ぬか床容器の選び方|ぬか漬けにおすすめの材質や大きさ、形は?

記事の監修

この記事は管理栄養士の方に監修していただいています

管理栄養士

稲尾貴子

管理栄養士として病院や保育園に勤務した経験があります。延べ1万人以上の栄養指導実績があり、得意分野は糖質制限や塩分制限、減量などの栄養サポートです。

容器選びのポイント

ぬか床の容器

ぬか床容器には、塩分や酸に強い素材が向いています。
おすすめはホーローの容器。
陶器やガラス製の容器も適しています。

金属製の容器は錆びたり腐食したりする可能性があるため、おすすめできません。

プラスチック製についても、必ず食品用のものを選ぶように注意してください。

毎日かき混ぜるので口が広く手が入れやすいものを選びましょう。
においも気になるので蓋がきちんとできるかも大切です。

少量のぬか漬けを作りたい場合はジッパー付き保存袋でも作ることができます。

ぬか漬けについてはこちらで詳しく解説しています。

ぬか漬けの作り方

ぬか床とぬか漬けの作り方|ぬか床の手入れ方法や野菜の漬け方もご紹介
ぬか床の作り方から基本の野菜の漬け方、変り種食材の漬け方まで詳しく解説。
ぬか漬けを使ったアレンジレシピも紹介しています。
ぬか床とぬか漬けの作り方の記事を見る

素材別のメリットデメリット

ホーロー

ホーロー
<メリット>
・保温性があり、夏場でも使いやすい
・表面がガラス質なのでニオイがつきにくい
・サイズがいろいろある
・シンプルでおしゃれな物が多い
・保温性があり、ニオイがつきにくい
<デメリット>
・表面が欠やすく錆びることがある
<おすすめ度>
 ★★★★★

陶器

陶器
<メリット>
・保温性があり、夏場でも使いやすい
・化学物質の心配もなくニオイがつきにくい
<デメリット>
・大きいものだと重くなる
・他の製品に比べて高価で入手しづらい
<おすすめ度>
 ★★★★★

ガラス

ガラス
<メリット>
・中が見えるので様子を確認できる
・サイズがいろいろあり、専用の容器もある
・熱に強く煮沸消毒ができる
<デメリット>
・割れやすい
・大きいものだと重くなる
<おすすめ度>
 ★★★

プラスチック

プラスチック
<メリット>
・軽い
・サイズがいろいろある
・比較的値段も安く手に入りやすい
<デメリット>
・細かい傷ができやすく不衛生になることも
<おすすめ度>
 ★★★★

ジッパー付き保存袋

保存袋
<メリット>
・手軽
・少量から始められる
・冷蔵庫にも入れやすい
<デメリット>
・耐久性がない
・隅々まで混ぜにくい
<おすすめ度>
 ★★★

樽・桶

樽
<メリット>
・通気性がよく発酵しやすい
・菌が住みつきやすい
・木の香りで風味が増す
<デメリット>
・管理に手間がかかる
・水分が漏れることもある
<おすすめ度>
 ★★

最適なサイズと形の選び方

サイズと形

容器には、色々な大きさや形のものがあります。
漬ける食材の量や収納する場所に応じて選んでみてください。

容器の大きさを選ぶポイント

  • ・食べたい分量の野菜が入るか
  • ・食材がそのまま入るか、切る必要があるか
  • ・かき混ぜてもこぼれない深さがあるか

ぬか床は、容器の半分~7分目程度にしておくと混ぜやすいといわれています。

ぬか床は管理の途中で「足しぬか」をして分量が増えていきます。
少量から初めて、分量が増えたら大きめの容器に移すというやり方でも良いかもしれませんね。

容器の形を選ぶポイント

  • ・口が広くかき混ぜやすいか
  • ・奥まで手を入れやすい形状か
  • ・収納する場所に収まるか

四角い形だと冷蔵庫にも入れやすく便利ですが、角が混ぜにくいので注意が必要です。

毎日かき混ぜるので、持ちやすいかどうかも大切になってきます。

●管理栄養士からのコメント

試しに少量だけ漬けてみたいなといった、ぬか漬け初心者の方には、まずはジッパー付き保存袋で漬けてみることをおすすめします。
また、最近では、ぬか床作りの手間が省ける、手軽に漬けられる「ぬか漬けキット」なども販売されていますので、初めて漬ける方は試してみるといいかもしれませんね。
現代人、特にインスタント食品ばかり食べる習慣の方は、ビタミンB1が不足しやすくなり、食欲不振や疲労感などの症状の原因となっています。
ぬかにはビタミンB1が豊富なので、ぬか漬けを食べることで乳酸菌だけではなくビタミンB1も摂取できます。
是非、ぬか漬けを食べる習慣を始めてみてください。
ぬか漬けを毎日の生活に取り入れていきたいという方は、保管場所や、家族の食べる量、漬ける食材の大きさなどを考え、容器を選ぶといいでしょう。
口が広く奥まで手を入れやすく、丸い形で、持ちやすく混ぜやすい容器がおすすめですよ。

稲尾 貴子

管理栄養士プロフィール

◎稲尾 貴子

管理栄養士として病院や保育園に勤務した経験があります。延べ1万人以上の栄養指導実績があり、得意分野は糖質制限や塩分制限、減量などの栄養サポートです。パン作りが趣味の2児の母です。食欲旺盛なこども達のためにパンを作り始めたところ、パンの奥深さに魅了されています。

▼公式サイト
https://www.instagram.com/takako.inao/

ぬか床容器のQ&A

容器を選ぶ時のポイントはなんですか?
漬けたい食材の量や保存場所によって大きさは変わってきますが、口が広く奥まで手を入れて混ぜやすい形を選ぶようにしましょう。
ぬか床に使えない容器はありますか?
金属の容器は錆びてしまうので使わないようにしましょう。
手が入らないぐらい口の狭い容器も混ぜることができないので向いていません。
ぬか床を始めるのにどれぐらいのサイズが最適ですか?
米ぬか1kgから始める時は3~4Lのサイズがあると混ぜやすく便利です。
より少量を作る場合は、ジッパー付き保存袋などから初めて、徐々に増やして容器を変えてもいいでしょう。

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この記事を書いた人

コンテンツ、写真撮影担当。暇があったらキッチンで発酵食品や保存食品を作ったり、写真を撮ったりしています。趣味は一人で映画に行くこと。