酵素玄米のデメリット|食中毒など危険を回避する方法

健康や美容に良いとちまたで噂の「酵素玄米」ですが、デメリットはないのでしょうか?

酵素玄米は小豆と一緒に何日か保温して作ると聞いたけど、腐らないの?」
など、食中毒を心配されている方も多い様子。

結論から申し上げると、酵素玄米の作り方を間違えると食中毒になる危険性があるんです。

この記事では酵素玄米の諸々のデメリットと、デメリットを解消する方法を解説いたします。

もくじ

酵素玄米の4つのデメリットと解消方法

酵素玄米のデメリット

酵素玄米のデメリットは以下の4つ。

1.食中毒の危険性がある
2.毎日続けにくい
3.太る可能性がある
4.玄米自体のデメリット


それでは、各デメリットとその解消法について詳しく見ていきましょう。

1.酵素玄米は食中毒の危険性がある

お腹が痛い女性

酵素玄米は炊いてから3日程度寝かせて作るので、その間に雑菌が混入すると食中毒になってしまうことも。

酵素玄米を作る過程で雑菌が繁殖してしまう主な原因は、保温する温度が低いことと、酵素玄米に雑菌が混入してしまうことです。

また、酵素玄米は衛生的な観点と食味においても、ベストな状態は炊飯後3~4日頃だといわれています。
長期間炊飯器の中で保温し続けてしまうことも、食中毒のリスクを高めてしまうことになります。

酵素玄米の食中毒を防ぐ方法

1.酵素玄米は70〜74℃位で保温
病原性大腸菌、カンピロバクター、病原性大腸菌、サルモネラ菌など食中毒を引き起こす菌の多くは、75℃以上1分間の加熱でほとんど死滅することが分かっています。
酵素玄米は70〜74℃位で保温しながら熟成します。雑菌が繁殖しにくい環境のため、食中毒を避けることができるのです。

酵素玄米は炊飯器で作ることができますが、お使いの炊飯器によっては、適正な温度(70〜74℃)で保温できないものがあります。保温ボタンをピッと押すだけではなく、温度設定が必要です。

2.
炊飯器の蓋をむやみに開けない
作っている途中は、酵素玄米の様子が気になって中を覗いてみたくなりますね。これも要注意なんです!
酵素玄米が出来上がるまでは、蓋を開けるのは1日1回。かき混ぜる時だけにしましょう。
しょっちゅう覗いてしまうと温度が下がってしまい、雑菌が繁殖する原因になってしまいます。

3.衛生管理に気をつける
かき混ぜる時に使用するしゃもじは、清潔なものを使用しましょう。高温に強い菌もいるので、衛生管理は大事です。

4.酵素玄米は保温4日目までに食べ切る
最後に出来上がった酵素玄米の保存方法についてです。先ほどもお伝えしましたが、酵素玄米は衛生的な観点と食味においても、ベストな状態は炊飯後3~4日頃だといわれています。
4日目までに食べきれない分は、小分けにして冷凍保存しておくと使いやすく安心ですし、美味しさもキープできるんです。

東京保険医療局「微生物による食中毒」

これら4つのポイントを守っていれば、酵素玄米作りに失敗することはありません。安心して酵素玄米作りにチャレンジしてみてくださいね。
基本の酵素玄米の作り方について、詳しくご説明した記事はこちらです。

「自分で酵素玄米を作るのは、食中毒が心配」という方は、レトルトの酵素玄米を購入するのもおすすめです。
清潔な国内の工場で作られた、オーガニックの酵素玄米です。添加物など余計なものは一切使用されていません。

2.酵素玄米は作るのが大変!毎日食べたいのに続けにくい

酵素玄米と味噌汁と漬物

酵素玄米は、完成まで3日ほど時間がかかリます。玄米を水に浸けておく時間も長く、ずっと保温しておくので電気代がかかります。また、炊飯器によっては、1日中鳴り続ける保温中のノイズが気になる場合があります。

そんなこんなで、手間暇かかる主食作りに脱落していく人も少なくない様子。

また、保温している間は炊飯器が使えないので、「酵素玄米を毎日食べ続けるだけの量を作れない」とお悩みの方も少なくありません。

酵素玄米を毎日食べる方法

下の表は、1人〜2人が普通の炊飯器とお鍋(おすすめは圧力鍋)で酵素玄米を毎日食べるためのスケジュール表です。
もっと詳しくご覧になりたい方は、こちらからご覧いただけます。

酵素玄米を毎日食べるには?炊飯スケジュール表

とはいえ、炊飯器を空にして洗う日も必要ですし、家族が多い場合は炊飯器1台で酵素玄米を毎日いただくことは難しいです。
お米が一升(10合)入る保温ジャーや、炊飯器をもう1台購入するしかなさそうです。
また、足りない分をレトルトの酵素玄米で補うのもよいでしょう。

非常用としてもおすすめの、レトルトオーガニック酵素玄米はこちらからご購入いただけます。

3.太る可能性がある

体重計にのて頭を抱える女性

酵素玄米は白米に比べて食後の血糖値が上がりにくく、食べ過ぎを抑えることができたり、酵素玄米に含まれている豊富な食物繊維が腸内環境を改善することによって、ダイエット効果があると言われています。

しかし、稀に「酵素玄米を食べて太った」という声も。
酵素玄米には糖質が含まれています。美味しくても食べ過ぎには注意です。

4.玄米自体のデメリット

スプーンにすくわれた玄米

次は酵素玄米の原材料である、玄米のデメリットについてです。

玄米のデメリットは主に以下の3つです。

1.フィチン酸やアブシジン酸が含まれている

2.消化に悪い

3.白米に比べて農薬やヒ素が多く含まれている

浸水時間を長くして、無農薬の玄米を選ぶ

玄米のデメリット「1.フィチン酸やアブシジン酸が含まれている」と「2.消化に悪い」は水に浸しておく時間を長くすることで解決できます。酵素玄米を作るときは、玄米を12時間以上水に浸けておきましょう

水に浸けておくことで、フィチン酸やアブシジン酸などの構造は崩れてしまい、柔らかく炊き上がるので消化もよくなります。また、フィチン酸やアブシジン酸は諸刃の刃のような存在で、健康効果も認められています。

農薬やヒ素はお米の糠の部分に溜まりやすいことが分かっています。
ヒ素は取り除くことができませんが、農薬に関しては有機栽培(オーガニック)の玄米を選ぶことで解決できます。

ヒ素に関しては、食品安全委員会から「日本において食品を通じて摂取したヒ素による健康影響は認められておらず、現状に問題があるとは考えていない」との報告も出ています。

参考文献: 食品に含まれるヒ素の実態調査|農林水産省

農薬を使用せずに育てられた玄米・小豆・黒米で作られた、レトルトのオーガニック酵素玄米はこちらからご購入いただけます。

酵素玄米のメリット、効果・効能は?

おひつに入った酵素玄米

これまで酵素玄米のデメリットについてお伝えしてきましたが、酵素玄米のメリットや効果・効能などについても確認しておきましょう。
以下が酵素玄米を食べることによって期待できる効果効能です。

GABAによる精神安定効果
便秘・腸内環境改善効果
血糖値上昇抑制効果
ダイエット効果
むくみ改善効果
美肌効果
抗酸化効果
がん予防効果

このほかに、動物性や油っこい食べ物を自然に欲しなくなったなどという声も聞こえてきます。

酵素玄米のデメリットに関するQ&A

酵素玄米の危険性は?

酵素玄米の危険性は、間違った保温の仕方や、不十分な衛生管理によって食中毒が引き起こされます。また、原料となる玄米に残留農薬が多く残っていることがありますので、無農薬の玄米を選ぶようにしましょう。

酵素玄米は消化に悪いですか?

酵素玄米は、玄米に比べて消化に良いです。消化吸収をより良くするためには、発芽玄米を使用して酵素玄米を作ることをおすすめします。発芽酵素玄米の作り方は、こちらからご覧いただけます。

酵素玄米は太るの?

酵素玄米も食べすぎると太ります。しかしながら、白米に比べて食後の血糖値の上昇は緩やかですし、食物繊維も多く含まれているため、太る要素は白米よりも少ないと言えるでしょう。

安心して召し上がっていただける酵素玄米

かわしま屋のレトルト酵素玄米なら食中毒の心配がなく、手軽に酵素玄米を続けていただくことができます。
温めなくても袋を開けたらそのまま召し上がっていただけますので、災害時の備蓄やお弁当などにも人気の商品です。

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この記事を書いた人

動物、植物、夫、子ども、美味しいものとスターウォーズをこよなく愛する1児の母。近頃は、昔苦手だった虫も可愛くなってきました。
将来の夢はパーマカルチャー暮らし。

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