赤米の効能・栄養とは|簡単な炊き方レシピとおススメの赤米もご紹介
日本最古の米「赤米」
お米と言えばスーパーやコンビニなど、どこでも買える「白米」をイメージするかと思います。
実はこの白米は元々は「赤米」の突然変異種で、19世紀以前は「赤米」や雑穀米が主に食べられていました。
近年この赤米が持つ栄養素が注目され、国内の農家で食べやすい様に新種が作られています。
今回は赤米が持つ健康効果、簡単な炊き方レシピなどをご紹介したいと思います。

Contents List/目次
赤米の由来

お米の由来には諸説ありますが、縄文時代頃に中国から日本に伝わったとされています。
そのころの米はほとんどが有色米で「赤米」「黒米」「黄米」が主流でした。
赤米の稲は特に病気や虫に強かったと言われており、急速的に広まっていきました。
また、厳しい気象条件にも強く、質の低い土地などでも育つので新田開発にも使われていたと言われています。
徐々に需要がなくなってしまった赤米
明治頃になると突然変異で生まれた「白米」の生産が国を挙げて行われました。
それまで白米は高級米として扱われていて、上級階層の人たちしか食べる事ができないものでした。
赤米を水田から排除する動きが活発化し、ほとんどの農場で赤米の稲を見る事はなくなってしまったそうです。
平成に入り再び復活した赤米
平成に入り健康食ブームなどによって普段の食生活が見直されることが多くありました。
その中で「古代米」という日本の古代人が食べていた米に注目が集まりました。
「古代米」の一つ赤米に至っては、農林水産省によるプロジェクト研究「スーパーライス計画」により品種改良が進みました。
食べやすく、健康に良いということから全国各地で栽培がおこなわれるようになっています。
赤米の栄養成分と効能

赤米は白米に比べ豊富な栄養成分を含んでいます。
美容に良い食物繊維や、ビタミンなどが特に多く含まれています。赤米の栄養成分がどれくらい優れているのか、ご紹介いたします。
赤米の栄養と効能1 食物繊維で便秘の改善
赤米には白米の約8倍の食物繊維が含まれています。
赤米を積極的に取り入れる事で便秘の改善などにも期待ができます。
また、血中のコレステロールを吸着し体外へ排出する効果もあるので、肥満防止にも良いと近年の研究で明らかになりました。

赤米の栄養と効能2 カルシウムで動脈硬化予防
赤米には白米の約3倍のカルシウムが含まれています。
カルシウムが不足すると血管系疾患の引き金になる事があるそうです。
動脈硬化や高血圧を予防する働きがあり、脳活動の低下から起こるイライラも抑える事ができます。

赤米の栄養と効能3 マグネシウムで血栓予防
赤米には白米の約4倍のマグネシウムが含まれています。
マグネシウムには血管を拡張させて血圧をさげたり、血小板の凝集を抑え血栓を作りにくくする作用があります。
また、酵素の働きを助け様々な健康効果を生んでくれます。

赤米の栄養と効能4 カリウムで塩分の排出
赤米には白米の約3倍のカリウムが含まれています。
カリウムには過剰摂取された塩分などを体外へ排出する機能が備わっています。
細胞への酵素の働きかけも助ける役割も担っています。

赤米の栄養と効能5 ビタミンB1で糖質の分解
赤米には白米の約5倍のビタミンB1が含まれています。
ビタミンB1には摂取した糖質を分解し身体が活動する為のエネルギーに変換する働きがあります。
糖質は分解されないと肥満の原因になったり、疲れやすい身体になってしまうことがあります。

赤米のおいしい炊き方動画
赤米はご家庭の炊飯器でも簡単に炊くことができます。
白米と一緒に炊くことでいつもとはひと味違う食感と風味をお楽しみください。
赤米の炊き方解説
家庭用炊飯器でできる赤米の炊き方をご紹介いたします。
1.赤米の分量を量る
白米2合に対し、赤米は大さじ1杯を用意してください。
白米の量を変えるときは、この割合を参考に赤米の量を調整してください。
2.白米をとぐ
白米と赤米を一緒にとぐと貴重な栄養素が溶け出してしまうので、
先に白米だけを洗いましょう。
3.といだ白米に赤米を混ぜて軽く洗う
洗いすぎないように注意しましょう。浸水時間は30分~1時間が目安です。
4.浸水する
柔らかめ…白米を炊くときと同量の水
やや固め…少し水の量を減らす
5.炊飯する
家庭用の炊飯器で炊き上げます。
白米を炊く設定で行ってください。
6.おいしい赤米ごはんの完成です
炊き上がりのご飯をしっかりと混ぜてお召し上がりください。
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