9.コーヒー豆の最適な保存方法【自家焙煎のススメ.9】
しばらくしてタッパーに移し替えてみたりするものの、実際の効果はイマイチわからなかったり。
そんなモヤモヤを解消すべく、今回はコーヒー豆の最適な保存方法について検証してみます。
コーヒー豆の劣化の原因は、
1.水分、2.空気、3.温度、4.光(紫外線)
この4点を避けるための保存容器や場所を考える必要があります。
Contents List/目次
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コーヒー豆の最適な保存容器
ポイント:コーヒー豆は保存期間に合った容器で保存する
保存缶
一般的なコーヒーの保存缶のような遮光性があり密閉できる容器がベストです。
焙煎後、2週間程度なら、密閉性のある保存缶が最適です。
密閉袋
焙煎後、2週間以上かけて飲み切るという方の場合には、ジップロックなどの完全密閉できる袋でできるだけ空気を抜き、冷蔵庫での保存が最適です。
湿気からコーヒーを守り、美味しさや香り、風味を持続させる保存容器。
コーヒー豆の保存場所
ポイント:焙煎後は冷暗所保存で早めに飲み切るのがベスト
コーヒーの風味を損なわないよう、保存期間によって最適な保存環境に置きましょう。
-
5日まで
常温
-
1ヶ月まで
常温or冷蔵庫
-
1ヶ月以上
冷凍庫
保存方法によってどのような違いが起こるのか、気になったので実験をしてみました。
焙煎後5日目 (保存缶・常温)
焙煎したての新鮮なコーヒーはお湯を注ぐとぷくぷくとガスが発生し、みるみる膨らんでいきます。
鼻から抜ける香ばしい香り、キリッとした苦みがあり、スッキリとした後味でとてもおいしいコーヒーです。
焙煎後20日目 (紙袋・常温・直射日光)
焙煎から日がたち、空気に触れた状態で日光にも当てて保存していたコーヒーの場合、お湯を注いでもあまり膨らみません。
加えて、キリッとした苦みがなくなり、特有のフレーバーも弱く、酸味ががった雑味が感じられ、まのぬけたような味がしました。
結果まとめ
上記の実験でもわかるように、保存方法が悪いと、コーヒーの本来持っている新鮮なおいしさが台無しになってしまいます。
ただし、意外だったのが、1ヶ月後でも適切な保存をしていれば、大きく味を損なうようなことはなく、若干香りが減少したかな?程度の印象でした。
保存方法をきちんとしていれば、あまり細かく気にする必要はないでしょう。
コーヒー粉(豆)は周りの湿気やにおいを吸収してしまいます。冷蔵庫は様々な食品が入ってますので必ず密閉容器・袋に入れましょう。
温度差に弱い
開け閉めが頻繁になると庫内が低温に保たれませんし、温度差で水滴が付きやすくなってしまいます。
小分けにして保存すること
結露による湿気を防ぐためにも、小分けして保存するのがベストです。いつもの淹れる量が決まっていれば、それに合った分量ずつ小分けしても良いでしょう。
コーヒー豆は生豆を買って自分で焙煎すれば、賞味期限を気にせず、いつでも新鮮なコーヒーを飲めます。しかもかなり経済的。
生豆はとても安いのです。焙煎された豆はお店で100gおよそ400~700円ほどで販売されていますが、生豆はその半分以下で購入できます。
自分で焙煎した大切な豆、お気に入りのお店で購入した豆、最適な方法でしっかり保存して、最後まで品質を保ち美味しく飲みたいものですね。ぜひ、保存方法にも気を配ってみてください。
ここから先の記事は、保存方法とは別の話ですので、興味のある方のみお付き合いください。
コーヒー豆、焙煎直後は美味しくない!
コーヒーは新鮮さが命。とさんざん言われていますが、焙煎した直後のコーヒー豆でコーヒーを淹れても、味が不安定でカドがあり、薄くて軽い味になる傾向があります。一晩寝かせたカレーが美味しいのと似ていますね。
ベストなタイミングは焙煎から2~3日後。焙煎したらもうすぐにでも飲みたい気持ちを抑えて、一番美味しく飲める日をしばし待ちましょう。
焙煎後のコーヒー豆は、二酸化炭素を放出します。焙煎後に直ぐに包装されたものは、袋がパンパンになっているものもありますね。よくコーヒーを購入すると袋に小さな穴があいていますが、あれはそのガスを外に逃がすためのものです。この、二酸化炭素が盛んに放出される2~3日の間に豆を挽いてコーヒーにしてもあまり美味しくないのです。味が安定しておらず、香りが十分に出ません。
2~3日目くらいからは、味が安定して香り、コク、風味が出てきます。その後は、徐々に劣化が始まってしまいますので、なるべく早めに飲みきりましょう。
コーヒー豆や粉ってなぜ劣化していくの?
焙煎してから時間が経つと、香りがあっと言う間に飛んでしまい、味も急激に落ちます。
この現象を「酸化」と言います。空気に触れることで劣化が進みます。
また、温度が高いと酸化のスピードも速まってしまいます。
そして焙煎したコーヒー豆は、非常に水分を吸収しやすくなっています。
湿度が高い状態にあると劣化しやすくなり、カビの原因にもなります。
冷蔵庫に入れておくと常温に出した時に温度差で結露してしまうこともありますので扱いに気を使う必要があります。
また、コーヒー豆は太陽や電灯による光にも弱いのです。
特に直射日光による紫外線で、酸化が加速してしまい、もちろん温度も上がってしまいます。
直射日光は必ず避けるようにしてください。
豆を挽いて粉にした場合は、空気や光に触れる部分も増え、においも吸収しやすく、非常に劣化しやすい状態になります。
できれば豆の状態で保存するのがベストですが、どうしても粉で保存する場合は、豆の状態よりもさらに気を配り、早めに使うようにしましょう。
いかがでしたか?やはり美味しいうちに飲み切る量を買うというのが1番のおすすめです。
それでは美味しいコーヒーを最適な保存方法で、素敵なコーヒータイムをお過ごしください!
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