3.5.コーヒーの味は焙煎度で変わる【自家焙煎のススメ.3.5】

自家焙煎を知ろう

コーヒーの味は焙煎度で変わる

美味しいコーヒーを飲むには、まず生豆の選び方が最重要ですが、
その次に大切なのはどの程度焙煎するか、ということです。
今回は、焙煎度とコーヒーの味の関係をご紹介していきます。

目次

1.焙煎度で全く違うコーヒーに!
2.味・香り・酸味・苦味を調整するには焙煎時間と温度がポイント

▼こちらのまとめ記事もおすすめ!
コーヒー焙煎の方法、生豆の選び方、保存方法などを解説
コーヒー焙煎 自分好みのコーヒーを極める!自家焙煎のススメ】


焙煎度で全く違うコーヒーに!


最近テレビや雑誌等のメディアでも紹介されているのをよく見かけますが、
「焙煎士」という職業があります。

コーヒーは、微小な焙煎の違いによって全く違った味わいになるため、
専門的な知識と経験のあるプロの焙煎士も日々研究を重ねています。
コーヒー焙煎はそれほど繊細で奥深いものなのです。

ですが、職業でもない限りそれほど真剣に構える必要はありません。
自宅で飲んだり家族や友人にプレゼントする程度でしたら、
いろんな生豆を使ってみたり、お気に入りの生豆でより美味しくなるように
楽しみながら何度もチャレンジしてみたりするのもいいでしょう。

コーヒーの美味しさに関わる大事な要素は、香り・酸味・苦味・コクなど。
これらは、豆の特徴や焙煎度合いで大きく違いが出てきます。

特に焙煎はコーヒーの味を大きく左右する重要な作業です。
焙煎時間の短い浅煎り(マイルド)は、色が薄く、酸味が強く香りが高くなります。
焙煎が進み、深煎り(ストロング)になっていくと、色は黒っぽく濃くなり、
苦味が出てきますがエグみが減り、コクと甘みや香ばしさを感じやすくなります。

豆の特徴によって適した焙煎度を知り、理想の煎り方ができれば完璧ですが、
慣れないうちは、煎りすぎず、中煎り程度など無難なところから始めましょう。
香りや酸味を飲み比べてみるにもこのくらいがベストです。
そして理想の焙煎具合になるまで焙煎方法を探求してみましょう。


味・香り・酸味・苦味を調整するには焙煎時間と温度がポイント


焙煎度

焙煎度合いは全部で8段階に分かれています。
(1,2は酸味も強く生っぽさがあるので市場には出回っていません。)

1.ライト
まだ少し黄色っぽさが残る状態。果実っぽさ、酸味が強い。
紅茶のようなあっさりとした味で青臭さがあり飲みづらい。

2.シナモン
軽い焦げ目でシナモンのような色。酸味が強く、軽い風味。
まだ青臭さが残り、コクはあまりない。

3.ミディアム
苦味や酸味は控えめ。マイルドな味の豆に向いている。
豆本来の味わいが出るため、豆の味を比べたい時に最適。

4.ハイ
酸味を抑えて、マイルドな味ながら苦味が引き出される。
ミディアムとともに初心者向き。

5.シティー
酸味と苦味のバランスがよく、コクが感じられる。
一般的に親しまれている焙煎度。

6.フルシティー
豆の苦みとコクが最高の状態で味が豊か。バランスが良い。
やや肉厚の豆にも向いている。

7.フレンチ
しっかりとした苦味やコク、重厚感を楽しみたい場合に最適。
チョコレートやカラメルのような香りが出る。エスプレッソにも使われる。

8.イタリアン
最も深い焙煎度。肉厚で酸味の強い豆に適している。
主にエスプレッソやアイスコーヒー等に使われる。

【浅煎り】
焙煎時間 短い
色 薄い
酸味 強い
苦味 弱い
香り 果物らしい高い香り
風味 フルーティー

【深煎り】
焙煎時間 長い
色 濃い
酸味 弱い
苦味 強い
香り 香ばしい
風味 コクが豊か

味を左右する要素

■お湯の温度
温度が低すぎると酸味が強く、高すぎると苦味や雑味が出る。

■豆の挽き方
荒いと薄く、細かいと濃く出る。

■抽出時間
豆を挽きお湯を注ぐ時間が短いほど薄く、長いほど濃くなる。

■抽出量
一度に淹れる量が多いほど薄く、少ないほど濃くなる。

一般的に、浅く炒ったのものほど「酸味」が強く、
深く炒るほど「苦み」が強くなる傾向があります。

酸味の多い豆は深めに、苦味の多い豆は浅めに焙煎すると
飲みやすくなると言えるでしょう。

香りや酸味を飲み比べてみるには、HIGH【ハイ】くらいに焙煎するのがベストです。
焙煎に挑戦する際は浅煎り~中煎り程度の煎り具合にしましょう。

理想の焙煎具合になるまで焙煎方法を探求してみましょう。

自分好みの焙煎度合いのコーヒーを探求できるのも、自家焙煎の魅力ですね。

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この記事を書いた人

商品ページ・コンテンツ・イラスト担当。昨年から習い始めたクラシックバレエにはまっています。アートと音楽と飲み歩きが大好き。