ビワ葉の葉エキスを使った温湿布の作り方

編集スタッフ　川口

2017.07.03 31,098 views

記事の監修

管理栄養士

川野　恵

フリーランスの管理栄養士としてレシピ開発や栄養のコラム作成のほか、外食チェーン店でのダイエットを意識した食べ方を紹介。現在はクリニックにて、生活習慣病などに悩む方々へ栄養指導を行なっている。

ビワ葉エキスを使った温湿布の作り方
ビワの特徴
ビワ葉エキスの効能
ビワの葉関連のおすすめ商品
ビワ葉エキス温湿布づくりにおすすめの商品

ビワ葉エキスを使った温湿布の作り方

　材料

ビワの葉エキス

ガーゼ（またはタオル）

洗面器

お湯（50～60℃くらい）

ラップ

カイロ

タオルケット

　つくり方

1: 洗面器に熱めのお湯を入れ、ガーゼを浸し、固く絞ります。

2: 絞ったガーゼにビワの葉エキスを数滴ふりかけて浸み込ませます。

3: 患部にエキスの浸み込んだガーゼを当てます。
その上からラップをかぶせ、カイロを乗せ、タオルケットで保温します。

4: そのまま20分ほど保温します。

温熱が身体の筋肉、神経、リンパに心地よい刺激を与えます。

ビワの葉温湿布は、腰痛、ひざの痛み、五十肩、疲れなどに有効と言われています。

副作用もなく、簡単にはじめることができますので是非一度、ビワの葉エキスの温湿布をお試しください。

初めてビワの葉エキス温湿布を行う場合は、パッチテストを行いましょう。腕の内側にエキスをつけて半日から1日様子を見ます。

びわの特徴

”ビワは、初夏を彩る代表的な果物です。
本格的な栽培は、江戸時代後半に始まったとされています。

しかし、それ以前から、果実を食用することはもちろんのこと、万病に効く薬草として、その葉が珍重されてきました。

近年は、ビワの種子に多く含まれるアミグダリン（ビタミンB17）に、抗ガン作用があるとして大変注目されています。アミグダリンは、葉にも多少含まれてます。

ビワの葉のお茶は、昔から、夏バテ、暑気あたりの予防として愛飲されており、胃腸の弱い人によく、咳を鎮める作用もあるとされます。

また、ビワの葉を使って、手浴、足浴をすると、冷え性のほか、肌トラブルにも効果的。ビワの葉化粧水には、なめらかできめ細かい肌を保つ効果があるといわれています。”

引用：標ヒロ著『野草で楽しむ天然美容生活』（家の光協会　2004）

ビワ葉エキスの効能

”ビワ葉エキスを傷や火傷の時につけると、すぐに痛みをとり早く治ります。
ひどい火傷でも、すぐこのエキスに傷をドップリつけると、ケロイドも残さずきれいに治ります。
痛むところに湿布してもよく、この場合は、2、3倍水でうすめて使用します。

腰痛、肩こり、ねんざなどにも効果があり、助けられます。
また歯痛、口内炎、歯槽膿漏の痛みには口の中に含んでいますと、痛みをとります。のどの痛みも、うすめてうがいをするとよい。
アトピー性皮膚炎・湿疹・あせも・かゆみ・虫刺され・水虫につけても早く治る。化粧水代わりにつけてもよく、非常に便利です。

ドアにはさまれて爪をはいだ時、すぐにこのビワ葉エキスで湿布しておいたら痛みもなく、次の日ははげた爪もついて治ったのには驚きました。
旅行にも、小瓶に入れて持ち歩くと助けられます。
また入院の場合、煙が出るので病院では温灸はできない。そんな場合はこのエキスを温めて肝・腎・お腹を湿布すると、痛み苦しみ、腹水等もとってくれます。胃腸のもたれ、疲れた時など、オチョコ一杯を5～6倍にうすめて飲んでもらくになり、疲労回復の助けをします。

飲む場合は玄米焼酎で作ったらいい。一年くらいしたらビワ葉は出して布袋に入れて、お風呂に使うとよく温まります。ビワ葉エキスは何年でももちます。”

引用：東城百合子著『家庭でできる自然療法誰でもできる食事と手当法』（あなたと健康社　2017）

びわの葉の効能｜びわの葉化粧水やびわの葉温灸の方法もご紹介
古くから「大薬王樹」と呼ばれていて民間療法などにも活用されてきたビワの木。
そのビワの木から採取できる果実の葉が「びわの葉」と呼ばれています。
インドや中国では古来からビワを食用としてだけでなく、薬用治療の道具として用いてきました。
びわの葉の効能｜びわの葉化粧水やびわの葉温灸の方法もご紹介の記事を見る

●管理栄養士からのコメント

ビワの葉には、殺菌・消毒・鎮痛などの作用があるほか、血流を整えることで冷え性の改善も期待されると言われています。
そのためビワの葉を使った湿布薬は、痛みを抑えながら血液の循環も良くする可能性があり、実際にその効果を感じている方もいるようです。
「市販の湿布薬だと、粘着成分によって肌が荒れてしまうから使えない」という方も少なくないはず。
私もその一人で、貼り薬を貼るとすぐただれてしまうので悩んでいました。
そんなときに手作りの湿布薬を使えるのはうれしいですね。
ビワの葉のエキスが肌に合わない方もいるので、必ずパッチテストをしてくださいね。

管理栄養士プロフィール

◎川野　恵

給食委託会社や仕出し弁当屋での献立作成を経験後、出産を機にフリーランスとして活動。
フリーランスの管理栄養士としてレシピ開発や栄養のコラム作成のほか、外食チェーン店でのダイエットを意識した食べ方を紹介。現在はクリニックにて、生活習慣病などに悩む方々へ栄養指導を行なっている。

身体は食べ物でできている事を意識し、健康で過ごせるよう多くの方を支えていける管理栄養士になりたいと日々活動しています。
SNSやブログを通して、
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