土鍋ご飯の炊き方とは?おすすめの土鍋や目止め方法もご紹介
土鍋でご飯を炊く方法とは?
日本の伝統工芸とも呼べる土鍋(どなべ)。
一般的には陶土をこねて焼いた素焼きの鍋が土鍋と呼ばれています。
古くは石器時代から土鍋は使われており
日本では縄文土器などが有名ですね。
この伝統的な食器の土鍋を使って、家庭でご飯を炊くことが今とても増えています。
土鍋料理用に使う馴染みのある土鍋や、ご飯炊き専用の炊飯土鍋、IHに対応したデザイン性の高い土鍋など
様々な土鍋が登場しています。
今回の記事では土鍋を使ったご飯の炊き方と、土鍋の種類、使った後のメンテナンス方法などもご紹介いたします。
土鍋ご飯が美味しい秘密
土鍋には遠赤外線を放射する成分が含まれていて、
土鍋で煮炊きした食材・ご飯などは芯からふっくらとおいしく炊き上げることができます。
土鍋を使ったレシピブックなども多数販売されていて、今最も注目されている調理器具と言われています。
また保温効果も高く、調理したものが冷めずに温かいので
少し時間が経っても、ご飯の味が損なわれないという特徴もあります。
また、なんといっても土鍋に入ったご飯は美味しそうに見えますよね。
視覚から脳に訴えかけらる美味しそう!といったイメージは
前述した科学的根拠を飛び越えて、土鍋で作った料理は美味しいと思わせてくれます。
より土鍋料理を美味しく楽しむ為に、自分好みのデザインを選ぶことも土鍋選びにはとても大切なんです。
土鍋の使い方って?
土鍋と聞いて最初に思い浮かべる料理やレシピと言えばやはり水炊きやキムチ鍋などの煮込み料理ではないでしょうか?
もちろんこれらも代表的な土鍋の使い方ではあるのですが
これ以外にもご飯を炊いたり、雑炊を作ったり、蒸し料理を作ったりなどもできます。
今回の記事では土鍋の様々な使い方、お料理方法やレシピなどもご紹介していきたいと思います。
Contents List/目次
土鍋の種類とは?
土鍋には使われている土や焼き方によって種類が分かれています。
土鍋の種類やお料理レシピによって取り扱い方や、お手入れ方法が異なり様々な特徴があります。
今回はかわしま屋で取り扱っている土鍋を例に、どんな土鍋があるか、ご紹介いたします。
土鍋の種類1 伊賀焼土鍋
全体的にどっしりとした雰囲気で、無骨で無口な職人が作った様な、存在感のあるデザインが多いですね。
粗めの土を使った質感で渋めの色使いは、土鍋の中でもより土鍋らしいたたずまいをしています。
テーブルに置く土鍋としては最も魅力的だと思います。
少し水に弱く、手入れも他の焼き物に比べて必要な事が多いのですが
そういった手間も楽しんで大切に育て上げるというのも、伊賀焼の魅力なのではないでしょうか。
![伊賀焼土鍋](/contents/wp-content/uploads/images/igayaki_1.jpg)
土鍋の種類2 萬古焼土鍋
間違った読み方をしていました、根性焼きの類か何かかとも思えますね。
萬古焼も伊賀焼と並んで国の伝統工芸品として指定されている有名な焼き物です。
細かい土を使用しているので、表面がツルツルでシンプルでデザインが多いですね。
また、ペタライトと呼ばれる鉱石を土に加えて練りこんでいるので、火に強く丈夫なのが特徴です。
水にも強く臭いの強い鍋料理でも、萬古焼であれば臭い移りの心配もありません。
鍋への匂い移りが心配な方や、シンプルで綺麗な鍋をお探しの方におすすめです。
※ペタライトはガラスのような光沢が特徴の天然鉱物です。
土鍋作り以外にも茶碗やお皿に使われています。
天然の鉱物なので加熱しても人体に影響のある成分などは排出されませんのでご安心ください。
![萬古焼土鍋](/contents/wp-content/uploads/images/bankoyaki_1.jpg)
土鍋の種類3 IH対応のセラミック土鍋
細かい土を使っているため、水の侵入や香りの強い食材を煮込むお料理レシピでも匂い移りし辛いという特徴があります。
ひび割れや隙間がほぼ無いので目止めの必要もありません。
また、鍋に料理の食材や汚れが付きにくいので、洗い方も簡単で手入れが楽々というのも魅力的ですね。
また、オール電化のご家庭が増えているという背景を踏まえてIHに対応したセラミック土鍋も多く登場しています。
セラミック土鍋自体にIH用の機能が組み込まれているのもありますが
オプションで磁器パネルを追加するなどして、対応できるセラミック土鍋もあるそうです。
最新式のキッチンをお使いの方も安心してお使いいただける仕様になっていますね。
![セラミック土鍋](/contents/wp-content/uploads/images/seramic_1.jpg)
土鍋の種類4 炊飯土鍋
ふっくらつやつやの美味しいご飯が炊けると言われています。
炊飯土鍋は2重の蓋になっていることが多く、ご飯炊きの際に吹きこぼれにくい形状をしています。
蒸し料理などにも使えることもあるので、炊飯土鍋を買う際に説明をよく聞く・見るなどして調べると良いでしょう。
また、炊飯土鍋で炊いたご飯は炊飯器炊きには無い「おこげ」が付きやすいので
「おこげ」好きの方にもお勧めしています。
昔ながらの製法で作られた土鍋が多く、IHに対応した炊飯土鍋は少ないかもしれません。
![炊飯土鍋](/contents/wp-content/uploads/images/suihan_1.jpg)
IH土鍋は直火でも平気?
![IH土鍋は直火でも平気?](/contents/wp-content/uploads/images/donabe_img_2.jpg)
IH土鍋は基本的には直火・IH両対応の土鍋が多いとされています。
直火を行ってしまったことで、IHに反応しなくなってしまった!というお話はあまり聞いたことがありません。
心配な場合は製品に付属の取扱い説明書やメーカーにお問い合わせすることをお勧めします。
IH非対応の土鍋をIH対応にすることは可能?
基本的には可能です。
IHの原理が磁力に反応し、熱を起こすということなのですが
この原理を利用した土鍋用のIHプレートが販売されています。
つまり、磁力を持たない土鍋に磁力を持つプレートを敷いて
IHヒーターを反応させようという仕組みです。
このプレートによって確かに土鍋がIHに反応して熱を生んでくれるのですが
プレートの部分にのみ反応するので、熱源が小さくお湯が沸騰しにくいという難点があります。
やはり、IHに対応した土鍋を購入することをお勧めします。
土鍋ご飯の炊き方【白米編】
ご家庭に1個はあるでしょう、水炊きやキムチ鍋などに使う土鍋。
こちらの土鍋でご飯を炊く方法をご紹介いたします。
※炊飯用の土鍋でのご飯の炊き方は後述します。
土鍋でご飯を炊いてみましょう
・白米(2合)
・水400ml~450ml
![土鍋でのご飯の炊き方1](/contents/wp-content/uploads/images/donabe_hakumai_chart_01.jpg)
1.米を研ぎます
お米をしっかりと水で研ぎます。
米の研ぎ汁での濁りが少なくなるまで研ぎます。
![土鍋でのご飯の炊き方2](/contents/wp-content/uploads/images/donabe_hakumai_chart_02.jpg)
2.米を浸水させる
米を水に浸して浸水させます。
浸水時間は、夏場で30分、冬場で1時間程を目安に浸水させましょう。
浸水させた後はザルにあけて水けを取ります。
![土鍋でのご飯の炊き方3](/contents/wp-content/uploads/images/donabe_hakumai_chart_03.jpg)
3.中火にかけます
米を鍋に入れて、中火にかけてください。
10分程で煮立ちます。
![土鍋でのご飯の炊き方4](/contents/wp-content/uploads/images/donabe_hakumai_chart_04.jpg)
4.弱火で15分炊きます
沸騰を始めて煮立ちを確認したら、弱火にして15分炊きます。
![土鍋でのご飯の炊き方5](/contents/wp-content/uploads/images/donabe_hakumai_chart_05.jpg)
5.最後に15分蒸らして完成
弱火での15分炊きを終えたら火を止めて蒸らします。
15分程蒸らせば、土鍋ごはんの完成です。
土鍋を使った白米ごはんの炊き方動画もあります
かわしま屋では、通常の土鍋を使った白米の炊き方を、動画を使ってご紹介しております。
難しいと思われがちな土鍋ご飯ですが、比較的簡単に炊くことができます。
是非ご覧ください。
土鍋ご飯の炊き方【玄米編】
炊き方が少し難しいと言われている玄米ですが、
土鍋を使えば簡単に炊くことができます。
玄米ご飯を土鍋で炊く方法をご紹介いたします。
※炊飯用の土鍋でのご飯の炊き方は後述します。
炊飯土鍋でご飯を炊いてみましょう
・玄米(2合)
・水500ml
・塩小さじ1/2
![土鍋での玄米の炊き方1](/contents/wp-content/uploads/images/donabe_genmai_chart_01.jpg)
1.米を研ぎます
お米をしっかりと水で研ぎます。
米の研ぎ汁での濁りが少なくなるまで研ぎます。
![土鍋での玄米の炊き方2](/contents/wp-content/uploads/images/donabe_genmai_chart_02.jpg)
2.米を浸水させる
米を水に浸して浸水させます。
浸水時間は6~7時間を目安に浸水させましょう。
浸水させた後はザルにあけて水けを取ります。
![土鍋での玄米の炊き方3](/contents/wp-content/uploads/images/donabe_genmai_chart_03.jpg)
3.塩を加え中火にかけます
米を鍋に入れ、水と塩を加えます。
軽くかき混ぜた後に、中火にかけてください。
沸騰するまで中火にかけ続けます
![土鍋での玄米の炊き方4](/contents/wp-content/uploads/images/donabe_genmai_chart_04.jpg)
4.弱火にして30分炊く
沸騰を始めて煮立ちを確認したら、弱火にして30分炊きます。
![土鍋での玄米の炊き方5](/contents/wp-content/uploads/images/donabe_genmai_chart_05.jpg)
5.最後に10分蒸らして完成
弱火での30分炊きを終えたら火を止めて蒸らします。
10分程蒸らせば、土鍋玄米ごはんの完成です。
土鍋を使った玄米ごはんの炊き方動画もあります
かわしま屋では、通常の土鍋を使った玄米の炊き方動画もご紹介しております。
炊き加減が難しいと言われている玄米も、土鍋で比較的簡単に炊くことができます。
是非ご覧ください。
炊飯土鍋のご飯の炊き方【白米編】
炊飯器では味わえない美味しいご飯が食べられるということで
近年ご家庭でも炊飯土鍋を使ってご飯を炊く方が増えています!
ふっくら香り良いご飯(白米)を炊く方法を
かわしま屋取扱いの「飯炊釜」を使ってご紹介いたします。
炊飯土鍋でご飯を炊いてみましょう
・白米(3合)
・水(3.5合)
※お米の上に水が1cmほどかぶさる程度を目安にお好みで調整してください。
![土鍋炊飯ご飯の炊き方1](/contents/wp-content/uploads/images/hansui_hakumai_chart_01.jpg)
1.米を研ぎ水を入れる
お米3合と、3.5合の水を入れます。
お米は予め研いだ物を入れて下さい。土鍋内で研がないようにしてください。
お米の上に水が1cmほどかぶさる程度を目安にお好みで調整してください。
![土鍋炊飯ご飯の炊き方2](/contents/wp-content/uploads/images/hansui_hakumai_chart_02.jpg)
2.内ぶたと外ぶたをかぶせる
内ぶた→外ぶたの順にかぶせてください。
内ぶたの穴が取手の方向に、外ぶたの穴が取手に垂直になる様にかぶせます。
![土鍋炊飯ご飯の炊き方3](/contents/wp-content/uploads/images/hansui_hakumai_chart_03.jpg)
3.強火にかけます
釜を強火にかけてください。
カセットコンロ等でも可能です。
IHヒーター、ハロゲンコンロ、ストーブ等では過熱できませんのでご注意ください。
![土鍋炊飯ご飯の炊き方4](/contents/wp-content/uploads/images/hansui_hakumai_chart_04.jpg)
4.フチにノリがあがるまで待ちます
ある程度沸騰すると釜のフチにノリがあがってきます。
フチに一周ぐるりと出てきたら火を止めます。
![土鍋炊飯ご飯の炊き方5](/contents/wp-content/uploads/images/hansui_hakumai_chart_05.jpg)
5.20分フタを取らずに蒸します
火を止めた後20分蒸らします。
ノリが少しずつ釜に戻っていきます。
フタは絶対に取らないでください。
![土鍋炊飯ご飯の炊き方6](/contents/wp-content/uploads/images/hansui_hakumai_chart_06.jpg)
6.完成です
20分蒸らしたら飯炊釜をコンロから下ろし完成です。
内ぶた、外ぶたとも熱くなっています。
鍋つかみなどでゆっくり外してください。
お椀にご飯をよそってお召し上がりください。
炊飯土鍋のご飯の炊き方【玄米編】
白米よりもビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富とされている玄米。
栄養素だけでなく、白米には無い深い味わいにも注目されています。
炊き方が難しいと思われがちな玄米ですが、
かわしま屋取扱いの「飯炊釜」では美味しく簡単に炊くことができます。
炊飯土鍋で玄米を炊いてみましょう
・玄米(1合)
・水(2合)
※水は玄米1に対して1.5~2倍ほど入れます
![土鍋炊飯玄米の炊き方1](/contents/wp-content/uploads/images/hansui_genmai_chart_01.jpg)
1.お米を洗います
玄米1合を水を替えながら2~3回洗います。
土鍋内で研がないようにしてください。
![土鍋炊飯玄米の炊き方2](/contents/wp-content/uploads/images/hansui_genmai_chart_02.jpg)
2.水を入れます
洗って水を切った玄米と、2合ほどの水を飯炊釡に入れます。
![土鍋炊飯玄米の炊き方3](/contents/wp-content/uploads/images/hansui_genmai_chart_03.jpg)
3.蓋を閉めます
内ぶた・外ぶたをセットします。内ぶたの穴は取って方向に、外ぶたの穴は取っ手と垂直になるようにセットしてください。
![土鍋炊飯玄米の炊き方4](/contents/wp-content/uploads/images/hansui_genmai_chart_04.jpg)
4.トロ火にかけます
玄米はここで吸水させることなく、すぐにトロ火にかけます。
沸騰させないようにしながら35分トロ火をかけ続けてください。
![土鍋炊飯玄米の炊き方5](/contents/wp-content/uploads/images/hansui_genmai_chart_05.jpg)
5.一気に強火にします
35分トロ火にかけ続けたら強火にかけます。
蓋の周りにノリが一周まわるまで強火です。
![土鍋炊飯玄米の炊き方6](/contents/wp-content/uploads/images/hansui_genmai_chart_06.jpg)
6.弱火にします
ノリが蓋の周りを一周したら火を再度弱火にまで落とします。弱火のまま35分キープします。
![土鍋炊飯玄米の炊き方7](/contents/wp-content/uploads/images/hansui_genmai_chart_07.jpg)
7.完成です
35分経過したら火を止めて蓋をとらずにそのまま15ほど蒸らして出来上がりです。
玄米の浸水について
通常、土鍋や炊飯器で玄米を炊く際は玄米を水に浸けて6~7時間程浸水させる必要があります。
しかし、山の工房村製作の飯炊釜は浸水させる必要が無く、すぐに炊飯工程を行うことができます。
こちらの玄米炊きレシピはあくまで、飯炊釜を使ったレシピになりますので、土鍋や炊飯器を使用する場合は浸水を行ってください。
土鍋の使い始め目止め方法
土鍋は大変使い勝手のよい調理器具ですが、保管とケアに少しコツが必要です。
ここでは購入後の土鍋に行う「目止め」の方法をご紹介いたします。
目止めとは?
土鍋には貫入(かんにゅう)といって細かい割れ目がたくさん入っています。
本格的に使い始める前にこの貫入を埋める為の「目止め」を行います。
ひび割れ防止や、におい移りを防ぐことができ、土鍋を永く丈夫に保ってくれる効果があります。
土鍋に目止めを行ってみましょう
・水
・小麦粉
※小麦粉は水に対して10%くらいの量
![土鍋の目止め方法1](/contents/wp-content/uploads/images/donabeadventure3_img_02.jpg)
1.小麦粉を水に溶く
小麦粉を水に溶きます。
予めボウルで溶いておきます。
小麦粉のだまが残らないようにしっかりと潰しておきます。
![土鍋の目止め方法2](/contents/wp-content/uploads/images/donabeadventure3_img_03.jpg)
2.溶いた水を土鍋に入れる
ボウルの中身を土鍋に入れます。
土鍋の8分目くらいで十分です。
目一杯入れてしまうと沸騰させた際に吹きこぼれてしまう可能性があるので注意してください。
![土鍋の目止め方法3](/contents/wp-content/uploads/images/donabeadventure3_img_04.jpg)
3.土鍋をあたためる
土鍋を弱火にかけてじっくりとあたためます。
沸騰したら火を止めて冷まします。
予熱で土鍋がかなり熱くなっているのでしっかりと冷ましてください。
![土鍋の目止め方法4](/contents/wp-content/uploads/images/donabeadventure3_img_05.jpg)
4.中身を捨て乾燥させる
土鍋が冷めたら中身を捨てて水洗いしてください。
水気をしっかりと取って乾燥させれば目止めは完了です。
※水気が残っているとカビの原因となりますので天日干しがベストです。
土鍋の目止め方法の動画
かわしま屋では、土鍋の目止め方法を実践した動画をご紹介しております。
土鍋を長くお使いいただく為の大切な工程です。
是非ご覧ください。
土鍋の焦げの落とし方
土鍋を何度か使用して、土鍋の内側に焦げがついてしまうこともあるかと思います。
そんな場合は重曹やプラスチックスプーンなどを使って落としましょう。
土鍋の焦げの落とし方1 重曹を使った場合
この状態で30分ほど煮立たせると泡が出てきて焦げを取り除いてくれます。
泡が落ち着いたら火を止めて鍋を冷まし洗い流してください。
![土鍋の焦げの落とし方1](/contents/wp-content/uploads/images/donabeadventure3_img_08.jpg)
土鍋の焦げの落とし方2 プラスチックスプーンを使った場合
初期段階の焦げであればかなりの確率で重曹で落とすことができます。
怪しいなと思ったらお早めに重曹でお掃除してみてくださいね。
![土鍋の焦げの落とし方2](/contents/wp-content/uploads/images/donabeadventure3_img_09.jpg)
土鍋のケア・保管方法とは
使い終わった土鍋、鍋のシーズンではなくなってしまった際どのように保管をすれば良いのでしょう。
土鍋はしっかりとケアをして保管を行わないとカビが生えてしまうことがあります。
末永くお使いいただくための保管・洗い方をご紹介いたします。
まず土鍋をしっかりと洗います
土鍋は急激な温度変化に弱いので
使用後はまずしっかりと冷ましてください。
汁なども予め鍋から出しておくとより早く冷めてくれます。
![土鍋の洗い方1](/contents/wp-content/uploads/images/donabeadventure3_img_06.jpg)
【洗い方①】洗剤を使わない
土鍋は傷つき易い性質を持っているので金属タワシなどは使わず、柔らかいスポンジで洗いましょう。
食材などがこびりついていたらしっかりと洗い落としましょう。
![土鍋の洗い方2](/contents/wp-content/uploads/images/donabeadventure3_img_07.jpg)
【洗い方②】洗剤を使う
土鍋は非常に水分を吸収しやすい性質を持っているので洗剤を使うことに抵抗があります。
土鍋に汚れがこびり付いているなど洗剤を使わなければならない場合、短時間でサッと洗うのであれば問題ありません。
ただし、洗剤や水などに漬け置き洗いなどは土鍋を痛めたり洗剤が浸透してしまう恐れがありますので行わないでください。
土鍋の洗い方動画もご紹介します
かわしま屋では、土鍋の洗い方を実践した動画をご紹介しております。
鍋のシーズン中、土鍋を洗う機会も多いかと思いますので、是非こちらの動画をご参考にしてください。
土鍋の保管方法
意外と知られていない土鍋の保管方法。
誤った保管方法を行ってしまうとカビ発生の原因になってしまう場合があります。
土鍋を永く使う為の、正しい方法をご紹介します。
![土鍋の保管方法1](/contents/wp-content/uploads/images/donabeadventure3_img_14.jpg)
天日干しする
ご使用後、しっかりと土鍋を水洗いし
風通しの良い場所で天日干しします。
2~3日間天日干しすると完全に乾きます。
早めに乾かしたい場合は電子レンジで1分程温めて
1日天日干しでもOKです。
※土鍋には電子レンジがNGのものもありますので注意書きをよくお読みください
![土鍋の保管方法2](/contents/wp-content/uploads/images/donabeadventure3_img_03.jpg)
新聞紙でくるむ
保管の際は新聞紙でくるみます。
そのまま箱に入れたりラップに包んだりすると
湿気がたまりカビが生えてしまいます。
土鍋を保管するときは、新聞紙にくるんで保管するのが最適です。
新聞紙が外からの湿気を吸い取り
また空気中のホコリが侵入するのを防いでくれます。
![土鍋の保管方法3](/contents/wp-content/uploads/images/donabeadventure3_img_17.jpg)
保管する
戸棚や納戸などの風通しの良い場所で保管しましょう。
シンクの下などは湿気がたまりやすいので避けておくと良いです。
土鍋の保管方法の動画もご紹介します
土鍋の保管方法をまとめた動画です。
長い間保管する際のポイントは湿気の少ない場所に保管する事です。
是非ご参考にしていただければと思います。
土鍋にカビが生えてしまった時
土鍋は水分を吸収しやすいので、どんなに乾かして保管していても梅雨の時期などは空気中の水分を吸収し、カビてしまうことがあります。
特に伊賀焼・萬古焼の土鍋は気を使うことが多いです。
カビが生えてギャー!っとなってしまっても捨ててはいけませんよ。
しっかりとメンテナンスを行えば問題なくお使いいただけます。
今回はカビの殺菌にお茶葉を使用します。
【土鍋カビ取りの材料】
・お茶葉(適量)
・水(鍋の8分くらい)
![土鍋にカビが生えてしまった時1](/contents/wp-content/uploads/images/donabeadventure3_img_10.jpg)
カビを落とす
土鍋を洗いカビをしっかりと取ります。
火があたる部分をよく拭いて水気を取り除きます。
![土鍋にカビが生えてしまった時2](/contents/wp-content/uploads/images/donabeadventure3_img_11.jpg)
お茶葉と水を火にかける
お茶葉と水を入れて火にかけます。
弱火でじっくりと温め、鍋全体が温まったら中火にします。
![土鍋にカビが生えてしまった時3](/contents/wp-content/uploads/images/donabeadventure3_img_12.jpg)
煮立たせる
沸騰したら、弱火にして10分くらい煮立てます。
![土鍋にカビが生えてしまった時4](/contents/wp-content/uploads/images/donabeadventure3_img_13.jpg)
天日干しする
さっと洗い流し乾かします。
天気の良い日に天日干しがベストです。
土鍋のカビ取り方法の動画もご紹介します
土鍋のカビは放置するとどんどん中に入り込んでしまい、手遅れになってしまう事もあります。
そんな危険な土鍋のカビを退治する方法を動画にまとめました。
是非ご参考にしてください。
土鍋の美味しいレシピ
![土鍋レシピ](/contents/wp-content/uploads/images/donabe_img_3.jpg)
土鍋を使った手軽で美味しいレシピをご紹介いたします。
炊きこみご飯や、煮込み料理を土鍋で作ると絶品ですよ。
筍の炊き込みご飯
ご飯ひとつぶひとつぶにしっかりと味が染みて、家族にも喜ばれるレシピです。
![筍の炊き込みご飯](/contents/wp-content/uploads/images/donabe-resipi_1.jpg)
材料
- ・米
- 2合
- ・水
- 400ml
- ・筍(水煮)
- 150g
- ・生姜
- 2片
- ・白だし
- 大さじ4
- ・分葱、木の芽
- お好みで
つくり方
- 1
- 米を研ぎ、すすぎを行います。
- 2
- 筍は薄切り、生姜は千切りします。 (今回は、筍は水煮パックを使用しました)
- 3
- 土鍋に、水気を切ったお米と白だしを入れ、水を入れます。その上に、筍と生姜を乗せます。
- 4
- 土鍋でごはんを炊き上げます。※炊き方に関しては「炊飯土鍋でご飯を炊く方法【白米編】」をご参照ください。
- 5
- お好みで、木の芽や分葱を乗せて出来上がり!
土鍋の参鶏湯
土鍋の遠赤外線効果で鶏肉がやわらかく仕上がります。
![土鍋の参鶏湯](/contents/wp-content/uploads/images/donabe-resipi_2.jpg)
材料
- ・手羽元
- 3本
- ・長ネギ
- 1/2本
- ・キノコ
- 1/2袋
- ★水
- 2カップ
- ★酒
- 大さじ1
- ★白米
- 大さじ2
- ★生姜
- 3cmくらい
- ★塩
- 少々
- ★中華だし
- 小さじ1
- ・黒コショウ
- 少々
- ・九条ネギ
- 適量
つくり方
- 1
- 長ネギは3cm幅に、キノコは薄くスライスする。
- 2
- 手羽元は骨に沿って切り目を入れる。
- 3
- 土鍋に【1】・【2】・★を入れて蓋をして20分くらい煮込む。
- 4
- 仕上げに黒コショウを散らし、九条ネギをのせる。
- 5
- 手羽元をほぐして完成です。
土鍋の鯛めし
鯛のだしがしっかりと浸み込んで、おかず無しでもパクパク食べれてしまいますよ。
![筍の炊き込みご飯](/contents/wp-content/uploads/images/donabe-resipi_3.jpg)
材料
- ・昆布だし
- 600ml
- ・鯛
- 1尾を開く
- ・日本酒
- 鯛が浸るくらい
- ・生姜の薄切り
- お好み
- ・お米
- 2合
- ・お茶パック
- 1枚
- ★水
- 150ml
- ★日本酒
- 大さじ3
- ★醤油
- 小さじ半分
- ★塩
- 小さじ半分
つくり方
- 1
- 鯛を開いて塩を振り、完全に焼きます。
- 2
- 粗熱を取り、身を取り出し、皮と骨にひたひたの日本酒を注いで、昆布入りのだしを加えて、中火で20分以上煮ます
- 3
- アラを捨て、昆布の表面についた灰汁を落としたらお米の上へ。お茶パックでアラの出汁を濾し、200ml分だけお米に注ぎます。
- 4
- ★の材料を合わせてお米に注ぎ、キープしていた鯛の頭を載せて炊きます。土鍋なら沸騰まで中火、その後は弱火で15分です。
- 5
- 炊飯後、5分蒸らします。鯛の頭は蒸焼きとして楽しみ、ご飯は(2)のほぐし身と混ぜて豪華な鯛めしをご賞味ください。
おすすめの土鍋
かわしま屋では、様々な種類の土鍋を取り扱っております。
ご飯炊き専用の土鍋から、鍋料理・レシピにお使いいただける土鍋。
炊いたご飯を保管するための「お櫃」もございます。
ここでは、かわしま屋おすすめの土鍋をご紹介いたします。
-
飯炊釜
山の工房村特製土釜 - 宮城県大和(たいわ)町の自然豊かな環境で作られた土釜です。
通常の飯炊釜に比べ、温度が均一に保ちやすくなる形状をしている為、
更に美味しくお米が炊きあがります。 - 価格:19,000円
サイズ:白米3合・玄米1.5合炊き - 商品ページはこちら
-
於福鍋
東屋 伊賀焼土鍋 - どこか素朴で温かみのある食器は、職人たちひとりひとりの大切に作り上げた想いが感じられます。ポピュラーなタイプの土鍋なので様々な土鍋料理レシピに対応できます。
毎日の食卓をいつもよりちょっと彩る東屋の食器をお楽しみください。 - 価格:14,000円
サイズ:2~3人用/約24㎝ - 商品ページはこちら
-
KINTO KAKOMI
IH対応セラミック土鍋 - 囲み土鍋料理・レシピを一年中愉しめるIH土鍋。季節を問わず1年中快適に使える土鍋です。
耐熱温度差500度をクリアした高耐熱素材は、ガスレンジでの直火調理はもちろん、IH調理器、オーブンレンジ、ハロゲンヒーター、電子レンジで使えるマルチ対応の土鍋です。 - 価格:7,500円
サイズ:1.2L - 商品ページはこちら
-
めしびつころりん(黒)
やまほん陶房 - 土鍋で有名な三重県伊賀の土で作った陶器製の飯櫃(めしびつ)です。
ご飯を2合炊いた場合、1~2膳を食べて、残りごはんを入れておくのに丁度良いサイズです。
炊きたてのごはんを入れてすぐフタをする事で良い蒸らし加減になり、冷やご飯でもおいしくいただけます。 - 価格:4,480円
サイズ:高112mm×幅127mm - 商品ページはこちら