【土鍋を巡る冒険.4】IH対応の土鍋を求めて
IHで使える調理器具ってどんなもの?
オール電化が進む近年のキッチン事情。
新築のお家は特に、手入れの手軽さや火を使わない安全性の面から
IHクッキングヒーターが多く導入されているそうです。
さてそこで気になる、IHで使える調理器具。
皆さんご存知かもしれませんが、IHクッキングヒーターは
どんな調理器具でも暖められるわけではないんです。
IHは「電磁誘導加熱」という方式で器具を過熱します。
どんな方式か、ここでの詳しい説明は省きますが、通電させた際の電気の抵抗を利用して
調理器具本体を温める、というのが大まかな仕組みです。
つまり、電気を通しつつ電気抵抗(電気の通りにくさ)の高い素材ほど
IHの力を多く発揮して温めてくれるそうです。
反対に、電気抵抗が小さい、または電気を通さない素材はIHには不向きというわけです。
※アルミや銅、ガラスや土鍋など
土鍋はIHキッチンで使えるの?
さてさて、ここからがいよいよ本題です。
土鍋を巡る冒険で行き着いた最大の難所IH。
土鍋がIHで使うことができるのか大変気になるところではありますが
ずばり・・・・使えないものが多いというのが現状です。
特に伊賀焼や萬古焼といった日本の伝統工芸に由来する土鍋
つまり、土をメインに使った土鍋はほぼIHには対応していないといって良いでしょう。
前述した通り、土は電気をほとんど通しません。
電気を通さないということは電気抵抗も発生しないので
土鍋がグツグツと温まってくれないというわけです。
土鍋料理はあきらめるしかないんですか?
ちょっとお待ちください、IHでは使えない土鍋が多いと言っただけで
全て使えないとは言ってませんよ!
近年のオール電化が進むキッチン事情を踏まえて
各メーカーや職人さんがIHでも
土鍋を温めることのできる技術を開発しました。
その方法は単純明快、土鍋の底を電気を通す素材で作るということです。
最も多いのは土鍋と相性の良い金属と言われている
銀の膜を転写して貼り付けたものが主流になっているようです。
その他にも土鍋の付属品として金属板を付けて販売し
IHキッチンの方は鍋の底に金属板をセットして温めたりもするそうです。
それでも全ての土鍋がIHに対応することは難しいようですが
着実に増えてきているのは土鍋ファンには大変うれしい情報なのではないでしょうか?
IH対応の土鍋はどんなものがあるの?
IHに対応した土鍋、まだまだ数は少ないようですが
IH土鍋が欲しい!といった方々の声にお応えするべく、かわしま屋ではIH対応の土鍋を
探して探して探しまくりました。
大変恐縮ではございますが、この場を借りて簡単にご紹介させていただきます。
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KINTO KAKOMI
IH対応セラミック土鍋 - 囲み料理を一年中愉しめるIH土鍋。季節を問わず1年中快適に使える土鍋です。
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価格:7500円~
サイズ:1.2L / 2.5L
カラー:ホワイト / ブラック - KAKOMI商品ページはこちら
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ceramic japan
do-nabe - シンプルで美しいデザインの土鍋。プロダクトデザイナー秋田道夫氏が手がけた現代のライフスタイルに合った土鍋です。
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価格:7500円~
サイズ:S / L
カラー:ホワイト / ブラック - do-nabe商品ページはこちら
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TOJIKI TONYA
萬古焼IH土鍋 - マットな質感、土鍋に施された縞模様がアクセントになったシンプルなデザインですので長く愛用できます。
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価格:10000円~
サイズ:8号 / 9号
カラー:ホワイト / ブラック - 萬古焼IH土鍋商品ページはこちら