雑穀米は何歳から食べられる?雑穀の内容で判断しよう

雑穀米が体に良いと聞き、我が子にも食べさせたいと考える人もいるでしょう。しかし、何歳から食べさせても良いか気になるところです。

結論からいえば、雑穀の内容によります。本記事では、雑穀米を食べさせても大丈夫な年齢を雑穀の種類別に詳しく解説します。食べさせ方を含めた注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。

もくじ

雑穀米を食べさせる年齢に迷ったら4歳以降

雑穀米

雑穀米の内容がよくわからないときは、子どもが4歳になってから食べさせることをおすすめします。4歳になるまでは歯や消化器官が未発達であることが理由です。

成長には個人差がありますが、歯が20本そろうのは2歳半が目安で、それまではしっかり咀嚼することができません。雑穀米には白米よりも食感が硬く、十分な咀嚼が必要な穀類が入っていることがある、注意が必要です。

また、消化器官も大人ほど発達していません。脂肪やタンパク質の消化酵素が大人並になるのは3歳頃、糖質は4歳頃です。雑穀米は白米と比べて脂肪・タンパク質・糖質が多いことがあるため、子どもにとっては消化に負担がかかります。

雑穀米の内容がわからず、判断に迷ったときは4歳以上を目安としましょう。

参照:鳴門市「人間はどう発達していくか~発達に合った食のすすめ方~]

雑穀米の内容別の食べさせて良い年齢

ごはんを食べる子供

ここでは、雑穀米に含まれることの多い穀類別で、食べられる年齢・タイミングの目安を一覧で紹介します。なお、ここで紹介している年齢は ” 炊いた場合 ” を想定したものです。すりつぶしたり、おかゆにしたりすれば離乳食終了後から食べられるものも多数あります。

穀物の種類食べられる年齢
玄米4歳以上
大麦3歳(歯が生えそろってから)
はと麦3歳(歯が生えそろってから)
オーツ麦3歳(歯が生えそろってから)
もち麦3歳(歯が生えそろってから)
黒米4歳以上
赤米4歳以上
大豆3歳(歯が生えそろってから)
きび離乳食終了後
あわ離乳食終了後
ひえ離乳食終了後
アマランサス4歳以上
キヌア離乳食終了後
チアシード3歳

玄米やアマランサスは外皮が硬く咀嚼が必要であること、脂肪や糖質などが多く消化にも負担がかかりやすいことから4歳以上が目安です。玄米の年齢についてはコチラの記事でも詳しく解説しています。

きび・あわ・ひえは比較的柔らかいため、離乳食終了後であれば食べられる子どもが多い傾向にあります。ただし、個人差があるため様子見は必要です。次の注意点も参考に、食べさせ方を検討しましょう。

雑穀米を子どもに食べさせるときの注意点

ごはんを食べる子供

適した年齢になれば雑穀米を食べられるようになっていきますが、個人差もあるため注意が必要です。ここでは、雑穀米を子どもに食べさせるときの注意点を2つ解説します。

十分に浸水させる

雑穀米に含まれることが多い玄米は、大人が食べられる硬さにするだけでも、12時間の浸水が必要です。12時間未満では食べづらく、消化に負担をかけやすい仕上がりになります。

子どもに与えるときは大人の基準以上にやわらかくすることが理想的なので、浸水時間はしっかり確保しましょう。

少量から始める

雑穀米は白米と比べて咀嚼と消化に負担がかかりやすいため、白米と同じような量を与えると消化不良を起こす可能性があります。体を慣らす意味でも、まずは一口分だけなど少量から始めましょう。

とくに、玄米・赤米・黒米・アマランサスなどの外皮が硬い穀類は注意が必要です。

食べさせた後は経過観察する

咀嚼に問題がない年齢であっても、初めて食べさせるものは経過観察することが大切です。雑穀米は白米と比べてミネラル・ビタミン・脂質・タンパク質などが多い傾向にあるため、体質に合わないこともあります。

また、味や食感が好みではないように感じられるときも、与えるのは控えましょう。栄養を与えることも重要ですが、まずは楽しく食事をしてもらうことが大切だからです。大人になるにつれて食べられるものは増えていくため、無理に食べさせる必要はありません。

低年齢から雑穀米を取り入れる方法

おかゆ

ここまでは、炊いた状態で食べさせるケースを想定して解説してきました。しかし、工夫すれば低年齢の子どもにも雑穀米を取り入れられます。その方法を2つ紹介します。

赤ちゃんには重湯

穀類を煮た上澄みの汁、重湯であれば雑穀米に玄米が入っていても取り入れられます。咀嚼の必要がなく、消化器官にも負担をかけにくいためです。

ただし、白米で作った重湯と比べると食物繊維・ビタミン・ミネラルなどが多く溶け込んでいるため、赤ちゃんによっては合わないこともあります。体調の変化をよく観察して、問題ないかどうかを見極めましょう。

また、アレルギーなどが気になるときは、事前にかかりつけ医へ相談してから検討することをおすすめします。

すり潰しておかゆにする

咀嚼が重要な玄米やアマランサスを含む雑穀米でも、すり潰しておかゆにすれば食べやすくなります。消化の負担も減らせるためおすすめです。

ただし、すり潰しが甘いと穀類がそのままの形で残ってしまうこともあります。ミキサーやハンドブレンダーなどを使い、均一に細かくできているかどうかを確認しましょう。

雑穀米を子どもに与えるときは内容をチェックしよう

雑穀米

雑穀米は栄養が豊富で、子どもにも食べさせたい食材ですが、年齢を考慮する必要があることがわかりました。迷ったときは、歯と消化器官が大人に近づく4歳以上がおすすめです。

炊いた状態よりも食べやすい、重湯やおかゆから取り入れるのもおすすめです。ぜひさまざまな方法を試しつつ、少量から与えてみてください。

ただし、食べられる年齢だからといって無理に食べさせるのはNGです。雑穀米は大きくなってから食べても、十分に体に良い効果を期待できます。まずは食事を楽しんでもらうことを重視して、体調の変化とともに好みかどうかもチェックしてあげましょう。

雑穀米を食べられる年齢に関するQ&A

雑穀米は何歳から食べてもいいですか?

炊いた状態であれば4歳以上を目安としましょう。咀嚼や消化に負担がかかる穀類が入っていることが多いためです。

幼児に雑穀米はNGですか?

重湯やおかゆであれば食べられます。ただし、おかゆの場合はしっかりすり潰しましょう。また、少量から始めて経過観察することが大切です。

雑穀で子どもが下痢になることはりますか?

雑穀のなかには多くの食物繊維や腸を刺激するマグネシウムを含むものがあるため、体質と合わないときは下痢になることも考えられます。逆に便秘や膨満感などが生じることもあるため、少量から始めて様子を見ましょう。

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この記事を書いた人

90年代生まれ。猫が大好きなのに猫を飼っていない人。食べ物も大好きで、家庭菜園が趣味ですが料理も栽培もなかなか上達しません。

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