ワインビネガーとは?料理に差がつくレシピから代用品まで徹底解説

もくじ

ワインビネガーとは?

ワインビネガー

ワインビネガーとは、ぶどうを絞って発酵してワインにしたものを、さらに酢酸発酵して作った果実酢(フルーツビネガー)です。ワインビネガーは「ぶどう酢」「ワイン酢」と呼ばれることも。

ワインに白ワインと赤ワインがあるように、ワインビネガーにも白と赤、シャンパンから作られるシャンパンビネガーなども存在し、どんなワインを使って作られるかによって風味の違いを楽しむことができるのも魅力。

いつもの料理にワインビネガーを少しプラスするだけで、繊細で華やかな香りや、コク深いお料理を楽しむことができちゃう、そんな魔法の調味料でもあるんです。

赤ワインビネガー

赤ぶどうの果汁をアルコール発酵させて赤ワインをつくり、その赤ワインをさらに酢酸発酵させてつくられます。100%ぶどうでできているので、お酢の酸味に加えて、ほんのりフルーティーな風味が特徴です。


白ワインビネガー

シャルドネやマスカットといった、白ぶどうの果汁をアルコール発酵させて白ワインを作り、酢酸発酵させてできたお酢です。

白ブドウの果汁のみで作られるので、薄い黄金色をしており、フルーティーな酸味とさわやかな香りで、渋みや苦みが少ないのが特徴です。


ワインビネガーの健康効果

ワインビネガーの健康効果

ワインビネガーの栄養と効果効能

ワインビネガーは、さまざまな健康効果がある調味料です。酢酸、ポリフェノール、ビタミンC、カリウム、マグネシウムなど、多くの栄養成分が含まれています。

ワインビネガーの具体的な効果効能の一例は以下の通りです。

  • 消化を助ける
  • 細胞の老化を防ぐ
  • 血圧を正常に保つ

ぜひとも毎日の食卓にワインビネガーを取り入れてみてください。

ワインビネガーは美容やダイエットにも効果的

ワインビネガーは、美容やダイエットにも効果的です。肌の健康を保ち、体重を管理しやすくします。ワインビネガーの具体的な美容やダイエットへの効果は以下の通りです。

  • コラーゲンの生成を促進し、肌の弾力性を保つ
  • 抗酸化作用により、肌のシミやシワを予防する
  • 満腹感を高め、少量の食事でも満足できるようにする
  • 血糖値の急激な上昇を抑え、太りにくい身体を作る

健康的なダイエットを目指すのであれば、ワインビネガーで美味しく痩せるのがおすすめです。

ワインビネガーは飲むのもおすすめ

ワインビネガーは、お料理のほか、飲料としてもおすすめです。お水や炭酸水で3〜5倍に割って飲むと美味しくいただけます。

健康的な摂取量の目安は、毎日大さじ1杯から2杯程度です。量が多すぎると胃が荒れる原因になるので要注意。

料理によってはワインビネガーを合わせにくい場合もあるでしょう。ワインビネガーの健康効果を毎日得る習慣を作りたいなら、ワインビネガーを割って飲んでみてください。


ワインビネガーを選ぶときの3つのポイント

ワインビネガー

非加熱

ワインビネガーに限らず、販売されているお酢のほとんどは加熱されています。なぜなら、加熱することで酢酸菌の発酵を抑えるためです。

酢酸菌によってもたらされる健康効果をより多く得たいのであれば、酢酸菌が生きている非加熱のワインビネガーがおすすめです。

無添加

ワインビネガーの原料となるワインは、皮ごと加工されます。農薬が使用されていないぶどうから作られたワインビネガーであれば、気持ちよくお使いいただけるはず。

また、酸化防止剤などの添加物が含まれているワインビネガーも少なくありません。気になる方は原材料をチェックしてみてくださいね。

無濾過

無濾過のワインビネガーであれば、より多くの酢酸菌が残っています。ワインビネガーの中に含まれる酢酸菌は加熱だけでなく、濾過の家庭でも失われてしまいます。

そのため酢酸菌の健康効果を得たい場合は、非加熱なだけでなく、無濾過のワインビネガーを選ぶのがおすすめです。

ワインビネガーの保存方法

ワインビネガーの劣化を防ぐには、開封後は冷蔵庫で保管してください。

ワインビネガーは空気や光、熱により酸化します。そのためワインビネガーを保管する容器は、密閉できるものがおすすめです。

開封後の保管まで考えるならば、光による劣化も防いでくれる、色のついた遮光瓶に入っている商品がおすすめです。

ワインとワインビネガーの違い

ワインとワインビネガーの違い

ワインとワインビネガーは製造方法が異なります。ぶどうを発酵、熟成させて、アルコールを生成したものがワインです。

ワインビネガーはワインを更に発酵させて作ります。ワインビネガーの酸味は、ワインのアルコールを酢酸菌の力で酢酸に変えたものです。

ワインは主に果実酒として飲用されますが、ワインビネガーはお酢として使用されます。

ワインビネガーにはごく少量のアルコールが含まれている

ワインビネガーにはごく少量のアルコールが含まれています。ワインビネガーの酸味の元は、ワインに含まれるアルコールだからです。

ただしアルコール含有量は無視できるほど少なく、0.2%程度となっています。ちなみに一般的な醤油は2%程度のアルコール度数です。

ワインビネガーのアルコール度数の低さがおわかりいただけるでしょう。料理に使ったり飲用したりする程度では、ワインビネガーのアルコールによる健康への影響はありません。

ワインビネガーは妊娠中に摂取してもOK

微量ながらもアルコールが含まれているので、妊娠中に摂取して良いものか気になる人も多いかと思います。結論から言えば、妊娠中にワインビネガーを摂取しても問題ありません。

ワインビネガーに含まれるアルコールは無視できる程度の量ですし、料理で加熱すればアルコールは飛んでしまいます。ワインビネガーで味を整えれば、減塩にもなります。そのため塩分を控えたい妊娠中の人には、おすすめな調味料です。


バルサミコ 酢とワインビネガーの違いについて

赤ワインビネガー

バルサミコ酢とワインビネガーの違いは、発祥国と作り方です。もちろん、味や香りにも大きな違いがあります。

バルサミコ酢の方がワインビネガーよりも、酸味がまろやかで、甘味や香りが強く、カラメルのような濃い色が特徴です。ワインビネガーはさっぱりとした口当たりで、原材料のワインのお色を楽しむことができます。

作り方の違い
バルサミコ酢もワインビネガーもぶどうを原材料として作られますが、バルサミコ酢は、ぶどうを絞ってから、煮詰め、酢酸菌や酵母菌などは使わずに、樽の中に入れて、何年もかけて熟成するのが伝統的な製法です。バルサミコ酢の中には、数十年間熟成されるものも。

非常に安価なバルサミコ酢は、代替品という可能性も。原材料を見ると、ワインビネガーに着色料などを混ぜて作られた商品が販売されています。逆に25年熟成されたバルサミコ酢は、数万円で取引されています。

発祥国
ワインビネガーの発祥地はフランス、バルサミコ酢はイタリアが発祥の地。フランス語ではワインビネガーは「ビネグル」と呼ばれ、日本語で酸っぱいワインという意味。イタリア語でバルサミコ酢は「アチェート・バルサミコ」と呼ばれ日本語では芳香があるお酢という意味になります。


赤ワインビネガーと白ワインビネガーの使い方

お料理の仕上げにさっとワインビネガーをかけるのがおすすめです。華やかな香りがプラスされて、さっぱりとした仕上がりに。

フライドポテトや納豆にかけて。お肉やお魚のグリルの仕上げにかけるだけで、いつもと一味違ったお料理を楽しむことができます。

赤ワインビネガーの使い方

コクの強い赤ワインビネガーは、お肉の煮込み料理の味わいをより一層、味わい深くしてくれます。ドレッシングにすることで、野菜本来のお味を引き立たせてくれますし、赤ワインビネガーでピクルスをつければ、ほんのりピンク色に仕上がります。

白ワインビネガーの使い方

一方、白ワインビネガーは、渋みが少なく、すっきりした風味が特徴です。あっさりとした料理や、軽めの味わいに仕上げたいドリンクに適しています。魚介類のマリネやノンアルコールカクテルなど、自由自在にアレンジできるのも魅力のひとつです。

赤ワインビネガーを使ったレシピ

赤ワインビネガーで美味しいドレッシングやいつでもサッと作れるドリンクのレシピをご紹介します。

赤ワインビネガーのドレッシング

赤ワインビネガー
赤ワインビネガードレッシング

赤ワインビネガードレッシング

さっぱりとしていて、お野菜のお味をひきたたせる簡単ドレッシング。赤ワインビネガーを使うことで、華やかさがプラスされます。
4.34 from 9 votes

材料
  

  • 赤ワインビネガー 5 大さじ
  • オリーブオイル 5 大さじ
  • マスタード 1.5 大さじ
  • 塩・こしょう 適量

作り方
 

  • 材料をボウルに入れます。
  • 泡立て器などでしっかりと混ぜればできあがり。

コツ・ポイント

オリーブオイルとマスタードをしっかりと混ぜ、全体が白っぽくなるまで混ぜるのがポイントです。
このレシピのキーワード リンゴ酢, MCTオイル, アマニ油, バルサミコ酢, オリーブオイル, オーガニック油, 赤ワインビネガー, 白ワインビネガー, バランスオイル
あわせて読みたい
鶏のトマト煮込み ワインビネガーでさっぱり、ハーブ香るレストランのお味をご家庭でも。
あわせて読みたい
赤ワインビネガーのフルーツドリンク サングリアのような、気分もあがるヘルシードリンク。

白ワインビネガーのおすすめレシピ

白ワインビネガーを使った、美味しいドリンクのレシピをご紹介します。

リンゴ酢サワー

白ワインビネガーサワー

白ワインビネガーで作る爽やかなサワードリンクです。暑い日のリフレッシュに。スパークリングワインの代わりにいかがでしょうか?
4.23 from 9 votes
調理時間 3 mins
材料(人分) 1

材料
  

  • 白ワインビネガー 適量
  • 炭酸水 適量
  • はちみつ お好みで
  • レモンジュース お好みで

作り方
 

  • グラスに白ワインビネガーお好みではちみつやレモンジュースを加えて混ぜます。
  • そこに、その3〜5倍の炭酸水を加え、軽く混ぜ合わせればできあがりです。
このレシピのキーワード リンゴ酢, はちみつ, 白ワインビネガー, オーガニック酢
あわせて読みたい
豚バラのさっぱり炒め 豚バラ肉の炒め物も白ワインビネガーを加えるとさっぱり、香り高くいただける簡単フュージョン料理。

ワインビネガーの代用品の作り方|お家にあるもので作ろう!

ワインビネガー

ワインビネガーが家にないけれど、今すぐに使いたい!という時に役立つレシピです。ワインビネガーはバルサミコ酢ほど強い味や香りの主張がありません。

チキンのワインビネガー煮込みなどのように、加熱調理をするお料理でしたら、穀物酢など同じく強い個性のない酢を選び、ワインを少々加えて煮込んでいただけば、代用できます。

サラダなど加熱調理をしない場合は、下記の方法でワインビネガーの代用調味料を作ることが可能です。

材料
・お酢  大さじ3 
・ワイン 小さじ1/2

作り方
ワインのアルコールを飛ばすために、ワインを耐熱容器に入れて電子レンジにかけ沸騰させる。
アルコールを抜いたワインにお酢を混ぜれば完成です。

作り方のポイント
・使うお酢は、お味や香りにクセの少ないものを選びましょう。
・穀物酢や米酢などがオススメです。
・白ワインを使用すれば、白ワインビネガーの代用に。赤ワインを使用すれば赤ワインビネガーの代用酢を作ることができます。 

かわしま屋おすすめの有機赤ワインビネガー

かわしま屋がおすすめする有機(オーガニック)の赤ワインビネガーは、ヨーロッパの厳しい基準をクリアした、イタリア産の赤ワインビネガーです。非加熱・無濾過なので、腸内環境を改善する酢酸菌が生きています。


かわしま屋おすすめの有機白ワインビネガー


「ワインビネガー」についてのQ&A

ワインビネガーとは何ですか?

ワインビネガーは、ぶどうを発酵してワインにした後、さらに酢酸発酵させて作られる果実酢です。白ワインや赤ワイン、シャンパンからも作られることがあり、それぞれ風味が異なります。

ワインビネガーにはどんな種類がありますか?

ワインビネガーには主に赤ワインビネガーと白ワインビネガーがあります。赤ワインビネガーは赤ぶどうから作られ、フルーティーな風味が特徴です。白ワインビネガーは白ぶどうから作られ、爽やかな香りと酸味が特徴です。

ワインビネガーはどんな味ですか?

ワインビネガーのお味は、酸味だけでなくほんのりフルーティーな風味が特徴です。

ワインビネガーは体に良いの?

ワインビネガーは体に良いと言えるでしょう。非加熱、無濾過のワインビネガーは生きた酢酸菌が豊富に含まれています。酢酸菌はお酢そのものの源であり、私達の身体のバリア力を高め、心身のリフレッシュ効果も期待できます。

ワインビネガーはどのように摂取すれば良いですか?

ワインビネガーは料理に使うだけでなく、お水や炭酸水で3〜5倍に薄めて飲むのがおすすめです。健康的な摂取量は毎日大さじ1〜2杯程度です。

ワインビネガーを選ぶ際のポイントは何ですか?

ワインビネガーを選ぶ際は、非加熱、無添加、無濾過のものを選ぶのがおすすめです。酢酸菌の健康効果を最大限に得られます。

ワインビネガーの保存方法は?

開封後のワインビネガーは冷蔵庫で保存しましょう。空気や光、熱を避けるため、密閉できる容器に入ったワインビネガーがおすすめです。

バルサミコ酢とワインビネガーは何が違うの?

バルサミコ酢とワインビネガーの違いは、発祥地と製法です。バルサミコ酢はイタリア、ワインビネガーはフランスが発祥の地です。また、ワインビネガーは酢酸菌や酵母菌を使って、発酵して作るのに対し、バルサミコ酢は絞ったぶどう果汁を煮詰めてから木の樽に詰め、時間をかけて熟成されます。

ワインとワインビネガーの違いは何ですか?

ワインはぶどうを発酵させてアルコールを生成したものです。一方、ワインビネガーはワインをさらに発酵させて酢酸に変えたものです。

ワインビネガーにアルコールは含まれているの?

ワインビネガーには、微量なアルコールが含まれている場合があります。
お使いのワインビネガーによって異なりますが、0.2%ほど含まれていることがあります。日本の酒税法では、アルコールが1%未満の場合はノンアルコールに分類されており、ワインビネガーのアルコール含有量は極めて少ないと言えるでしょう。微量とはいえ、気になる方は、お使いになる前に沸騰させてからお使いいただくことをおすすめします。

ワインビネガーは妊娠中に摂取しても大丈夫ですか?

ワインビネガーに含まれるアルコールはごく少量であり、加熱調理することでアルコールは飛んでしまうため、妊娠中に摂取しても問題ありません。

ワインビネガーを使ったおすすめのレシピは?

ワインビネガーはフライドポテトやお肉、お魚のグリルの仕上げに使うと、一味違った料理を楽しめます。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

この記事をシェアする

この記事を書いた人

動物、植物、夫、子ども、美味しいものとスターウォーズをこよなく愛する1児の母。かわしま屋に入って、腸内環境がとても良くなりました。
将来の夢はパーマカルチャー暮らし。

もくじ
閉じる