商品開発ストーリー
かつては「カロリーが高い、ダイエットの敵」と言われてきたオイルですが最近はその良さが見直され、さまざまな植物オイルが出回るようになりました。
また、「ビタミンEがたっぷり」「オメガ3が摂れる」など、健康のためにも積極的に摂ることを勧められる食品にもなってきています。
しかし、いくら体に良いからといってもオイルはカロリーが高いのも事実で、数種類のオイルを毎日摂取すると食べすぎになってしまいます。
なによりもキッチンがオイルだらけに。。。
そこで、それらの植物オイルを1本にまとめたらいいのではないか、ということから商品開発が始まりました。
「結局どのオイルを買えばいいの?」というお悩みに、自信をもって毎日使っていただける1本を作ることにしました。
キーワードはSMP比
オイルの性質を考える上で欠かせないのが「脂肪酸」。
炭素、水素、酸素が鎖状に結合した物質で、植物オイルを含む脂質の9割を占めています。
そして脂肪酸はその炭素と水素の結合の状態によって「飽和脂肪酸」「一価不飽和脂肪酸」「多価不飽和脂肪酸」に分けられます。
そこで着目したのが理想的な脂肪酸比を表した「SMP比」。
「飽和脂肪酸」と「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」の比率が3:4:3というものです。
さらに「飽和脂肪酸」の中でも脂肪がつきにくいのが特徴の「中鎖脂肪酸」、「一価不飽和和脂肪酸」の中では代表的な「オメガ3系脂肪酸」、「多価不飽和脂肪酸」では「オメガ9系脂肪酸」が多く含まれるオイルを探していく中で、MCTオイル、オリーブオイル、アマニ油にたどり着きました。
全てオーガニックで
毎日使っていただくには安心できる原材料でなければ意味がありません。
そこで、原材料のオイルは全てオーガニックにこだわりました。
加熱もできるオイルを
一般的に健康のために食べるオイルは、生のままスプーンでなめるかサラダにかけるかしかありませんでした。
特にアマニ油は酸化に弱く、普通は加熱調理ができないためです。
しかし、ミックスオイルで使用しているアマニ油は特別な製法で作られているため加熱しても大丈夫。
MCTオイルの特性上泡が立ちやすいので揚げ物には使用していただけませんが、炒め物など普段の料理にどんどん使っていただけます。
理想の脂肪酸バランス!
脂質は三大栄養素の一つであり、体を作る細胞一つ一つの膜となったり、脳の6〜7割も構成していたりするなど重要な役割を果たしています。そのため、食べる脂質の質によって、体での働きにも関わってきます。
脂質には大きく分けて、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の二つに分けられ、その中でも不飽和脂肪酸は一価不飽和脂肪酸のオメガ9系脂肪酸、多価不飽和脂肪酸のオメガ3系脂肪酸、オメガ6系脂肪酸に分けられます。
このうちオメガ3系とオメガ6系は体で合成されず、食事から摂ることが必要な「必須脂肪酸」と呼ばれていますが、特に現代人ではオメガ6系脂肪酸の摂りすぎが問題になっています。オメガ3系:オメガ6系は1:2〜4の割合が望ましいとされていますが、オメガ6系の脂肪酸は大豆製品、穀物などからも摂取でき、加工食品や外食、お惣菜での油にも多く含まれているため気にしないと1:20などオメガ6系脂肪酸の摂りすぎになっている方もいます。
かわしまやのオーガニックミックスオイルには、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸が3:4:3と理想的な割合で含まれ、その中でもオメガ3系:オメガ6系は 2:1とオメガ3系の割合が多く、オメガ6系は少なく配合されています。食事の脂質のバランスは目に見えるオイルだけではなく、食品に含まれる脂質の量も考えることが大切なので、目に見えるオイルはできるだけ摂りすぎになりがちなオメガ6系脂肪酸は控え、オメガ3系脂肪酸を補うように摂取していきたいですね!