びわの葉の危険性とは?毒性の真実と安全な使い方を解説

体に良いと聞いてびわの葉エキスやびわの葉茶を試したいものの、毒があるという噂を耳にして不安になる方は少なくありません。健康のために取り入れたいのに、危険性に関する情報が錯綜していては、安心して利用できないのも当然です。

この記事では、噂や憶測ではない事実に焦点を当て、びわの葉の危険性について解説します。

記事を読み終える頃には、曖昧な情報に惑わされることなく、危険な使い方と安全な使い方を自身で判断できるようになります。まずは、びわの葉にまつわる危険性について、正しい知識を身につけることから始めましょう。

もくじ

びわの葉は危険?毒性の正体はアミグダリン

びわの葉の危険性は、含有成分「アミグダリン」に由来します。この成分は体内で分解されると毒性物質を生成するため注意が必要です。しかし、びわの全ての部位が等しく危険なわけではなく、正しい知識があればリスクは管理できます。

危険成分アミグダリンとは

アミグダリンは、びわの葉や種子、未熟な果実に含まれるシアン配糖体です。俗に「ビタミンB17」と呼ばれますが、人の体内でビタミンとして機能しないため、ビタミンとは異なります。アミグダリン自体が直接有害なわけではありませんが、体内で分解されることで有害物質を生成する点に注意が必要です。

アミグダリンにより体内で青酸(シアン)が発生する仕組み

アミグダリンは、体内の消化酵素などによって分解されると、猛毒の青酸(シアン化水素)を発生させます。青酸は細胞の呼吸を阻害し、中毒症状を引き起こします。一度に多くのアミグダリンを摂取すると、生成される青酸が体の解毒能力を超え、深刻な健康被害につながる危険性が高まります。

参考:

The Multiple Actions of Amygdalin on Cellular Processes with an Emphasis on Female Reproduction – PMC

特に危険性が高いのは「種子」

アミグダリンの含有量は部位で異なり、危険性が高いのは「種子」です。種子には葉や果肉より高濃度のアミグダリンが含まれ、特に乾燥粉末にした食品は少量でも健康被害のリスクが極めて高くなります。

過去に健康被害が報告され、公的機関も注意喚起をしています。未熟な果実にもアミグダリンは含まれます。一方、葉の含有量は種子より少ないですがゼロではないため、過剰摂取は避けるべきです。部位ごとのリスクを認識し、特に種子とその加工品は摂取しないようにしましょう。

びわの葉による中毒症状と副作用

びわの葉や種子を過剰に摂取すると、体内で生成された青酸により中毒症状が起こる可能性があります。症状や、びわの葉の副作用リスクを知っておけば、過度に怖がらずにびわの葉を生活に採り入れられるでしょう。

過剰摂取で起こる中毒症状

アミグダリンを過剰摂取した場合、青酸中毒による症状が現れます。

症状の段階具体的な症状
初期症状頭痛
めまい
吐き気
嘔吐
進行時の症状血圧低下
呼吸困難
けいれん
意識障害

初期症状は軽度ですが、症状が進行すると命に関わることもあります。びわの種子にはアミグダリンが多く含まれているので、粉末などを摂取するのは控えてください。

参考:

FDA Issues Warning About Toxic Amygdalin Found in Apricot Seeds | FDA

びわの葉エキスやびわの葉茶で副作用は出る?

種子を含まず、適切に加工されたびわの葉エキスやびわの葉茶を常識的な範囲で飲む場合、副作用の心配は少ないと考えられています。危険性の高い種子を使わず、アミグダリン含有量が比較的少ない葉のみを原料とし、青酸中毒のリスクを低減しているためです。

ただし、過剰摂取は避け、種子不使用の製品を選ぶことが重要です。かわしま屋のびわの葉エキスは種子が含まれておらず、適切に加工されておりますので、安心して召し上がれます。

犬や猫への影響

犬や猫にとって、びわの葉や種子は危険です。アミグダリンにより重篤な中毒症状を引き起こす可能性があるため、与えないでください。ペットが誤食しないよう注意しましょう。

完熟した果肉はアミグダリンをほとんど含まず、少量なら与えても問題ないとされます。ただし、与える際は必ず種と皮を取り除き、糖分が多いため少量にとどめる必要があります。

びわの葉が「がんに効く」は嘘?公的機関の見解

「びわの葉や種子ががんに効く」といううわさがありますが、その真偽は慎重な判断が求められます。科学的根拠や公的機関の見解を見ていきましょう。

がんへの効果に科学的根拠はない

「びわの種子や葉ががんに効く」という説について、人を対象とした信頼できる科学的根拠は確認されていません。アミグダリンから生じる物質ががん細胞を攻撃するという考えに基づきますが、臨床研究で有効性は示されていないのが現状です。

むしろ、効果を期待してアミグダリンを摂取し、青酸中毒による健康被害が起きた事例も報告されています。効果が証明されていない上に健康被害のリスクがあるため、自己判断での摂取は避けるべきです。

参考:

Laetrile/Amygdalin – NCI

農林水産省も注意喚起

びわの種子の危険性や、効果を謳う情報が広まっている状況を受け、農林水産省は公式サイトなどで、びわの種子の粉末食品などを食べないよう注意喚起しています。

国民生活センターなども同様の警告を発しています。アミグダリンの過剰摂取による健康被害のリスクは、公的機関が科学的データに基づき警告するほど危険性があるといえるでしょう。

参考:

ビワの種子の粉末は食べないようにしましょう:農林水産省

ビワの種子を使用した健康茶等に含まれるシアン化合物に関する情報提供-体内で分解して青酸を発生するおそれがあるため過剰な摂取に注意!-(発表情報)_国民生活センター

びわの葉の危険を避けて安全に活用する3つの方法

びわの葉や特に種子には危険性がありますが、リスクを理解し適切な方法を選べば安全に活用できます。危険な部位や利用法を避け、安全性が確保された方法を選択することが重要です。ここでは市販品の選び方、自家製の注意点、飲む以外の活用法を紹介します。

安全な市販のびわの葉エキスや茶を選ぶ

びわの葉を安全に楽しむには、信頼できるメーカーの商品を選ぶのが確実です。安全性に関するデータを開示している製品を選ぶとより安心できます。

自家製びわの葉エキスや茶を作る際は葉のみを使う

自家製のびわの葉エキスや茶を作る場合、安全確保のため注意が必要です。危険な「種子」を混入させず、「葉」の部分のみを使いましょう。

しかし、意図しない種子の混入などのリスクは常に伴います。安全性を最優先するなら、品質管理された市販品を選ぶとよいでしょう。

飲む以外の使い方もする

アミグダリンのリスクは主に経口摂取で発生するため、飲用以外の方法であればリスクを大幅に低減できます。代表的な活用法はびわの葉風呂やびわ葉の葉エキスを使った温湿布です。

びわの葉風呂は乾燥または生の葉を布袋に入れて浴槽に浮かべる方法で、古くから利用されています。びわの葉エキスを使った温湿布など、外用であれば青酸中毒の危険性を心配する必要がありません

びわ葉の葉エキスを使った温湿布についての詳細は以下の記事も参考にしてください。

びわの葉の危険性を理解して安全に活用しよう

びわの葉や種子に含まれる「アミグダリン」は、体内で青酸を発生させ中毒症状を引き起こす可能性があり、特に「種子」はリスクが非常に高いです。「がんに効く」という情報に科学的根拠はなく、農林水産省なども注意喚起しています。

危険性を理解すれば、安全な活用は可能です。種子を含まない市販のびわの葉茶を選んだり、びわの葉風呂など飲用以外の方法を試したりしましょう。完熟した果肉は栄養豊富で安全です。びわの危険な側面と安全な側面を区別し、知識を持って付き合うことが大切です。

びわの葉の危険性に関するよくある質問

びわの葉は本当に危険性があるのですか?

びわの葉にはアミグダリンという成分が含まれており、過剰に摂取すると危険性がありますが、常識的な量であれば過度に心配する必要はありません。

びわの熟した「果肉」は食べても安全?

びわの完熟した「果肉」は安全に食べられます。アミグダリンは主に種子や未熟な果実に多く、熟す過程で果肉からはほとんどなくなるためです。

果肉はβ-カロテンやカリウムなどを含み、栄養価も高いです。危険なのは主に種子であり、完熟果肉は安全ですが、食べる際は必ず種を取り除いてください。

びわの葉エキスやびわの葉茶にも危険性はありますか?

種子を含まず葉だけを使ったものを適量飲む分には、危険性は低いと考えられています。

びわの葉を毎日飲むのは危険性がありますか?

毎日大量に飲むと体に負担がかかる可能性があるため、1日1〜3杯程度に抑えるのが無難です。

びわの葉の危険性はどの部位が一番高いですか?

びわの葉よりも種子の方がアミグダリンを多く含むため、特に種子は危険性が高い部位です。

びわの葉の危険性を避ける安全な使い方は?

種子を使わない製品を選び、量を守って飲むか、びわの葉風呂など飲用以外で活用することで危険性を避けられます。

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この記事を書いた人

読み物コンテンツ担当。ダイエットのため筋トレを始めるも、食事にも気をつけないと痩せないことに気づく。1日1杯のはちみつレモンが至福の時間です。料理が趣味。ついつい味見の量が多くなってしまうのが悩みの種です。

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