リンゴ酢の効果効能|ダイエット・肝臓機能・血糖値改善のサポートに

リンゴ酢はおいしさだけでなく、ダイエットや血糖値の急上昇を防ぐなどの健康効果を期待して選ばれるお酢でもあります。しかし、なぜ効果があるのかは、よく知らない人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、リンゴ酢の成分に注目した効果効能を詳しく解説します。

なぜ効果があるのかを知れば、摂取を続けるモチベーションを上げやすくなるはずです。なお、後半ではリンゴ酢の摂取量やタイミング、注意点も解説しています。

もくじ

リンゴ酢の効果効能

リンゴ酢の主な効果効能を次の項目に分けて詳しく解説します。気になるトピックだけでも、ぜひ参考にしてください。

  • ダイエットサポート
  • 血糖値の急上昇を抑制する
  • 疲労回復・風邪の回復に
  • むくみの改善

ダイエットサポート

リンゴ酢に含まれる酢酸には脂肪細胞の燃焼・肥大防止・増殖抑制の作用があるため、ダイエットのサポート食材としてリンゴ酢は有用です。余剰な脂肪の蓄積や脂肪肝の抑制にも効果があるといわれています。

また、脂肪合成を抑制したりエネルギー消費割合を増加させたりする効果もあります。さらに、クエン酸には膨満感をもたらす効果もあるため、食べ過ぎ防止にも有用です。必要な分だけしっかり食べて栄養補給しながら、運動でエネルギーを消費する健康的なダイエットを目指せるでしょう。

酢酸の効果をさらに知りたい方は、次の記事もぜひご覧ください。

血糖値の急上昇を抑制する

リンゴ酢に含まれる酢酸とクエン酸には、食後の血糖値の急上昇を防ぐ効果があります。実際に、健常な女子大学生13人を対象にした実験(※)では、炭水化物と食酢を同時に摂取したグループで、食後血糖値の上昇抑制効果がみられました。

酢酸やクエン酸を摂取することで糖分の消化速度が低下し、結果的に吸収がゆるやかになるため血糖値の急上昇を抑制できるものと考えられます。

また、高い血糖値を正常値に戻すことはあっても、血糖値を下げすぎることはないという点も嬉しいポイントです。ただし、この効果は一時的なもので、酢酸やクエン酸を摂取していないときまで効果が持続するものではありません。

クエン酸の効果をさらに知りたい方は、次の記事もぜひご覧ください。

日本糖尿病学会誌「食酢の食後血糖上昇抑制効果」

疲労回復・風邪の回復に

酢酸やクエン酸だけでも疲労回復効果がありますが、リンゴ酢にはリンゴ酸も含まれています。疲労回復のためのエネルギーを産生するクエン酸回路にはたらきかけるほか、神経や筋肉の緊張をやわらげるため、疲れたときにおすすめです。

また、リンゴ酸には体内の炎症を抑える効果もあるといわれています。風邪による気管支の炎症や発熱の緩和に有用です。風邪をひいたときは、殺菌力の高いはちみつ・マヌカハニーなどと合わせたドリンクをおすすめします。

むくみの改善

リンゴ酢にはりんごが持っているカリウムも含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出させるはたらきがあり、ナトリウムが抱え込んだ水分も一緒に排出できるため、むくみ改善に効果的です。

ただし、リンゴ酢には利尿作用もあるため、リンゴ酢だけを飲むと水分不足になる可能性があります。水で薄めて飲んだり、必要な水分を補給したりと、体内の水分バランスを考慮することが大切です。

リンゴ酢の1日の摂取量と飲むタイミング

スプーンですくったリンゴ酢

リンゴ酢の1日の摂取量の目安は1日大さじ1~2杯(約15~30ml)です。ドリンクとして摂取する場合は、水で5~10倍に薄めることを心掛けましょう。酸性の食品なので、大量に摂取すると食道や胃腸などの消化器官にダメージを与える可能性があります。

また、水で薄めたドリンクであっても、長時間かけて飲むことはやめましょう。口腔内が酸性に傾くことによって、歯がとける酸蝕歯になるリスクがあります。

飲むタイミングは食事中や就寝前がおすすめです。食後の血糖値の上昇抑制、寝ている間の新陳代謝サポートによるすっきりした目覚めを期待できます。ただし、食後はしっかりと水でうがいをしましょう。

リンゴ酢の注意点

テーブルに置かれたリンゴ酢

リンゴ酢を摂取するときの主な注意点は次のとおりです。

  • 摂取したら水でうがいをする
  • 水で薄めて飲む
  • 高カリウム血症の人は医師に相談

消化器官や歯への影響は先述のとおりです。もう1つ気を付けたいのは、高カリウム血症の場合の過剰摂取です。リンゴ酢100mLには約59mg、1日の摂取量の目安大さじ1~2杯に換算すると9~18mgのカリウムが含まれています。

健常な30~49歳の場合の摂取量上限は、男性が男性3,190mg、女性2,643mgです。目安量を参考にすればオーバーすることはほとんどないといえますが、高カリウム血症の場合は一概にはいえません。医師に相談してから摂取を検討しましょう。

リンゴ酢の活用方法

リンゴ酢の飲み方や料理への使い方は次のレシピ集にまとめています。ぜひ参考にしてください。

リンゴ酢を日常に取り入れてみよう

テーブルに置かれたリンゴ酢とかごに入ったリンゴ

リンゴ酢を毎日大さじ1~2杯摂取することを心掛ければ、ダイエットの効率がアップするほか、疲労感・血糖値の急上昇・むくみの改善を目指せます。また、風邪や夏バテで食欲がないときの栄養補給としてもおすすめです。

リンゴ酢は水で割ったり、はちみつを入れたりすればドリンクとして楽しめるほか、爽やかな酸味を活かした料理のレシピも豊富にあります。レパートリーを増やしておけば、飽きずに続けられるでしょう。ぜひ日常に取り入れてみてください。

リンゴ酢効果のQ&A

リンゴ酢にはどのような効果が期待できますか?

リンゴ酢を摂ると、酢酸の働きによる消化のサポートや利尿作用といった効果や、血液中の脂質を減らす、血糖値の急激な上昇を抑えるなどの効果が期待できます。

リンゴ酢にはダイエット効果がありますか?

リンゴ酢を食事と一緒に摂ると、血糖値の上昇を抑える効果があると言われています。リンゴ酢を炭酸水や水で割って食事中に飲んでみてはいかがでしょうか。お酢の酸味がおかずの風味を損なってしまうと感じるようなら、食後に飲むのもよいでしょう。

リンゴ酢の1日の摂取量の目安が知りたいです。

リンゴ酢の1日の摂取量の目安は大さじ1~2杯です。大さじ1のリンゴ酢を水やお湯150~200cc程度で割って、1日に1~2杯程度を飲むのがおすすめです。

リンゴ酢を飲むときに気を付けることはありますか?

胃を痛める可能性があるため、空腹時にリンゴ酢を飲むのは控えてください。また、リンゴ酢を原液のままで大量に飲んでしまうと、お腹が痛くなる・気持ち悪くなるなどの不快感が生じる可能性があります。リンゴ酢を料理に使ったりドリンクにしたりして、1日あたり大さじ1~2杯を目安に摂るようにしましょう。

リンゴ酢はどのように保存すればいいですか?

リンゴ酢は未開封時は陽のあたる場所や湿度の高い場所を避けて冷暗所で保存し、開封後は冷蔵庫に入れてください。また、開封後は3か月を目安に使い切るのが望ましいです。

酢酸菌入りのリンゴ酢とはどんなお酢ですか?

りんごなどの発酵を促進する酵母を酢酸菌と言います。酢酸菌は、りんごや柿、ぶどうなどさまざまな食品に存在しています。 酢酸菌入りのお酢は、りんごや柿などの原料が酢酸発酵してお酢ができた後に、濾過をせずに酵母や酢酸菌が入った状態で仕上げたもののことを指します。

原料はリンゴだけ!おすすめのリンゴ酢

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この記事を書いた人

90年代生まれ。猫が大好きなのに猫を飼っていない人。食べ物も大好きで、家庭菜園が趣味ですが料理も栽培もなかなか上達しません。

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