「梅流し」の失敗を自己診断|出ない・痛い・続かない原因は?
梅流しを試したものの「思ったように進まない」「お腹が痛くなった」「味がつらくて続かない」と感じる声は少なくありません。本記事では「梅流しの失敗」を軸に、よくあるつまずきと見直しポイントを整理します。感じ方や体調には個人差があるため、無理は禁物です。
梅流し失敗パターン3例「出ない」「痛い」「続かない」
梅流しで「出ない/実感がない」と感じるパターン
便通にあまり変化を感じない失敗のパターンです。はじめは順調でも、一定量を超えた辺りから急にペースが崩れるケースも少なくありません。どの段階で停滞してしまったのか“引っかかりポイント”を把握しておくと、この前日の食事内容や基本的な方法などに失敗パターンの原因を認識しやすくなるかもしれません。
お腹が痛くなる・下しすぎるパターン
便通の改善を通り越して、お腹の調子に違和感を感じたり痛みが出てしまうパターンです。腹部の違和感が強まり、キリキリ・ムカムカ・差し込むような痛み、あるいはトイレが近くなるなどの反応が目立ってきてしまうと継続は危険です。
体調の波(冷え、寝不足、疲労、空腹度合い)にも左右されます。無理を重ねるほど負担が蓄積しやすいため、反応の強さや持続時間を記録し、自分に合った方法に改善する必要があります。
味に飽きてしまう・途中でやめたくなるパターン
味覚・嗅覚に飽きがきてしまい、効果の実感を前に中断してしまうパターンです。梅の酸味や塩味、だしの香り立ちが強く感じられ、一度飽きてしまうと継続が困難になります。梅の塩分濃度や味付けが影響していたり、何で出汁をとるかの好みもそれぞれなので、工夫できる部分でもあります。
梅流しの失敗で考えられる主な原因
梅流しに使用した梅が酸味の少ないタイプの梅だった
梅干しに入っている酸味のもと、クエン酸が少ない梅干しを使うと思ったような効果が得られない場合があります。
梅流しには梅干しは昔ながらの酸っぱい梅干しを使用しましょう。
空腹時に行わなかった
梅流しは、空腹時に行った方が効果が得られると言われています。
煮汁を飲んでいなかった
煮汁の中には、水溶性食物繊維が含まれています。煮汁も美味しいので、ぜひ召し上がってください。
食べる量が適切でなかった
梅流し用の煮大根やスープを召し上がる量が多過ぎたり、少な過ぎたりした場合も、十分な効果が得られないことがあるようです。
まずは煮汁をお茶碗一杯分(300mlくらい)たっぷり飲んで、大根も約1/2本分を煮汁と交互に全てお召し上がりください。
体調が整っていなかった
冷えや脱水傾向、胃腸の疲れといったコンディションは、梅流しの失敗に大きく影響します。持病や服薬の有無によっても感じ方が大きく変わることがあり、同じやり方でも別の日には違う反応が出る場合も。途中で腹部の違和感や立ちくらみなどのサインが現れるケースもあり、その日の体調や環境は結果の振れ幅につながりやすい要因です。
※体調の不安や強い症状がある場合は、まず安全面を解説した関連記事をご確認ください

【保存版】梅流しの失敗を減らす「チェックリスト」
準備
- 梅干し:塩分濃度・原材料を確認する(甘味料入りは飲みにくい場合があります。)
- だし素材:昆布・椎茸は薄めから始める(香りの強さは段階をおって調整するのがおすすめです。)
- なるべく空腹状態を作って実施する
作り方
- だし総量の目安を決め、濃度は薄めからはじめる(のちに体感で調整してください。)
飲み方・体調管理
- 早飲み・一気飲みは避ける。
- 煮汁も飲む
- 立ちくらみ・冷汗・強い腹痛などがあれば中止する。無理はしない。
- 終了後は水分を確保し、体調の変化を確認する。
回復食
- 余っただしは衛生面に気を付け、早めに活用して使い切る。
- 塩分の摂り過ぎに注意し、翌日の食事は普段のバランスへゆっくり戻す。
- 腸内環境を整え、善玉菌を増やす食べ物を積極的に取り入れる
梅流しの味に飽きて続かない際のポイント
濃さと量を段階調整する
だし薄め→梅少なめ→塩ごく控えめの順で調整。無理なく飲み切れる設定が、継続しやすさにつながります。
温度・香りの変化で飲みやすく
温めた汁に飽きたら冷汁風にレモンをしぼったり、こしょうで香りを変化させてみるのもおすすめです。レモン汁やお酢、こしょうなど塩分の追加にならない味変は梅流しの作用も妨げません。
一回量を小さく、回数でカバー
小さめの器×複数回で総量を達成。ペース管理がしやすく、途中の白湯休憩も入れやすくなります。湯呑みサイズでちょこちょこ飲みを心がけるなど、少しの工夫が案外効果的な場合も。
梅流しの失敗についてよくある質問
- 梅干しはどんなものを選べばよい?
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原材料と塩分濃度を確認。甘味料やはちみつ入りは飲みにくい場合があるため、素朴な原材料のものから試すと調整しやすくなります。
- 飲む量が多くて辛い場合はどうしたらいい?
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一回量を減らすと飲みやすく、継続しやすくなるでしょう。示されている総量はあくまで目安です。無理のない範囲で設計を見直しましょう。
工夫を重ねて自分に合った梅流しを
梅流しは腸をすっきりさせたいときに実践する場合が多く、便通などに変化が見られないと「失敗だ」と思いやめたくなってしまいます。しかし、人それぞれに腸内環境も、それに付随する問題も個人差があります。一度失敗しても、大切なのは失敗の原因を特定し、工夫してみること。自分にためになる「梅流し」を、自分に合う形で実践できるように、ベストな方法やバランスをぜひ探ってみてください。






