茶碗蒸しの作り方|フライパン、レンジ、鍋、蒸し器で簡単
和食のおいしさを存分に楽しめる茶碗蒸し。
「おいしいけれど、家で作るのはちょっと大変」と思っていませんか?
実際の茶碗蒸し作りは、想像よりもずっとかんたん。
蒸し器だけでなく、電子レンジやフライパンでも手軽に作ることができます。
この記事を読んだら「茶碗蒸しは家で作るもの」と思えるようになりますよ!
茶碗蒸しの作り方(蒸し器・せいろ)
最も失敗なく、品のある舌触りに作ることができます。
大きなせいろがあればお客様の分まで一度に作れるので便利ですよ。
材料
- 卵
- 2個
- 好みのだし汁
- 300ml
- ☆酒
- 小さじ1/2
- ☆本みりん
- 小さじ1
- ☆塩
- ひとつまみ
- ☆しょうゆ
- 小さじ2
- シイタケ
- 2枚
- 鶏モモ肉
- 30g
- かまぼこ
- 2枚
- 三つ葉(刻む)
- 2本分
※エビやぎんなん、ゆり根、しめじなどお好きな具材でどうぞ。
<道具の準備>
- 1
- (蒸し器の場合)蒸し器の蓋に手ぬぐいや布巾を巻きつけ、持ち手の場所で結んでおきます(茶碗蒸しに水滴が垂れないようにするため)。
- 2
- 蒸し器またはせいろをのせる鍋にお湯を沸かします。
<具材・卵液の準備>
- 1
- 好みのだし汁をあたため、☆の材料を合わせて冷ましておきます。
- 2
- 卵をボウルに割り、白身を切るようにしてよく溶きほぐします。
- 3
- 具材を一口大に切り、鶏モモ肉には熱湯を回しかけて塩(分量外)で下味をつけておきます。
- 4
- だし汁と卵を合わせ、ザルなどでこします。
- 5
- 茶碗蒸しの器にすべての具材を等分して入れ、4の卵液をかきまぜて注ぎます。
<蒸し方(蒸し器の場合)>
- 1
- (蒸し器の場合)蒸し器の蓋に手ぬぐいや布巾を巻きつけ、持ち手の場所で結んでおきます(茶碗蒸しに水滴が垂れないようにするため)。
- 2
- 菜箸を挟んで蓋をずらし、10~15分ほど弱火で蒸します。
- 3
- 器を傾けてみて(熱いのでやけどに注意!)、全体が固まっていたらできあがり。汁が濁っていたらまだ固まっていないので、蓋を閉めて火を少し強め、蒸し時間を少しずつ延長しながら確認してみてください。
<蒸し方(せいろの場合)>
- 1
- (蒸し器の場合)蒸し器の蓋に手ぬぐいや布巾を巻きつけ、持ち手の場所で結んでおきます(茶碗蒸しに水滴が垂れないようにするため)。
- 2
- 火を弱めて15分ほど蒸します。
- 3
- 器を傾けてみて(熱いのでやけどに注意!)、全体が固まっていたらできあがり。汁が濁っていたらまだ固まっていないので、火を少し強め、蒸し時間を少しずつ延長しながら確認してみてください。
茶碗蒸しを作るのにぴったりなせいろは?
一口にせいろといっても、大きさや深さはさまざまです。
茶碗蒸しに向いたせいろは、高さのある器を入れてもしっかり蓋の閉まる深型のもの。
「和せいろ」と呼ばれるタイプは深さがあり、大きめの器でまとめて作る場合にも便利です。
せいろのサイズとできる茶碗蒸しの数(目安)は次のとおり。
- 18㎝…2~3人前
- 20㎝…4人前
- 25㎝…5人前
- 30㎝…6人前
茶碗蒸しの作り方(電子レンジ)
あまりの手軽さにびっくりですが、「す」が入らないように作るためにはコツが必要。
一度にたくさん作るのは苦手なので、1~2人など少人数の食卓におすすめです。
材料
- 卵
- 2個
- 好みのだし汁
- 250ml
- ☆酒
- 小さじ1/2
- ☆本みりん
- 小さじ1
- ☆しょうゆ
- 小さじ2
- シイタケ
- 2枚
- 鶏モモ肉
- 30g
- かまぼこ
- 2枚
- 三つ葉(刻む)
- 2本分
※エビやぎんなん、ゆり根、しめじなどお好きな具材でどうぞ。
<具材・卵液の準備>
- 1
- 好みのだし汁をあたため、☆の材料を合わせて冷ましておきます。
- 2
- 卵をボウルに割り、白身を切るようにしてよく溶きほぐします。
- 3
- 具材を一口大に切り、鶏モモ肉はレンジで火を通して塩(分量外)で下味をつけておきます。
- 4
- だし汁と卵を合わせ、ザルなどでこします。
- 5
- 茶碗蒸しの器にすべての具材を等分して入れ、4の卵液をかきまぜて注ぎます。
<加熱方法>
- 1
- 器にふんわりとラップをかけてレンジに入れ、200wで6分間加熱します。
- 2
- 固まっていない場合は1分ずつ加熱し、取り出して確認します。
電子レンジで茶碗蒸しを調理する時のポイント
- ・ラップはふんわりと隙間をあけてかけること
- ・加熱ムラを防ぐため、たくさん作りたい場合も少量(2個程度)ずつ加熱すること
- ・固まったかどうかを確認する際はすべての容器をチェックすること
- ・「まだまだ固まらない」と思っても連続で加熱せず、1分ずつ取り出して様子を確認すること
茶碗蒸しの作り方(鍋・フライパン)
底に布巾を敷くことで、火のあたりがやわらかくなり、器もガタガタせずにきれいに仕上がります。
材料
- 卵
- 2個
- 好みのだし汁
- 300ml
- ☆酒
- 小さじ1/2
- ☆本みりん
- 小さじ1
- ☆塩
- ひとつまみ
- ☆しょうゆ
- 小さじ2
- シイタケ
- 2枚
- 鶏モモ肉
- 30g
- かまぼこ
- 2枚
- 三つ葉(刻む)
- 2本分
※エビやぎんなん、ゆり根、しめじなどお好きな具材でどうぞ。
<道具の準備>
- 1
- フライパンの場合は底に布巾を、鍋の場合は布巾か蒸し台を置きます。
- 2
- フライパン・鍋の蓋に手ぬぐいや布巾を巻きつけて、持ち手の場所で結んでおきます(茶碗蒸しに水滴が垂れないようにするため)。
- 3
- 茶碗蒸しの器の半分くらいの高さになるようにフライパン・鍋に水を入れ、沸騰させます。
<具材・卵液の準備>
- 1
- 好みのだし汁をあたため、☆の材料を合わせて冷ましておきます。
- 2
- 卵をボウルに割り、白身を切るようにしてよく溶きほぐします。
- 3
- 具材を一口大に切り、鶏モモ肉には熱湯を回しかけて塩(分量外)で下味をつけておきます。
- 4
- だし汁と卵を合わせ、ザルなどでこします。
- 5
- 茶碗蒸しの器にすべての具材を等分して入れ、4の卵液をかきまぜて注ぎます。
<蒸し方>
- 1
- 沸騰したフライパン・鍋に器を入れ、菜箸を挟んで蓋を閉めます。そのまま2分ほど中火で蒸します。器が揺れる場合は火が強すぎるので弱めてください。
- 2
- 10分ほど弱火で蒸します。
- 3
- 汁が濁っていたらまだ固まっていないので、蓋を閉めて蒸し時間を少しずつ延長しながら確認してみてください。
茶碗蒸しの具・おすすめ一覧表
あつあつを冬にいただくというイメージの茶碗蒸しですが、冷やして夏にいただくのも美味しいもの。食欲がわかないときでもつるんといただけてしまいますよ。
年中いただきたい茶碗蒸し、具材によって季節を感じられたら嬉しいですよね。
- ●茶碗蒸しにおすすめの食材
- ・出汁が出るもの
- ・火が通りやすいもの(通りにくいものはあらかじめ火を通して使えばOK)
- ・繊細な味わいのもの
- ●茶碗蒸しにあまり向かない食材
- ・水分が多いもの
- ・生のマイタケ(タンパク質の分解酵素が含まれるため、卵が固まらなくなります)
定番の具材だけでなく、さまざまな具材を試して「我が家の味」を見つけてみてください!
出汁がでる食材 | おすすめ野菜 | 香りもの |
---|---|---|
鶏もも肉 エビ カニ かまぼこ ホタテ 焼きアナゴ 鯛 |
コマツナ 長いも 枝豆 百合根 しいたけ ぎんなん カブ |
三つ葉 ゆず しょうが 大葉 山椒 松茸 みょうが |
変わった具材として、栗の甘露煮やうどん、豆腐などを入れることもあるようです。
さらには牛乳やチーズ、ベーコンなどを入れて洋風の茶碗蒸しにするというレシピも。
茶碗蒸し自体はシンプルに作り、具沢山のあんかけにするといったアレンジレシピもたくさんありますので、色々試してみてくださいね。
白だし・めんつゆで簡単!茶碗蒸しレシピ
茶碗蒸しが思った以上に簡単にできること、分かっていただけたでしょうか?
実は、白だしやめんつゆを使えばさらに手軽に作ることができるんです。
「暑くて調理する気がしないけれど、美味しいものが食べたい!」
「時間がないけどちゃんとしたお料理でおもてなししたい!」
そんな時にぴったりのかんたん茶碗蒸しレシピをご紹介します。
真夏にうれしい爽やか茶碗蒸
梅と大葉、みょうがの香りが合わさった、夏バテ気味の身体をいたわるレシピです。
お好みで温かいままでもいただけます。
材料
- 卵
- 2個
- ☆水
- 300ml
- ☆めんつゆ(3倍希釈)
- 大さじ2
- オクラ(冬瓜など他の夏野菜でもOKです)
- 5本
- 梅干し(たたく)
- 1個
- 大葉(刻む)
- 適量
- みょうが(刻む)
- 適量
つくり方
- 1
- 卵を割り、白身をほぐしてよくといておきます。
- 2
- オクラを食べやすく輪切りにします。
- 3
- 1と☆の材料とを合わせ、ザルで濾します。
- 4
- オクラを器に入れ、3の卵液を注ぎます。
- 5
- お好きな方法で蒸します。記事中の「茶碗蒸しの作り方」を参考にしてください。
- 6
- 蒸しあがったら粗熱をとってよく冷やし、たたいた梅、大葉、みょうがをのせていただきます。
おもてなしにぴったり!枝豆の濃厚茶碗蒸し
枝豆さえあれば作れるので急な来客時にもどうぞ。つるんとした卵層と緑色の枝豆層の2層になるので、ガラスの器で作るのもおすすめです。
材料
- 卵
- 2個
- ☆水
- 300ml
- ☆めんつゆ(3倍希釈)
- 大さじ2
- ☆酒、本みりん
- 各小さじ1
- ☆枝豆
- 80g
- 枝豆(飾り用)
- 適量
つくり方
- 1
- 卵を割り、白身をほぐしてよくといておきます。
- 2
- ☆の材料をすべてミキサーに入れてペースト状にします。
- 3
- 卵を濾して2と混ぜ、静かに器に注ぎます。
- 4
- お好きな方法で蒸します。記事中の「茶碗蒸しの作り方」を参考にしてください。
- 5
- 蒸しあがったら粗熱をとって飾り用の枝豆を上にのせ、冷やしていただきます。
長いものホクホク茶碗蒸し
鶏肉と組み合わせると食べ応えがある茶碗蒸しに仕上がります。
下ごしらえの段階で長いもにしっかりと火を通すことがポイントです。
材料
- 卵
- 2個
- ☆水
- 300ml
- ☆めんつゆ(3倍希釈)
- 大さじ2
- ☆酒、本みりん
- 各小さじ1
- 長いも
- 50g
- 鶏肉
- 40g
- しいたけ
- 2枚
- 三つ葉(刻む)
- 2本分
つくり方
- 1
- 卵を割り、白身をほぐしてよくといておきます。
- 2
- 長いもと鶏肉は一口大に切って火を通します。長いもはシャキシャキした食感からホクッとした食感になるまで火を入れてください。しいたけも一口大に切ります。
- 3
- 1と☆の材料とを合わせ、ザルで濾します。
- 4
- 器に2を入れ、3の卵液を静かに注いで刻んだ三つ葉をのせます。
- 5
- お好きな方法で蒸します。記事中の「茶碗蒸しの作り方」を参考にしてください。
茶碗蒸しの作り方についてのQ&A
- 気泡(す)が入らない茶碗蒸し作りのコツは?
- 茶碗蒸しを滑らかに作る(”す”を入れずに作る)コツは、高温にしすぎないことです。
そのために、鍋の底に布巾を敷く、蓋をずらすなど工夫して、火のあたりをやわらかくします。また、卵の白身をよく切って溶きほぐすこと、容器に流し入れる時にできるだけ空気を入れないようにすることもポイントです。
- 茶碗蒸しを作るときにこし器を使うのはなぜ?
- 溶きほぐした卵液の中には「カラザ」と呼ばれる白い紐状のものや、ほぐしきれなかった卵白の塊が含まれています。これらをそのまま蒸してしまうと茶碗蒸しの中で塊になり、口当たりが悪くなってしまうため、こし器やザルを使って取り除くのです。