【冬至かぼちゃ】基本の作り方と由来・冬至の過ごし方
冬至は二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、1年で最も太陽が出ている時間の短い日です。
「太陽の再生の日」とも言われる冬至。そんな冬至の日に頂く食べ物のひとつが「冬至かぼちゃ」なのです。
しかし、「なぜ冬至にかぼちゃと小豆を食べるのか?」気になりませんか?
この記事では、冬至カボチャの作り方に加えて、冬至の深い歴史と由来をご紹介します。
自分や大切な人が寒さを乗り切り、福が舞い込むこと願って……
あなたも「冬至かぼちゃ」を作ってみませんか?
冬至かぼちゃ|由来と小豆から煮る基本の作り方
材料
- 小豆 1 カップ
- かぼちゃ 300 g
- みりん 大さじ 1
- 塩 小さじ 1弱
作り方
- 小豆を優しく洗う。
- 鍋に小豆とたっぷりのお水を入れて中火で煮る。(蓋はなし)※小豆は水分を吸収すると約2.4倍に膨れるので、大きめの鍋を用意しましょう。
- 沸騰したら火を止め、蓋をして20分ほど放置して蒸らす。
- 蒸らし終えたら煮汁を捨てます。この工程を渋切りと呼ばれ、小豆の渋みが取れます。
- 一口大に切ったかぼちゃと水、小豆、みりんを鍋に入れ、かぼちゃが柔らかくなるまで煮る。※煮汁はかぼちゃが1cmくらい浸かる程度でOK。
- 塩を加え、落としブタをして、弱火で10分ほどコトコト煮る。
- 火から下ろしてしばらく置いておき、味をなじませる。火から下ろした直後は水分が多い状態ですがしばらく置いておくとかぼちゃに煮汁が染み込み、水分量も少し減って、とろりとした状態になります。
コツ・ポイント
甘味がお好きな方、甘味の少ないカボチャを使用される場合は、お好みでお砂糖やメープルシロップなどを足してください。
冬至に、北海道産自然栽培小豆(あずき)
ご自身や大切な人の健康を祈りながら作る「冬至カボチャ」。材料にも身体よくて安心できるものを使いたいですよね。農薬や化学肥料を使わずに育てられた小豆はいかがでしょうか?
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渡部農場の「きたろまん」は北海道十勝平野の豊かな土壌と澄んだ水を使って自然農法で作られています。小豆本来の風味を存分に堪能できるとても豊かな味わいが魅力です。
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なぜ冬至にかぼちゃを食べるの?冬至かぼちゃの由来
冬至かぼちゃが一般的に食べられるようになったのは江戸時代以降ですが、歴史を紐解いていくと中国の文化が日本に影響を及ぼしたことが分かります。
一年で一番夜の長い冬至が過ぎれば、徐々に日が長くなり春が訪れる様子は、悪いことがあった後に状況が好転していく様子にも似ています。冬至を境に福が舞い込んでくるように願いを込め、邪気を払う食べ物や、縁起の良い食べ物が食べられるようになったそうです。
中国では、小豆は「邪気を払う食べ物」と言われ、冬至に小豆粥を食べる習慣がありました。
冬至に食べるものは?「ん」がつく食材は縁起がいい!
そして、「ん」が付く食べ物は運が舞い込む縁起の良い食材とされ、冬至に好んで食べられてきました。
かぼちゃは、昔は「なんきん」、「かんぼちゃ」と呼ばれていたそう。
かぼちゃのほか、うどん、かんてん、ぎんなん、きんかん、にんじん、れんこんなども冬至に食されてきた縁起の良い食材です。
中でもかぼちゃは、保存性があり、生のまま冬至まで保存できた唯一の夏野菜でした。
栽培技術が発達していなかった昔は、冬になると緑黄色野菜を収穫することが難しく、カロテンなどが不足がちに。
風邪をひきやすくなる冬に、ビタミンCやカロチンを摂取できるかぼちゃは貴重なお野菜だったのでしょう。
現在も冬至には冬至かぼちゃではなく、小豆粥や「ん」のつく野菜入りの冬至うどん、かぼちゃ団子など地域によって様々な冬至料理が存在します。冬至かぼちゃにこだわらず、「ん」のつく野菜や小豆を使ってオリジナルの冬至料理を作ってみるのも良いかもしれませんね。
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小豆の商品を見る >>柚子湯に入る理由は?
柚子湯に入る風習は、もともとは禊(みそぎ)のため。禊とは、身体についた穢れ(けがれ)を清めることです。
ゆずの強い香りは、邪気を払うと信じられていたので、ゆずをお風呂に入れると穢れ(けがれ)を清めることができるのでしょう。
穢れが清められるかはさておき、ゆずの香りはリラックス効果や抗うつ効果もあると言われているので、1年で一番ゆずが手に入りやすい冬至に、お風呂に入れてみてはいかがでしょうか。
また、ゆずは種を蒔いてから実がなるまで10年以上かかかる植物なので、「長年の努力や苦労がが報われますように」という意味や、「ゆぅずぅ(融通)がきく人になれますように」といういう意味が込められているそうです。
「冬至かぼちゃ」についてのQ&A
- 冬至にかぼちゃと小豆を食べるのはなぜ?
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冬至にかぼちゃと小豆を食べる理由は、小豆は邪気を払い、縁起の良いとされる「ん」のつく栄養価の高い野菜がかぼちゃだったためです。かぼちゃは昔「なんきん」と呼ばれていました。
- 冬至にゆず湯に入るのはどうしてですか?
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冬至にゆず湯に入る理由は、福が舞い込むように、ゆずの香りで邪気を払うため。また、ゆずは種を蒔いてから実がなるまで10年以上かかかることから、「長年の努力が報われますように」という意味も込められているそうです。
- 冬至に食べるものはかぼちゃのほかに何かある?
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冬至に食べる食材は、邪気を払う小豆や名前に「ん」が付く食材が運を呼び込むと言われています。小豆粥、うどん、にんじん、蓮根、寒天、銀杏などです。中国では冬至に餃子やワンタンなども食べられるそうです。
- 2024年の冬至はいつ?
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2024年の冬至は、12月21日土曜日です。
冬至かぼちゃのレシピで使用した小豆とみりん
心を込めて作る冬至かぼちゃ、材料にこだわってみませんか?
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