リンゴ酢の飲み方|効果的なタイミングと美味しい飲み方レシピ
記事の監修
管理栄養士
安藤ゆりえ
老人保健施設の管理栄養士を経て、健康を維持するためには若いうちからの食生活の大切さを実感。2016年フリーランスとして活動を開始。レシピ開発や栄養指導、料理教室、食に関するコラムの執筆などを行っている。
さまざまな健康効果が期待できるリンゴ酢は、飲み方や飲むタイミングによって、その効果は変わるのでしょうか?
リンゴ酢に含まれる酢酸の働きを知ると、一日の中でいつ飲むと効果的なのか適切なタイミングがわかってきます。
この記事では、お酢を飲むタイミングと、お酢の酸味が苦手な方でも飲みやすいレシピをご紹介します。
リンゴ酢を飲むタイミングと1日の摂取量
リンゴ酢の1日の摂取量の目安は大さじ1〜2杯です。とはいえ、健康な方であればこれ以上飲んだからといって体調を崩されたり、逆に健康増進につながったりしないようです。
それでは次に、リンゴ酢を飲むタイミングを、リンゴ酢に含まれる酢酸の働きとあわせて解説します。
リンゴ酢を食事と一緒に飲む
酢酸は脂肪の生成を阻害する働きがあるため、コレステロールや中性脂肪などが過剰に増加するのを予防します。脂っこいものを食べたときや炭水化物が多い食事を摂ったときに、リンゴ酢をプラスするのがおすすめです。
リンゴ酢を食欲がないときに飲む
酢酸は胃や腸の働きを促し消化液の分泌をスムーズにしてくれます。食欲がないときに、リンゴ酢をお湯や炭酸水などで割って飲むと食事が進みやすくなります。
リンゴ酢を運動後に飲む
リンゴ酢に含まれる酢酸やクエン酸などの有機酸には、疲労回復作用を見込めることが明らかになっています。そのため、運動後にリンゴ酢を摂ると身体の疲れを和らげてくれる効果が期待できます。
マラソンなど、身体に高い負荷のかかる運動をしたあとに、リンゴ酢入りのドリンクを飲むと効果を感じやすいでしょう。
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リンゴ酢のおすすめの飲み方レシピ
リンゴ酢はフルーティーで飲みやすいお酢です。水やお湯で割るだけでも十分美味しく召し上がれますが、はちみつや豆乳を加えると酸味がまろやかになって、より飲みやすくなりますよ。
酸っぱいのが苦手な人でも飲みやすいリンゴ酢のドリンクレシピをご紹介します。
ホットリンゴ酢
材料
- リンゴ酢 大さじ 1
- はちみつ 大さじ 2
- お湯 150 ml
作り方
- グラスにリンゴ酢とはちみつを入れます。
- お湯を注いでよく混ぜます。
動画
コツ・ポイント
リンゴ酢サワー
材料
- リンゴ酢 大さじ 1
- 水や炭酸水、豆乳など 150 ㏄
作り方
- リンゴ酢をコップに入れ、水で5~8倍に薄めればできあがりです。
動画
コツ・ポイント
はちみつリンゴ酢
材料
- リンゴ酢 大さじ 1
- はちみつ 大さじ 1
- 水 200 cc
作り方
- グラスにりんご酢とはちみつを入れます。
- 水を注いでよく混ぜます。
動画
コツ・ポイント
リンゴ酢牛乳(アップルサイダービネガーミルク)
材料
- リンゴ酢 大さじ 1
- はちみつ 大さじ 1
- 牛乳 150 ml
作り方
- グラスに リンゴ酢とはちみつを入れます。
- 牛乳を加えてよく混ぜます。 お酢にはタンパク質を凝固させる性質があるので、トロッとしてきます。
コツ・ポイント
果物のりんごを使った醸造酢のことです。原料のリンゴをゆっくりと時間をかけて自然発酵させたものです。日本では「リンゴ酢」海外では「アップルサイダービネガー」と呼ばれています。 ■リンゴ酢牛乳の効果は?
牛乳にリンゴ酢を混ぜていただくと、まろやかな口当たりになります。酸味が苦手!という方におすすめのリンゴ酢の飲み方です。 牛乳には、ダイエット中に不足しがちのカルシウムが含まれており、リンゴ酢を混ぜることでトロッとした口当たりになり満足感を得やすくなります。
リンゴ酢豆乳
材料
- リンゴ酢 大さじ 1
- はちみつ 大さじ 1
- 豆乳 150 ml
作り方
- グラスにリンゴ酢とはちみつを入れます。
- 豆乳を注いでよく混ぜます。 お酢にはタンパク質を凝固させる性質があるので、トロッとしてきます。
コツ・ポイント
トマトジュースのリンゴ酢割り
材料
- トマトジュース 200 ml
- リンゴ酢 大さじ 1
- はちみつ(お好みで)
作り方
- グラスにトマトジュースとリンゴ酢、はちみつはお好みで入れて混ぜ合わせて完成です。
コツ・ポイント
リンゴ酢+乳酸菌の腸活ドリンク
材料
- リンゴ酢 大さじ 1
- 乳酸菌パウダー 小さじ 1
- 水 200 cc
作り方
- グラスにリンゴ酢と乳酸菌パウダーを入れます。
- 水を注いでよく混ぜます。
コツ・ポイント
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リンゴ酢についてのQ&A
- リンゴ酢を飲むタイミングはいつがいいですか?
- 健康のためにリンゴ酢を飲むなら、食事中に飲むのがおすすめです。リンゴ酢を食事と一緒に摂ることで、血糖値の上昇を抑える効果があると言われているからです。1日に大さじ1~2杯を目安に、炭酸やお水で薄めて食事中に飲んでみてはいかがでしょうか。お酢の酸味がおかずの風味を損なってしまうと感じるようなら、食後に飲むのもよいでしょう。
- リンゴ酢ドリンクは1日に何杯まで飲んでいいですか?
- リンゴ酢の1日の摂取量の目安は大さじ1~2杯です。大さじ1のリンゴ酢を水やお湯150~200cc程度で割り、1日に1~2杯を飲むのがおすすめです。
- リンゴ酢の飲み方で注意点はありますか?
- リンゴ酢を原液のままで飲むと、お腹が痛くなる・気持ち悪くなるなどの不快感が生じる可能性があります。また、胃を痛めてしまうため、空腹時にリンゴ酢を飲むのは避けてください。
- リンゴ酢を飲むと痩せますか?
- リンゴ酢などの食酢には、血糖値や血圧をコントロールする働きが期待できます。すぐに効果は出ないかもしれませんが、リンゴ酢を継続して摂ることは減量につながるでしょう。
- ドリンク用のリンゴ酢にも酢酸の効果はありますか?
- ドリンク用のリンゴ酢にも酢酸の効果はあります。なお、より酢酸の効果が得られるのは、製造の過程で酢酸菌や酵母を濾過していない「無濾過」のお酢や、 「マザー入り」「にごり酢」などと表記されている商品です。
- マザー入りのお酢とは、どんなお酢ですか?
- マザーとは、お酢を作る過程で発酵を促進する酵母のことです。りんごや柿、ぶどうなどさまざまな食品にマザーは含まれています。
マザー入りのお酢とは、りんごや柿などが酢酸発酵してお酢ができた際に、濾過をせずに酵母や酢酸菌が入った状態で仕上げたお酢です。
- アップルサイダービネガーとは何ですか?
- アップルサイダービネガーとはリンゴ酢のことです。りんごの醸造酢を海外では「アップルサイダービネガー」と呼んでいます。
- リンゴ酢は料理に使えますか?
- リンゴ酢も穀物酢や米酢と同じように、料理にもお使いいただけます。
●管理栄養士からのコメント
リンゴ酢はお酢のツンとした感じが苦手な方でもマイルドで摂りやすいのでおすすめです。毎日少しずつ取り入れることで日々の健康維持に役立てたいですね。
管理栄養士プロフィール
◎安藤ゆりえ
老人保健施設の管理栄養士を経て、健康を維持するためには若いうちからの食生活の大切さを実感。
2016年フリーランスとして活動を開始。レシピ開発や栄養指導、料理教室、食に関するコラムの執筆などを行っている。
また「食を見直すならまずは毎日使う調味料から」をコンセプトに地元愛知県三河のみりんや味噌などの伝統的な調味料の素晴らしさを伝えるセミナーなども開催。
食や栄養に関すること全般ですが特に
・調味料について(みりん、味噌や醤油などの製法やどんなものを選ぶと良いかなど)
・体に優しいスイーツの選び方、作り方
・ダイエットレシピの考案
・時短レシピの考案を得意としています。