野草を食べる|おすすめの食べ方や健康効果、お茶にする方法もご紹介

野草とは

野草とは

野草と聞くと皆さんどんな草花のイメージを持っていますか?

私は何となく体に良さそう、食べたら苦そう、雑草より稀少で貴重な物、その名の通り野原に生えている雑草などを想像しました。

しかし、実際に野草の定義は?と聞かれると、なかなかすんなりと答えられる人は少ないのではないでしょうか?

そして近年、野草が持つ栄養素や健康効果などに注目が集まっていて、人工的に繁殖・管理・栽培を行い、様々な製品として世に送り出されています。

今回は野草に秘められた健康パワーや、野草の種類・野草の食べ方などをご紹介いたします。

野草と雑草の違いとは?

野草と雑草の違いとは?

野草と雑草の違いですが、実はこの2つには明確な定義がなく、見た人の認識次第で変わってきてしまうんです。

例えば同じスギナでも山に生えていれば「野草」

野菜などを栽培している畑に生えていれば「雑草」として扱われます。

全く同じ種類の草でも見た人の状況によって雑草になったり野草になったりします。

     

雑草と野草の使い分け

「雑草」は邪魔な物、やっかいな物というイメージがあるので、製品として販売される場合は「野草」という言葉が使われることがほとんどです。

もしかすると野草という言葉はそういった販売側の視点から生まれた言葉なのかもしれませんね。

季節で見る野草の種類

野草は季節によってさまざまな種類が存在します。

ここでは季節ごとに生える野草をご紹介いたします。

     

春の野草

  • スギナ

    スギナ

    スギナは春の野草「つくし」が成長し枯れた後に生えてくる草のことを指します。
    節が多く、細い枝が輪生しています。
    畑に生えると雑草として処理されてしまいますが、お茶として飲むこともできます。

  • ヨモギ

    ヨモギ

    揉むと香りが良くどこにでも自生できるのが特徴のヨモギ。
    古くから薬草としても使われていて、民間療法ではお灸の「もぐさ」としても使われています。

  • 桃の葉

    桃の葉

    美容に良いと言われている桃の葉は化粧水や入浴剤にもよく使われています。
    天然成分なので赤ちゃんの「あせも」対策にも使用されるなどもしています。
    葉を乾燥させてお茶として飲むこともできます。

  • 松の葉

    松の葉

    針のように細くしっかりとした芯を持つ松の葉。
    古くから中国では薬として使われていて、仙人が長寿の秘薬として飲んでいたという言い伝えがあるそうです。
    こちらも乾燥させてお茶として飲むことができます。

     

夏の野草

  • ドクダミ

    ドクダミ

    日本の代表的な野草の一つ「ドクダミ」。
    非常に繁殖力が強く、雑草として扱われることも多いですがお茶として飲むことで豊富な栄養素を摂取できます。

  • クマザサ

    クマザサ

    雑木林や山中に自生することの多いクマザサ。
    2~3ヶ月程で成長し、数十年枯れる事はないという生命力を持っています。
    クマザサを絞って作る青汁などが健康食品として有名です。

  • クワ(桑)

    クワ(桑)

    蚕の飼料として栽培されることの多いクワ。
    ノイチゴ状の実をジャムにしたり桑酒に加工されるなどしていますが、葉にも野草としての栄養分が多いことが分かっています。
    血糖値を下げる効果があることから桑の葉茶として多く販売されています。

  • びわの葉

    びわの葉

    古来より健康法の一つとして使われたびわの葉。
    種や葉を焼酎に漬け込んで化粧水・温灸としても使われています。
    葉はお茶として飲用にも使う事ができます。

     

秋の野草

  • マコモ

    マコモ

    マコモは河川や湖などの水分の多い所に自生しています。
    マコモから採れる「マコモタケ」が食材や健康食として注目され、栽培する農家も増えてきています。

  • 柿の葉

    柿の葉

    柿の葉はビタミンCが豊富で抗菌作用にも優れています。
    柿の葉で包まれたものは長持ちするので柿の葉寿司などが有名です。
    お茶として飲むことで効率的にビタミンを摂取できます。

  • イタドリ

    イタドリ

    成長すると2メートルにもなるイタドリは主に茎が食用とされています。
    乾燥させた根と葉を合わせて咳止めの漢方薬としても使われています。
    利尿作用もあり、デトックス効果もあると言われています。

  • アキノノゲシ

    アキノノゲシ

    アキノノゲシは春に咲くノゲシに似て秋に咲くことからつけられました。
    黄色い花を咲かすことから、観賞用の野草としても使われています。
    不眠や胃病の薬として漢方などでも処方されています。

     

冬の野草

  • カワラナデシコ

    カワラナデシコ

    秋の七草の一つで薬用や観賞用として古くから親しまれていました。
    動物による食害や外来種の影響などから個体数が減少していて、地域によっては貴重な野草ともいわれています。

  • ブタナ

    ブタナ

    キク科で黄色い花を咲かせるヨーロッパ原産のブタナ。
    全部分が食用可能で、特に若菜がクセがなくサラダや茹で野菜などに利用されています。

  • ウシハコベ

    ウシハコベ

    日本全国に分布するポピュラーな野草です。
    歯茎の出血や歯槽膿漏に効くと言われていて、古くから民間療法などに利用されてきました。
    サラダや味噌汁の具として食べる事ができます。

  • アリタソウ

    アリタソウ

    独特の強い香りがあるため、メキシコ料理の香りづけなどに使われています。
    整腸作用があることから、薬草としても使われています。
    気管支喘息への効果も指摘されています。

野草で得られる健康効果

野草はその種類によってさまざまな健康効果があります。

乾燥させてお茶葉にしておくと、季節を問わず野草のエキスを摂ることができるのでおススメです。

野草の健康効果 デトックス作用

普通のお茶の様に野草には利尿作用があります。
 
 身体にたまった不要な老廃物などを体外に排出してくれるデトックス効果に期待ができます。
 
 代謝をあげることで血液の循環を良くすると言われています。

 

デトックス作用

野草の健康効果 腸内環境の改善

野草に含まれる豊富な食物繊維が腸内環境を整え、体を内側から綺麗にしてくれます。

便秘を解消する効果にも期待ができ、美容にも良いとされています。

 

腸内環境の改善

野草の健康効果 高血圧予防

野草に含まれる成分によって、高血圧予防の効果に期待ができるものもあります。

不摂生や加齢によって高くなってしまった血圧の上昇を抑えて、正常な血圧にする効果があると言われています。

 

高血圧予防

野草の健康効果 ダイエット効果

野草にはインスリンの分泌を抑え、体内の脂肪が蓄積するのを防ぐ成分があります。

太りにくい体質を作り、体の水分のバランスを整えて全身のむくみなどをスッキリさせる働きにも期待できます。

 

ダイエット効果

野草の健康効果 美容効果

野草には葉の部分に皮膚疾患や美肌作りに役立つ成分が含まれているものもあります。

エキスやローション、お風呂に入れたりするなどすることで、肌荒れやあせも湿疹などにも良いと言われています。

 

美容効果

野草の健康効果 増血作用で冷え性・貧血予防

野草には葉緑素が多く含まれています。

血液をサラサラにして血行を良くしてくれる効果があると言われています。

また、鉄分なども含まれており、貧血や冷え性の予防にも効果が期待されています。

 

増血作用で冷え性・貧血予防

食べて楽しむ野草

わたしたち日本人は、昔から多くの野草を生活に取り入れてきました。

お正月に無病息災を願って食べる、七草がゆをはじめ

端午の節句の菖蒲湯、夏の肌荒れには桃の葉など。

ここでは、身近な野草を使った、おいしい野草の食べ方をご紹介します。

 

野草の天ぷら

野草の天ぷら

野草は野菜に比べて臭いや苦みが強いものが多く、とても生で食べることはできません。

しかし、天ぷらなどにして一度火を通すと苦みや臭いが消えて美味しく召し上がる事ができます。

天ぷらにぴったりの野草をご紹介します。

  • ヨモギ

    ヨモギ

  • オオバコ

    オオバコ

  • ユキノシタ

    ユキノシタ

  • ナズナ

    ナズナ

  • ふきのとう

    ふきのとう

●ヨモギの天ぷら
生食だと苦みが強いヨモギですが、天ぷらにすることで苦みが減り、それでもしっかりと野草の味を楽しめます。天つゆではなくお塩でいただくのがベストです。

●オオバコの天ぷら
苦みもアクも少ないので食べやすい天ぷらです。草の香りも少ないのでやや野草感は少ないですが、野草の雰囲気を味わうには十分です。

●ユキノシタの天ぷら
葉っぱに肉厚があるので天ぷらにしたときに確かな食感が感じられます。苦みも少ないのでお子さまでも食べられる野草です。

●ナズナの天ぷら
生で食べても美味しいなずなは天ぷらにしても美味しかったです。サクサクの食感で色味もよく、非常に食べやすかったです。

●ふきのとう
春の野草としても有名なふきのとう。やや苦みがあるので大人の味ともいわれています。ゴーヤなどの苦みのある食材が好きなひとにはたまらない野草です。

 

野草茶

野草の天ぷら

野草の健康効果に注目が集まったのはこの野草茶から。

野草茶は乾燥された野草茶葉があれば通常のお茶の様に淹れることができます。

お茶にぴったりな、おすすめの野草をご紹介いたします。

 

野草粉末

もっと手軽に、お料理やお菓子作りに野草を取り入れたいという声から生まれたのがこの野草粉末です。

乾燥された野草を細かく粉砕して粉状になっています。

水に溶けやすいので普段のお料理にサッと入れていただいたり、アイスにかけるなどして召し上がる事もできます。

  • クマザサ粉末

    クマザサ粉末

野草の入浴剤

野草から抽出したエキスは様々な美容法にも活用されています。

その一つに乾燥された野草を入浴剤としてお風呂などに入れ、全身から野草の成分を体に取り入れることができます。

入浴剤としておススメの野草をご紹介いたします。

 

野草風呂の作り方

市販のお茶パックに、野草を15g~20gほど入れます。

野草を入れたパックをそのまま湯船に入れるだけで野草風呂になります。

より濃度の高い野草風呂を利用したい場合は、野草を鍋とお湯で煮出し、お好みの量を湯船に入れると良いでしょう。

野草風呂

野草酒・エキスの作り方

野草を焼酎に漬け込むことでできる、野草酒エキスは化粧水や温灸などに利用する事ができます。

古くから伝わる野草酒エキスは民間療法などにも利用され、自然療法として広く注目されています。

エキスにできる野草と、野草エキスの代表「ビワの葉エキス」の作り方を簡単にご紹介いたします。

ビワの葉エキスの作り方

ビワの葉エキスは化粧水の他に、温湿布としても広く利用されています。

虫刺されや皮膚炎・口内炎などにも効くと言われています。

  • ビワの葉を刻む

    1.ビワの葉を刻む

    ビワの葉を数センチの大きさにハサミで刻みます。
    ここでは乾燥したビワの葉を使用しています。
    焼酎1・8リットルに対してビワ葉は150グラム程度を使用します。

  • 容器にお酒と葉を入れる

    2.容器にお酒と葉を入れる

    容器にお酒を入れていきます。
    ビワの葉エキスがしっかり抽出されるように、35度以上のお酒を使用してください。
    ビワの葉エキスには米だけリカーや玄米焼酎がおすすめです。

  • 定期的に混ぜ保管する

    3.定期的に混ぜ保管する

    ビワの葉の瓶を週に2-3回程度振って混ぜてください

    ビワの葉エキスがより抽出されやすくなります。
    保管は冷暗所で夏場なら2ヶ月、冬場なら4カ月ほど行います。

  • エキスの完成

    4.エキスの完成

    ビワの葉エキスを2-4ヶ月程度保管した後、ビワの葉の色が茶色くなったらビワの葉を取り出しましょう。
    ビワの葉エキスの完成です。

野草エキス作りにもおすすめの【焼酎】

ビワの葉エキスのオススメ商品



かわしま屋オススメの野草

野草に関する今回の記事を読んでいただいて、かなり野草への知識が深まったのではないでしょうか?

野草は香りの強いものや、刺激のある味のものが多くあります。

野草の栄養素をとり入れたい場合は、少し工夫をするだけで簡単に日々の生活に馴染んでいく事ができます。

最後に、簡単に摂れる「かわしま屋おすすめ」の野草をご紹介いたします。


           





この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

この記事をシェアする

この記事を書いた人

商品ページ・コンテンツ担当。趣味は手作りアクセサリー作り。
猫と二人暮らし。庭に来る黒い野良猫をどう追い払おうか思案中。