亜麻仁油の健康効果とは?実感するためのポイントや期間も解説

亜麻の実と亜麻仁油

健康や美容に敏感な女性たちの間で話題の「亜麻仁油」。

その効果に期待して購入したものの、「本当に効果があるの?」「どのくらいで実感できるの?」と疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。また、健康に良いとはいえ、摂取方法や注意点がわからず、取り入れることに不安を感じている方も少なくありません。

本記事では、亜麻仁油の女性に特化した健康効果を、科学的根拠に基づいて徹底解説します。また効果を最大限に引き出すための4つのポイントや、実感するまでの期間についても詳しくお伝えします。

亜麻仁油を生活に取り入れれば、毎日がさらに健康的で快適なものになるでしょう。ぜひ最後までお読みいただき、今日から始められる亜麻仁油の習慣を実践してみてください。

もくじ

亜麻仁油の女性にうれしい健康効果

亜麻仁油の健康効果は3つの成分に由来します。

  • オメガ3脂肪酸による血圧を下げる効果
  • リグナンによるPMSや更年期症状の緩和
  • リノール酸によるダイエットサポート

それぞれ見ていきましょう。

オメガ3脂肪酸による血圧の低下

亜麻仁油に含まれるオメガ3脂肪酸には、血圧を下げる効果が期待されています。

オメガ3脂肪酸の一部は、体の中で血液の流れを良くする成分に変わるからです。血管を広げて、スムーズに血が流れるよう助けてくれます。その結果、血圧が下がりやすくなるのです。

アメリカの研究では、魚からオメガ3脂肪酸を毎日2~3gとると、血圧が低下すると報告されています。低下した血圧の平均値は、上の血圧(収縮期血圧)が2mmHg、下の血圧(拡張期血圧)が1.5mmHgです。なお、高血圧と診断されている人では、上の血圧が平均4.5mmHgも下がりました。

小さじ1杯の亜麻仁油に含まれるオメガ3脂肪酸は、約2.44gです。毎日1杯の亜麻仁油が食生活の改善に役立つでしょう。

リグナンによるPMSや更年期症状の緩和

リグナンは、PMS(生理前症候群)や更年期症状の緩和に効果が期待されています。

体内で女性ホルモンに似た働きをする物質に変わり、ホルモンバランスを整えるからです。特に、PMSのイライラや更年期特有のほてり・発汗などの症状の緩和に効果的だとされています。

リグナンは、腸内細菌によって活性化されるのが特徴です。活性化されたリグナンは、女性ホルモンが減ったときに似た働きをして、イライラやほてりを和らげます。

リグナンは、女性特有の不調に悩む方にぴったりの成分です。特に腸内環境を整えると、リグナンの効果をより高められます。腸活と合わせて、毎日の食事に少しずつ取り入れてみるのが良いでしょう。

亜麻仁油にはリグナンが含まれない?

一般的に亜麻仁油にはリグナンが含まれないとされています。

亜麻仁油は亜麻仁の種子から絞り出して作られます。しかし、リグナンは種子の固い部分に多く含まれているため、油にはほとんど移らないのです。

そのため、通常の亜麻仁油ではリグナンを十分に摂取することは難しいとされています。一般的な亜麻仁油を調べたところ、リグナンが含まれていない商品がほとんどです。

ただし、リグナンを特別に加えた「リグナン入り亜麻仁油」も販売されています。リグナン入りと記載された商品であればリグナンを摂取可能です。

かわしま屋の亜麻仁油にはリグナンが含まれています。亜麻仁油からリグナンを摂取したい方は、かわしま屋の亜麻仁油がおすすめです。

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リノール酸によるダイエットサポート

健康維持に効果的なオメガ3脂肪酸を豊富に含む亜麻仁油。そんな亜麻仁油のダイエットへの効果が気になっている方も多いのではないでしょうか。

実は亜麻仁油にはリノール酸も多少含まれています。リノール酸はオメガ6脂肪酸に含まれている成分で、コレステロール低下させる作用があることで知られています。

ただし、リノール酸が含まれているとしても亜麻仁油が「油」であることには代わりありません。健康な体を保つためにも適度な分量を摂取し、バランスの良い食事をとることが何よりも重要です。

亜麻仁油とアレルギーの関係

亜麻仁油を摂取すると、アレルギーに対して影響があると聞いたことがあるかも知れません。実際のところはどうなのでしょうか。

さまざまな研究論文を見てみると、亜麻仁油を摂取することで、体内の炎症を進行させる物質を減らす作用が見られ、結果的に花粉症や食物アレルギーを抑制できる可能性が示唆されています。 今後さらに研究が進むことで、アレルギーが改善されることが実証されるかもしれません。

ただ、現段階では亜麻仁油によってアレルギーが「治る」とは断言できないのが実情です。

参考:
Dietary ω‐3 fatty acids alter the lipid mediator profile and alleviate allergic conjunctivitis without modulating Th2 immune responses
亜麻仁油の摂取は食物アレルギーを改善する?|深谷知宏
亜麻仁油摂取による母乳を介した仔マウスにおけるアレルギー性皮膚炎の改善|国立研究開発法人医薬・基盤・健康・栄養研究所

亜麻仁油の健康効果を高める4つのポイント

亜麻仁油をスプーンですくう

やみくもに亜麻仁油を摂取しても、健康に良い効果が現れるとは限りません。亜麻仁油の正しい使い方を知らなければ、体に負担をかける可能性もあるでしょう。ここでは亜麻仁油の健康効果を高める4つのポイントをご紹介します。

  • 栄養バランスを整える
  • 他の油の量を意識して減らす
  • 開封したらすぐに使い切る
  • 亜麻仁油を加熱しない

亜麻仁油の副作用を避けるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

栄養バランスを整える

食事の栄養バランスを意識すると、より大きな健康効果を得られます。普段の食事に亜麻仁油を追加しただけでは、脂質の摂取量が多くなりすぎる可能性があるからです。

亜麻仁油が健康に良いといっても、油であることに変わりはありません。カロリーが高いので、やみくもに摂取すると体重増加につながります。

健康的な食習慣にしたいのであれば、栄養バランスの整った食事がおすすめです。特に亜麻仁油に含まれるリグナンは、腸内環境が整っているとより効果を発揮します。

栄養バランスの良い食事を心がければ、亜麻仁油の健康効果をより実感できるでしょう。

他の油の量を意識して減らす

亜麻仁油を毎日の食事に取り入れる際は、他の油の量を意識して減らすのがおすすめです。質の悪い油を大量に摂取してしまうと、体内の油のバランスが崩れてしまいます。

オメガ6系脂肪酸:オメガ3系脂肪酸=2:1程度が理想とされています。アメリカの研究では脂質のバランスが理想的であれば、多くの慢性疾患のリスクを減らせるとの報告がありました。

日常生活では加工食品や外食により、知らず知らずのうちにオメガ6脂肪酸を摂取しています。

  • ポテトチップス
  • インスタントラーメン
  • 焼き菓子やパン
  • 市販のドレッシング
  • キャノーラ油

質の低い油を使用した食品を避ければ、より体内の脂質のバランスを理想的な状態に保てるでしょう。

開封したらすぐに使い切る

亜麻仁油は酸化しやすい性質があるため、開封後は早めに使い切りましょう。

亜麻仁油にはオメガ3系脂肪酸が豊富に含まれています。オメガ3は健康効果が高い一方で、非常に酸化しやすい成分です。

酸化が進むと、油の風味が悪くなるだけでなく、体に悪影響を与える過酸化物が増える可能性があります。酸化した油を摂取すると、健康効果が期待できなくなるどころか、逆に体に負担をかけてしまいます。

開封後は1ヶ月以内に使い切るのがおすすめです。小さなサイズを購入し、短期間で消費するように心がけると良いでしょう。

酸化を防止するパッケージのものであれば、あまり酸化を気にせずに使用できます。

亜麻仁油を加熱しない

亜麻仁油は加熱せず、生のまま使用するのが最適です。

亜麻仁油に豊富に含まれる、オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)は熱に弱い性質があります。加熱すると栄養価が失われるだけでなく、酸化して健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

酸化した油を摂取するリスクの一例は以下の通りです。

  • 体内で炎症を引き起こす
  • 生活習慣病のリスクが高まる
  • 細胞の老化を促進する

そのため、亜麻仁油は加熱せずに使用することが推奨されています。

酸化に強いかわしま屋の亜麻仁油

かわしま屋では独自製法から生まれた、加熱調理できる亜麻仁油を販売しています。

耐熱実験により加熱をしてもオメガ3脂肪酸が損なわれないことが証明されました。酸化を防止するパッケージを採用しており、普段のお料理にも安心してご利用いただけます。

亜麻仁油の効果を実感できるまでの期間

健康な食生活

亜麻仁油の効果を実感できるまでの期間は、目的や体質によって異なります。

ダイエットに関連する便秘改善の効果は比較的早く感じられるでしょう。ですがコレステロール値の改善や血液循環の向上などは、継続的な摂取が必要です。

体の状態が目に見える形で変化するには、3ヶ月以上かかることが多いとされています。

亜麻仁油の効果を最大限に得るためには、毎日少しずつ摂取を続けるのが大切です。特に、生活習慣や食事バランスを整えながら継続することで、健康効果を実感しやすいでしょう。

毎日の食事に取り入れやすい亜麻仁油のレシピ集はこちらです。

亜麻仁油で健康な毎日を

亜麻仁油は、α-リノレン酸を豊富に含みます。血圧の管理、コレステロールの低下、高血圧のリスク減少など、多くの健康効果が期待できるでしょう。

しかし、亜麻仁油の効果を最大限に活かすためには、バランスの取れた食生活、適切な運動習慣、生活習慣の全体的な改善も不可欠です。また、亜麻仁油を摂取する際には、酸化を避ける工夫が重要です。

この記事が、より健康的な生活を送るための一助となれば幸いです。亜麻仁油を毎日の食事に取り入れて、健康的な生活習慣を維持しましょう。

亜麻仁油の健康効果に関するQ&A

亜麻仁油にはどのような健康効果がありますか?

亜麻仁油は、オメガ3系脂肪酸であるα-リノレン酸を豊富に含んでおり、健康にさまざまな良い影響を与えます。例えば、血液をサラサラにして心臓病のリスクを減らす効果や、慢性的な炎症を抑える作用があります。また、ホルモンバランスを整えることで女性特有の症状を緩和し、腸内環境を整えて便秘の改善にも役立ちます。

亜麻仁油を毎日摂取しても大丈夫ですか?

毎日摂取することは推奨されていますが、1日の目安量は小さじ1杯(約4g)程度にとどめてください。過剰摂取はカロリーオーバーや下痢を引き起こす可能性があるため、適量を守ることが大切です。

効果を実感できるまでどのくらいかかりますか?

効果を感じるまでの期間は、摂取目的や個人差によって異なります。便秘の改善や肌の変化などの短期的な効果は1~2週間程度で実感することがあります。一方で、血液検査の数値改善や心血管の健康維持といった中長期的な効果は、3ヶ月以上の継続が必要とされることが一般的です。

亜麻仁油にはオメガ3以外の栄養素も含まれていますか?

亜麻仁油には、微量のビタミンEも含まれています。この成分は抗酸化作用があり、体内の酸化ストレスを軽減する働きが期待されています。

亜麻仁油を摂取する際の注意点は?

亜麻仁油は高温調理に向いていないため、熱を加えず生の状態で使用するのが基本です。また、酸化した油を摂取しないよう、保存期間を守ることが大切です。過剰摂取も避け、適量を日々の食事に取り入れるよう心がけてください。

かわしま屋がおすすめする亜麻仁油

かわしま屋では酸化に強く加熱調理にも使える亜麻仁油を販売しています。より幅広い料理に使用できますので、毎日の健康習慣にしやすくなりますよ。

また、亜麻仁油に加え、MCTオイル・オリーブオイル・米油もブレンドした、脂肪酸を理想的なバランスで摂取できる、こちらのオイルもおすすめです。

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この記事を書いた人

読み物コンテンツ担当。乾燥肌を改善すべく化粧品成分をチェックするのにハマり化粧品成分上級スペシャリストを取得。趣味は読書とお昼寝、自然スポットめぐり。

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