飲む酢|効果や選び方・おすすめの飲み方を紹介

飲む酢

ここ数年、酢から得られる健康効果やダイエットの効果がますます注目され、手軽に摂取できる方法として酢のドリンクも見かけるようになりました。しかし健康のためには、どんな酢をどのように飲めば良いのでしょうか?

この記事では、酢を飲むことで得られる効果、飲む量やタイミング、酢をおいしく飲むレシピを紹介しています。

飲む酢から得られる効果は?

飲む酢から得られる効果は?

古くから酢は健康によいと知られていますが、近年の研究からも健康への効果が分かってきました。さまざまな効果がありますがその中から5つを紹介します。

 

1,血糖値をサポート

酢は食事による血糖値の上昇に作用することが分かっています。
酢の主成分である酢酸は、骨格筋(いわゆる筋肉)での糖質の利用を促進(※)。その結果、体内では糖質がスムーズに利用でき、血糖値の急激な上昇がおこらないようサポートします。

※参考文献:
日本栄養・食糧学会誌「酢酸の生理機能性」

2,ダイエットをサポート

酢はダイエットをサポートします。酢酸の働きによるもので、脂肪の合成を抑制することで体脂肪の増加を予防します。
12人と少人数の研究ですが、酢をとって3ヶ月過ごした結果、体脂肪が減ったという報告もありました。(※)

※参考文献:
日本栄養・食糧学会誌「酢酸の生理機能性」

3,胃腸の働きを促す

酢は腸の働きを促す作用もあります。
腸は蠕動運動や分節運動など独自の動きを利用し、食べたものから栄養素をとりながら肛門まで送ります。この運動は脳によって管理されていて、私たちの意思とは関係ありません。
酢がこれらの運動を促し、腸の働きを促します。

4,筋肉の疲れをサポート

酢に含まれる酢酸は、筋肉の疲れを軽減します。
運動後に感じる疲れは、筋肉を使うことで乳酸がたまるため。乳酸は酢酸やクエン酸などの有機酸があるとスムーズに代謝されます。

※参考文献:
日本栄養・食糧学会誌「酢酸の生理機能性」

5,免疫力をサポート

製造の最終段階で無ろ過で仕上げられた酢には酢酸菌が含まれています。酢酸菌は体の免疫機能の働きを助けアレルギー反応を和らげる作用があります。

次のような症状がやわらぐことが確認されています。
「花粉による鼻のかゆみ」
「ハウスダストによる鼻の違和感」
「ダニによる皮膚の違和感」

参考文献:
Oral Administration of Lipopolysaccharide of Acetic Acid Bacteria Protects Pollen Allergy in a Murine Model

酢酸菌(Gluconacetobacter hansenii GK—1)は健常者の鼻の不快感を軽減する―無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験

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マザー(酢酸菌)の入ったオススメのお酢

飲む酢の選び方・おいしくて健康によい酢は?

飲む酢の選び方は?

酢の働きをしっかりと活用するには、どんな酢を飲むと良いのでしょうか?
ここでは、健康を大切にする視点から「飲む酢」の選び方のポイントを紹介します。

ポイント1 無添加であること

安心して飲むためには、無添加の酢をおすすめします。

近頃では、「口当たりがよい」「飲みやすい」として多彩な酢が販売されています。その中には「おいしさ」のために、人工的に作られた糖類(果糖ブドウ糖液・甘味料など)や、さまざま添加物(着色料・酸味料・香料・酸化防止剤など)が製造の段階で入っている酢もあります。

健康のために摂取しようと選んだお酢に、砂糖などがたくさん含まれていては、健康には逆効果と言えます。
また「糖質を減らすように心がけていたものの、気づけば糖質をたくさん摂取していた」と、ならないようにしたいです。
購入の時には成分表を見て糖類や添加物が入っていないか確認することも大切です。

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ポイント2 酢酸菌がたくさん含まれていること

アルコールからお酢を作る時に必要な酢酸菌は、乳酸菌や納豆菌と同じ、食用の発酵菌の仲間です。空気中や果物、花など自然界のさまざまな場所に存在していて、お酢を作るプロセスであらわれる表面の膜にたくさん含まれています。

製造工程により、酢酸菌を「ろ過」して製品する場合が一般的でした。最近では少しずつ、酢酸菌を「ろ過していない」製品もスーパーで見かけるようになりました。

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酢の効果的な飲み方・タイミング

酢の効果的な飲み方・タイミング

では1日のうち酢を飲むとよいタイミングはいつなのでしょうか?

ここでは、飲み方やタイミングについてご紹介します。目的に合わせて、いつ飲むとよいかタイミングを見ていきましょう。

 

置き換えダイエットで酢を飲む場合

間食と置き換えることがおすすめです。

小腹が空いたとき、ついつい甘いスイーツに手が伸びそうですが、間食を酢入りのドリンクに置き換えるのはいかがでしょうか。
甘いものを控えられ糖質の摂取を抑えられる点と、酢の代謝を促す働きで、ダイエットをサポートしてくれます。

血圧や血糖値から健康を意識して飲む場合

酢は大さじ1~2杯を日常的にとって12週経過したさい、血圧・血糖値・血中脂質に対して前向きな効果が認められています。(※)

いずれも1日に飲む量は、大さじ1~2杯(15〜30ml)が摂取の目安です。
急に結果がよくるものではありませんので、3〜4ヶ月ぐらいを目安に続けて摂取してみましょう。

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飲むための「酢」レシピ

ドリンクに特化して飲む酢のレシピを紹介します。
どれも飲みたい時にサッと手軽に作れる方法です。お好みでいろいろなアレンジもお楽しみください。

リンゴ酢ドリンク

基本のリンゴ酢ドリンク

リンゴ酢でつくる基本のドリンクレシピです。炭酸水や豆乳などいろいろなバリエーションでお試しください。
3.91 from 55 votes
調理時間 5 mins
材料(人分) 1

材料
  

  • リンゴ酢 大さじ 1
  • 水や炭酸水、豆乳など 150

作り方
 

  • リンゴ酢をコップに入れ、水で5~8倍に薄めればできあがりです。

動画

コツ・ポイント

・炭酸水にすると喉越しがよくなります。
・牛乳で5~8倍に薄めて飲むとヨーグルト風味になり朝食にピッタリ。
・野菜ジュースで5~8倍に薄めても美味しいです。
このレシピのキーワード 酢, 酢ドリンク, リンゴ酢
柿酢サワー

柿酢サワー

柿酢とはちみつでつくるさっぱり甘いサワードリンクです。
4.8 from 5 votes
調理時間 5 mins
材料(人分) 1

材料
  

  • 柿酢 大さじ 1
  • はちみつ 大さじ 1
  • 200 cc

作り方
 

  • 柿酢とはちみつをグラスに入れしっかりと混ぜておきます。
  • 柿酢とはちみつが混ざったら、水を注いで更に混ぜます。

動画

このレシピのキーワード はちみつ, 柿酢
オーガニックミック酢の豆乳ドリンク

フルーツビネガーの豆乳ドリンク

フルーツビネガーを豆乳で割った飲みやすいドリンクです。お酢ドリンク初心者向けです。
4.29 from 7 votes
調理時間 1 min
材料(人分) 1

材料
  

  • お好みのフルーツビネガー 大さじ 1
  • 豆乳 150 cc

作り方
 

  • フルーツビネガーと豆乳をグラスに入れて、混ぜ合わせれば完成です。

コツ・ポイント

・豆乳の代わりに野菜ジュースや果実ジュースでフルーツビネガーを割っても飲みやすく、おいしくお召し上がりいただけます。
このレシピのキーワード 酢, 酢ドリンク, フルーツビネガー, 果実酢
お酢とバナナの豆乳スムージー

にごり酢とバナナの豆乳スムージー

 お酢を加えることで、さっぱりと飲みやすい仕上がりに。 朝食やおやつにおすすめです。
4.67 from 3 votes
調理時間 10 mins
材料(人分) 2

材料
  

  • バナナ 2
  • にごり酢 50 ml
  • 豆乳 200 ml
  • ヨーグルト 100
  • きなこ 小さじ 1

作り方
 

  • バナナは皮をむき、輪切りにします。
  • 材料をすべてミキサーに入れます。バナナは飾り付け用に2枚残しておきましょう。
  • 滑らかになるまでミキサーにかけます。
  • グラスに移し、グラスのふちに残したバナナを飾り付ければ完成です。
このレシピのキーワード にごり酢, スムージー

飲む酢についてのQ&A

酢っぱいのがとても苦手です。飲みやすい方法はありますか?
人の舌は非常に敏感に出来ていますが、冷やすと感覚が鈍りすっぱさを感じにくくなります。お酢を凍らせて冷たいスムージーなどにしたり、酢を温めて酸味をとばしたりする方法もおすすめです。
1日にどれくらいの量の酢をとればよいのですか?
摂取の適量は、1日ではにごり酢大さじ1~2杯(15〜30ml)が目安です。
酢は原液ではなく、飲み物に混ぜてお召し上がりください。
酢をとるタイミングはいつが良いのでしょうか?
朝昼晩、いつとっても体に嬉しい効果があります。目的に合わせてとるタイミングを決めると良いでしょう。
飲むのは、どのお酢でも大丈夫ですか?
酢の中に含まれる「酢酸」という成分の活躍に期待できます。どのお酢にも含まれるので、飲みやすいもので無添加や糖類が入っていない酢を選ぶとよいです。

飲む酢におすすめ「酢」の商品

かわしま屋では、無ろ過で加熱をしていないマザー(酢酸菌)の残っている様々な種類のお酢を取り揃えております。








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この記事を書いた人

読み物コンテンツ・動画編集担当。もとは運動からは縁遠い生活。せめて散歩を…とはじめてみたら今ではジョギングになりました。習慣ってすごいと実感中。焼き魚が好き。寒さに弱い。