夏を乗り切る!ミネラルを摂れるお茶特集

氷の入ったお茶

夏はミネラル補給できるお茶が注目を集める時期です。汗をかくと身体のなかのミネラルも流れ出てしまうため、熱中症や夏バテ対策としてミネラルを含むお茶を飲むことは理に適っています。

しかし、どんなお茶を選べば良いかがわからないという方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、ミネラルを摂取できるお茶6選をご紹介します。ミネラルのはたらき、お茶の選び方も解説するので、ぜひ参考にしてください。

もくじ

夏を乗り切るミネラルを摂れるお茶6選

夏のテラスで注がれているお茶

早速、夏におすすめなミネラルを含むお茶6選をご紹介します。

麦茶

麦茶には次のミネラルが含まれています。

  • ナトリウム
  • カリウム
  • カルシウム
  • リン
  • 亜鉛

含まれるミネラルの種類が多く、ノンカフェインであることから夏に好まれるお茶です。妊娠中や赤ちゃんの水分補給にも適しています。また、身体を冷やすはたらきもあるため、体温が高いときに飲むと心地よさを感じるでしょう。

麦茶をさらに詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

かわしま屋の麦茶

ルイボスティー

ルイボスティーには次のミネラルが含まれています。

  • ナトリウム
  • カリウム
  • カルシウム
  • リン
  • マグネシウム

ルイボスティーにはマグネシウムが含まれており、穏やかに排便を促してくれるため、冷房などによる不調で便秘気味な方にもおすすめです。また、ノンカフェインながら味と色が紅茶に似ているため洋菓子との相性が良く、夏のティータイムにも適しています。

ルイボスティーをさらに詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

かわしま屋のルイボスティー

緑茶(煎茶)

緑茶のなかでも煎茶はミネラルが豊富です。次のミネラルが含まれています。

  • ナトリウム
  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • リン
  • マンガン

煎茶にはカフェインが含まれますが、コーヒーや紅茶と比べれば少量です。殺菌効果のあるカテキンが含まれており、夏風邪が気になる季節や腸内環境を整えたいときに適しています。

なお、煎茶の茶葉には亜鉛も含まれますが、抽出したお茶にはほとんど含まれません。亜鉛を摂るために茶葉も食べたいという方は、次の記事をご覧ください。

かわしま屋の煎茶

どくだみ茶

どくだみ茶には次のミネラルが含まれています。

  • カリウム
  • マグネシウム

どくだみという名前は「毒矯め(どくため)」が由来とされており、毒をなおすという意味を持ちます。利尿作用や消炎作用があり、生薬として古くから用いられてきました。

どくだみ茶にはミネラル以外にも、クエルシトリンやルチンといったポリフェノール、フラボノイド、ビタミン、クロロフィルなどの栄養が含まれています。利尿作用がやや強いため水分補給向きではありませんが、むくみや怠さのケア、デトックスにはおすすめです。

どくだみ茶について詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

かわしま屋のどくだみ茶

ごぼう茶

ごぼう茶には次のミネラルが含まれています。

  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム

ごぼう茶はポリフェノールや水溶性食物繊維のイヌリン、高麗人参に含まれるサポニンなどの栄養が豊富です。繰り返す便秘にお悩みの方や美容に良い飲み物を探している方は試してみましょう。

ごぼう茶について詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

かわしま屋のごぼう茶

黒豆茶

黒豆茶には次のミネラルが含まれています。

  • カリウム
  • カルシウム
  • 鉄分

このほか、食物繊維・ビタミン・大豆イソフラボン・アントシアニン(ポリフェノール)などの栄養も摂取できます。また、茶殻は豆として食べられるので、栄養を残さず摂れるのも魅力です。

黒豆茶について詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

かわしま屋の黒豆茶

ミネラルの種類とはたらき

ミネラルの種類とはたらきを表にまとめました。

種類はたらき
ナトリウム体液の浸透圧の維持、糖の吸収、神経や筋肉細胞の活動に関与。
骨の構成要素としても貢献。
ただし、摂取しすぎるとむくみや高血圧につながる。
カリウム体液の浸透圧の維持、細胞の活性維持を担う。
腎機能が低下しているときは摂取が制限される。
カルシウム骨の主要構成要素の1つ。細胞の働き、活性化にも必須。
マグネシウム骨の弾性維持、細胞のカリウム濃度の調節、細胞核の形態維持に関与。
エネルギーの蓄積と消費に必須。
リン骨の主要構成要素の1つ。
リン脂質の構成成分としても重要で、エネルギー代謝にも関わる。
腎機能が低下しているときは摂取が制限される。
ヘモグロビンの構成成分。
酸素・二酸化炭素の運搬や筋肉の細胞の構成にも重要。
鉄剤などで過剰投与すると組織に沈着することがある。
亜鉛たんぱく質などを合成に関与する酵素や
血糖調整ホルモンのインスリンの構成成分として重要。
不足すると成長障害・皮膚炎・味覚障害などにつながる。
アドレナリンなどの代謝酵素の構成要素として重要。
マンガンマグネシウムが関与する酵素の反応に作用する。
不足すると低血糖、エネルギー不足、尿路回路の作動不全などにつながる。
ヨウ素甲状腺ホルモンの構成要素。
不足すると甲状腺腫につながる。
セレン酵素やたんぱく質の一部を構成。
欠乏すると心筋障害などにつながるが、
日本の食生活において欠乏することはほとんどない。
クロム糖・コレステロール・結合組織・たんぱく質の代謝に関与。
長期間にわたって欠乏すると、耐糖能低下や体重減少などにつながる。
モリブデン酸化還元酵素の補助因子としてはたらく。
長期間欠乏すると、頻脈や過呼吸などにつながる。

参考:厚生労働省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
国立研究開発法人 医療基盤・健康・栄養研究所「セレン

いずれも身体を健康に保つために必要な成分です。汗によってミネラルが流出しがちな夏は、意識して摂取しましょう。ただし、セレンなど、一般的な日本の食生活で欠乏することがほとんどないものもあります。また、過剰に摂取すると悪影響になるものもあるため、摂取量には注意が必要です。

ミネラルお茶の選び方

ティーバッグに入った茶葉

ここでは、ミネラルを含むお茶の選び方を3つに分けて解説します。

ミネラルがバランスよく含まれるものを選ぶ

ミネラルには複数の種類があるため、ご紹介したお茶以外のお茶にも、いずれかのミネラルは含まれます。しかし、ミネラルを重視してお茶を選ぶなら、複数のミネラルが含まれているものを選びましょう。

また、自身の食生活で不足しがちなミネラルがわかっている場合には、そのミネラルを含むお茶を選ぶのもおすすめです。

手軽に作れる・飲めるタイプを選ぶ

手軽に作れるのは水だしや溶かすだけのパウダータイプです。手間がかからないので、日常に取り入れやすくなるでしょう。水を煮沸したい方には、煮沸と同時に作れる煮だしタイプもおすすめです。

なお、淹れ方によって味わいが変化することもあります。たとえば麦茶の場合、手軽なのは水だしですが、お湯出しや煮出しの方が香ばしさが増します。

カフェインが少ないものを選ぶ

水分補給という意味では、ノンカフェインまたはカフェイン含有量が少ないものを選びましょう。カフェインは利尿作用が強いため、汗を多くかいたときなどには不向きです。また、覚醒作用もあるため寝る前などにも向いていません。

夏を乗り切るコツ

ペットボトルのお茶を飲む子供

ここでは、ミネラルを含むお茶と合わせて夏を乗り切るコツを2つ解説します。

こまめに水分補給する

屋外での移動中や運動中など、汗をかいているときは15~30分ごとに200~250mlの水分を補給するよう心掛けましょう。

また、汗をかいたという意識がなくても身体から水分は失われていくため、涼しい部屋で過ごしていても水分補給は必要です。

運動していない場合でも、健康を保つためには2.5Lの水分を必要とします。そのうち1.3L程度は1日3回の食事で摂取できますが、1.2Lは飲み物による摂取が必要です。毎日1.2L程度の水分を、複数回に分けて飲むよう心掛けましょう。

ミネラルと相性の良いビタミンを摂取する

ミネラルはビタミンと相性が良いため、ビタミンも合わせて摂りたいところです。ビタミンの種類と多く含まれる食材、相性のよいミネラルを表にまとめました。

ビタミンの種類多く含まれる食材相性の良いミネラル
ビタミンAレバー、卵、バター、ほうれん草、トマト、ニンジンなど亜鉛
ビタミンCアセロラ、柑橘類、キウイ、いちご、ピーマン、キャベツなど鉄、亜鉛
ビタミンDきのこ類、しらす、鮭、いわし、卵、牛乳、チーズなどカルシウム、マグネシウム
ビタミンK海藻、モロヘイヤ、しそ、納豆、鶏肉、卵、大豆油、チーズなどカルシウム

ミネラルを含むお茶を摂りつつ、上記のような食材を食事で摂取しましょう。

夏のお茶に関するよくある質問

夏におすすめなミネラルを含むお茶は?

麦茶・ルイボスティー・ごぼう茶・黒豆茶です。緑茶やどくだみ茶には利尿作用があるため水分補給向きではありませんが、ミネラルの摂取やむくみ改善にはおすすめです。

身体に害のあるミネラルもある?

過剰摂取または持病により摂取が制限されている場合はミネラルが害になり得ます。たとえばナトリウムが多すぎると、むくみや高血圧につながるため注意が必要です。カリウムやリンは腎機能が低下している場合は摂取が制限されます。

お茶よりもスポーツドリンクの方が効率が良いのでは?

激しい運動をしたときや炎天下で汗を多くかいたときは、スポーツドリンクがおすすめです。ただし、普段の生活においては塩分・糖分の過剰摂取になるリスクがあります。

赤ちゃんに麦茶を与えても大丈夫?

生後1カ月頃から麦茶を飲んでも大丈夫ですが、ミルクと比べると栄養が少ないというデメリットがあります。ミルクを飲む量を減らさないためにも、離乳食が始まる生後6カ月くらいから与えるのがおすすめです。

夏にNGな飲み物は?

アルコール・カフェインが多いものはおすすめできません。アルコールは分解するときにも大量の水分を必要とするため、お酒を楽しむときは必ず水分補給もするように心掛けましょう。

夏のむくみにおすすめな飲み物は?

抹茶やスギナ茶がおすすめです。ミネラルが豊富で利尿作用があるため、むくみの改善につながります。ただし、水分補給には不向きなので、バランスは考えましょう。

夏におすすめな食べ物は?

ミネラルと相性の良い食べ物のほか、梅干しもおすすめです。夏バテ時の食欲増進・塩分補給に有用で、エネルギー産出・疲労回復につながるクエン酸を摂取できます。夏の気だるいときには梅干しを1粒食べてみましょう。

かわしま屋の抹茶・スギナ茶・梅干し

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この記事を書いた人

90年代生まれ。猫が大好きなのに猫を飼っていない人。食べ物も大好きで、家庭菜園が趣味ですが料理も栽培もなかなか上達しません。

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