おかゆ

あたたかくてやさしく、まろやかで、食べるとホッとする…そんな「おかゆ」ですが、実はおいしく作るのが難しいメニューでもあります。

「ご飯を炊いてから水だけ追加して煮ればいい」と思っていらっしゃる方はいませんか?

「家族がおかゆ嫌いで食べてくれない」「お店で食べた味と違うかも」という原因、その作り方にあるのかもしれませんよ。

今回は、本当に美味しいおかゆの作り方やレシピについてご紹介したいと思います。

美味しいおかゆの作り方(生米から)

分かっているようで分かっていないのがおかゆの作り方。
「いつも炊いたご飯から作っているから本物のおかゆの味は知らないかも…」という方もいらっしゃるでしょう。

生米から作ったおかゆの味は、ご飯から作るのとは違う味。
さらりとしていて甘みがあり、とっても美味しいのです。
混乱しやすいおかゆの種類に目を通したら、さっそく好みの水加減でおかゆを作ってみましょう!

おかゆの種類~離乳食用はどれ?

おかゆの種類

一口におかゆといっても指すものはさまざま。
赤ちゃんが初めて口にするトロッとした「10倍がゆ」から、ちょっと弱った身体にうれしい「全がゆ」まで、やわらかさも呼び方もいろいろで混乱してしまいますね。

わかりやすく表にまとめてみたので参考にしてみてください。

呼び方1 呼び方2 米:水 2食分の分量(米:水) 離乳食の目安
全がゆ 5倍がゆ 1:5 2/3合(約100g):500ml 9~11ヶ月ごろ
7分がゆ 7倍がゆ 1:7 1/2合(約80g):560ml 7~8ヶ月ごろ
5分がゆ 10倍がゆ 1:10 1/3合(約50g):500ml 5~6ヶ月ごろ
3分がゆ 20倍がゆ 1:20 1/8合(約20g):400ml

参考:東京都福祉保健局ほか

通常「おかゆ」というときにイメージされるのは7分がゆです。
この記事では7分がゆの作り方をご紹介していきますが、食べる方の体調や好みに合わせて水分量を調節してみてくださいね。

基本のおかゆの作り方(鍋・土鍋)

鍋・土鍋で作る基本のおかゆの作り方です。
やわらかめが好みの方は、先ほどの表を参考に水を増やして炊いてみてください。
後から水を足してやわらかさを調整するよりも、最初から決めた水分量で炊く方がおいしく作れます。
材料2食分
調理時間50

基本のおかゆの作り方(鍋・土鍋)

 材料

1/2合(約80g)
560ml
少々(好みで)

 つくり方

1
米を洗って鍋に入れ、分量の水を入れて30分ほど浸水させます。
2
蓋をして強火にかけます。かきまぜると粘りが出て味が落ちるので、かきまぜません。
3
沸騰したら蓋をずらし、弱火にして30~40分ほど煮込みます。
4
火を止めて蓋をし、10分間蒸らします。
5
お好みで塩をふって完成です。

 

炊飯器で作るおかゆレシピ

最近の炊飯器には「おかゆコース」がついており、お米と水を入れて「おかゆコース」を選ぶだけで簡単におかゆが作れてしまいます。

間違って通常モードで炊くと吹きこぼれてしまうことがあるので要注意!
炊飯器の内側にメモリがついている場合はそれに従って作ってください。

材料2食分
調理時間60

炊飯器で作るおかゆレシピ

 材料

1/2合
560ml
少々(好みで)

 つくり方

1
米を洗って炊飯器に入れ、分量の水を入れて30分ほど浸水させます。
2
おかゆコースで炊きます。
3
お好みで塩をふって完成です。

おかゆは電子レンジでも作れる!

おかゆは冷めると食感が悪くなっておいしくないし、かといって少量のおかゆを鍋で作るのも…と困ったことはありませんか?
なんとおかゆは生米から電子レンジで作ることができてしまうのです。
鍋や炊飯器で作るのと比べるとやはり味は劣りますが、病気で辛い時などには試してみてください。
材料2食分
調理時間80

おかゆは電子レンジでも作れる!

 材料

1/2合
560ml
少々(好みで)

 つくり方

1
米を洗ってボウルに入れ、分量の水を入れて30分ほど浸水させ、平らに慣らします。
2
ふんわりとラップをかけます。
3
レンジに入れ、600Wに設定して8分加熱します。
4
加熱が終わったら、続けて(レンジの扉を開けずに)200Wで25分加熱します
5
お好みで塩をふって完成です。

おかゆの保存は冷凍がおすすめ

おかゆの保存は冷凍がおすすめ

特に離乳食など少量しか食べない場合、おかゆの保存に困る方も多いと思います。
おかゆは水分が多く傷みやすいため、冷凍で保存するのがおすすめです。

すぐに食べる場合は冷蔵もよいですが、冷凍の方が作りたてのおいしさを保てます。
少量ずつ使いたい場合は製氷皿などで小分けにするのもいいですね!

美味しいおかゆの作り方(ご飯から)

次は炊いたご飯からおかゆを作る方法です。
ご飯から作るおかゆは焦げたり、粘りがでたりとおいしく作るのが難しいのですが、ポイントをおさえることで生米から作ったおかゆに近い仕上がりに作ることができます。
材料2食分
調理時間15

美味しいおかゆの作り方(ご飯から)

 材料

ご飯
茶碗1杯
500ml
少々(好みで)

 つくり方

1
小ぶりの土鍋に分量の水を入れ、火にかけて沸騰させます。
2
強火のままご飯を入れて、粒を潰さないようにバラバラにほぐします。ほぐしおわったら後は一切触らず、鍋の中で対流が起こり、米が踊るのを確認します。
3
そのままふきこぼれそうになるまで強火をキープし、ふきこぼれそうになったら火を少し弱めます。
4
少しずつとろみがつき、水が白っぽくなっていくので、米が踊るのを確認しながら火を弱めます。
5
水が減ってきて米が踊らなくなってきたら火を止め、蓋をして蒸らします。

 ポイント

鍋の中をかき混ぜると、粘りが出て焦げつく原因になります。また、おかゆがのり状になって食味を損なう原因となります。最初にほぐした後は触らないようにしましょう。
時間をかけすぎるのものり状になる原因です。火は弱火にしすぎず「ふきこぼれない程度」「米が踊る程度」を守りましょう。

スープジャーおかゆはランチにおすすめ!

高い保温機能を生かして、時短&節約調理ができると人気のスープジャー。
家を出る前に仕込んでおいておくと、ランチにはあたたかいおかゆが食べられる!と人気です。
乾物やフリーズドライ製品など、具材を変えて楽しんでみてください。
材料1食分
調理時間3時間

スープジャー

 材料

・米(無洗米)
大さじ2~3
・お湯
適量(容器の容量によって異なります)
・梅干し、鮭フレークや海苔、フリーズドライスープなど好みの具材・味付け

 つくり方

1
お米を洗います。
2
スープジャーに米を入れ、沸騰させたお湯を容器の上限まで注ぎ、中身をかき混ぜます。蓋をして数分おきます。
3
茶こしやザルに米をあけて湯切りします。
4
米をスープジャーに手早く戻し、梅干しなど好みの具材を入れます。
5
沸騰させたお湯をもう一度容器の上限まで注ぎ、蓋をして3時間ほどおけば完成です。

  • ・6時間以内に食べることがおいしくいただくポイントです。
  • ・具材は干しエビや干し野菜なども入れられます。肉や魚などを入れたい場合は、加熱してから熱いうちに入れるようにしてください。

おかゆがダイエットにいいって本当?

おかゆがダイエットにいいって本当?

「おかゆダイエット」、耳にしたことがありますか?
白米をおかゆに置き換えるだけというお手軽なダイエット法ですが、これが痩せると評判のようです。
その理由とカロリー、注意点をまとめました。

おかゆで痩せられる理由

  • ・1杯あたりのカロリーが低い
  • ・消化吸収が早い=血糖値がすみやかに上がり、少量でも満腹感を得られる
  • ・普段と食事内容をほとんど変えずにできるため、長続きする

おかゆのカロリー

おかゆのカロリーは次のとおり。
5分がゆなら、なんとご飯の1/4以下です。

茶碗1杯(150g)で比べると、ご飯252kcal、5分がゆ54kcalと約1/5に。
3食おかゆに置き換えるだけで1日に約600kcalも減らすことができる計算になります。

100gあたりのカロリーと炭水化物量
食品 エネルギー(kcal) 炭水化物(g)
白米ご飯 168 37.1
白米全がゆ 71 15.7
白米5分がゆ 36 7.9

おかゆダイエットの注意点

  • ・おかゆは消化吸収が早い分、空腹感を感じるのも早くなります。そのため、野菜やタンパク質など、胃にたまるものを一緒に食べましょう。
  • ・おかゆはやわらかく、よく噛まなくても食べられてしまうため、噛まずに飲み込みがち。消化酵素の分泌を増やし、満腹感を得られやすくするため、しっかり噛んで食べましょう。
  • ・当たり前ですが、おかゆだからといって量をたくさん食べては普通のご飯と変わらなくなります。おかゆだからと大きなどんぶりで盛らないように注意してください。
  • ・体調は人によって異なり、中には穀物からしっかりとカロリーをとる必要がある方も。病院にかかっている方などは医師に相談してから行うようにしてください。

いろいろアレンジ!簡単おかゆレシピ

あたたかくておいしく、ダイエットにも使えるおかゆですが、「毎日続けると飽きてしまう」という意見も。
そんな皆さまのために、簡単で味わい深いおかゆアレンジレシピをご紹介します。

基本の卵がゆ

おかゆの中でも梅干しに次いで人気が高い卵がゆ。
かつおや昆布の出汁で炊くことで、よりやさしく、味わい深いおかゆになります。
最後にしらすや海苔をのせても。
材料4人分
調理時間110

基本の卵がゆ

 材料

1合
小さじ1/2
好みの出汁
1200ml
2個
小ねぎ
2本分

 つくり方

1
米を洗って鍋に入れ、分量の出汁を入れて30分ほど浸水させます。
2
塩を入れ、蓋をして強火にかけます。かきまぜると粘りが出て味が落ちるので、かきまぜません。
3
沸騰したら蓋をずらし、弱火にして30~40分ほど煮込みます。
4
火を止めて、しっかりと溶いた卵を流し入れ、さっと混ぜます。
5
器に盛り、お好みで塩(分量外)かしょうゆを少量かけ、小口切りにした小ねぎを散らして完成です。

鶏と青菜の中華がゆ

鶏から出た出汁がやさしい味わいの中華がゆ。
シンプルな材料ですが、ショウガとニンニク、ごま油がきいて飽きのこない味です。
骨付き肉で作ると、より出汁が出て美味しい仕上がりになります。
材料2人分
調理時間30

鶏と青菜の中華がゆ

 材料

1合
鶏もも肉
2枚
チンゲンサイなどの青菜
1束
小さじ2
ショウガ
2かけ
ニンニク
1かけ
ごま油
適量
熱湯
1500ml

 つくり方

1
鶏もも肉は皮をとり、塩をすりこんでおきます。ショウガは千切りに、ニンニクはみじん切りにします。チンゲンサイは一口大に切ります。
2
鍋にごま油を入れ、弱火でショウガとニンニクを炒めます。
3
香りが出たら米を入れて炒め、その後チンゲンサイを入れてサッと炒めます。
4
3に熱湯を一気に入れ、1の鶏もも肉をのせます。
5
蓋をして強火にし、沸騰したら弱火で煮込みます。
6
好みの水分量になったら鶏もも肉を取り出して切り、塩(分量外)で味をととのえ、肉とともに器に盛りつけて完成です。

洋風ミルクがゆ

子ども達にも大人気なのが、こちらのミルクがゆ。
バターとチーズのWのコクでクリームシチューのようなリッチな味わいです。
他にもニンジンやじゃがいもなど、好みの野菜をたっぷり加えてみてください。
仕上げに温泉卵などを落としたり、ブラックペッパーを振ったりしても美味しいですよ。
材料4人分
調理時間40

洋風ミルクがゆ

 材料

1合
400ml
牛乳
300ml
玉ねぎ
中1個
ベーコンブロック
4枚
ブロッコリーまたはアスパラガス
適量
小さじ2
バター
30g
ピザ用チーズ
適量

 つくり方

1
米を洗ってボウルに入れ、水(分量外)に漬けて30分ほど浸水させます。
2
玉ねぎはみじん切り、ベーコンは5mm程度の角切りにします。アスパラガスを入れる場合は2cm程度に、ブロッコリーを入れる場合は一口大に切ってやわらかく塩ゆでしておきます。
3
鍋を熱してバターを入れ、玉ねぎとベーコンを炒めます。
4
玉ねぎがしんなりしたら水を入れ、沸騰したら弱火にして水を切った米と塩を入れて蓋をします。
5
水分が少なくなってきたら牛乳を入れ、焦げないようにへらでゆっくりと混ぜながら煮ます。
6
ちょうどよい水分量になってきたらチーズ、ゆでておいたブロッコリーまたはアスパラガスを入れてひと混ぜし、蒸らします。器に盛り付けて完成です。

おかゆについてのQ&A

「おかゆ」と「雑炊」、「おじや」はどう違うのですか?
生米から作るのが「おかゆ」、炊いたご飯を出汁や具材で煮込んだものが「おじや」「雑炊」と呼ばれるようです。
「雑炊」は特に鍋料理などの最後にご飯を入れて作られる料理を指すこともあります。
玄米でもおかゆにすれば消化吸収はよくなる?
玄米でおかゆを作った場合、胚乳部分(白米部分)は玄米ご飯よりやわらかくなります。ただし皮の部分は時間をかけて煮ても残り、白米と同様にはなりません。
玄米で作るおかゆは栄養価が高いものですが、病後など、消化吸収のよさを求めるのであれば、おかゆは白米で作ることをおすすめします。