醤油の牛すじ煮込みのレシピ!圧力鍋なしで簡単に作れるプロのコツ5選
ちょっと特別な料理を作りたい気分のとき、トロトロの牛すじ煮込みを思いつく方も多いでしょう。ホロホロになるまで煮込んだ牛すじは絶品です。
ただしコツを押さえなければ油でギトギトした、臭みのある牛すじ煮込みになってしまいます。
牛すじ煮込みを作る際は下処理をしっかり行いましょう。この記事では、醤油ベースの牛すじ煮込みを簡単に作れるプロのコツを、5つに厳選して解説します。
醤油ベースの牛すじ煮込みの基本レシピやアレンジ方法も紹介するので、時間をかけて作った牛すじ煮込みを失敗したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。
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圧力鍋なしでプロの醤油味の牛すじ煮込みを再現するコツ5選
圧力鍋なしでプロの醤油味の牛すじ煮込みを再現するには、牛すじの下処理や調理時間の確保が肝心です。ちょっとしたコツを押さえれば、放っておいても牛すじ煮込みが完成しますよ。
牛すじ煮込みを作る際の具体的なコツは以下の通りです。
- 4時間以上の調理時間を確保する
- 牛すじの下茹でをする
- 牛すじの脂を取り除く
- 弱火でじっくり加熱する
- おいしい醤油を使う
それぞれ解説します。
4時間以上の調理時間を確保する
牛すじ煮込みを柔らかく美味しく仕上げるためには、長時間の調理が不可欠です。特に圧力鍋を使わない場合は、4時間以上の調理時間を確保しましょう。
下処理の時間を考えると、1時間や2時間では牛すじ煮込みは完成しません。牛すじは非常に硬い部位です。短時間の煮込みでは十分に柔らかくなりません。
弱火でじっくりと時間をかけて煮込めば、牛すじのコラーゲンが溶け出し、肉がほろほろと崩れるようになります。
牛すじ煮込みの調理には時間がかかりますが、かけた時間の分だけ味わい深く仕上がるのです。
牛すじの脂を丁寧に取り除く
牛すじの下処理で大切なのが、脂を取り除くことです。牛すじには大量の脂がついているので、しっかりと脂を落としておかないとギトギトになります。
牛すじの脂を取る具体的な方法は以下の通りです。
大きめの鍋にたっぷりの水を入れます。牛すじが完全に浸る量の水を用意してください。
水から茹でることで徐々に温度が上がり、アクや脂が浮きやすくなります。
沸騰させてからも茹で続けることで、牛すじの脂を身から分離させます。
牛すじが茹ったら鍋から取り出し、水でよくアクや余分な脂を洗い流します。冷たい水だと脂が冷えて固まってしまうので、ぬるめの水で洗いましょう。
牛すじを適当な大きさにカットします。煮込みやすくするため、一口大の大きさに切ると良いでしょう。
以上で牛すじの下処理の1段階目は終了です。牛すじの脂を取り除いた後は、下茹でをしていきます。
1時間ほど牛すじの下茹でをする
牛すじを美味しく仕上げるためには、必ず1時間ほど下茹でをしましょう。牛すじのアクが取り除かれ、風味が格段に良くなるからです。また、下茹でをすることで肉の表面が引き締まり、煮崩れしにくくなります。
牛すじを下茹でする際は臭みを取るために、長ネギの青い部分や生姜も入れるのがおすすめです。たっぷりの水を強火で沸騰させたら弱火にしてください。
1時間ほど茹でたらザルに上げて長ネギと生姜を取り出します。水で牛すじのアクや脂を洗い流しましょう。これで牛すじの下処理は完了です。
牛すじの下処理は大変ですが、丁寧に脂を取り除くと、おいしい牛すじ煮込みになりますよ。
弱火でじっくり加熱する
牛すじ煮込みを美味しく仕上げるためには、弱火でじっくりと時間をかけて加熱するのが重要です。牛すじが柔らかくなり、煮汁の味が深く染み込みます。
強火で急いで煮ると肉が固くなることがあり、味も十分に染み込まない場合もあるので注意が必要です。
煮汁が多く見えたり、時間がなかったりすると、強火で加熱して早く水分を飛ばしたくなるかと思います。ですがはやる気持ちをグッと押さえて、弱火でコトコト煮込みましょう。
煮込み時間を長く取り過ぎて煮詰まりそうなときは、一度火を止めるのもおすすめです。冷めていく際にも煮汁が具材にしみこむので、温め直した際によりおいしい牛すじ煮込みになりますよ。
色の濃いおいしい醤油を使う
醤油ベースの牛すじ煮込みのポイントは、色の濃いおいしい醤油を使うことです。ベースとなる醤油の品質にこだわると、料理全体の味が向上します。
品質の高い醤油とは昔ながらの製法で、長期間の発酵と熟成により作られた醤油です。発酵と熟成による天然の旨みと豊かな風味があります。
市販の醤油の中には、大量生産するために醤油の旨みを添加物で補っているものもあります。添加物の旨みでは醤油本来の奥深い旨みは出せません。
添加物を使用していなくても、製法によっては醤油の旨みを引き出しきれていないものもあります。味に深みのある牛すじ煮込みを作るのであれば、おいしさにこだわった醤油を使うのがおすすめです。
色の薄い淡口醤油や白醤油では、牛すじの濃厚さに負けてしまうので、濃口醤油やたまり醤油を使うと良いでしょう。
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人気レシピで殿堂入りする簡単醤油ベースの牛すじ煮込み
ここでは牛すじ煮込みの中でも、簡単に作れて人気な基本の醬油ベースの牛すじ煮込みレシピを解説します。好みに合わせたアレンジも紹介するので参考にしてみてください。
- 基本の醤油ベースの牛すじ煮込みレシピ
- あっさり風味に仕上げるアレンジ
- にんにくを効かせた風味豊かなアレンジ
- 味噌をプラスしたコク旨アレンジ
- みりんや酒を多めにした甘辛アレンジ
それぞれ見ていきましょう。
基本の醤油ベースの牛すじ煮込みのレシピ
基本の醤油ベースの牛すじ煮込みを紹介します。基本のレシピをマスターすれば、他のアレンジでも簡単に美味しい牛すじ煮込みを作れるようになりますよ。
基本の醤油ベースの牛すじ煮込みレシピ
材料
- 牛すじ 300 g
- 長ネギ(白いところ) 1/4 本
- だいこん 1/4 本
- こんにゃく 1/2 枚
- 長ネギ(青いところ) 10 cm
- 豆腐 1/2 丁
- 生姜 1 片
- 砂糖 2 大さじ
- 本だし 1 小さじ
- 醤油 3 大さじ
- 酒 2 大さじ
- みりん 2 大さじ
作り方
- 長ネギの白い部分は斜め切り、大根は1.5㎝幅のいちょう切り、豆腐は角切り、蒟蒻はスプーンで1口大にちぎります。
- 牛すじは一口大に切り、沸騰したお湯で5分下茹でします。
- 牛すじをザルに上げて、灰汁と脂を洗い流します。
- 洗った牛すじを鍋に入れ、水はヒタヒタ程度に入れます。
- 長ネギの青い部分とスライスした生姜とともに1時間ほど茹でます。
- 牛すじを煮込んでいる間に大根をお米のとぎ汁で沸騰してから10分ほど下茹でします。
- 牛すじを茹で終わったら、ザルに上げて生姜と長ネギの青い部分を取り出します。
- 牛すじの灰汁と脂を洗い流します。
- 牛すじと他の具材、調味料を鍋に入れ、水をヒタヒタになるまで入れます。
- 落し蓋をして、1時間以上煮込みます。煮込み途中に2/3程度まで水が減ってきたら、煮汁が具材に被る程度まで水を足します。
- 1時間以上経過したら牛すじの様子を見ます。味が染みておいしそうになっていれば完成です。もっとトロトロにしたければ煮込み時間を延長します。
あっさり風味に仕上げるアレンジ
牛すじ煮込みをあっさりとした風味に仕上げるためには、昆布出汁と淡口醤油をベースにするのがおすすめです。かつおだしと濃口醤油をベースとする基本の牛すじ煮込みよりも、軽やかな味わいになります。
牛すじ煮込みをあっさり風味に仕上げる際の調味料は以下の通りです。
- 塩:小さじ1
- 昆布出汁:500cc
- 料理酒:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 淡口醤油:大さじ1
あっさり風味に仕上げるアレンジで牛すじ煮込みを作れば醤油の主張を抑えられます。そのため、だしと素材の味を楽しめる牛すじ煮込みに仕上がりますよ。
味が物足りない場合は、塩の量を調節してみてください。
にんにくを効かせた風味豊かなアレンジ
牛すじ煮込みににんにくを加えることで、風味豊かで食欲をそそる一品に仕上げます。にんにくの香りにより、牛すじの旨みが引き立つのが特徴です。辛味をアクセントに加えると、よりパンチの効いた味になりますよ。
にんにくを効かせる際の調味料は以下の通りです。
- 砂糖:大さじ2
- 本だし:小さじ1
- 醤油:大さじ3
- 酒:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 唐辛子:適量
- ラー油:適量
- おろしにんにく:お好きなだけ
旨みと辛味がマッチしているのでごはんが進む味付けになります。ビールのおつまみにも最適ですよ。
味噌をプラスしたコク旨アレンジ
醤油ベースの牛すじ煮込みに味噌を追加すると、コク深い濃厚な味わいになります。具体的な調味料は以下の通りです。
- 砂糖:大さじ2
- 本だし:小さじ1
- 醤油:大さじ3
- 味噌:大さじ2
- 酒:大さじ2
- みりん:大さじ2
味噌を追加する分、煮込む際の水の量は気持ち多めにするのがおすすめです。
みりんや酒を多めにした甘辛アレンジ
みりんや酒を多めにすると甘味が強くなり、甘辛な味付けになります。具体的な調味料は以下の通りです。
- 砂糖:大さじ2
- 本だし:小さじ1
- 醤油:大さじ3
- 酒:大さじ3
- みりん:大さじ3
小さなお子さんには甘目な味付けの方が、食べやすいかもしれません。甘さが足りなければ、味を見ながら砂糖も追加しても良いでしょう。
醤油ベースの牛すじ煮込みで使用したかわしま屋の醤油
ご紹介した牛すじ煮込みを作る際には、かわしま屋の醤油を使用しました。かわしま屋の醤油は、天然醸造で作られた高品質な醤油です。料理に深い旨みとコクをもたらします。
多くの醤油メーカーでは廃れてしまった、伝統の木桶仕込みで長期間の発酵と熟成を行います。そのため一般的な醤油よりも旨みが強いのが特徴です。
特別な日に牛すじ煮込みを作る際は、ぜひかわしま屋の希少な天然醸造醬油をお試しください。
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安心の有機・国産の原材料を伝統の製法を守って木桶で丁寧に醸造した、まろやかで香り高いこだわりの天然醸造醤油です。
1278 円(税抜)
醤油ベースの牛すじ煮込みに関するQ&A
- 牛すじ煮込みを柔らかくするための調理時間は?
-
圧力鍋を使わないで牛すじ煮込みを作る場合、4時間以上の調理時間を確保してください。
- 牛すじの脂を取り除く方法は?
-
牛すじを水から茹で、沸騰してから3分ほど茹でた後に、ぬるめの水で脂を洗い流します。
- 牛すじを下茹でする際に何を加えると良いですか?
-
長ネギの青い部分や生姜を加えて下茹でし、牛すじの臭みを取ります。
- 牛すじ煮込みの火加減はどう調整すれば良いですか?
-
牛すじ煮込みは弱火でじっくり煮込み、煮詰まりそうなら一度火を止めて冷まします。
- 牛すじ煮込みにはどのような醤油が良いですか?
-
牛すじ煮込みには昔ながらの製法で発酵・熟成された濃口醤油やたまり醤油を使うのがおすすめです。
- 牛すじ煮込みをあっさり風味にするには?
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昆布出汁と淡口醤油を牛すじ煮込みの味のベースにして、塩の分量で濃さを調整します。
- 牛すじ煮込みににんにくを加えるとどうなりますか?
-
牛すじ煮込みににんにくを加えると風味が良くなります。唐辛子、ラー油を加えることでごはんが進むピリ辛の味付けになります。
- 味噌を加えると牛すじ煮込みはどう変わりますか?
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牛すじ煮込みに味噌を加えるとコクと旨みが増し、濃厚な味わいになります。
- みりんや酒を多めにすると牛すじ煮込みはどうなりますか?
-
牛すじ煮込みのみりんや酒を多めにすると、甘辛な味付けになります。小さなお子さんにも食べやすくなるでしょう。