価格は高いですが、健康面を考えると低温圧搾方法で製造されたグレープシードオイルを選ぶようにしたいものです。
グレープシードオイルについてのQ&A
グレープシードオイルについてよく聞かれる質問を、Q&A方式でお答えしていきます。
- どのような料理に使用したら良いですか?
- 過剰摂取の危険性をふまえて、見た目で摂取量も把握できるドレッシングとして使用すると良いでしょう。
- 保存方法はどうしたら良いですか?
- 遮光性の瓶を選んでいない場合、使用しないときは光の当たらない場所で保存すると良いでしょう。
- 老化防止に期待できますか?
- 抗酸化物質が含まれているので、アンチエイジングとしての効果に期待できます。
ただ、病気を治療したりするものではありませんので注意が必要です。
- 髪の毛にも塗れますか?
- 髪の毛に塗るとツヤ出しやフケを抑える効果に期待できます。
- 体に塗っても大丈夫ですか?
- マッサージオイルとして使用しても大丈夫です。
飲食での過剰摂取が気になる方は、美容目的で使用すると良いでしょう。
●管理栄養士からのコメント
グレープシードオイルとは、ぶどうの種を搾って抽出したオイルになります。
食事だけではなく、体に塗ったりするような美容目的でも使用することができます。
グレープシードオイルには必須脂肪酸であるオメガ6のリノール酸が豊富に含まれています。
グレープシードオイルを摂取した場合の健康効果は下記のようなものがあります。
- ・がんに働きかける
- ・抗酸化作用
- ・抗菌作用
- ・糖尿病に有用な可能性
- ・浮腫を抑える可能性
- ・血圧の上昇を抑える可能性
以上のようなことが挙げられますが、普段の食事で必要量摂取できているオメガ6のリノール酸の過剰摂取を避けるために、見た目でわかるドレッシングに使用することが良いでしょう。
健康増進の為の1アイテムとして、グレープシードオイルを使ってみてはいかがでしょうか。
管理栄養士プロフィール
◎影山敦久
管理栄養士、栄養教諭。子どもからお年寄りまで幅広い年代の方に栄養指導や料理教室を行うかたわら、特定保健指導にも携わる。得意分野はダイエットとスポーツ栄養。
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