犬の健康を守るための便秘対策とは?食事から始める幸せな腸内環境

わんちゃんも、運動不足やストレス、食事が原因で便秘になることがあります。

「成犬で1日に2回前後の排泄が正常と言われています。また、普段と同じ生活をしているのに2〜3日以上排泄がない場合は便秘と判断されるそうです。

この記事は、犬の便秘に悩んでいる飼い主のために、食事改善や適切な運動、ストレス管理の重要性などホームケアにフォーカスし、犬種や年齢によっても異なる便秘の原因や予防策、自然療法の効果などもお伝えします。

愛犬の健康と幸せな生活をサポートするために、ぜひご参考にしてくださいね。

参照:kinswith動物病院「犬の便秘・虎のまき」
もくじ

犬の便秘の4つの原因と対策方法

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1.運動不足

適切な運動不足によって腸の運動が鈍り、便の蠕動運動が低下することで便秘が引き起こされることがあります。
定期的な散歩を習慣化しましょう。

2.食事

食物繊維不足: 食事中の食物繊維の量が不十分で、腸の運動を促すのに十分な刺激が得られない場合に便秘が起こることがあります。

水分不足: 十分な水分摂取がないと、腸内の便が硬くなり排便が困難になる場合があります。

3.ストレス

犬にもそれぞれ個性があり、ストレスに敏感な子も。そんなワンちゃんは、下痢や便秘を引き起こしやすいので、細やかなストレスケアをしてあげましょう。ストレスの原因はさまざまですが、犬のストレスとして、以下の2つが一般的です。

環境の変化:犬が新しい環境に慣れていない場合や、飼い主の変化、新しいペットの追加などのストレス要因があると、腸の運動が乱れ便秘が生じることがあります。

不安や恐怖: 犬が不安や恐怖を感じる状況やイベントがあると、ストレスが増加し腸の運動が抑制されるため、便秘が起こることがあります。

4.病気や薬の副作用

ヘルニアや腫瘍などの病気が便秘を引き起こすことがあります。また、一部の薬物やサプリメントは便秘を引き起こす副作用を持つこともあるので、投薬するときは、薬の副作用についても獣医さんなどに聞いておくように心がけましょう。

※参照:獣医さん通信

犬の便秘の症状を見極める方法

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犬の便秘は食欲不振や便の硬さ、排便頻度の変化などの症状で判断できます。犬の身体に敏感に触れ、お腹が張っていないかなど、普段からしっかりと観察しましょう。

早期発見と適切なケアで犬が、あなたとわんちゃんの快適な生活を維持するための大事なポイントです。

犬の便秘を予防するための食事法

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慢性的に便秘がちのわんちゃんは、獣医師の受診はもちろんですが、食事の見直しを検討してみることをお勧めします。

バランスの取れた食事は犬の腸の健康を促進します。食物繊維は犬の腸の運動を促し、便秘を予防します。
オートミールやさつまいもなど、食物繊維が多く含まれている食品を普段のドッグフードにプラスしてあげるのもよいでしょう。

適切な量とバランスを守りながら食物繊維を与えましょう。自分では適量がよく分からないという場合は、動物の栄養士さんに相談してみるのもよいかもしれませんね。

また、水分摂取も重要です。いつでも新鮮な水が飲めるような環境づくりをしてあげましょう。

犬の運動不足解消方法

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人間同様、わんちゃんも運動不足では腸の動きが鈍り、便秘がちになってしまうものです。
ここでは、運動が苦手なわんちゃんでも運動を楽しむためのヒントをご紹介いたします。

1.散歩
なんといっても、便秘予防はお散歩が効果的です。
犬の日常的な運動量を確保するために、毎日の散歩を欠かさず行いましょう。散歩は犬にとって身体的な運動だけでなく、ストレス発散の機会であり、社会化や刺激の場でもあります。

2.アクティビティやゲーム
散歩だけでなく、アクティビティやゲームを取り入れることで犬の運動量を増やすことができます。例えば、フリスビーやボールを使った遊び、障害物を使ったトレーニングなどがあります。

3.ドッグランやドッグパークの利用
ドッグランやドッグパークは広いスペースで犬が自由に走り回ることができる場所です。犬同士の交流も促進されるため、運動不足解消にも役立ちます。

4.水泳
水泳は犬の全身運動を促し、負荷をかけずに運動不足を解消する方法です。プールや湖など、安全な水域での水泳を試してみましょう。水を怖がるわんちゃんもいるので、無理に泳がせる必要はありません。

泳がせる場合は、必ず飼い主が安全を確保できるポジションで見守ってあげましょう。

犬にストレスが与える影響と便秘の関係

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犬にはストレスが与える影響は大きく、それが便秘との関係にも深く関連しているといわれています。犬はストレスを感じると身体的な健康だけでなく精神的な健康にも影響を受けます。

犬はストレスを感じると、腸内細菌のバランスが崩れてしまうこともあるようです。

犬にとって清潔で安心できる環境を作ってあげましょう。そして何より、犬は飼い主の愛情によって癒されます。積極的なコミュニケーションや適切な褒め言葉、遊びやトレーニングを通じた愛情表現を行いましょう。

犬の便秘による合併症と予防策

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長期の便秘は犬にさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
例えば、便が硬くなり、排便が困難な状態が長期間続くと、肛門周囲の血管が圧迫され、痔疾(痔)が発生する可能性があります。
そのほかにも、腸閉塞や腹部膨満など辛い症状へと悪化してしまう危険性もあるので、わんちゃんの排便回数や便の様子について、普段から把握しておくことをおすすめします。

便秘解消のための自然療法

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犬の便秘解消には、自然療法も有効な方法です。以下に、犬の便秘解消のための自然療法をいくつか紹介しますが、重要な点は、獣医師の指導を受けることや犬の健康状態に合わせて対処することです。

  1. 食物繊維を増す
    • 食物繊維は便のかさを増やし、腸の動きを促進するために重要です。野菜や果物の一部を犬の食事に加えることで、食物繊維の摂取量を増やすことができます。
    • ただし、犬の消化器系に合わない食材や過剰な食物繊維摂取は逆効果になることがあるため、獣医師の指導を受けましょう。
  2. 水分摂取の増加
    • 犬に十分な水分を与えることは便秘解消に役立ちます。新鮮な水を常に用意し、犬が適切な水分摂取ができるようにしましょう。
  3. プレバイオティクスやプロバイオティクスの使用
    • プレバイオティクスやプロバイオティクスは腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を改善するために役立ちます。
    • 獣医師の指示に基づいて適切なサプリメントや食品を使用しましょう。
  4. 自然な脂肪酸の添加
    • 自然な脂肪酸(例: オメガ-3脂肪酸)の添加は、腸の運動を促進し便秘解消に役立つことがあります。
    • 獣医師のアドバイスを受けながら、適切な脂肪酸の摂取方法や適量を確認しましょう。
  5. 適度な運動
    • 犬に適度な運動を与えることは便秘解消に効果的です。散歩や遊びなど、犬が自然な動きをする機会を設けましょう。

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便秘になりやすい犬種とそのケア

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特定の犬種は便秘になりやすい傾向があります。

  1. プードル
    • プードルは便秘になりやすい犬種の一つです。その理由として、長い毛が肛門周囲に絡まることがあり、排便を妨げることが挙げられます。
    • プードルの毛の手入れには注意が必要で、トリミングやブラッシングを定期的に行い、肛門周囲の毛を適切に処理しましょう。
  2. シーズー
    • シーズーも便秘になりやすい傾向があります。毛が長く、毛の絡まりや尾の周りの毛の問題が便通を妨げることがあります。
    • 定期的なトリミングやブラッシングで、毛の絡まりを防ぎ、肛門周囲の清潔を保ちましょう。
  3. バセットハウンド
    • バセットハウンドは体格的な要因や脊椎の特徴により、便秘になりやすいことが知られています。
    • 適切な食事や水分摂取、定期的な運動を通じて腸の動きを促し、便通をスムーズにするようにしましょう。

犬の便秘についてのQ&A

犬の便秘の原因は何ですか?

犬の便秘の主な原因は、食事や運動不足、ストレスなどが考えられます。適切なケアとバランスの取れた生活環境が必要です。

犬の便秘の症状はどのようなものがありますか?

犬の便秘の症状には、食欲不振、便の硬さ、排便頻度の変化などがあります。飼い主は注意深く観察することが大切です。

犬の便秘を改善するために食事にどのような工夫をすれば良いですか?

犬の食事には消化を助ける食物繊維を取り入れることが重要です。例えば、さつまいもやカボチャなどの野菜を添加したバランスのとれた食事が効果的です。

犬の便秘を予防するために日常的に意識すべきポイントはありますか?

犬の便秘予防にはバランスの取れた食事と定期的な運動が重要です。ストレスの軽減や適切なトイレ環境の提供も効果的です。

犬の便秘を解消するためのサプリメントや薬はありますか?

犬の便秘解消には獣医師の指導のもとでのサプリメントや薬の使用も検討されます。ただし、適切な使用法と量を守ることが重要です。獣医師のアドバイスを受けながら適切な処置を行いましょう。

犬がストレスを感じると便秘になるのはなぜですか?

犬はストレスが便秘を引き起こす要因となります。環境の変化や不安定な状況、飼い主とのコミュニケーション不足などがストレスの原因となります。ストレスの緩和には安定した環境や日常的なリラックス法を取り入れることが重要です。

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この記事を書いた人

動物、植物、夫、子ども、美味しいものとスターウォーズをこよなく愛する1児の母。かわしま屋に入って、腸内環境がとても良くなりました。
将来の夢はパーマカルチャー暮らし。

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