スギ花粉症で食べてはいけないものとは?今すぐできる食事対策も紹介

毎年繰り返すつらい花粉の季節。薬を飲んでもなかなか改善しない場合、普段何気なく口にしている食べ物が、症状を悪化させている原因のひとつです。

この記事では、スギ花粉症で避けるべき食べ物と、症状を和らげる食事対策を解説します。

食事に関する不安が解消され、つらい季節を乗り切るためのセルフケアを自信を持って始められるでしょう。まずは今日の食事から見直してみてはいかがでしょうか。

もくじ

スギ花粉症で食べてはいけないもの

スギ花粉症のシーズン中に症状を悪化させないためには、特定の食品に注意が必要です。

  • スギ花粉と相性の悪いトマト
  • 高脂肪・高タンパク質の食事
  • ヒスタミンを多く含む加工食品
  • アルコール類

それぞれみていきましょう。

スギ花粉と相性の悪いトマト

スギ花粉症で特に注意したい食品が、生のトマトです。スギ花粉とトマトに含まれるタンパク質の構造が似ているため、体がトマトを花粉と誤認しアレルギー反応を起こすことがあります。

これは「口腔アレルギー症候群(OAS)」と呼ばれ、生のトマトを食べた後に口や喉にかゆみ、イガイガ感などの症状が現れることがあります。

全てのスギ花粉症の人に症状が現れるわけではないため、違和感を覚える場合に摂取を控えるのが基本です。スギ花粉とアレルゲンの共通性が高いヒノキ花粉のシーズンにも注意しましょう。

参考:Assessment of cross-reactivity between Japanese cedar (Cryptomeria japonica) pollen and tomato fruit extracts by RAST inhibition and immunoblot inhibition – PubMed

加熱調理や加工品(ケチャップ等)なら食べても大丈夫?

生のトマトで症状が出る場合でも、加熱調理したものや加工品であれば問題なく食べられることがほとんどです。原因となるタンパク質は熱に弱い性質を持つため、加熱によって構造が変化し、アレルギー反応を起こしにくくなります

トマトのOAS患者40名に対する試験ではトマトを加熱すると40名中30名のOAS症状が消失したと報告されました。しかし特定のアレルゲンは熱に強く、患者によっては全身症状が出現したとの報告もあります。

トマトソース、ケチャップ、トマトジュースなどの加工品や、煮込み料理などでは症状が出ないことが多くあります。ただし、加熱しても症状が出る場合があるため注意が必要です。

参考:日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会 口腔アレルギー症候群診療ガイドライン

高脂肪・高タンパク質の食事

高脂肪・高タンパク質の食事は、花粉症の症状を悪化させる要因とされます。揚げ物や肉類に多い動物性脂肪は、体内の炎症反応を引き起こしやすいとされているからです。

トランス脂肪酸を多く含む食品にも注意が必要です。マーガリンやショートニングを使用したパン、洋菓子、ファストフード、スナック菓子などが代表例です。

これらの食品も体内の炎症を促進し、アレルギー症状を悪化させるといわれています。

参考:The Role of Diet and Nutrition in Allergic Diseases – PMC

ヒスタミンを多く含む加工食品

アレルギー症状の原因物質である「ヒスタミン」を多く含む食品も、花粉シーズン中は注意が必要です。

食品からヒスタミンを過剰に摂取すると、体内のヒスタミン量が増加し、鼻水や目のかゆみなどの症状が悪化する場合があります。

ヒスタミンを多く含む食品の代表例は、以下のとおりです。

  • チーズ
  • 赤ワイン
  • 味噌や醤油
  • 鮮度の落ちた青魚

ヒスタミンは発酵・熟成の過程で増えるとされています。花粉症の症状がつらい時期には、これらの摂取量に気を付けるとよいでしょう。

参考:The histamine content of oriental foods – PubMed

アルコール類

アルコール飲料の摂取は、鼻詰まりや目の充血を悪化させる可能性があります。アルコールには血管を拡張させる作用があり、鼻や目の粘膜が腫れて症状が悪化する可能性があります。

また、アルコールが体内で分解される際に生成されるアセトアルデヒドも、アレルギー症状の原因となるヒスタミンの放出を促すといわれています。このため、アレルギー反応そのものが強まる可能性があります。

スギ花粉症の対策におすすめの食べ物

症状を悪化させる食べ物がある一方、摂取することで症状の緩和が期待できるものもあります。免疫と関わる腸内環境を整える食品や、粘膜を保護する栄養素などをバランス良く摂ることが大切です。

スギ花粉症の症状緩和におすすめの食品は以下のとおりです。

主な食品主な働き期待される効果注意点・補足
ヨーグルト、納豆、味噌 など乳酸菌・ビフィズス菌が腸内の善玉菌を増やす腸内環境を整え、免疫バランスを正常化継続摂取が大切
野菜、果物、きのこ、海藻 など粘膜を健康に保つ、食物繊維が善玉菌のエサになる鼻や喉の粘膜バリア機能を維持し、異物侵入を防ぐ多様な食品からバランスよく摂取
サバ、イワシ、アジ などDHA・EPAが炎症を抑制アレルギー症状の緩和鮮度低下でヒスタミン増加に注意
緑茶、抹茶 など抗酸化作用、ヒスタミン放出抑制炎症抑制・症状緩和カフェイン摂取量に注意

どれかひとつを集中的に摂るのではなく、バランスのよい食事を摂るとよいでしょう。花粉症におすすめな食べ物と飲み物は以下の記事も参考にしてください。

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スギ花粉症の食事対策を実践する際の注意点

食事療法は有効ですが、いくつかの注意点があります。自己判断による極端な食事制限は栄養の偏りを招くリスクがあり、特に子どもの場合や症状が強い場合は専門家への相談が不可欠です。

過度な食事制限をすると栄養が偏る

特定の食品を完全に排除するような過度な食事制限は、栄養の偏りを引き起こす可能性があります。例えばトマトには重要な栄養素が含まれており、生の状態で症状が出る場合でも、加熱すれば食べられることがほとんどです。

完全に断つのではなく、症状が悪化する時期に摂取量を減らす、調理法を工夫するなどの対応が基本です。様々な食品をバランス良く食べることが、免疫機能を正常に保つ上で重要になります。

子どもはアレルギー症状をうまく伝えられないことがある

口腔アレルギー症候群(OAS)は子どもにも起こり得ます。

特定の生の果物や野菜を嫌がる、口の周りをかゆがるなどのサインはOASの可能性があります。子どもは症状をうまく伝えられないことがあるため、保護者が注意深く様子を見ることが重要です。

子どもの食事は成長に直結するため、自己判断で食事制限を行うのは危険です。アレルギーが疑われる場合は、小児科やアレルギー専門の医師に相談し、適切な診断と指導を受けましょう。

急に強い症状が出た場合は専門家に相談する

口腔アレルギー症候群が重篤化することは稀ですが、可能性はゼロではありません。

口や唇のかゆみだけでなく、喉が締め付けられる違和感、息苦しさ、じんましん、腹痛、嘔吐などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。これらはアナフィラキシーという重篤なアレルギー反応の初期症状の可能性があるからです。

原因が不明な場合でも、専門医に相談すれば原因の特定や適切な指導を受けられます。

正しい食事を実践し、今年のつらい花粉シーズンを乗り切ろう

スギ花粉症では、生のトマトのように交差反応で口腔アレルギーを引き起こす食品や、高脂肪食やアルコールのように症状を悪化させる食事があります。一方で、ヨーグルトなどの発酵食品で腸内環境を整えるなど、症状緩和につながる食事も存在します。

特定の食品を極端に避けるのではなく、正しい知識に基づきバランスの取れた食事を心がけることが重要です。薬による治療と並行して日々の食事を見直すことは、症状をコントロールするための有効なセルフケアとなります。

スギ花粉症で食べてはいけないものに関するよくある質問(Q&A)

スギ花粉症の人は、食べてはいけないものがありますか?

スギ花粉症の人の中には、生のトマトやヒスタミンを多く含む食品、アルコールなどで症状が悪化する場合があります。ただし全員に当てはまるわけではないため、自分の体調に合わせて判断することが大切です。

スギ花粉症なのですが、生のトマトを食べると口がかゆくなるのはなぜですか?

スギ花粉と似たタンパク質がトマトに含まれているため、体が花粉と勘違いして反応することがあります。その結果、口や喉にかゆみやイガイガ感が出ることがあります。

スギ花粉症の場合、トマトは加熱すれば食べても大丈夫ですか?

多くの場合は加熱によって原因となるタンパク質の働きが弱まり、症状が出にくくなります。ただし人によっては反応が出ることもあるため、少量から様子を見ると安心です。

スギ花粉症の症状がひどいとき、揚げ物や脂っこい食事は控えたほうがいいですか?

脂っこい食事は体の炎症を強める可能性があり、鼻水やくしゃみが悪化することがあります。症状がつらい時期は揚げ物やファストフードを控えめにするとよいでしょう。

スギ花粉症のとき、チーズや味噌を食べると症状が悪化することはありますか?

チーズや味噌などの発酵食品にはヒスタミンが多く含まれることがあり、体内のヒスタミン量が増えると症状が強くなる場合があります。つらい時期は食べ過ぎに注意すると安心です。

スギ花粉症の季節にお酒を飲むと鼻づまりがひどくなるのはなぜですか?

アルコールには血管を広げる作用があり、鼻や目の粘膜が腫れやすくなります。そのため鼻づまりや目の充血が悪化することがあります。

スギ花粉症対策として、すべての原因になりそうな食べ物をやめたほうがいいですか?

すべてを完全にやめる必要はありません。症状が強い時期だけ量を減らすなど、無理のない範囲で調整することが大切です。

スギ花粉症の子どもが特定の食べ物を嫌がる場合、どう対応すればよいですか?

口のかゆみなどの不快感が原因の場合があります。無理に食べさせず、気になる症状があれば医療機関に相談すると安心です。

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この記事を書いた人

読み物コンテンツ担当。ダイエットのため筋トレを始めるも、食事にも気をつけないと痩せないことに気づく。1日1杯のはちみつレモンが至福の時間です。料理が趣味。ついつい味見の量が多くなってしまうのが悩みの種です。

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