自然農法で「還元米」を育てる、おがた健康農園の緒方弘文さんにインタビュー
プロフィール
おがた健康農園代表 緒方弘文さん
1990年(平成2年) 岡田茂吉師が提唱する農薬も肥料も一切使わない自然農法でお米の栽培を始める。
2004年(平成16年) 酸性土壌を試行錯誤しながら改良し、還元土壌化に取り組む。
還元土壌で育ったお米を『還元米』と名付けて販売。
還元米は超限定品で代わりがない特別なお米ですが、今後還元土壌化を進め還元米を増やしていく予定。
2020年10月13日
「おがた健康農園」の緒方弘文さんに会いに行ってきました。
ご自宅にお邪魔すると早速お茶を点ててくださり、美味しいお茶をいただきながら、緒方さんが自然農法を始めたきっかけや想いを聞かせていただくことができました。
自然農法をはじめたきっかけ
――緒方さんはどれぐらいの広さの田んぼをお持ちですか?
-
自分のところの田んぼは60アールほどしかないのですが、お借りしている農地を含めると6ヘクタール程です。
父が兼業農家で勤めながら農業をしていたものですから、小さな機械しかなかったのです。小さなコンバイン、小さなトラクター、小さな乾燥機、その様なこじんまりした環境でしたので無理なく農業を始められました。
農業を始めた時は他の仕事をしていたものですから、それを辞めて、農業をするようになったんです。
――それは何年から?
-
平成二年からです。
――床の間に飾られている写真、あれはどなたですか?
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あれは岡田茂吉師です、自然農法の提唱者です。
昭和10年に『病・貧・争のない世界建設』を願い、自然農法の論文を世に出されました。自然農法は農地の条件次第では初めのうちは思うような結果が出ない場合があり、むずかしいんです。
その後いろんな個人やグループで取り組まれ有機農法とか電子農法とか微生物農法とかに枝分かれしていったみたいですね、
私は本家本元の岡田茂吉師の提唱された方法で行っている数少ない農家なのです。
やってみて思うのは言葉や手足を持たない稲ですけれど明らかに意思を持っています。
――お父様のときから、自然農法に沿ったかたちで行われていたのですか?
-
私の代からです。
平成2年に妻が病気で亡くなり、最後の言葉が『こどもを頼む』という言葉でした。
小学校6年を頭に、幼稚園の年長まで4人の子どもがいたんですが、心残りであったでしょうね。
――その時緒方さんはいくつだったんですか?
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41です。男の厄年ですね、両親と一緒に住んでいましたので、助けてもらいました。
その様な出来事を経て、たどり着いたのが岡田茂吉師の提唱された自然農法です。
――そのころは兼業でお仕事やられていたんですか?
-
以前は呉服の商売をしていました、綺麗な着物に憧れて呉服をやっていましたが、だんだんと不景気になって来ました。
――その呉服のお仕事はお父さんもされていたんですか?
-
いえ、私からです。
――やりながら、農家をされていた?
-
呉服の仕事は止め、夜勤の仕事をして、昼間だけ農業をしていました。
――転身されたということですね。なにかきっかけはあったんでしょうか。
-
妻が病気で帰らぬ人となりました、最後の言葉が『子どもを頼む』という言葉でした。
その言葉が私の人生を大きく変えることになりました。
――おひとりでこどもを育てながら仕事をかえるというのは、たいへんなこともあったのでは?
-
唯々、子どもを守りたい、そういう思いでした、経済は大変でした。
――それまでにも、食に対しての思いはあったのでしょうか。
-
長男が生まれて、酷いアトピーだったんです。
顔中がかさぶただらけで可哀そうでした、私の恩師に相談したら、これは親の毒だよ、と言われ、それから塩を変え、砂糖を変え、醤油を変え、お水を変え、食品添加物や洗剤など身の回りの物に気を配るようになりました。
子供から食の重要性を教えてもらったのです。
20代で「薬は毒だ」ということを学び、基礎知識が有りましたので良く納得することが出来ました。若いときは元気が良く、食べ物についてあまり気にしていませんでした。
しかし子供がアトピーになっていて、気付かせて戴き今日があります。農業を始めてありがたかったのは、呉服の仕事は女性相手の仕事ですから、それまでのお客様がお米を買ってくれたんです。
男性相手の仕事でしたら一粒のお米も買ってもらえなかったと思います。
――もともと呉服屋さんだったときの女性のお得意様がお米を買ってくれていたと。
-
そうです。
呉服のお得意様ですね。その方たちが、苦労しているからとお米買ってくれたんです。
特に三人の方が熱心にお買い上げいただきました。
31年間間、お買い上げいただいているのです、ずっと私を見守ってくれて、助けてくれて、育ててくれたような方ですね。
食べて戴き、喜んで戴き、私も嬉しくなり、どんどん規模拡大していったんです。
甲佐郷のお米
――もともとこのエリアではお米は育てられていたのでしょうか。
-
昔からお米には等級というのがありまして、そのサンプルが、甲佐郷のお米だったそうです。
甲佐郷のお米が等級を決める際の見本になっていたんです。昔、ここの地区は緑川の一部だったのです。
大水の時、このあたりは中州になっていて浸からなかったんです。その後、加藤清正が肥後の国を治めるようになって、いくつかの治水工事をしました。
その一つがここ甲佐町です。
加藤清正が河川の改修を行い、新しい田んぼが出来き、54万石になったそうです。
そのような歴史があります。加藤清正が作った鵜瀬堰はいまでも使われています。
護岸がコンクリートになったりしていますが、本筋の用水路は今でも使われています。堰はここから6kmほど上流に有ります、大変な土木工事だったと思います。
そういった歴史上の偉人のお蔭で今日が有ります。
加藤清正は各家々に清正公(せいしょうこう)と言って神様としてお祭りしてあります。
自然農法を始めて気づいたこと
――農家を始められて、最初生計は農業だけで?
-
いえいえ、とてもとても。
――どうされたんですか?
-
色々しましたよ。運転代行にも行ったし、三菱のIC工場にも行ったし、本田技研の工場にも行きました。
いろんなことをして、足りない生計を埋めてきました。父もいましたので、両親の手助けもありました。31年前はまだ食品に意識のある方が少なく厳しい経済状態でしたが、自然農法を決断してよかったと思います。
自然農法は素晴らしいという事象がいっぱいあるんです。
まず健康になりました、心が素直です。
片親で充分に目も届かず、非行に走ってもおかしくないけれど、そういうことも無く、いい子に育ってくれました。そして兄弟が仲がいい。
女の子はすべて嫁ぎましたが、生まれてきた子供はアトピーのアの字もない子供が生まれました。
そして素直で優しく私より頭がいい。
子どもを助けたくて始めた自然農法ですが、孫まで心身ともに健康になり自然農法の素晴らしさに感謝しています。よくよく考えると、わたしたち生命というのは地球から誕生し、進化したと言われているでしょう、アメーバから進化したと言われていますけれど、それがどんどん進化して今日のようになった。
全て地球から生まれたものですよね。
山々の木も、草原の草も、すべて地球から発生したものです。
春に芽吹き、秋に枯れ、冬に落葉する、このサイクルは何千年、何万年もの昔から、今なお続いています、それは地球のシステムと言っても過言ではないと思います。
そこには肥料や農薬など一切存在しません。
微生物もミミズも、鹿や猪、ウサギや私たち人間も、この地球のシステムによって生かされているのです。
お米も野菜も大豆も麦も、システムの中で育ち、成長し、実をつける、全て地球のシステムがあるからなのです。
その地球のシステムを活かして行うのが自然農法なのです。
システムに沿えば順調に育ち、病気が無くなるのです。しかし、この地球のシステムを無視し、壊しているものがいるんです。
それが人間なのです。
システムを壊すわけですから色んな問題が発生します。自然農法はシステムに合っているから、心も体も健康になるし、経済も恵まれてくるんです。そのように地球はなっているそうです。
自然順応か、反自然か、大きな違いが生まれてきます。又、自然農法は大事なことに気付かせてくれます。
人間はみんな欲があります、しかしその欲が強すぎるといけないようです。規模拡大に伴い、大きなトラクターを購入した時です。
500万以上の高価な買い物です。
支払の事を考えると大きな冒険に等しいものです。
馬力が大きくなり、作業効率も上がり、深く耕すことができるようになりました。
そして収穫の秋を迎えました。毎年、お米の味を見るために糠を食べて味見をするのですが、その年の糠は苦いのです、糠は甘いのですが、その違いに「どうしてだろう???」疑問が湧きました。
たぶん大きなトラクターで深く耕して、昔使用した農薬や肥料の毒が出てきたから?など考えていました。
半年ぐらい経ったある日、もしかすると「それは生産者の思いや欲の影響かもしれない」、とひらめいたのです。
次の年、前年とは反対のことを思いながらお米を育てました、そうして収穫を迎え、糠を味見してみると、甘いんです。
――その年はトラクターつかっていない?
-
同じように使っていました、しかしお米を育てる思いが違いました。
前の年はお米が採れていくら儲かるなど、お金の事ばかり考えて育てていました。
次の年は意識して消費者の幸せを願いお米を育てることにしました。
そして収穫を迎え味見・・・甘いのです。
『生産者の想念はお米に影響を与える』、大きな発見でした。何も話さない稲ですが明らかに意思が有る証拠です。
生産者の思いがお米の味まで変える、おそらく食べる方の健康にまで影響を与えるのではないか、そのように思います。もう一つの発見は、炎天下での作業はとてもつらい仕事です。倒れそうになる時もあります。そんな時、お客さんの笑顔が脳裏に浮かぶと不思議なことが起こります。
どんなに辛い事も瞬間的に消え楽になるのです。
驚きの発見でした。
『思いが身体に影響する』、大きな発見でした。わたしたちは物質中心の考え方をしていますが、目に見えない心の営みが物質以上に体に影響をあたえる、そのように思います。
精神論を振りかざすのは可笑しいかもしれませんが、そのような事を自然農法は教えてくれました。
この二つの発見は私の農業の中心に成っています。そんな日々を過ごしているある日、一人の研究者と出会いました。
酸性雨が降っているでしょう。当然ながら農地は酸化土壌になります。
農作物も酸化の情報を吸収しながら成長します。
近年、冷蔵庫の中で溶けるように腐敗する野菜を見かけますが、それも酸化土壌が原因の一つではないか、そのように思います。
その酸化土壌を還元土壌に変える方法を教わりました。
酸化と還元、理解できない事が多かったのですが、試行錯誤しながら土壌改良に努め、還元土壌化に取り組んできました。還元土壌で育ったお米を『還元米』と名付けて販売するようになりました。
平成30年、ある方から還元米の注文がありお届けしました。
一か月後、その方から再注文がありました、還元米って普通のお米の何倍も高いんですが、「高いお米をどうしてお求めになるのですか?」とお尋ねましたら、「私は心臓発作で20年以程、寝たきりでした」とおっしゃいました。「それが一ヶ月もしないうちに買い物に出かけられるようになった」、「毎日起こる激しい心臓発作がほぼなくなった」とお聞きし、還元土壌のパワーを教えて戴きました。
その他に潰瘍性大腸炎に向き合っている方、毎日起こる原因不明の頭痛と吐き気に悩んでおられる方、生まれつき爪が二枚爪三枚爪の方、すべて結果良いとお聞きし、私の研究が裏付けられました。還元米は生産量が少なく超限定品です、代わるお米が有りません。
お米は年間を通じ安定的に食べる必要があります。
健康に悩んでおられる方は年間契約をされ、一年分のお米の確保をされたほうが良いかと思います。お米、もち麦、大豆を中心に栽培してます。
お米も重要ですが大豆も重要な食べ物なんです。今から50年ほど前、こんなことを学びました。
お肉には肉毒が含まれ、癌になりやすい。
当時、日本人には癌は少なかった時代です。50年後の今日、二人に一人が癌になる時代になりました。
原因は国民が豊かになり肉の消費量が大幅に増え、食生活の変化と言われています。
腐れるという字の中に肉という文字が入っているのも不思議です。
それとストレスが相まって癌などの重病が増えている、と言われています。私の知人の体験談をお話しします。
彼は企業の戦士として働いている優秀な営業マンでしたが大腸癌になり、数年後直腸がんになる、その数年後今度はリンパ癌になり余命1年半と宣告されました。死を予感した彼は医学に頼らず食を変えようと決意し、昼は外食ですが夜は大豆製品だけを食べていたそうです。加えてストレスをなくす努力をした。
すると「癌が消えた」というのです。10年以上過ぎて再発もない、と話してくれました。
食の重要性を裏付ける出来事です。
「畑のお肉と言われる大豆」煮豆としてサラダ感覚でお召し上がることをお奨め致します又、もち麦は食物繊維が牛蒡の3倍と多く含まれている食品で、20年程以前から栽培を続けております。
もち麦は大麦の仲間でもち性があります。
元々大麦は日本では味噌の原料となり、外国ではビールやウイスキーの原料となり、古代から広く世界中で発酵食品として使われている食品です。ある日、こんな事が有りました。
収穫後に乾燥しますが、もち麦が乾燥機の隅に未乾燥の状態で残っていました。
半年が過ぎて機械を開けると、もち麦に白いカビが生えていました。
発酵していたのです、食品類には青カビが生えるのが普通ですが、もち麦の発酵機能を裏付ける出来事でした。お米の炭水化物、大豆の蛋白質、もち麦の発酵機能、
この3つの食品を食べることにより効果的に自然治癒力を高めることが出ます。
また大麦類は硬い種子で丸いままでは消化が困難です。
押麦は圧平してありますがそれは表面に傷をつけ消化を助けるための工夫です。当農園の押麦は半押と言いまして半分ほど圧平しています。
炊飯すると水分を含み雑穀のように丸くなります。NHKのあさイチで放送され、刑務所での食事は麦飯で、入所者には生活習慣病が無いそうです、入所時に生活習慣病の方でも治って退所される、と放送されました。
もち麦の重要性の裏付ける出来事です。
農業を始めるまで
――簡単に生い立ちをお聞かせください。生れは?
-
昭和23年12月5日、71歳
――農業を始めるまでをもう一度簡単にお願いします
-
呉服屋をやっていた、妻が病気で平成2年に亡くなった。
その時は小学校6年を頭に4人いました。この子どもたちを健康にするがために、呉服屋をやめて農業を始めました。最初から自然農法で・・・。
――その時はおいくつ?
-
41歳です
――自然農法との出会いは?
-
21歳の時です。岡田茂吉師の思想哲学との出会いがきっかけで学びました。
――ご自身が勉強されていたことに関係があったからなのか
-
いろんなことがあって引き寄せられた。21歳の時に聞いた言葉があるます。
『薬は毒だ』
衝撃の言葉でした。
そして結婚し、生まれた子どもがひどいアトピーでした。
それから食品添加物など食べ物の検証が始まりました。
それが始まりです。
農業を始める前はお米は自然農法産を買えばいいと思っていたが、妻が亡くなり積極的に自分から農業をすることを決意しました。
最大の要因は『子供を頼む』の言葉でした。
――初めから自然農法でやろうと決めて?
-
そうです。
――緒方さんがもともとお持ちのところで始めたと。
-
そうです。自前の60アール程の田んぼから始めました。
それだけでは生計していけない。
勤めをしながら農業をする、そういう小さい農家だったんです。
――周りは害虫が飛んでたが、緒方さんのところは大丈夫だったと。
-
広い環境の中に自然農法の農地が点在しています、年によって害虫が異常発生する年が有ります、しかし農薬など使用しませんが被害が広がることは少ないです。
慣行農法では何度も農薬散布が行われます。
一般では農薬をまかないと害虫が寄って来る、と言われていますが、自然農法では害虫が発生しないような工夫が大事です。
――60アールからいまはどれくらいの規模になりましたか?
-
現在は6ヘクタールです。最盛期には8ヘクタール近くありましたが、熊本地震の前震の震源地から1㌔程の所に有り、地盤沈下の被害を受けた田んぼもありました、個人での修復が困難な所は所有者に返しました。
今年、就農31年目です。
緒方さんのお米の魅力
――周りにもたくさんお米を作っている農家は多い印象ですが、緒方さんのお米と違い、魅力はなんでしょうか。
-
見た目は一緒ですが、細かく比べると大きな違いが有ります。
先ず、成長段階で自然農法の稲姿は色が綺麗です。
そして葉っぱが目立ちません。有肥栽培の稲は葉っぱが穂より高く成長しています。
自然栽培は玄米の色は色白で透明感があり輝いているように綺麗です。
他の農法の玄米は濃い色をして一見して区別がつきます。
その濃い色がお米が吸収した不純物です。自然栽培の糠で糠漬けをすると失敗が無いと消費者の方から喜ばれています。
――今作っているお米はすべて農薬も肥料も一切使っていないと
-
そうです、一切使用していません。
もう一つ、稲の葉には裏にギザギザした部分があります。根元の方にすごくと自然栽培の葉は抵抗があり、動かない位にギザギザがあります。
野生的に育っているようです。
――他に例えば栄養価の面とか
-
栄養価の面では、分析したことがないので判りません。
全て作物は土から栄養を吸収し成長しますので農地に含まれる物が重要です。
長年、農薬や肥料をはじめ外部から有機物を一切持ち込まず、残差のみを鋤きこんでいますので土は清浄化し、不純物が少なくなってゆきます、有害な成分を含まない健康な土になり、健康な稲が育ちます。
人間も健康な人は顔色が良いですがお米も同じです。また、自然農法の田んぼには豊年エビやカブトエビなど小さな生き物が沢山住み着いています。
それらの生き物はやがて水が無くなると死んでゆきます。
そして腐食しキチンキトサンなどの天然の栄養素になりお米に吸収され健康なお米が育ちます。豊年エビ
兜エビ
一方、肥料を使用する農法では肥料の中にアミノ酸やキチンキトサンの元になる原料を加工して配合してあります。
高価な肥料です。
肥料で旨味や美味しさをコントロールする栽培技術です。食べてみて自然な味ではありません、どっかりするような味が多いようです。
肥料成分も自然界が作り出したものとは大きく異なり、土はバランスを欠いた状態になります。
平均気温が1℃上がるだけで異常気象になると騒いでいますが、土の成分はそれ以上のアンバランス状態です。
――先ほど言われた硝酸性窒素の原因にもなるんですか。
-
そうです。必ずなります。
最近、日本でも肥料の規制を言われるようになりましたが、肥料を多く使うほど硝酸性窒素が増え、体内で血液中のタンパク質と反応してニトロソアミンという物質が発生します。
強力な発がん物質です。肥料の多少は畦道の草と農地の作物の葉の色を比べると一見して違いが判ります。
肥料を撒かない畔道の葉色は淡い緑色をしています。
内側の農地には肥料を撒きますので葉色は濃い緑色をしています。
その葉色の違いは硝酸性窒素の違いです。写真はお米の腐敗実験です、自然栽培のお米は不純物を含まないので、時が過ぎても綺麗なままです。
肥料を使う農法では黒く変化し腐敗してゆきます。肥料の多少は収穫量と関係しますので農家に取つては悩ましい問題です。
EUではすでに規制対象となっています。
日本の農業は遅れています。
日本では『安心・安全』という言葉が独り歩きをしているようです。益々、自然農法産が求められる時代が来ています。
自然農法の作物は安全で理想的な食べ物ですね。
味の違い
――味に関しては、美味い不味いはどのような違いがあるんですか。
-
自然農法の作物の味は本来の味ではないでしょうか、
お米を例にしますと最近の銘柄米は粘りがあるように品種改良をされています。
その様なお米が美味しいとされています。
また肥料や農薬を与える事を前提に品種改良されています。粘りのあるお米は食べるとき喉につかえて食べにくいようです。
健康な方には判らないと思います、身体の悪い人や食が細い方には向きません。
極端に食が細くなります。近年、米の消費量が少なくなっていますが、粘りのあるお米が原因の一つかと思います。
自然栽培米はあっさりした味で喉通りがスムーズです、この違いが回復力や免疫力の差となるようです。
――糠を食べるというのは毎年?
-
やっています。今年も甘いです。苦かったのはあの年だけです。
おすすめの食べ方は?
――玄米や白米をどう食べてほしいと考えていますか?
-
出来たら5分づきか3分づきがいいと思いますが、美味しいと感じる食べ方が一番重要だと思います。
美味しいと思う感動は健康ホルモンの分泌を促します。ねずみはお米のどこを食べると思いますか?
胚芽の処だけ食べるんです。
胚芽は芽が出る処で、お米の重要な部分です、ビタミンEが多く含まれています。
以前実験したことが有ります、胚芽だけを集めて食べると濃厚でした。
栄養の塊だと思います。
ねずみも本能で知っているようです。それと出来たら喜びの心で食べる、感謝の心で食べる、ストレスが緩和され早く結果が出ます。
試してください、常に感謝の心でいると運勢まで変わりますよ!
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――今緒方さんのお米を注文される方はどんなお客さんですか?
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100%健康に気を遣っている方です、食べ物に疑問や不安をお持ちに方が多いようです。
お米は一年を通じて食べる必要がありますが6月ごろには在庫が底をつきます。
常連さんは全て年間契約をされ一年分のお米を確保しておられます。かわしま屋さんもお客様に年間契約を検討されたらいいですね。
安定して供給することが重要だと思います。
――年間お米はどれくらい収穫できるのか
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今年は不作でした、約11トンほどでした。
――そのうち還元米はどれくらいですか?
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2㌧くらいでした。
――品種はヒノヒカリ、朝日ですか?
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今年の還元米は朝日だけです。
そのことについて消費者の方にご理解いただきたいと思います。
――このお米、どんなかたにおすすめをされますか。
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医学では治らない病の方、原因不明な病で苦しんでおられる方、そのような方に縁が有ればいいなと思います。
お米は薬ではありませんので野菜や味噌などにも気を配り、予防医学に努め、明るく健康な家庭を築いて頂きたいです。
籾付き黒焼き玄米茶
――籾付き黒焼き玄米茶はいつごろから作り始めているのか。
-
平成30年からです。これもお客さんの注文が始まりでした。
ご主人が病気だったみたいで、古い友人がその奥さんを連れて来た際、こういうお茶つくれませんかと尋ねられました。
一日がかりで炒り続けなくてはならないので大変だといわれていました。実際焙煎してみると時間がかかり、火力の調整が難しいです。
焙煎しすぎるとお茶の色が出なくなってしまいます。
――製造工程を簡単にお願いします。
-
収穫したての籾を乾燥し、臍の緒みたいな繊維を取り除き、表面についた汚れを除去し、石抜き、水洗、蘇生水素水(活性水素イオンを含む水)に一日以上浸水し、脱水後焙煎します。
焙煎時間は長時間で早朝から深夜まで一日がかりです。籾はお米の生命をガードしている皮の部分で大変硬く難分解です。
そういう意味では世界一の抗酸化物質と言えます。
またケイ素などのミネラルを多く含んでいます、農家でないと手に入らない貴重な原料です。
そかも、自然栽培の原料で出来ています。ノンカフェインの玄米コーヒーとしてもお召し上がりいただけます。
沢山飲んで新陳代謝を促進し、体内の毒素をデトックスして頂きたいです。
――焙煎はどれくらいの温度ですか?
-
温度が200度まで上がるのに数時間かかります。
220度超したら目を離せません、230度を越さないよう注意しています。
230℃を超えるとお米の油分が出てきて見栄えが悪くなります。
225度くらいが理想的ですが付ききりで温度調整します。
火を止めるタイミングが難しいです。
――1度にどれくらいできますか?
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12kgです。
拘束時間が長いので雨の日を選んで焙煎しています。
――蘇生水素水にどれくらいつけるんですか?
-
約一日以上です。
――あくが抜けるような感覚?
-
エネルギーを転写する目的です。
籾付き玄米に含まれるミネラルが活性化し触媒機能が強くなります。また、遠赤効果が出て焙煎期間が短くなります。芯まで熱が通りやすくなります。
蘇生水素水に浸けなければ焙煎時間が倍近く長くなります、日に1回しかできません、
――栄養成分的には、どんなものがありますか?
-
東洋には陰・陽の栄養学が有りますが、籾付き玄米茶は『極陽』の食品に分類されます。
陰を代表する食べ物は甘いもの、果物、お肉などですが現代人は陰に偏る食べ物を多く好む傾向があります。
バランスが取れた中庸が理想です、籾付き玄米茶はバランスのとれた身体にしてくれる、そのような機能を持ったお茶です。
――何を求めて買われてますか?
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健康を求めておられます。
私事ですが、このお茶がないと夏場はやっていけません。1日4L位飲みます。
デトックスだと思って沢山飲んでいます、籾のままに煮出すのではなくミルサーで粗く粉砕してからティーパックにいれ10分ほど沸騰し、火を止めそのまま放置すると次第に色が付いてきます。
その方がガス代節約に繫がり経済的です。
ミルサーが無い方は摺り小木でも簡単に砕けます。焙煎しすぎると色が出なくなります。
火を止めるタイミングが難しく、何回も失敗しました。
又、一部は炭に成ってますので腸内環境改善にもつながると思います。
――どんな方に飲んでほしいですか?
-
特に成長過程の子供さん、閉経後の女性の方に飲んでいただきたいです、熱中症予防には最適なお茶と思います。
「籾付玄米茶はカルシウムイオンを増やし骨の再生に働きます」
「黒焼き玄米茶は起死回生の妙薬と言われるほど体温を上げ自然治癒力を活性化してくれます」(子宮を温める健康法より引用・若杉友子著)
自然農法で大変だったこと
――自然農法で大変だったことは?
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除草作業です。特に夏場の除草作業は大変です。
除草剤を使用しませんので草の勢いが旺盛です。
年々、コスト削減、効率化が求められ、高齢化、大規模化に伴い除草剤の使用が年々増えています。
これ以上環境汚染や地下水汚染がすすんだら困るのは私たち人類です。自然農法の重要性は増すばかりです。
田んぼの中の除草はジャンボタニシがやってくれます。
大食漢で雑草の芽を残らず食べてくれます、田植え直後の苗が小さい時期は稲まで食べる恐れがありますので水管理に気を使います。
深水になるとジャンボタニシが活動しやすく成りますので、苗が小さいうちはひたひたに水を入れています。今年は梅雨明けが遅く、豪雨も多かったので被害が多かったです。
年々、豪雨が多くなっているので来期は徹底したジャンボタニシ対策を考えています。
――欲を出したときの米は苦かった。いまはどんなことを考えているのですか?
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言葉も足も持っていない稲ですが、健康な子供(種子)を残したい、と思って成長していることでしょう。
それは人間ばかりでなく全ての生き物の本能ではないかと思います。
そんな稲を人間の私利私欲で利用する、稲は気分が悪いのではないでしょうか?
順調な成長を手助けする、そのような気持を稲も喜び、食べる人間も喜びの波動を受けるのではないか、その様に思います。今年、自然農法国際研究所と静岡大学の先生が、自然農法のために開発した新品種があり、今年試験栽培しました。
あらゆるお米のルーツとされている「旭と亀の尾」を交配した品種です。結果が良かったので来年から面積を増やす計画です。
――もち麦と大豆はどれくらい収穫がありますか?
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もち麦は1㌧ぐらいです、まだ栽培余力が有り、注文次第で増産可能です。
大豆は手作業が多くこれ以上栽培は増やせません。
――いまは全くお1人でやられているんでしょうか。
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忙しい時はシルバ^-さんにお願いしております。
もう少し還元米の話をしていいですか?
有る方からサンキューレターを戴きましたのでご紹介します。
この方は毛皮のキャンペーンでデパートを回られる方です、出張が長くなると外食が続きクタクタになって帰られます。
帰宅して先ず飲むのが還元米のとぎ汁だそうです。
すると、疲れ切った体に活力が蘇るそうです。還元米の1回目のとぎ汁は観葉植物にやるそうです、すると観葉植物が見る見る元気になるそうです。
2回目3回目のとぎ汁はお風呂に入れるそうです、お肌がつるつるになるそうです。
4回目はペットボトルに入れ冷蔵庫で冷やし、出張帰りに飲むそうです。
とても元気になるそうです。還元米を食べて10人が10人言われるのは顔色が白くなる、シミが消えると喜ばれています。
難病の潰瘍性大腸炎の方は還元米を食べ続けようと思ったのは、大きなシミが取れたからだそうです、血液が綺麗になったからシミが取れた、と思い食べ続けてくれました。
そしたら潰瘍性大腸炎が治った、今ではお酒、お肉、何でも食べられるようになった、と喜んで戴いております。
――緒方さんは肌のつやがいいですね。
-
食べ物だと思います。30年間自然農法のお米を食べていますから。
消費者のお話しや子どもや孫をみていると正しい食べ物の力って凄いなと思います。食べ物はお薬ではありませんので病気になる前から予防医学に努める必要があります。隠れ糖尿病の方が全国に500万人以上いると言われています。
この隠れ糖尿病は色んな病気のトリーガーと言われています。コロナ化渦の今日、縁ある方々が健康で恙なく暮らして戴けるよう願いながら農業をしております。
『純粋な食材を純粋なまま食卓へ…』 それが私の使命です。
――ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
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