圧力鍋を使った酵素玄米の作り方|コツと注意点についても解説

酵素玄米に興味はあるものの、「どうやって作ればいいのか?」「圧力鍋でも作れるのか?」と、疑問に感じている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、圧力鍋で酵素玄米を作る具体的な工程から、作るときのコツや注意点、さらにはメリット・デメリットまでを詳しく解説します。 初めての方でも安心して圧力鍋で酵素玄米作りに挑戦できるので、ぜひ実践して自宅で手軽に美味しく健康的なご飯を楽しんでください。

酵素玄米の作り方|圧力鍋を使ってもちもちに炊く方法
必要な道具
- ボール
- ザル
- 泡立て器
- 圧力鍋
- 保温ジャー
作り方
【下準備 玄米と小豆を洗う】
- まずは玄米と小豆(乾燥小豆)をボールに入れて、軽く洗います。玄米や小豆についたゴミやホコリなど流しましょう。玄米は最初の水をよく吸収するので一回目の水はすばやく捨てましょう。
- 洗っては水を捨て、また洗って水を捨て、、という工程を3~4回繰り返します。
- 一度ざるにあけて、米のとぎ汁を完全に捨てます。
【塩と水を加えて混ぜる】
- 塩と水を加えます。水の量はお好みで調整してください。
- 泡立て器を使用して、円を描くようによくかき混ぜます。玄米の表面に傷がつくことで、浸水しやすくなり、ふっくらと炊き上がります。
【浸水と炊飯】
- 炊飯前に1時間ほど、浸水させます。
- 火にかけて加圧していきます。圧力がかかったサインが出たら、弱火にして10~15分加圧します。
【保温・熟成】
- 火を止めて圧力が抜けたらふたを開けます。ざっくりと混ぜ、10~15分蒸らし、保温ジャーに移します。
- 保温期間中は、表面が乾燥しないように一日に一回しゃもじを使って大きく全体を返します。乾燥が気になる場合は、ラップや濡れ布巾を表面にかけると防げます。炊飯後、3~4日後が食べ頃です。
コツ・ポイント
塩麹を使用すると塩味にも丸みが出て、でんぷんやタンパク質を分解して、素材の甘味や旨味を引き出してくれます。

圧力鍋で酵素玄米を作るコツ
圧力鍋で酵素玄米を作るときは、以下の3つのポイントを押さえるのがコツです。
- 適切な水加減にする
- 塩を適切に扱う
- 寝かせと混ぜを習慣にする
それぞれのコツについて、以下で詳しく解説していきます。
適切な水加減にする
圧力鍋で炊くときの水加減は、玄米がしっかり吸収できる分量を確保するのがポイントです。通常の白米を炊くよりも多めの水が必要ですが、同じ玄米でも品種や精米具合で適量は微妙に異なります。
たとえば、胚芽がしっかり残った玄米ほど水分を吸う力が強くなるため、多めに水を加えるとベチャつきにくくふっくら仕上がります。 硬めが好みであれば少し水を減らす、柔らかめなら少し増やすといった細かい調整が大切です。
また、小豆と一緒に炊くときは、小豆の浸水具合や量でも炊き上がりは変わってきます。小豆が柔らかくなるようにしっかり浸水させておくのも忘れないようにしましょう。圧力鍋で作るときは加圧によって短時間で柔らかくなりますが、浸水しておけば確実にムラなく仕上がります。
うまく水加減を見極められるようになると、酵素玄米の美味しさと食感が大幅にアップします。慣れないうちは少しずつ試行錯誤して、お好みの仕上がりを探してみてください。
塩を適切に扱う
酵素玄米には塩が不可欠といわれていますが、これは単に味付けのためだけではありません。塩には発酵を促す、あるいは抑える役割があり、微生物の働きを適度にコントロールする助けになります。酵素玄米の独特の風味や香りは、この穏やかな発酵によって生まれるため、塩は重要な要素になります。
ただし、塩分量には注意が必要です。多すぎるとしょっぱく感じてしまい、少なすぎると発酵が不十分になってしまいます。最初はレシピ通りの塩加減で行い、使う塩の種類や量を調整しながら、自分好みの味を探ってみてください。
また、発酵を促すために低ミネラルの塩よりも、ミネラルが豊富な天然塩を使うと、より深みのある味に仕上がりやすいです。海塩や岩塩などいろいろ試して、自分好みの塩の風味を見つけるのも酵素玄米作りの楽しみ方になります。

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寝かせとかき混ぜを習慣にする
酵素玄米は、炊き上がった後すぐに食べるのではなく、数日保温しておくことで独特のモチモチ感と旨みを生み出します。そのために必要なのが、寝かせる時間と1日1回程度のかき混ぜです。寝かせる期間は一般的に3〜4日ほどですが、2~3日目から少しずつ味と食感に変化が感じられ、4日目くらいになると、さらに柔らかさと甘みが増します。
保温は炊飯器の保温機能や保温ジャーなどを利用すると便利です。この段階での温度管理が悪いとカビが発生するリスクもあるため、適切な温度帯で管理するようにしましょう。
また、毎日かき混ぜることで熱が均一に行き渡り、微生物が働きやすい環境が保たれます。表面だけ空気に触れて乾いてしまうのを防いだり、雑菌の繁殖を抑えたりする効果もあるので、混ぜる作業を忘れないようにしましょう。こうした寝かせ工程をしっかり踏むと、酵素玄米ならではのもっちり食感と独特の風味が引き出されます。手間と時間はかかりますが、そのぶん栄養も高まり、味も格段にアップするので、ぜひ丁寧に行ってみてください。

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圧力鍋で酵素玄米を作るときの注意点
ここからは、圧力鍋で酵素玄米を作る際に気をつけたい点について解説します。
火加減や加圧時間の管理
圧力鍋を使うときは、火加減と加圧時間の管理がとても重要です。圧力鍋は通常の鍋よりも高温高圧で炊き上げるため、火が強すぎると吹きこぼれたり、内部が焦げてしまうことがあります。逆に火が弱すぎると、しっかり加圧できず硬い仕上がりになるので注意が必要です。
多くの圧力鍋には、圧力表示ピンや重りがついていて、圧力が十分にかかるとシューッという音が大きくなったり、表示ピンが上がったりします。そのタイミングで弱火にし、レシピに沿った時間だけ加圧しましょう。10~15分加圧し、その後火を止めて自然に圧が抜けるまで放置します。
火加減や加圧時間を守らないと、炊き上がりに大きな差が出るため、最初はこまめに時計を見ながら調整すると失敗が少なくなります。火加減や加圧時間の管理が雑になると、せっかくの酵素玄米がべちゃべちゃになったり焦げてしまったりする可能性が高まってしまうので、慎重に管理することが大切です。
保温中の衛生管理
酵素玄米を作るときは、炊き上がった玄米を3日以上保温し続けるため、衛生管理に注意が必要です。特に夏場など高温多湿な環境では、保温機能の熱が十分でないと雑菌が繁殖するリスクがあります。保温ジャーや炊飯器の内部は常に清潔に保ち、使う前には必ず水気をしっかり拭き取りましょう。
また、寝かせている途中で毎日かき混ぜるときは、清潔なしゃもじを使うようにしてください。手で触ると雑菌がつきやすくなるため、なるべく直接手を入れないほうが無難です。もし途中で異様な臭いがしたり、カビのようなものを発見した場合は、残念ですがその酵素玄米は食べずに処分するのが安心です。健康を損なわないためにも、怪しいと感じたら無理をせず安全を優先しましょう。
圧力鍋で酵素玄米を作るメリット・デメリット
ここでは、圧力鍋で酵素玄米を作る際のメリットとデメリットについて解説いていきます。
圧力鍋で酵素玄米を作るメリット
圧力鍋で酵素玄米を作るメリットは、加圧調理による短時間での炊き上がりです。玄米は硬いため、通常の炊飯器だと炊きあがりに時間がかかることがあります。しかし圧力鍋なら、高圧力下で一気に水分を吸わせることができるので、忙しい時でも比較的スピーディーに調理ができます。
また、炊飯器によっては玄米モードがないものもありますし、古いモデルだと保温機能が弱かったりします。圧力鍋なら、火加減の調整や蒸らし時間をコントロールしやすいというメリットもあります。慣れれば自分好みの硬さや食感を追求しやすいという点も、酵素玄米を圧力鍋で作るメリットです。
圧力鍋で酵素玄米を作るデメリット
一方で、圧力鍋ならではのデメリットもあります。圧力鍋では、火加減の管理がやや面倒という点があり、適切なタイミングで弱火したり、火を止めたりと、注意を払わなければなりません。慣れるまでは、つい火を強くしたままにして吹きこぼれたり、圧をうまくかけられず硬い仕上がりになったりすることもあるかもしれません。
また、調理中は鍋を開けられないため、途中で様子を確認できない点もデメリットになります。一度フタを開けるには圧を抜く必要があるため、もし水分量などを調整したい場合は、最初の設定を正確にしないと失敗のリスクが高まります。
以上のメリットとデメリットを比較し、自分に合った方法で酵素玄米作りを行ってください。
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圧力鍋で酵素玄米を作るときのQ&Aに関するQ&A
- 酵素玄米は、熟成1日目から食べられますか?
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酵素玄米は、熟成1日目でも召し上がっていただけます。炊き上がった直後は熟成されていないので、小豆ごはんの状態ですが、酵素玄米を熟成中に炊飯器を使用できずにお困りの方は、酵素玄米を1日目から食べて、徐々に変化する味や食感の違いを楽しんでいただくのも良いと思います。
- 酵素玄米は炊飯器と圧力鍋、どちらで炊いたほうがおいしくできますか?
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酵素玄米を作るときに、炊飯器と圧力鍋のどちらを使用した方が美味しくできるかは、好みによると思いますが、圧力鍋で玄米を炊いた方がモチモチに仕上がり美味しくできるという方も多いようです。
長岡式酵素玄米の作り方でも、玄米を炊くときは圧力鍋が使用されています。 - 焦げ付きを防ぐにはどうすればいいですか?
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焦げ付きは、水分量が足りていれば通常は起こりにくいです。ただ、底が薄い圧力鍋だと、熱の偏りで焦げやすくなるケースもあるので注意が必要です。
- 吹きこぼれを防ぐにはどうすればいいですか?
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吹きこぼれを防ぐには、まず鍋の容量に対して材料と水を入れすぎないことが重要です。圧力鍋の取扱説明書には目安となる最大容量が書いてありますので、それを超えないように注意しましょう。また、火加減の調整も重要で、最初に強火で一気に加圧し、圧がかかったら速やかに弱火に切り替えるのが基本です。この切り替えが遅れると内部の圧力が過剰に上昇し、吹きこぼれにつながります。