本物のオリーブオイルの選び方|偽物を見抜く方法を解説
あなたが今お使いのオリーブオイルは本物ですか?
本物と偽物の定義は人それぞれだとしても、「店頭に並んでいるオリーブオイルの8割は偽物」と言われるくらい、本物のオリーブオイルを選ぶことは至難の業。
なぜなら、オリーブオイルが店頭に並ぶまでには、数々のトリッキーな裏事情が存在しているのです。
この記事ではこの裏事情を分かりやすく解説し、質の高いオリーブオイルを選ぶためのポイントと、偽物を見分ける具体的な方法を紹介いたします。
良質なエクストラバージンオリーブオイルを手に入れたい!という方は必見です。
オリーブオイルの偽物とは?80%は偽物?
それでは「オリーブオイルの8割は偽物」と言われるのは、どうしてなのでしょうか?
調べていくうちに、オリーブオイルが偽物と言われるケースには、以下の3つの背景が関係していることがわかりました。
1.日本のJAS(日本農林規格)と国際的なIOC(国際オリーブオイル理事会)の間でエクストラバージンオリーブオイルの定義が異なる。
2.オリーブオイル以外の食用油が意図的にミックスされたものが「オリーブオイル」として販売されている。
3.産地表示はボトリングされた国で、原料となったオリーブが育てられた場所の記載義務はない。
こんなことは信じられないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
後ほど、それぞれのケースについて詳しく解説いたします。
日本のエクストラバージンオリーブオイルが偽物と言われる理由
国際基準と日本の基準が異なる
実は、エクストラバージンオリーブオイルの品質は、国際基準と日本の基準で違うのです。
エクストラバージンオリーブオイルと名乗るための基準は、IOCによって定められた国際基準の方が日本の基準より厳しいため、日本のエクストラバージンオイルが偽物と言われてしまうのです。
1.酸度が0.8%以下
2.オリーブオイルの鑑定士のテイスティングによりエクストラバージンオリーブオイルと認定される
JASの規格には、エクストラバージンオイルと名乗るための規格が存在せず、「オリーブオイル」と「精製オリーブオイル」の2種類に分類されているだけなんです。
JASの規格には、「酸価」と呼ばれる基準があり、酸価が2.0mg以下のものが「オリーブオイル」、酸価0.6mg以下が「精製オリーブオイル」と分類されています。
参考:農林水産省「食用植物油脂の日本農林規格」
IOC(国際オリーブオイル理事会)が定める、オリーブオイルの種類とその基準についてはこちらの記事で解説しています。
酸度0.2~0.4%、専門家のテイスティングにより国際コンクールを受賞
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ほかの食用油が混入しているケースも
信じられないことに、日本で販売されているオリーブオイルのほとんどは、どの国で栽培され、どんなオリーブを使って、どのように作られたか遡ることが難しいのが現状です。
そのため、安価なひまわり油などが混入しているケースも考えられるそうですが、混入の有無を突き止めるのが難しい場合もあるようです。
イタリア産はほとんどが嘘?
次に原産国表示の罠についてお話しします。
日本の法律では、ボトル詰めされた国が原産国になります。
つまり、ボトルにイタリア産と書かれていたとしても、イタリア国内で栽培されたオリーブが使われ、イタリアで搾油されたとは限らないということ。
例えば、チュニジアで栽培されたオリーブを、スペインで搾油しても、イタリアでボトリングされていたら、イタリア産になってしまうのです。
イタリアでは国内でもオリーブオイルの供給が足りておらず、輸入に頼っている状況です。このような状況下で、世界中にイタリア産のオリーブオイルが大量に出回ることはあり得ません。
イタリアで栽培、収獲後24時間以内に圧搾
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本物のオリーブオイルの選び方
偽物のエクストラバージンオリーブオイルを避け、本物を選ぶための5つのポイントは以下の通り。
1.適正な価格のものを選ぶ
2.遮光ボトルのものを選ぶ
3.トレーサビリティが明確なものを選ぶ
4.オーガニック認証を受けたものを選ぶ
5.酸度の低いものを選ぶ
それぞれについて詳しく解説します。
ポイント1:適正な価格のオリーブオイルを選ぶ
スーパーなどで、大容量で安価なオリーブオイルが「エクストラバージンオリーブオイル」として売られているのを見たことはありませんか?
海外の専門家の間では、このような大容量で安価なオリーブオイルは「スーパーマーケットオイル」と呼ばれているのだそうです。オリーブの実の取引価格、搾油価格、輸送費などを考えると、現実的にあり得ない価格で販売されています。
一体、どういうことなんでしょう?
利益を度外視し、本当に良心的な価格で販売している業者がいないと断言することはできませんが、現実的に考えられることとして、IOCの基準を満たしていないことや、オリーブオイル以外のオイルが混入しているなどといった可能性が指摘されています。
とはいえ、高ければ安心ということでもない様子。「ある程度の値段であれば本物のオリーブオイルでしょ」と思いがちな消費者心理を逆手にとり、安いオリーブオイルを高値で販売し、儲けを多くとっているという悪質な販売業者もいるようです。
ポイント2:遮光ボトルのオリーブオイルを選ぶ
オリーブオイルにとって、光が1番の敵。紫外線どころか室内の蛍光灯の光によっても劣化が進みます。
ボトルに遮光への配慮がされていない商品は、本物か偽物か考えることもなく、購入しない方が無難でしょう。
本物のオリーブオイルは、色のついた遮光瓶や、遮光性のある特殊フィルムに包まれています。
ポイント3:トレーサビリティが明確なオリーブオイルを選ぶ
現在販売されているオリーブオイルのほとんどは、原料となるオリーブがどこでどのように育ち、どのように搾油されたものなのか販売業者ですらよく分からないというのが現状です。
原料となるオリーブの生産から搾油まで、一貫して行っている所はごくごく僅かしかありません。
オリーブオイルは、オリーブの生産・搾油・ブローカー・販売会社の分業制になっており、消費者ともなるとオリーブオイルの製品化までの詳細を把握することは不可能に近いこと。これでは、手に取ったオリーブオイルが本物なのかどうか、判断するための判断材料を得ることすらできません。
そのため、販売時にオリーブが栽培された農園、栽培方法、搾油方法、輸入方法など明記されている商品であれば安心して購入できるということです。
ポイント4:オーガニック認証を受けたオリーブオイルを選ぶ
オーガニック認証のあるオリーブオイルは、原料となるオリーブを育てるのに、農薬や化学肥料を使用していないということがわかります。
たとえ、原料となるオリーブの産地が不透明な場合でも、有害な農薬が使用されていないという安心感をこの認証によって得ることができます。
オーガニック認証は、認証機関によって基準やマークが異なり、日本では有機JAS、ヨーロッパではEUオーガニックなどといった認証があります。
ポイント5:酸度の低いオリーブオイルを選ぶ
酸度はオリーブオイルの新鮮さや品質を示す指標で、一般に酸度が低いほど品質が高いとされています。
前述の通り、国際オリーブ評議会(IOC)による国際基準では、エクストラバージンオリーブオイルの酸度は0.8%以下と定められています。一方、日本のJAS基準ではオリーブオイルの酸価は2.0mg以下とされており、これは酸度に換算すると約1.0%となります。
これらの基準を参考に選ぶことで、より質の高いオリーブオイルを見分けることができます。
参考書籍:日本オリーブオイルソムリエ協会「値段が高くても本物はごくわずかそのオリーブオイルは偽物です」
おすすめの本物のエクストラバージンオリーブオイル
上記の5つのポイントを全てクリアしたオリーブオイルがこちら。
イタリアの単一の農家さんが有機農法で育てたオーガニックオリーブを使用し、化学物質は一切使用せず、非加熱・無濾過のエクストラバージンオリーブオイルです。
気になるお味ですが、国際オリーブオイルコンクール「JOOP(Japan Olive Oil Prize)」にて、2013年に「デリケート部門」で銀賞を受賞。
空気に触れにくい「フレッシュボトル」と遮光性のフィルムで劣化しにくい容器を採用。
イタリアのメーカーから直接輸入することで輸送にかかるコストを抑え、高品質ながらお求めやすい価格になっています。
購入されたお客さまからの評判も上々。
「美味しいオリーブオイルを探していて、こちらに辿り着きました。とても美味しいです。軽くて香りもまろやか」
「とても上品で癖がなく、ほのかにオリーブの香りがしてとても美味しくてびっくりしてます」
などといったお言葉をいただいております。
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オリーブオイルについてのQ&A
- オリーブオイルの偽物には何が入っていますか?
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オリーブオイルの偽物には、オリーブオイル以外の植物性油が混入している可能性があります。
- 良質なオリーブオイルの見分け方は?
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良質なオリーブオイルは、激安では販売されていません。遮光性のあるフィルムに覆われていたり、遮光瓶に入っていたりします。トレサビリティがしっかりしていて、オーガニック認証を取得してあるオリーブオイルがおすすめです。
- 偽物のオリーブオイルと良質なオリーブオイルの風味にはどのような違いがありますか?
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良質なオリーブオイルは通常、フレッシュでフルーティーな風味がありますが、偽物のオリーブオイルは酸っぱく、嫌な香りがすることがあります。
- ピュアオリーブオイルとはなんですか?
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ピュアオリーブオイルとは、オリーブオイルに精製オリーブオイルがブレンドされたオリーブオイルです。
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