離乳食にだしはいつから?だしパックに注意!上手に取り入れる方法
離乳食は、赤ちゃんの健康と味覚の発達に影響を与える最初のステップでもあり、食事の楽しさについて伝える大切な機会です。今回は離乳食に旨みと栄養をプラスする、「だし」について詳しくまとめてみました。
最初に「赤ちゃんにはいつから与えていいの」「どんな種類のだしを使ったらいいの?」などの疑問にお答えし、赤ちゃんの健やかな成長を一番に考えた、だしの選び方と、離乳食にだしを取り入れるタイミングや注意点なども見ていきましょう。
赤ちゃんに「だし」はいつからあげていいの?
![離乳食を食べる赤ちゃん。スプーンをくわえている様子。](/contents/wp-content/uploads/2024/06/1680153562.jpg)
離乳食初期(生後5〜6ヶ月)
一般的に離乳食は生後5〜6ヶ月頃から始めることが推奨されていますが、だしは積極的に使わなくて良い時期です。
なぜなら、赤ちゃんにとっては初めて食べるものばかり。素材の味を十分に味わってもらいましょう。また、食物アレルギーの有無を見るためには、さまざまな食材が混じっていると、どれがアレルゲンになっているのか分からなくなってしまうからです。
離乳食にだしを使う場合は、昆布や野菜などの植物性のだしであればご使用いただけます。
離乳食中期以降(生後7ヶ月〜)
この頃から、かつお節や煮干しなどの動物性のだしも食べられるようになってきます。しかし、赤ちゃん一人ひとり消化能力の成長が異なりますので、様子を見ながら、食材を増やすときは1日1種類ずつ取り入れていきましょう。
参照:厚生労働省「離乳編」
離乳食にも安心!「無添加だしパック」
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離乳食に適した「だし」を選ぶ3つのポイント|原材料をチェック!
![4種類のだし](/contents/wp-content/uploads/2024/06/wp_103975_02.jpg)
- 食塩は無添加
- アミノ酸や保存料など、食品添加物不使用
- 安心できる産地
- 粉末タイプやだしパックがおすすめ
市販のだしには、添加物や塩分が含まれているものが多くあります。
まずは、商品のパッケージの裏側をチェックして、食品添加物や食塩が添加されていないか、原材料は信頼できる産地のものかをチェックしましょう。
赤ちゃんにも塩分は必要ですが、ごく少量で大丈夫です。塩分の1日の摂取量目安量は、生後6~11カ月で1.5g。
ミルクや母乳、食品の中にも塩分が含まれています。味付けはしないか、とっても薄くて大丈夫なんです。
赤ちゃんは、大人に比べて食品添加物の許容量が低いですし、健やかな味覚の形成と健康を考えると、添加物の摂取は望ましくありません。農薬についても同様です。信頼できる産地かどうかもチェックしておくと良いでしょう。
最後に、離乳食に使用するだしに粉末タイプか、だしパックをおすすめする理由は、離乳食の作り手の手間を減らせるからです。離乳食時期の赤ちゃんは目が離せませんし、お世話をする人は大変ですよね。省ける手間は省いてしまいましょう。
参照:厚生労働省「日本人の栄養摂取基準」
「だし」は、離乳食を食べない子の対策にも!だしのメリット
![女性が赤ちゃんを抱っこして離乳食を食べさせようとしている。赤ちゃんはちょっと嫌がっている様子。](/contents/wp-content/uploads/2023/06/2299391003-2.jpg)
離乳食中期になると、「昨日は離乳食をよく食べたのに、今日は全然食べてくれない」といった食べムラが見られるようになります。おっぱいやミルクを飲んでいれば焦らなくても大丈夫なのですが、できれば食べてもらいたいものですよね。
そんな時におすすめしたいのが、だしを取り入れた離乳食です。
赤ちゃんは繊細な味覚を持っているので、旨みのプラスされた離乳食を喜んで食べてくれるという子も多い様子。
特に、昆布だしには母乳含まれるグルタミン酸が含まれているので、赤ちゃんにとって親しみやすいお味だと言われています。
「美味しいね」「食べるって楽しいね」赤ちゃんに食体験を
離乳食をよく食べてくれるという赤ちゃんでも、だしを取り入ることで味覚が発達します。
また、赤ちゃんが離乳食を美味しく食べられると、周りの大人も自然に笑顔になりますよね。
「食事=楽しい」という経験を積み重ねていくことも大事なので、だし入りの離乳食を赤ちゃんが喜んで食べてくれたら、嬉しいですね。
だしで栄養価もUP!
そのほかのだしのメリットは、だしに含まれる栄養を離乳食にプラスできることです。だしの種類によりますが、タンパク質やミネラル、カルシウム、アミノ酸などの栄養がスープに溶け込んでいるので、離乳食の栄養価がUPします。
離乳食用のだしの取り方
![鍋に昆布を入れてだしを取っている](/contents/wp-content/uploads/2024/06/wprm_104108-500x500.jpg)
【離乳食用だしの取り方】離乳食初期から
材料
- 昆布 5 cm位
- 水 1 カップ
作り方
- 昆布の表面をかわいた布で拭き、鍋に入れた水の中に入れます。昆布が完全にもどるまでそのまま30分ほど浸けておきます。
- 鍋を中火にかけます。鍋の底から小さな泡がふつふつとしてきたら、昆布を取り出したら完成です。
コツ・ポイント
![ザルに乗った鰹の削り節とカラス容器に入った鰹だし](/contents/wp-content/uploads/2024/06/1592058418-500x500.jpg)
【離乳食用だしの取り方】離乳食中期から
材料
- 鰹節 1/6 カップ
- 昆布 3 cm位
- 水 1 カップ
作り方
- 昆布の表面をかわいた布で拭き、鍋に入れた水の中に入れます。そのまま30分~1時間ほど浸けておきます。
- 鍋を中火にかけます。鍋の底から小さな泡がふつふつとしてきたら、昆布を取り出します。
- 鰹節を加えて、沸騰したらすぐに火を止めます。
- 30秒ほどおいて、晒し布などで濾したらできあがりです。
コツ・ポイント
・出汁としてご使用になる素材は、塩分が添加されていないものを選ぶようにしましょう。 ・昆布にはヨウ素が含まれています。昆布だしの使い過ぎには注意しましょう。
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離乳食におすすめのだし
「大田記念病院が考えただしパック」の原材料は、鹿児島県産「かつお節」、瀬戸内海産「煮干し」、熊本県産「さば節」、北海道産「昆布」、九州産「椎茸」だけ。
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離乳食のだしに関するQ&A
- 離乳食のだしは何がいいですか?
-
離乳食に使うだしは、赤ちゃんの月齢や発達に合わせて選ぶことが大切です。離乳食初期には、昆布などの植物性のおだしなら使用することができます。かつお節、煮干し、鶏だしなどは、離乳食中期から徐々に取り入れていきましょう。
また、離乳食用のだしを取る時は、原材料選びにも注意が必要です。化学調味料や保存料、食塩などは添加されていない、安心できる産地のものを選ぶと良いでしょう。離乳食におすすめのだしパックは、「大田記念病院が考えただしパック」です。 - 離乳食にだし汁は必要ですか?
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離乳食にだし汁は必要かは、月齢やお子さまの好みなどによって違ってきます。基本的に、離乳食初期は赤ちゃんに素材の味を存分に味わってもらいたい時期なので、味付けはしません。離乳食中期以降は、味覚を育むためにも、徐々にだしを取り入れていくと良いと思いますが、離乳食に毎回だしを使う必要はないと思います。
- 離乳食に昆布だしは危険ですか?
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離乳食に昆布だしを使用するこに、大きな危険はありません。しかし、昆布にはヨウ素が含まれています。ヨウ素は多量に摂取すると健康被害があります。昆布だしを毎日大量に使用しない限り、問題はないでしょう。