甘酒を飲み比べ、比較して分かったこと。一番おいしい甘酒を選びました!

甘酒

近年の甘酒ブームの中、各メーカーが様々な甘酒を発売し店頭にもたくさんの甘酒が並ぶようになってきました。

しかしあまりにも種類が多く、その違いが分かりにくいので何を選んだらよいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、かわしま屋で取り扱っている甘酒と店頭でもよく見かける甘酒を飲み比べ、「おいしい甘酒」を選んでみました。

甘酒についての詳しい違いや玄米甘酒の飲み比べなどもご紹介しています。

乾燥麹の戻し方

米麹甘酒と酒粕甘酒の違いとは?様々な甘酒の種類と栄養成分もご紹介|かわしま屋コンテンツ
「甘酒」には酒粕で作った甘酒と麹で作った甘酒があります。
中でも麹で作った甘酒にはいろいろな種類があり、たくさんの栄養素が含まれています。
その種類ごとの特徴や栄養素などを詳しくご紹介しています。
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乾燥麹の戻し方

玄米甘酒を飲み比べて明らかになった最も優れた玄米甘酒とは|かわしま屋コンテンツ
麹で作った甘酒の中でも、玄米で作られた甘酒を比較しています。
飲み比べた時の味や食感の違いをいくつかの観点から評価しました。
さらにコストやカロリーも比較し、一番すぐれた玄米麹を選んでいます。
玄米甘酒を飲み比べの記事を見る

今回検証した甘酒のご紹介

  • 甘酒

    マルコメ:糀甘酒

  • 甘酒

    森永:米麹甘酒

糖度計で甘さの数値を測ってみました

糖度計

まず、糖度計で甘さの数値を測ってみました。

使ったのは屈折計といわれるアナログ式の糖度計です。

糖の含有量によって光の屈折率が異なるという性質を利用したもので、検査プリズムに液体を置き、反対側の接眼鏡から覗きこんで数値を確認します。

糖度計

検査する甘酒は、ストレートタイプはそのままで、希釈タイプはパッケージに書かれている割合の水で希釈しています。

甘酒の名称 糖度
国産米麹でつくった「腸活甘酒」 26
マルクラ:白米あま酒 16
星六:白甘酒 17
オーサワ:純米甘酒 21
はつゆき屋:あま酒 17
八海山:あまさけ 25
マルコメ:糀甘酒 16
森永:米麹甘酒 15

※参考値:りんごの糖度がだいたい13度~15度です。

冷やした甘酒、温めた甘酒を飲み比べてみました

甘酒飲み比べ

それぞれの甘酒を、冷やした場合と温めた場合で飲み比べてみました。

希釈タイプはパッケージに書かれている水またはお湯で割っています。

ストレートタイプは、冷やした場合は冷蔵庫から出してそのままで、温める場合はお湯を張った鍋で湯煎にかけ、保温をしながら飲み比べをしました。

甘酒

「香り」「甘み」「すっきり感」「濃厚さ」を点数で評価していますが、主観によるところが大きいのであくまでも参考にしていただけたらと思います。

国産有機米でつくった「腸活甘酒」

タイプ:ストレートタイプ
原材料:国産有機米、米麹、米糠発酵物、乳酸菌末(味噌由来)乳酸菌末(デキストリン、乳酸菌)酸味料(果実由来乳酸)
内容量:400g

国産有機米でつくった「腸活甘酒」

冷やして飲んだ感想

一口飲んでまず思ったのが「乳酸飲料」のようなさわやかな酸味。
乳酸菌が入っているからか他の甘酒とは一線を画した味わいでした。

温めて飲んだ感想

さわやかな酸味はあるものの、冷やした時よりマイルドになっていました。

香り 甘み
すっきり感 ★★★★ 濃厚さ ★★
糖度 26

糖度が一番高いのにもかかわらず甘味が一番低く感じたのが驚きでした。

 

マルクラ:白米あま酒

タイプ:2.6~3倍希釈タイプ
原材料:米(国産)、米こうじ(国産)
内容量:400g

マルクラ:白米あま酒

冷やして飲んだ感想

甘すぎず物足りなさもなく、ほどよい甘さでした。
粒が残っていないので希釈しても水と混ざり濃厚で口どけの良い食感でした。

温めて飲んだ感想

冷やした時よりも甘さが控え目に感じましたが、甘酒としては一番一般的な味のように思いました。

香り ★★★ 甘み ★★
すっきり感 ★★★ 濃厚さ ★★★
糖度 16

甘さも食感も、「これぞ麹で作った甘酒」という印象でした。

 

星六:白甘酒

タイプ:3~4倍希釈タイプ
原材料:精米、糀
内容量:450g

マルクラ:白米あま酒

冷やして飲んだ感想

水で希釈しても粒が残るので、水分の方がさらさらであっさりしていました。
口に米粒が残るので食べる甘酒のような感じでした。

温めて飲んだ感想

やはり粒は残りますが、冷やした時よりも溶けるので水分はかなり濃厚になりました。

香り ★★ 甘み ★★★
すっきり感 ★★ 濃厚さ ★★
糖度 21

 

オーサワ:純米甘酒

タイプ:2.6倍希釈タイプ
原材料:米麹(岡山産)、米(岡山産)
内容量:250g

オーサワ:純米甘酒

冷やして飲んだ感想

お米が三分搗きということで、玄米がかなり口に残りました。
その分水に溶ける割合が低く、ちょっと甘い水に玄米が混ざっている感じでした。

温めて飲んだ感想

パッケージの飲み方にも温めるように書いているので、やはりこれは温めて飲むもののようです。
   玄米のような粒は残るのですが、ちゃんとお湯に溶けて濃厚になりました。

香り ★★ 甘み ★★★
すっきり感 ★★ 濃厚さ ★★
糖度 21

 

はつゆき屋:あま酒

タイプ:2.5倍希釈タイプ
原材料:米こうじ、米、もち米
内容量:300g

はつゆき屋:あま酒

冷やして飲んだ感想

もち米が入っているからか、かなり甘く感じました。
水には溶けるのですが、米粒感は残りました。

温めて飲んだ感想

冷やした時より溶けるのでかなり濃厚でした。
さらに甘さも増すようで、糖度17とは思えない甘さでした。

香り ★★ 甘み ★★★★
すっきり感 濃厚さ ★★★★
糖度 17

米粒が残っているタイプは、温めた方が溶けて飲みやすくなるようです。

 

八海山:あまさけ

タイプ:ストレートタイプ
原材料:米麹(国産米)
内容量:300g

八海山:あまさけ

冷やして飲んだ感想

一番甘い、甘酒でした。
原材料が米麹だけなのに糖度も高く、後味が喉に残る甘さだったのですっきりした印象にはなりませんでした。

温めて飲んだ感想

冷やした時より甘さはマイルドになったように思いました。

香り ★★★★ 甘み ★★★★★
すっきり感 濃厚さ ★★
糖度 25

米粒が残っているタイプは、温めた方が溶けて飲みやすくなるようです。

 

マルコメ:糀甘酒

タイプ:ストレートタイプ
原材料:米、米こうじ、食塩
内容量:125ml

マルコメ:糀甘酒

冷やして飲んだ感想

甘味よりも塩味が強い印象でした。
そのせいか甘酒のイメージとはだいぶ違うものでした。

温めて飲んだ感想

やはり塩味の印象が強く、温めることで出汁感が出たように思います。

香り 甘み
すっきり感 濃厚さ
糖度 16

米粒が残っているタイプは、温めた方が溶けて飲みやすくなるようです。

 

森永:米麹甘酒

タイプ:ストレートタイプ
原材料:米麹(国産米100%)、食塩
内容量:125ml

森永:米麹甘酒

冷やして飲んだ感想

先ほどのマルコメの糀甘酒と同じように、塩の味が強い印象です
パッケージにも「甘さ控えめ」と書かれていましたが、むしろ甘さが物足りないと思いました。

温めて飲んだ感想

こちらも出汁感がでて、一般的な甘酒とはまた違うものに感じました。

香り 甘み
すっきり感 濃厚さ
糖度 15

マルコメ、森永は、甘酒として飲むにはちょっと口に合いませんでした。。。

 

一番おいしい甘酒を選びました!

甘酒

【マルクラ:白米あま酒】
ほどよい甘さで後味もすっきりしていました。
粒が無いので水でもお湯でも溶けやすく、飲みやすかったです。
希釈タイプなので自分の好みの濃度で調整できるのもいいですね!

こちらもおすすめ!

甘酒

【国産有機米でつくった「腸活甘酒」】
「甘いのが苦手」という方にはこちらもおすすめ。
さわやかな酸味が甘さを抑えて飲みやすくなっています。
乳酸飲料のような味わいで「甘酒」と少し違うイメージだったので1位にはなりませんでしたが、飽きずに飲み続けられそうです。

\希釈不要!そのまま飲めるストレートタイプが人気/

甘酒バナー

検証して分かったこと

甘酒飲み比べ

甘酒で一番評価の対象になるのが「甘味」。
原材料の麹の酵素「アミラーゼ」によるもので、この酵素の力が強いほど「甘い」=「糖度の高い」甘酒になります。

これは糖度計で測定した数値で明らかになったのですが、しかし次に飲み比べた時に感じた「甘さ」とは一致しなかったことに驚きました。

「麹で作った甘酒」といっても、原材料が「麹のみ」「麹と米」「もち米入り」などさまざま。
麹以外の原材料による風味や食感の違いでも甘味の感じ方が変わってくるようです。

また、「酸味」や「塩味」が加わることでも「甘味」の感じ方も変わり、粒感があるかないかでも味にかなりの変化がありました。

今回の飲み比べを参考に、自分の好きな甘酒を見つけていただけたらと思います。

パッケージのデザイン・開けやすさ保存のしやすさ

市販の甘酒のなかには飲みきりタイプもありますが、ほとんどが一度では飲みきれない量が入っています。

希釈タイプはカップなどに注ぐ必要もあり、少し不便を感じました。

残ったパックはクリップで止めないといけないし・・・。

甘酒

新商品の、そのまま飲めるストレートタイプの「腸活甘酒150g」はこぼしにくく飲みやすい!
ぜひお試しください。

甘酒

デザインもかわいいので、お正月に親族で集まって飲んだり、手土産に持って行くにもよさそうです。

かわしま屋の甘酒のご紹介

かわしま屋では原材料にこだわった甘酒をご用意しています。
ぜひ自分の一番おいしい甘酒を見つけていただけたらと思います。


また、甘酒は簡単に作ることもできます。
手作り甘酒にも挑戦してみてください。

甘酒

甘酒の作り方|かわしま屋コンテンツ
はじめてでも失敗しない、美味しい甘酒の作り方をご紹介します。

「米麹だけ」で作る甘酒と「お米と米麹」を使う甘酒の2種類をご紹介しています。

甘酒の作り方の記事を見る

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この記事を書いた人

コンテンツ、写真撮影担当。暇があったらキッチンで発酵食品や保存食品を作ったり、写真を撮ったりしています。趣味は一人で映画に行くこと。