本当に美味しいコーヒーとは? コーヒー豆の選び方、生豆からの焙煎方法や保存方法、ドリップ方法までを徹底解説!

コーヒー焙煎の方法

コーヒー好きなら一度はやってみたい、「コーヒー焙煎」。
実はご家庭でも簡単にできてしまうのです。

コーヒーの生豆は低価格で常温での長期保存も可能なので、コストダウンにもなります。
自分で焙煎して自分好みのオリジナルコーヒーを作れるようになったら夢のようですね。

実際に自宅で焙煎をするにはどんな道具が必要か。
焙煎機や生豆はどうやって選べばいいのか。
そして具体的な焙煎方法、美味しいドリップ方法も動画付きでご紹介します!

コーヒーが好きならば、この深い世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか・・!

Contents List/目次

 

1.コーヒー焙煎とは

焙煎とはひとことで言うと「コーヒーの生豆を煎り、味と香りを引き出す作業」
のことです。

コーヒー豆は農作物です。
「コーヒーノキ」という植物になる赤いちいさな果実の中に、
コーヒー豆となる緑色の実が二つ対になって入っています。
これは「生豆」と呼ばれます。
(呼び方は「きまめ」「なままめ」どちらでも呼ばれているようです。)

コーヒーノキ

この生豆のままコーヒーを作っても、味も香ばしさもなく青臭く
とても飲めたものではありません。

そこでコーヒーの生豆を「焙煎」して炒めます。
焙煎することで緑っぽい色だったコーヒー生豆は茶色っぽい色になり、
コーヒーの持つ苦味、酸味、甘味、香りなどの風味が生まれます。

ステーキを焼くときにレア、ミディアム、ウェルダンなどの
焼き具合を選択することで味が変わるように、コーヒーを焙煎する際にも、
どの程度までコーヒー豆を焙煎するかで味が変わってきます。

コーヒーができるまで

一杯のコーヒーが出来るまでには、
コーヒー生豆を選び、豆を焙煎し、豆を挽き、ドリップする、という4段階があります。

この中で美味しさを左右するのは、生豆の選び方が8割と言われますが、
次に重要なのは焙煎です。

そのため、焙煎は美味しいコーヒーを飲むために非常に重要な作業になるのです。

 

1.焙煎するコーヒー生豆の選び方

コーヒー生豆の選び方

焙煎する前の原材料であるコーヒーの生豆をどう選ぶかが
重要なポイントになります。

コーヒー豆も農作物ですから、産地ごとに品種もあり、個性もあります。
まずは豆の特徴を知り、自分の好みに合った良い豆を選ぶことが、
美味しいコーヒーを飲むための第一歩になります。

そして生豆から選べば、好みの豆をバランスよく数種類ブレンドして、
自分だけの夢のオリジナルコーヒーを作ることも出来ます。

 

生産地別・生豆の特徴

コーヒー豆は、北緯25度~南緯25度の間の
「コーヒーベルト」と呼ばれる地域で栽培されています。
その品種には高地の温度差の大きい地域で作られる「アラビカ種」と、
低地で作られる「ロブスタ種」があり、
一般的に豆として流通しているのはほとんどが品質が良いとされるアラビカ種です。
ロブスタ種はインスタントコーヒー等に使われることが多いようです。

生産地別・コーヒー豆の特徴
※豆の品種や農園にもよりますので、目安としてください。

 

中南米

ブラジル産の生豆
ブラジル産生豆
コーヒーと言えば誰もが思い浮かべる国。
栽培面積、生産量共に世界一を誇ります。
その分品質は高品質なものからお手頃なものまで多岐にわたりますが、
マイルドで、酸味が少なめで飲みやすい物が多いとされます。
オススメ 浅煎り~中煎り
コロンビア産生豆
コロンビア産生豆
コーヒーと言えば誰もが思い浮かべる国。
コロンビアは土壌や気候がコーヒーの栽培に適した環境であり、国土の半分は山岳地帯。
豆の品質がよく評価も高い生産地で、生産量は世界三位。
粒が大きく硬い豆が多く、酸味は強めですが香り高く、上手く焙煎できれば
コクのある美味しいコーヒーになります。
オススメ 中深煎り
グアテマラ産生豆
グアテマラ産生豆
中南米北部のグアテマラも山岳地帯であり、コーヒー栽培に適した土地。
大粒で固めの豆が多く、酸味がありますがかおりが高いのが特徴。
大粒のため焙煎はしづらいのですが、風味が豊かで香り高いコーヒーに仕上がります。
オススメ 中深煎り

 

アフリカ

エチオピア産生豆
エチオピア産生豆
アラビカ種の原産地で自生のコーヒーノキも生えている。
栽培の歴史は古く、最初にエチオピアでコーヒーが飲まれ始めたという説もある。
オススメ 中煎り~深煎り
ケニア産生豆
ケニア産生豆
栽培の歴史は浅めで19世紀末からとされている。小農園が多い。
杏のような甘さと酸味が濃く、深めの焙煎でもバランスがとりやすい。
ブレンドにも使いやすい豆が多い。
オススメ 中煎り~深煎り
タンザニア産生豆
タンザニア産生豆
アフリカ最高峰のキリマンジャロ山のふもと地域で作られる豆はキリマンジャロと呼ばれ親しまれている。
全体的に濃厚な味わいで特に香りが強く、深煎りでも飛びにくい。
フルーティながらコクも感じられる。
オススメ 中深煎り

 

アジア

インドネシア産生豆
インドネシア産生豆
多くの島から成る国で、豆の品質にもばらつきがある。
栽培の歴史も長く、スマトラ島北部で採れるマンデリンが有名。
フルーツのような風味とキレのある苦味で人気。
オススメ 中煎り
イエメン産生豆
イエメン産生豆
コーヒー栽培の歴史はエチオピアと並び古い。「モカ」と呼ばれ広く親しまれている。
自然乾燥製法で作られ、甘さと酸味が濃く、ワインのように複雑な風味も。
欠点豆が多い。
オススメ 浅煎り~中煎り
ハワイ産生豆
ハワイ産生豆
全体的に品質の高い豆が多く、価格も高め。
中米の高地に似た気候のコナ地方で栽培されているコナコーヒーが有名で人気がある。
甘い香りと果実感のある酸味と味わい。
オススメ 中煎り

 

コーヒーノキ

 

初心者に人気の生豆は?

まずは、「焙煎しやすい豆」から挑戦してみてはいかがでしょうか。

コーヒーの生豆は、小粒で、粒が揃っているもの、肉薄な品種のものが
焙煎しやすいと言われており、産地でいうと、
キューバ・ブラジル・メキシコ・ペルーなどの中南米産のコーヒー豆が該当します。

これらの豆は煎り上りがつるりとしていて、
浅煎りから深入りまでわかりやすいのが特徴です。

焙煎しやすい豆からトライしてみて、徐々にコツをつかんできたところで、
他の豆の焙煎にトライしてみてもいいでしょう。

お気に入りのコーヒー屋さんのブレンドには
どの豆が使われているか聞いてみるのもいいですね。

 

必ずハンドピックをしましょう!

コーヒーを焙煎する前に、重要な作業があります。
悪い豆を取り除く、「ハンドピック」です。

コーヒー豆は農作物ですから、形がバラバラだったり、虫に喰われたり、
輸送中にカビが生えたり、収穫の際にいろいろな異物が混じったりします。
一般的には混入率が10%程度、多いと40%ほどになることもあります。

美味しいコーヒーを飲むには、これらの「欠点豆」を
焙煎前や焙煎中、焙煎後に確認し、取り除く作業が必要です。

この作業のことを「ハンドピック」と呼びます。
地味ではありますが、コーヒー焙煎の中でとても重要な工程の一つです。

生豆のハンドピック

 

取り除くべき欠点豆・異物の種類

  • 【貝殻豆】 真ん中のカットから豆が割れてしまったもの。
  • 【発酵豆】 発酵してグレーや白っぽくなったもの。
  • 【黒豆】 早く熟れ発酵して黒くなったもの。
  • 【虫食い豆】 虫に喰われたもの。
  • 【死豆】 完全に熟さなかったもの。
  • 【カビ臭豆・カビ豆】 カビがはえたもの。
  • 【ヴェルジ(未熟豆)】 熟す前に収穫されたもの。
  • 【パーチメント】 果肉の内側の皮が残ったもの。
  • 【コッコ】 果実の皮、果肉が残ったもの。
  • 【その他】 木くず、石、砂粒、他の植物、穀類、等

 

欠点豆とは

 

ハンドピックをしないとコーヒーの味はどうなる?

豆の形が均一でないと、焙煎にムラができて味が安定しません。
色づきもバラバラになり焙煎の進行具合もわかりにくくなってしまいます。

欠点豆は、発酵してしまったりカビが発生していたりするので
悪臭の原因になったり、雑味が入ったり、濁りが出たりと、
コーヒーにとっては致命的な悪影響を及ぼします。

特に未熟豆や発酵豆は、それ単体が煎っても消えない不快な香味を持っており、
一粒でも混ざるとコーヒーの味を損ねてしまいます。

焙煎したコーヒーを飲んだときに、変なえぐみや臭みを感じるときがあるようなら、
未熟豆や発酵豆の仕業かもしれません。

サイズや厚みを整えると焙煎時の火の通りが均一になり、焙煎が成功しやすくなります。
味も安定し、上質な焙煎のポイントにもなります。

焙煎前と焙煎後の欠点豆

 

ハンドピックの手順とコツ

ただバラバラとハンドピックしていては効率が悪いので、
作業環境を整えて、取り除くものの順番を決めて行うとスムーズです。
慣れてきたら自分流にルールを作るといいでしょう。

【焙煎前】
1.取り除くもの(欠点豆の種類)の順番を決めておく。
2.明るいところで、もしくはライトを当てて見やすくする。
3.適量の豆をトレイに広げる。(黒っぽくツヤのないトレイや黒っぽい紙の上がベスト)
均一に、豆同士が重ならないように、一回で入れすぎない。
4.豆をブロックに小分けにして見やすく、取りこぼしのないようにする。
5.色、ツヤ、形の順でブロックごとにチェック。
分かりやすいものから順番に取り除いていく。
・黒豆、異物(色の違い)
・死豆、発酵豆、ヴェルジ(ツヤがない)
・貝殻豆、虫食い豆(形)
6.全体を混ぜて、裏面もチェックする。
【焙煎後】
8.生豆の場合と同様に行い、色が薄い豆や焦げた豆、欠点豆を取り除く。
9.焙煎後の豆に似た色のツヤのないトレイを使うと見つけやすくなる。

迷う場合でも、もったいないという気持ちは持たずに捨ててしまうこと。
せっかく自分で選んで用意した生豆であっても欠点豆が入ってしまうと台無しになってしまいます。

欠点豆は処分すること

 

購入する生豆の量は?

コーヒーの生豆を手に入れたら、焙煎の前にハンドピックという作業が必要になります。
これは生豆に混ざっている欠点豆や異物を一つずつ取り除く作業なのですが、
全体の数%~、多いと40%程を取り除くことになります。
その事も念頭に置いて購入する量を多めに設定しましょう。

また、焙煎度の練習をするには同じ豆を同じ分量で焙煎しなくてはいけないため、
一種類の豆を多めに(2kg以上)購入することをおすすめします。

生豆の保存方法

焙煎後の豆と違い生豆はかなり長持ちします。
環境が良ければ、数年はもつと言われていますので、
大量に購入して自宅でストックする事も可能です。

保存するときは、湿気、直射日光を避けて風通しの良い冷暗所で保管します。
容器は、通気性がいい方が良いため、購入時に入っている麻袋や紙袋でOK。
または密閉して冷凍庫に入れる方もいるようです。

 

コーヒー手網焙煎の方法

手網焙煎は、コーヒー焙煎の基本中の基本。
手網に生豆をいれて直に火にかけ、手に持って振り続けます。

シンプルな手法で、焙煎のしくみをしっかりと体感することができます。
値段も安く、どなたでもてっとり早く始めやすい焙煎方法です。

今回は、一般社団法人「日本焙煎技術普及協会」理事の竹林利朗さんの手法を参考に、
手焙煎について解説していきます。

焙煎に必要な道具

手網焙煎機

手網焙煎機

今回使ったのは竹林さん考案の器具。市販の持ち手付きのザルを2つ合わせて、針金で軽く留めます。
とてもシンプルで、網目の粗さや大きさ・形状など条件がコーヒー豆の焙煎にピッタリなのだそうです。

ガスコンロ

ガスコンロ

コンロは、IHではなくガスコンロを使用します。カセットコンロでもOKです。
自動停止機能のあるものは避けましょう。

アルミ筒と網

アルミ筒と網

コンロの上にかぶせているのは市販のダクト用のアルミ製の筒です。
これで火が広がらないようにし、ムラなく豆に火を通すことができます。
その上には排水溝用の網を乗せて火が直接あたりにくいようにします。
ホームセンターなどで手に入ります。

生豆

生豆

そしてもちろん生豆が必要です。
100g程度が扱いやすい分量です。

 

STEP1.生豆を量り、ハンドピックで欠点豆を取り除く

まず生豆を量ります。なれないうちは、100g程度が扱いやすいそうです。
そして焙煎前に、必ずハンドピックで欠点豆を取り除きましょう。

ハンドピック

●欠点豆とは?
欠点豆とは、豆に虫食いの穴や欠けがある豆、カビ豆や未成熟豆のことなどを指します。
雑味の原因になったり、身体に良くない汚れや菌が含まれているので
もったいないと思わずに、しっかり取り除きましょう。

コーヒーの欠点豆

 

ハンドピック

 

 

STEP2.生豆をお湯で洗浄し、再度欠点豆を取り除く

 

竹林さんの焙煎法では、下準備として生豆を洗います。

洗うときはザルに入れ、必ずお湯で我慢できるぎりぎりくらいの熱さにします。
ぬるいと雑菌がとれないので、できれば50℃くらいがいいですが
やけどに気をつけて無理をしないようにしましょう。

生豆をお湯で洗う

●上手な洗い方
お湯はためておくと汚れやカビもたまってしまうので必ず流しっぱなしにします。
最初に洗ってすぐ流し、三回くらい繰り返します。
お米を軽く研ぐような感覚で、両手にはさんで拝み洗いをします。

三回くらいでにごりが取れてきます。
※ナチュラル製法のものはほこりや果肉が残っているのでよごれが多く出ます。

生豆をお湯で洗う

●ポイント
洗った後の豆は、目視で取れなかったカビや汚れ、虫食いが色濃くうかんでわかりやすくなります。
ここで再度ハンドピックをして欠点豆をしっかりと取り除きましょう。

洗った後の欠点豆

▲カビの色が濃くなってわかりやすくなります。

3回ほど洗って水が濁らなくなってきたら、30秒ほどお湯につけ、豆の中まで染み込ませます。
染み込ませたら、豆を濡れたまま手網焙煎機に移しましょう。

洗った豆をザルに入れる

 

●なぜ生豆を洗うのか?

雑菌、よごれ、カビ毒を取ることができる
収穫された豆は遠い熱帯の国から船便のコンテナで長いと2ヶ月ほどかけて運ばれてきます。
その間コンテナも温度が高くなり過発酵して、カビが生えたり虫が発生したりもします。
またそれを防ぐためにほとんどがポストハーベスト(収穫後の農薬)が使われています。
それらを取り除くために、熱いお湯で洗い流し、しっかりとハンドピックをします。
焙煎時に蒸すことができる
水分を含んだまま焙煎をすることで、表面だけ先に焼け焦げて中が生焼けになるのを
防ぐ事ができます。
水は100度まで熱を伝えて水蒸気になり、膜をはりながら抜けていきます。
ある程度芯まで火が通ってから豆全体の炭化が始まるので、より均等に豆に熱を加えることができ、
蒸し焼きにすることで、中までしっかりと火を通すことができます。

 

下準備ができたら、いよいよここから焙煎です。
ポイントを抑えてしっかり火を通し、美味しいコーヒー豆に仕上げましょう。

 

STEP3.手網式焙煎機に入れ、火にかける

洗った生豆を、濡れたままで手網に投入したら、火にかけます。

生豆を火にかける

筒の上で直接炎が当たらない程度の高さに保ちながら、網を上下または左右にしっかり振ります。
ここから完成までは、止めずに振り続けます。

●ポイント
最初は豆が水分を含んでいるので火からやや近い所で強めに、
チャーハンをあおるように手網を振っていきます。
横に振ったり、上下に振ったりして豆をひっくり返します。
止めると下側が焦げてきてしまうので、止めないようにしましょう。

洗った後の欠点豆

外側の水分がある程度抜けると、少しずつ香りが出てきます。
強火で中の水分をどんどん飛ばし、中の水分がぬけてくると人肌くらいの色になります。
ここからだんだん色づいていきます。

人肌くらいに色づいた豆

 

STEP4.生豆の1ハゼが始まる

少しずつ色づいてくると、乾いた「パン!パン!」という弾ける音が聞こえてきます。
これを1ハゼといいます。
この1ハゼが始まったら少し火から離して振り、豆全体がハゼるのを見守ります。

1ハゼの頃の豆

見守るといっても動きを止めてはいけません!この間も常に網と豆を動かし続けます。

ある程度豆全体がハゼたら、再度火に近づけて焙煎を続けます。
豆の水分が抜けて小さくなったところから、熱で膨張していき、
胚芽の「の」の字の中心部分から破裂していきます。

●ポイント
ここからは火に近すぎると焦げてしまうので、手網の高さで温度調整をします。
火力で調整すると熱の質量がたりなくなるので、手網の位置を上げ下げして調整しましょう。

徐々に豆の音が乾いた音になり、
香りも、豆特有の青臭さがある香りから、徐々に香ばしいコーヒーの香りへと変化していきます。

色づいてきたコーヒー豆

 

STEP5.生豆の2ハゼが始まる

1ハゼで全部はじけきったところでさらに熱を入れていると
今度は「プチプチ!」という細かい音が聞こえてきます。これを2ハゼといいます。
今度は、豆の一つ一つの細胞がはじける音です。

2ハゼの頃の豆

2ハゼは、焙煎の完成が近いですよーという合図でもあります。
振りながら、好みの焙煎度になるようしっかりと色、音、香りを観察してタイミングを見極めましょう。

2ハゼの前に旨味やカフェオイルが生成されているため、
そのオイルが200度以上で熱せられて煙が出てきます。煙に豆をいぶされないようにしましょう。

さらに色づいてきたコーヒー豆

●豆を上げるタイミングで焙煎度が決まる!
2ハゼからの焙煎具合で「浅煎り」「中煎り」「深煎り」が決まります。
好みの焙煎度にするには、豆を上げるタイミングが大切です。

「浅煎り」にしたい場合は、2ハゼが始まったらもう上げてしまいましょう。
「深煎り」にしたい場合は、2ハゼの音をしばらく聞いてから。
※豆の状態にもよりますので、色や香りなど様子をよく観察しましょう。

焙煎度のちがい

 

STEP6.豆を取り出して一気に冷ます

お好みの焙煎度になったら豆をトレイやザルに広げ、すぐに風を当てて一気に冷やします。
ご家庭で冷ますのにはドライヤーのCOOLを使うと良いです。

ざるにあける

ドライヤーの冷風を当てると急速に冷ますことができ、チャフ(薄皮)も飛ばすことができます。
ドライヤーを豆に近づけすぎると風圧で豆が飛んでしまいますので気を付けましょう。

ドライヤーでさまして混ぜる

冷めてきたら豆を混ぜたり振ったりして全体を冷まします。
火にあてていたので、豆たちは熱々です。火傷に注意してください。
チャフも飛びますので気をつけましょう。

人肌くらいの温度になるまで、豆を冷まします。
焼け焦げてしまった豆は雑味の原因となりますので、ここで取り除きましょう。

焙煎後も欠点豆をはじく

豆がしっかりと冷めたら焙煎の完了です!

焙煎完了

 

手回し式焙煎の方法

今回使用したのは、かわしま屋でも販売している手回し式焙煎機「ユニオン サンプルロースター」です。

家庭で手軽に焙煎を行える手回し焙煎機になっています。

 

 

焙煎に必要な道具

焙煎に必要な道具

 

手回し式焙煎の方法

焙煎を始める
1.焙煎を始めるドラムに生豆を450g入れます。コンロの火は常に中火にし、一定に保ちます。回転速度は1分間に30~40回転が理想です。
水分を抜く。全体が黄色くなったら水抜きOK。
2.水分を抜く。全体が黄色くなったら水抜きOK。5~6分かけて水分を抜いていきます。生豆が全体的に黄色くなったら水抜きができたとみて良いでしょう。
水抜き後、全体的に焼き始める
3.水抜き後、全体的に焼き始める約7~8分で全体的に薄い茶色になり、だんだん色が濃くなっていきます。
10~12分で1ハゼが理想
4.10~12分で1ハゼが理想。1ハゼは、10~12分頃に始まるのが理想的です。1ハゼが始まったら、シワを伸ばす感じで多少ゆっくりと回します。
2ハゼが始まるまでじっくり焙煎する
5. 2ハゼが始まるまでじっくり焙煎する。このあたりから時間の経過と共に、酸味が消え、苦みが増えていきます。14~15分頃、ピチピチと小さな音が聞こえてきたら2ハゼの始まりです。お好みのロースト度合で焙煎を終了しましょう。
速やかに冷却用のアミに移す
6.速やかに冷却用のアミに移す。ドラムを持ち上げ、投入口から豆を冷却アミに移します。焙煎後のドラムはかなり熱くなりますので、火傷に十分、ご注意して下さい。
手早く冷却する。
7.手早く冷却する。焙煎した豆はすぐザル等に移し、ドライヤーの冷風等を使って冷やしていきます。残ったチャフも一緒に飛ばしましょう。焙煎後、熱いままで放置するとどんどん焙煎が進み、苦みが増していくので注意しましょう。

●手回し式焙煎機を使っての焙煎 注意点
冷暖房機による温度変化や、周囲からの風による火力のブレに気を付けましょう。
万が一着火した場合備えて、すぐに水をかけられるように近くに水を用意しておきましょう。
フレンチロースト以上の焙煎では、豆自体が200℃以上の高温になっていますので発火する恐れがあります。

手網 焙煎

 

手回し式焙煎 まとめ

・少々コストはかかるけれども、楽に焙煎できる

・ハゼの音や煎り具合がわかりやすい

・ハンドルを回すだけなので簡単かつ安全

・チャフもドラム内に溜まるのでお掃除が楽

 

電気式自動焙煎機とは

 

今回使用したのは、かわしま屋でも販売している電動式式焙煎機「回転電動式焙煎機 GENE CAFE(ジェネカフェ)」です。

GENE CAFEは、最先端技術を元に世界唯一の3D回転方式を採用した家庭用コーヒー焙煎機です。

この方式により豆がうまく混ぜ合わさり、より美しく香り高いコーヒーが仕上がります。

使い方も簡単で、どなたでも手軽に本格的な焙煎ができます。

 

 

電気式自動焙煎機の焙煎の方法

ここでは電気式自動焙煎機を使った焙煎方法をご紹介いたします。

 

STEP1.生豆をドラムに入れる

計量カップを使い、生豆を直接焙煎ドラムに入れます。」
1回の生豆投入量は、矢印の「Dry Process Bean」ラインまで。最大で250gまで焙煎できます。

生豆をドラムに入れる

今回は200gの生豆を焙煎します。

200gの生豆を焙煎します

 

STEP2.本体にチャフコレクターを取り付ける

本体にチャフコレクターを取り付ける

チャンバーはガイドに沿って「カチッ」と音がするまでセットしましょう。
チャフコレクターをしっかりセットしないと、隙間からチャフが出てきてしまいます。
隙間がないか確認しながら、しっかりとセットしましょう。

しっかりとセット

 

STEP3.焙煎ドラムをセットする

チャフコレクターを取り付けた本体中央に、生豆を淹れた焙煎ドラムをセットして、
セーフティカバーを閉めます。

焙煎ドラムをセットする

 

STEP4.電源を入れ・温度と焙煎時間を設定する

タイマーダイヤル(青)を押すと電源が入ります。

電源を入れ・温度と焙煎時間を設定する

温度ダイヤル(赤)を回して焙煎温度を設定します。
温度設定は1℃単位で可能で、最高で250℃まで設定できます。

焙煎温度を設定します

温度が設定できたら、タイマーダイヤル(青)を回して焙煎時間を設定します。
焙煎時間は6秒単位で可能で、最長で30分まで設定できます。

焙煎時間を設定します

今回は焙煎温度を250℃、焙煎時間を20分に設定しました。

 

STEP5.焙煎を開始する

温度ダイヤル(赤)を押すとチャンバーの回転が始まり、焙煎が始まります。

焙煎を開始する

あとは焙煎を待つだけです。

多少の動作音はしますが、とても静かです。煙もほとんど出ないので、
室内で焙煎をしたいという方向けの焙煎機です。

室内で焙煎をしたいという方向けの焙煎機

10分ほど経過すると、豆が焼けたような香ばしい香りが漂ってきます。
徐々にコーヒー豆が色づいている様子がわかります。

更に5分が経過しました。香りはコーヒー豆のの香りになり、
先程よりも、より色づいてきます。

更に5分経過すると、豆は先ほど見た時よりもさらに焙煎され、
中煎りから深煎り程度の仕上がりになってきます。

中煎りから深煎り程度の仕上がりになってきます

焙煎を始めてから20分ほど経ちましたので、そろそろ焙煎が終了します。

 

STEP6.冷却する

焙煎時間がゼロになるとブザーが鳴り、自動的に冷却が開始されます。

自動的に冷却が開始されます

焙煎時間がゼロになる前にタイマーダイヤルを押した場合も、冷却モードに切り替わります。
ドラム内と豆の温度が下がるまで冷却作業が続き、終わるとブザーが鳴ります。

 

STEP7.コーヒー豆を取り出す

冷却が終わったらトレーやザルに取り出します。
ドラムと本体は大変熱くなっていますので、火傷防止の手袋などをつけて取り出しましょう。

コーヒー豆を取り出す

では、どのような仕上がりになったか見てみましょう。

どのような仕上がりになったか

全体的に均一でムラがなく、きれいに焙煎できています。
チャフもしっかりと取れていて、豆もふっくらと仕上がっています。

きれいに焙煎できています

チャフはきれいにチャフコレクターに入っています。
焙煎後は、フタを開けて溜まったチャフを取り除きましょう。

フタを開けて溜まったチャフを取り除きましょう

チャンバーとチャフコレクターは水洗い可能です。

チャンバーとチャフコレクターは水洗い可能

5回に1回、ブラシで吸気口を清掃して下さい。

ブラシで吸気口を清掃

焙煎したてのコーヒー豆はガスを含んでいるため、あっさりした味わいに抽出されることもあります。
(ガスを抜くため、2日間ほどはフタを開けてコーヒー豆を保存しましょう。)

焙煎したてよりも、2日くらい置いてからの方がより味わい深いコーヒーに仕上がります。

2日くらい置いてからの方がより味わい深い

 

電気式自動焙煎機まとめ

・価格が他の焙煎機よりも高い。その分機能的。

・電動式焙煎機は、ドラム部分が透明になっているなど、
焙煎度合いを見れるようなデザインの焙煎機が多いので初めての方も安心。

・動作音が静か、煙が出ない、チャフが散らからない、自動冷却機能つきなど、
室内で焙煎したい方には助かる機能がたくさん

・操作が簡単なので女性やご年配の方にもオススメ

 

コーヒーの味が決まる、焙煎度

豆の特徴によって適した焙煎度を知り、理想の煎り方ができれば完璧ですが、
慣れないうちは数をこなしてみて、自分で飲み比べてみるのが一番効果的です。

・煎りすぎず、中煎り程度など無難なところから始める
・毎回一定の量で焙煎して、比べてみる
・同じ豆、もしくは特徴の近い豆を使用する

香りや酸味を飲み比べてみるにはこれらの点に注意しましょう。
そして理想の焙煎具合になるまで焙煎方法を探求してみましょう。

 

焙煎度合い

焙煎度合いは全部で8段階に分かれています。
(1,2は酸味も強く生っぽさがあるので市場には出回っていません。)

焙煎度合いは全部で8段階

 

浅煎り

1.ライトロースト
まだ少し黄色っぽさが残る状態。果実っぽさ、酸味が強い。
紅茶のようなあっさりとした味で青臭さがあり飲みづらい。

2.シナモンロースト
軽い焦げ目でシナモンのような色。酸味が強く、軽い風味。
まだ青臭さが残り、コクはあまりない。

3.ミディアムロースト
苦味や酸味は控えめ。マイルドな味の豆に向いている。
豆本来の味わいが出るため、豆の味を比べたい時に最適。

 

中煎り

4.ハイロースト
酸味を抑えて、マイルドな味ながら苦味が引き出される。
ミディアムとともに初心者向き。

5.シティーロースト
酸味と苦味のバランスがよく、コクが感じられる。
一般的に親しまれている焙煎度。

 

中深煎り

6.フルシティーロースト
豆の苦みとコクが最高の状態で味が豊か。バランスが良い。
やや肉厚の豆にも向いている。

 

深煎り

7.フレンチロースト
しっかりとした苦味やコク、重厚感を楽しみたい場合に最適。
チョコレートやカラメルのような香りが出る。エスプレッソにも使われる。

8.イタリアンロースト
最も深い焙煎度。肉厚で酸味の強い豆に適している。
主にエスプレッソやアイスコーヒー等に使われる。

 

香りがでないときは

求めていた香りがでない場合、焙煎時間を調整してみましょう。

●焙煎時間調整のポイント
一ハゼの手前までは蒸らしの段階です。
蒸らし時間が短いと芯まで熱が入らず、中の水分が抜けきれないため
香りがでない原因になります。

 

それでも変わらない場合は、火力を調整してみます。

●火力調整のポイント
始めは強火にはせずゆっくり蒸らし、一ハゼ後の焼きの段階に入ってから
少し火加減を強めてみてください。

 

豆の種類を香りの出やすいものに変えてみるのも良いでしょう。

 

コーヒー豆の保存方法

コーヒー豆の保存方法

コーヒーの生豆、焙煎後のコーヒー豆の保存方法と、保存に便利なアイテムをご紹介いたします。

 

生豆の保存方法

生豆の状態では豆が呼吸していますので、保存は通気性の良さがポイント。

生豆を購入したときの麻袋や紙や布の袋に入れ、常温保存でもOK。

高温多湿・直射日光のあたる場所や、温度変化の激しい所は避けましょう。

●賞味期限
しっかりと環境を整えて管理していれば3年ほどもつと言われています。

 

焙煎豆の保存方法

コーヒー豆の劣化の原因は、
1.水分、2.空気、3.温度、4.光(紫外線)

この4点を避けるための保存容器や場所を考える必要があります。

コーヒー豆の劣化の原因

焙煎後のコーヒー豆は空気に触れることで酸化が進み劣化していきます。
密封できる容器に入れ、高温多湿と直射日光を避けた室内の冷暗所で
保管しましょう。

・焙煎後2~3日は豆が二酸化炭素を放出するため、容器の蓋を開けておきます。

・冷蔵庫に入れる場合、出した時に室内との温度差で
 水滴が付いてしまうので気をつけましょう。

・密封できるガラス容器(キャニスター)、缶、桐箱、
 遮光性のあるチャック付き袋やクラフトバッグでもOK
 (冷蔵・冷凍する場合は、ジップロック等のチャック付き密封袋に入れる)

●賞味期限
・室内(常温)の場合…冬季は2~3週間、夏季は1~2週間程度
・冷蔵庫の場合   …1ヶ月程度(温度にもよります)
・冷凍庫の場合   …1~2ヶ月程度

 

美味しいハンドドリップの方法

一般社団法人「日本焙煎技術普及協会」理事の竹林利朗さんの手法を参考に、
一番美味しいハンドドリップの方法をご紹介します!

グラインダーで挽いて

まずは焙煎した豆をミルやグラインダーで挽いて、ドリップのセットをします。
今回は2人分で30g使用しました。
(豆の量の目安としては、1人分20g、2人分30g、3人分40g、4人分50gになります。)

ドリップのセット

お湯は90℃程度で、縁にかからないように全体に回し入れます。

しばらく置くと真ん中から粉が膨れ上がって、ポタポタとコーヒーが落ちて来るので20秒程蒸らします。
その後、縁にかけないように、円を描くようにお湯を落としていきます。

円を描くようにお湯を落としていきます

ここまでは普通のドリップ法と変わりませんが、
竹林さんは、1分ほどドリップして80ccほど溜まったところで、
もうドリッパーを外してしまいました。

もうドリッパーを外してしまいました

これが一番搾りの「原液」になります。
この原液には雑味がなく、翌朝でも美味しく飲むことができるそうです。

これが一番搾りの「原液」になります

この原液に3倍程度のお湯を注いで、完成です。

3倍程度のお湯を注いで、完成

実際に淹れたてをいただきましたが、
全く雑味や酸味がなく、香りがふわっと感じられ、喉にすっと入ってくる清らかさでした。

喉にすっと入ってくる清らかさ

 

淹れたてのコーヒー

なぜこのような方法で淹れるのかと言うと、
コーヒーをドリップすると、最初の1分程度で旨味は全て出きってしまうそうです。
その後は雑味が出てきて、出がらしになっていきます。

この方法で淹れた原液は雑味成分が少ないため、
朝淹れたものを夜に飲んでもまだ美味しくいただけるそうです。

ぜひ試してみてください!

雑味成分が少ないドリップ

 

ドリップの行程で味を左右する要素

■お湯の温度…温度が低すぎると酸味が強く、高すぎると苦味や雑味が出る。
■豆の挽き方…荒いと薄く、細かいと濃く出る。
■抽出時間 …豆を挽きお湯を注ぐ時間が短いほど薄く、長いほど濃くなる。
■抽出量  …一度に淹れる量が多いほど薄く、少ないほど濃くなる。

 

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この記事を書いた人

商品ページ・コンテンツ・イラスト担当。昨年から習い始めたクラシックバレエにはまっています。アートと音楽と飲み歩きが大好き。