猫の便秘対策ガイド|原因や症状、予防法を解説

猫の便秘は、多くの飼い主が見過ごしてしまいがちな問題です。しかし、放置しておくと深刻な病気につながる可能性もあります。
元来乾燥した地域で暮らしてきた猫は、水をたくさん飲む習慣がないといわれています。そのため、ドライフードばかりあげないようにしたり、添加物を避けたりするのが大事なポイントです。
愛する猫ちゃんを守ってあげられるのは、あなたしかいません。猫の便秘について、原因や効果的なケア方法を詳しく見ていきましょう。

もくじ

猫の便秘の症状と診断方法

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猫が便秘であることを特定するためには、いくつかの症状に注目する必要があります。
猫の便秘は、便が固い、排便の頻度が減少する、おなかの膨満感などが一般的な症状です。獣医師は体格検査やX線などの診断手段を用いて、正確な診断を行います。

猫の便秘の原因

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猫が便秘になる原因は多岐にわたります。食事の問題、水分不足、運動不足、ストレス、老化、疾患など多くの要素が影響します。特に病気としては巨大結腸症の可能性があるため、獣医師との相談が必要です。

猫の便秘の原因|食事

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猫の食事は便秘の予防において重要な役割を果たします。バランスの取れた栄養素を含む高品質なフードを与えることが必要です。
食物繊維の摂取を増やすために、カボチャやブロッコリーなどの野菜をフードに混ぜてあげるとよいかもしれません。

猫の便秘の原因|ストレス

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ストレスは猫の便秘に影響を与えることがあります。
猫は環境の変化にとっても弱い生き物。飼い主に子供が生まれた、新しいペットが家にやって来た、いつもと違うものを食べた、引っ越しをしたなどのストレスによって、便秘や下痢が引き起こされることも少なくありません。
避けて通れないこともあると思いますが、ストレス要因を最小限に抑えることが重要です。猫に安全で安心な環境を提供し、リラックスできる場所や適切な遊びを提供することでストレスを軽減できます。
すぐにできることとしては、汚れたトイレを放置しない、猫ちゃんが使用しているお布団などは、香料の入っていない洗剤で洗う、飼っている猫ちゃんの匂いがついたタオルなどをハウスに入れてあげる、猫が安心して眠れる静かな場所を確保する十分に運動できるスペースや時間を確保するなどです。

猫の便秘の原因|老化

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猫に対する適切なケア方法の普及とともに、猫の寿命も年々伸び続けています。
猫も高齢になると、さまざまな体の問題が生じます。高齢の猫は人間同様に、便秘になりやすい傾向があります。加齢によって腸の運動が低下し、便の排出が困難になるのです。
定期的な運動や食事の管理、必要に応じて獣医師の指導を受けることで、高齢の猫の便秘を予防していきましょう。

参考:一般社団法人日本ペットフード協会「主要指標サマリー」

猫の便秘と病気の関係

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猫の便秘が続くと、病気につながる恐れがあります。
特に巨大結腸症は便秘が原因で生じる可能性のある病気です。巨大結腸症になってしまうと排便が困難になり、外科手術が必要になることもあります。また、便秘と下痢が交互に起きる場合は大腸または直腸に問題がある可能性が高いです。
これらの病気を防ぐためには、定期的な獣医師の診察と便秘の早期処置が重要です。便秘が3日以上続く、痛みを伴う、食欲低下などが見られる場合を動物病院での受診の目安にしてください。

猫の便秘の治療法

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猫の便秘が重度である場合、獣医師は薬物療法や手術を検討することがあります。薬物療法では、便を柔らかくするための浣腸薬や便秘解消薬や乳酸菌などのプロバイオティクスが使用されます。
便秘は放っておくと、巨大結腸症という手術が必要にな疾患にまで重症化する危険性も…。
重症化してしまってからでは遅いので、猫の便秘は放っておかず、早期にケアしてあげることが大事です。

便秘になりやすい猫種はある?

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日本猫よりも長毛のペルシャやヒマラヤンなどは、毛づくろいの際に毛玉を飲み込みやすいため、便秘のリスクが高まるといわれています。また、ベンガルキャットなどの一部の猫種はストレスに弱い性質があります。
これらの猫種を飼っている場合は、特に注意深く、普段の様子を観察し、排便の状況を把握することが大事です。
定期的なグルーミングや食事の管理と十分な運動に加え、必要に応じて獣医師のアドバイスを受けることをおすすめします。

猫の便秘の予防

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猫の便秘を予防するためには、以下の日常的なケアが有効です。

  • 適切な食事: 高品質なフードを与え、バランスの取れた栄養を提供しましょう。食物繊維を含むフードや添加物を選ぶことで、腸の運動を促進します。
  • 十分な水分摂取: 猫には常に新鮮な水を提供しましょう。水分不足は便秘の原因となることがあります。水分を含むフードやおやつも検討してください。
  • 適度な運動: 猫には適度な運動をさせることが重要です。遊びや狩りのような活動を促すおもちゃを用意し、日常的に運動させましょう。運動は腸の運動を促進し、便通を改善します。
  • ストレスの軽減: 猫はストレスに敏感です。環境の変化や他のペットとのトラブルなどのストレス要因を最小限に抑えるよう心掛けましょう。安全な場所やリラックスできるスペースを提供することも大切です。
  • 定期的なトイレ掃除: 猫のトイレは清潔に保つ必要があります。定期的に砂を交換し、清潔な状態を保つことで猫が快適に排便できる環境を提供しましょう。

これらを実践することで、愛猫の便秘を予防し、健康な生活をサポートすることができます。ただし、便秘が長期化したり重症化した場合は、早めに獣医師の診断とアドバイスを受けましょう。

猫の便秘対策になる食事の見直し

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猫の便秘対策の中で特に大切かつ効果的なのが、猫に与えるフードの見直しです。
冒頭でもお伝えしましたが、猫は本来あまり水を飲まない生き物です。ドライフードばかり与えていると、必要な水分を十分に補えないことも。
水分の多いごはんに切り替えてみたり、ドライフードと併用する、猫のごはんにオリーブオイルを少量混ぜる、乳酸菌パウダーなど、腸内環境を整える効果があるサプリなどを混ぜるのもひとつの手です。そのほかに、いつも新鮮で清潔な水を飲める環境づくりも大切です。

乳酸菌パウダーで猫の便秘を予防!

※猫は感受性の強いため、ちょっとした変化で体調を崩してしまう子もいます。乳酸菌パウダーを与える際はごく微量から試してください。

猫の便秘についてのQ&A

猫の便秘はどうやって判断したらいいですか?

猫の便秘は、排便回数や便の硬さ、トイレでの様子などから判断することができます。一般的には、以下のような場合に便秘と考えられます。

  • 2日以上排便がない
  • 便が固くてコロコロしている
  • トイレで力んだり鳴いたりしている
  • トイレに行く回数は多いが、出る便が少ない
  • お腹を触ると固い塊がある

ただし、猫によって排便パターンは個体差があります。そのため、日頃から猫の排便リズムやトイレの滞在時間などを把握しておくと、便秘になったときの早期発見につながります。

猫が便秘になる原因は?

猫が便秘になる原因はさまざまですが、主なものは以下の通りです。

  • 水分不足:水分摂取量が少ないと、大腸で水分が過剰に吸収されて便が固くなります。
  • ストレス:引っ越しや家族構成の変化などでストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れて腸の動きが悪くなります。
  • 運動不足:運動量が低下すると腸の蠕動運動が弱くなり、便が滞留しやすくなります。
  • 腸の不調・機能低下:加齢や病気によって腸の動きや機能が低下すると排泄が困難になります。
  • 薬の影響:抗生物質や鎮痛剤などの薬によって副作用で排便リズムが崩れたり便秘になったりすることもあります。
  • 骨盤疾患:過去の骨盤骨折や発育期の骨成長異常によって骨盤腔が狭くなっている場合、排泄障害を起こしやすくなります。
  • 毛玉:自分の体を舐めて毛並みを整えるセルフグルーミングで飲み込んだ毛が毛玉として胃や腸に溜まり、便の通りを妨げることがあります。
猫の便秘の治療法は?

猫の便秘の治療法は、便秘の原因や症状の程度によって異なります。以下のような方法があります。

  • 浣腸:獣医師によって行われる処置で、腸内に液体を注入して便を柔らかくし、排泄を促します。
  • フードの管理:水分含有量が高いウェットフードや食物繊維が豊富なフードに切り替えたり、オリーブオイルや鶏肉のゆで汁などを加えたりして便を柔らかくします。
  • 薬やサプリメント:獣医師の処方によって下剤や整腸剤などの薬を服用したり、フラクトオリゴ糖やサイリウムなどのサプリメントを与えたりして便秘を改善します。
  • 手術:重度の便秘で腸管に穴が開いたり、腸管が壊死したりする場合は手術が必要になることもあります。
猫の便秘の予防法は?

猫の便秘は日々のケアが予防につながります。以下のような方法を心がけましょう。

  • 太らせない:肥満は便秘の一因になるため、適正な体重を保つようにフードの量や種類を管理しましょう。
  • 運動させる:運動は腸の動きを活発化させる効果があるため、1日10分でもよいのでカラダを動かすように促しましょう。
  • 被毛(毛玉)の処理をする:毛玉が便秘の原因にならないように、こまめにブラッシングをしてあげましょう。また、猫草を与えて毛玉を吐き出させることも効果的です。
  • ストレスをなくす:ストレスは便秘だけでなくさまざまな健康障害につながるため、猫が快適に暮らせる環境を整えてあげましょう。例えば、トイレは清潔で静かでプライベートな場所に設置し、水は新鮮で常時飲めるように用意し、同居猫と仲良く暮らせるように配慮しましょう。
  • 定期的に健康診断を受ける:便秘が慢性化すると重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、定期的に獣医師に診てもらいましょう。早期発見・早期治療が大切です。

猫の便秘対策に乳酸菌パウダーを

※猫は感受性の強いため、ちょっとした変化で体調を崩してしまう子もいます。乳酸菌パウダーを与える際はごく微量から試してください。

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この記事を書いた人

動物、植物、夫、子ども、美味しいものとスターウォーズをこよなく愛する1児の母。かわしま屋に入って、腸内環境がとても良くなりました。
将来の夢はパーマカルチャー暮らし。

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