オリゴ糖の糖質量とカロリー|糖質制限したい人が知っておきたいオリゴ糖の特徴
記事の監修
管理栄養士
安藤ゆりえ
老人保健施設の管理栄養士を経て、健康を維持するためには若いうちからの食生活の大切さを実感。2016年フリーランスとして活動を開始。レシピ開発や栄養指導、料理教室、食に関するコラムの執筆などを行っている。
私たちの「腸活」をサポートしてくれる栄養成分として注目を集めているオリゴ糖。
とはいえ、「糖」という文字が入っていることから、糖質量やカロリーが気になる方も、きっと多いのではないでしょうか。
「オリゴ糖の糖質量は?」「カロリーはどのくらい?」「糖質制限中に摂取しても血糖値は大丈夫?」
このページで、オリゴ糖の糖質とカロリーに関する疑問をスッキリ解消して、健康的な毎日を過ごしましょう!
オリゴ糖の糖質量は?
オリゴ糖大さじ1杯(15ml・15cc)あたりの糖質量を、ほかの砂糖・シロップ類と比較してみました。
ほかの砂糖・シロップ類とくらべて、オリゴ糖の糖質量が低いのが良く分かります。
ただし、糖質量の違いはそれほど大きくないのも正直なところ。
このデータだけでは、糖質制限中に摂取しても良いのか判断に迷ってしまいそうです。
このあたりについては、のちほど糖質制限の章で補足しますね。
ちなみに、表の中ではちみつの糖質量が高いのは、大さじ1杯あたりの重さが22gと、ほかの砂糖類(9~12g・メープルシロップは18g)と比べてかなり重いからです。
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オリゴ糖のカロリーは?砂糖と比較
オリゴ糖のカロリーについてはどうでしょうか。
こちらについても、大さじ1杯あたりのカロリーを、ほかの砂糖・シロップ類と比較してみました。
カロリーについては、砂糖(上白糖)のおよそ半分。
ほかの砂糖・シロップ類と比べても、かなり低い数値となっています。
このデータだけ見れば「オリゴ糖はカロリー制限にもってこい!」と言えそうです。
…しかし、オリゴ糖がカロリー制限に向いているかと言うと、決してそうとも言い切れないのが実際のところ。
次の章で、カロリーに関する注意点について補足しておきます。
カロリーに関する注意点
砂糖(上白糖)のおよそ半分と、カロリー低めのオリゴ糖ですが、摂り過ぎには注意が必要です。
その理由を具体的に見てみましょう。
甘味の強さの指標となる「甘味度」は、砂糖を100%とした場合、オリゴ糖は30%ほどと言われています。
つまり、大さじ1杯分の砂糖と同じ甘みにするためには、単純に考えて大さじ3.3杯分のオリゴ糖が必要になる計算に。
大さじ3.3杯分のオリゴ糖のカロリーは「59.4kcal」ですので、砂糖大さじ1のカロリー「35kcal」を大幅に上回ってしまうんです。
オリゴ糖をカロリー制限のために取り入れようと考えている場合は、この点を頭に入れておくことが大切です。
オリゴ糖は糖質制限におすすめ?
話を糖質に戻しましょう。
オリゴ糖で糖質制限しようとしている方は、オリゴ糖の糖質量がほかの砂糖・シロップ類とくらべてさほど変わらないことに肩を落としていらっしゃるのではないでしょうか。
しかしオリゴ糖は糖質と向き合う人にとって嬉しい性質があるのです。
難消化性
一般的に流通しているオリゴ糖の種類のうち、イソマルトオリゴ糖をのぞく大部分のオリゴ糖が「難消化性」という特徴を持ちます。
これが何を意味するか?
通常の糖質は食べたあと、体内の消化酵素で分解・吸収され、体を動かすためのエネルギーとして利用されます。
しかし、難消化性のオリゴ糖は消化酵素で分解されずに、そのまま大腸に達するため、エネルギーとして利用されることがないのです。
しかも、大腸に達したオリゴ糖はビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌(腸内細菌)のエサになり、善玉菌を元気にします。毎朝「スッキリ」したい人に人気なオリゴ糖ですが、理由はここにありました。
糖質なのに、吸収されにくく、食物繊維のような役割を果たす。
オリゴ糖は、不思議な性質を持つ糖質だと言えますね。
低GI食品
(難消化性の)オリゴ糖は、GI値が10~30と低いため、糖質と向き合う食生活をしている方におすすめです。
GI値とは:糖質(炭水化物)が消化されて等に変化する速度を表す数値のグリセミック指数(Glycemic Index)のこと。食品の炭水化物50gを摂取したときの血糖値上昇の度合いを、ブドウ糖を100とした場合の相対地で表されます。GI値が55以下の果物、野菜、豆類、全粒穀類などが低GI食品とされ、血糖値が上昇しにくい食品とされています。(一般社団法人 日本健康倶楽部より引用)
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ぜひこの機会にお試しください。
オリゴ糖の糖質・カロリーについてのQ&A
- おすすめのオリゴ糖の食べ方や、相性の良い食品について教えてください。
- 例えば、ヨーグルトに入れて食べるのがおすすめです。ほのかな甘みで食べやすくなりますし、ビフィズス菌も一緒に摂れるので、効率的に善玉菌を元気にすることができ、毎朝の「スッキリ」へ導きます。
- 糖質制限ダイエット中ですが、オリゴ糖を食生活に取り入れてみようと思います。1日の摂取量はどのくらいがいいですか?
- 1日5gをめやすに摂取することをおすすめします。また、一度に大量に摂ると下痢やおならなどの副作用が出る場合があるため、気になる場合は少量ずつ複数に分けて摂取するのが良いでしょう。なお、オリゴ糖を摂取したからといって糖質の吸収率を下げるわけではありません。糖質の量は普段の食生活でバランスをとりながら調整ください。
- 砂糖と比べてカロリーが低めということで、安心しました。妊婦でも摂取して問題ないでしょうか?
- はい。オリゴ糖は妊婦さんや赤ちゃんにも安心して摂取していただけます。
●管理栄養士からのコメント
オリゴ糖は甘みだけでなく、腸内環境にも良い働きをしてくれるので、砂糖などからシフトしてみてもいいですね。
管理栄養士プロフィール
◎安藤ゆりえ
老人保健施設の管理栄養士を経て、健康を維持するためには若いうちからの食生活の大切さを実感。
2016年フリーランスとして活動を開始。レシピ開発や栄養指導、料理教室、食に関するコラムの執筆などを行っている。
また「食を見直すならまずは毎日使う調味料から」をコンセプトに地元愛知県三河のみりんや味噌などの伝統的な調味料の素晴らしさを伝えるセミナーなども開催。
食や栄養に関すること全般ですが特に
・調味料について(みりん、味噌や醤油などの製法やどんなものを選ぶと良いかなど)
・体に優しいスイーツの選び方、作り方
・ダイエットレシピの考案
・時短レシピの考案を得意としています。
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