冬至にゆず湯に入るのはなぜ?やり方や注意点も徹底解説

「冬至にゆず湯に入るのはなぜ?正しい入り方や注意点はあるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

冬至のゆず湯は江戸時代から続く風習で、ゆずの香りに包まれながら、ほっと心が和むひとときを楽しめる日本ならではの入浴法です。

この記事では、冬至にゆず湯に入る理由をわかりやすく解説します。また、ゆず湯のやり方や注意点など、押さえておきたいポイントもまとめました。

家族みんなで楽しむコツを知って、今年の冬至はゆずの香りとともに、心も体もぽかぽかに過ごしましょう。

もくじ

なぜ冬至にゆず湯に入るのか

冬至にゆず湯に入る習慣は、江戸時代に銭湯で客寄せのために柚子を入れたのが始まりと言われています。

なぜ、ゆず湯の風習は現代にも受け継がれ、冬至の代表的な行事の1つとなったのでしょうか。冬至にゆず湯に入るのには、主に3つの理由があります。

  • 運気上昇を願うため
  • 邪気を払うため
  • 体を温めるため

それぞれ詳しく見ていきましょう。

運気上昇を願うため

ゆず湯には、運気上昇を願う意味が込められています。

冬至は太陽の力が再び強まり始める転換点であり、「一陽来復(いちようらいふく)」と呼ばれます。運が上昇に転じる大切な日とされているため、ゆず湯に入ることで良い運気を呼び込もうとしてきました。

また、ゆずは実がなるまでに18年もの長い年月がかかるため、「長年の苦労が実を結ぶ」という願いが込められています。

さらに、「冬至」と「湯治」、「ゆず」と「融通がきく」という語呂合わせから、「体を癒す」「物事が順調に進む」といった縁起の良さも込められています。

邪気を払うため

冬至にゆず湯に入るのは、邪気を払うためでもあります。

冬至は一年で最も昼が短く夜が長い日であり、陰の気が最も強まる時期とされています。古くから強い香りには邪気を払う力があると信じられており、冬に旬を迎えるゆずが使われてきました。

そのため、人々はゆず湯に入って身を清め、邪気を払う習慣を続けてきたのです。

体を温めるため

ゆず湯には、体を芯から温める効果が期待できます。

ゆずの皮に含まれる成分(ヘスペリジンなど)が血流を改善し、体温を保つ働きをするためです。また、香り成分(リモネンなど)がリラックス効果を与えてくれます。

寒さが厳しくなる冬至の時期に、ゆず湯の温浴効果が風邪予防や健康維持に役立つと考えられてきました。

参考:糖転移ヘスペリジンの血流改善作用 宅見央子(2011)
ホスピタルアロマセラピーにおける精油の活用と薬剤師の役割 佐藤玲子(2021)

冬至におすすめのゆず湯のやり方

冬至におすすめのゆず湯のやり方を、ゆずの形状別にわかりやすく紹介します。

香りの強さや肌へのやさしさ、掃除のしやすさなど、好みに合わせて選びましょう。

  • ゆずを丸ごと入れる
  • ゆずをカットして使う
  • ゆずの皮だけを使う

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ゆずを丸ごと入れる方法

最も簡単で風情があるのが、ゆずを丸ごと浮かべる方法です。

ゆずの皮の内部には刺激成分が含まれているため、皮を傷つけないこの方法は、肌への刺激を最小限に抑えられます。香りが感じにくい点がデメリットなため、香りを楽しみたい場合は2個程度入れるのがおすすめです。

ゆずをカットして使う方法

ゆずの香りをしっかりと引き出したい場合は、カットして使う方法もあります。

輪切りやくし切りなどのお好みの形にカットし、ガーゼや洗濯ネットなどの袋に入れてから湯船に入れると、香りを楽しみつつ、肌への刺激も抑えられます。

果汁や果肉が湯船に散らばると配管の詰まりや故障の原因になる可能性があるため、そのまま入れないよう注意しましょう。半個程度で十分に香りを楽しめます。

ゆずの皮を使う方法

果肉を使わず、ゆずの皮だけを入れる方法もあります。

ゆずの皮は固いため、包丁などでむいた後、ガーゼや洗濯ネット、お茶パックなどに入れて湯船に浮かべましょう。皮には香り成分(精油やリモネン)が豊富に含まれているため、1個程度の量でも香りをしっかり感じられます。

果肉を使わないため湯船が汚れにくく、配管への負担も軽減できます。料理で使った後のゆずの皮を活用できるため、無駄なく使えるのもメリットです。

ただし、皮には刺激成分が多く含まれているため、敏感肌の方は入浴後にシャワーで洗い流すのがおすすめです。

冬至にゆず湯を楽しむための注意点

ゆず湯を安心して楽しむために、入る前に押さえておきたい注意点があります。

ここでは、とくに大切なポイントを3つ解説します。

  • 肌への刺激に注意する
  • 追い焚きは避ける
  • 朝に入るのは避ける

それぞれ詳しく見ていきましょう。

肌への刺激に注意する

肌が弱い方やお子様は、肌への刺激に注意しましょう。

ゆずの皮に含まれるリモネンなどの香り成分は油となじみやすい性質があります。人によっては角層の脂質が一時的に流れやすく、ヒリヒリ感につながる場合があります。そのため、ゆずが直接肌に触れないよう、ガーゼや目の細かい洗濯ネットなどに包んで使用するのがおすすめです。

もし刺激を感じたら、すぐにシャワーで洗い流しましょう。入浴後に軽く流してから保湿しておくと、より安心して楽しめます。

参考:経皮吸収の原理・その実際・今後の期待 杉林堅次(2017)

追い出きは避ける

ゆず湯に入る際には、できれば追い炊きは避けましょう。

お風呂の追い焚き機能を使うと、配管内にゆずの成分や果肉が入り、傷んでしまう可能性があります。

お湯の温度が下がった場合は、追い焚きではなく足し湯で温度を上げるのがおすすめです。

朝に入るのは避ける

ゆず湯は、なるべく朝は避けて夜に入るのがおすすめです。

ゆずには紫外線と反応する「フロクマリン類」という成分が含まれており、ゆず湯に入った後に紫外線を浴びると肌がダメージを受けてしまう可能性があります。そのため、ゆず湯はなるべく夜に入るのがおすすめです。

参考:精油中のフロクマリン類分析 沢村正義(2016)

今年の冬至はゆず湯で温まろう

冬至のゆず湯は、江戸時代から続く日本の伝統的な風習です。運気上昇を願い、邪気を払い、体を温めるという深い意味が込められています。

ぜひ、今年の冬至は、家族みんなでゆず湯に入り、1年の疲れを癒やし、新しい年に向けて運気を高めてみてはいかがでしょうか。

冬至には、ゆず湯とともに伝統的な食べ物を楽しむ習慣もあります。かぼちゃのいとこ煮や小豆を使った料理は、体を温め、健康を保つための知恵として受け継がれてきました。冬至かぼちゃのレシピ集も参考にしてみてください。

また、かわしま屋では、厳選した小豆やみりんもご用意しています。せっかくの冬至料理、こだわりの素材でぜひお楽しみください。

冬至のゆず湯に関するQ&A

冬至にゆず湯に入るのはなぜですか?

冬至にゆず湯に入るのには、運気上昇を願うため、邪気を払うため、体を温めるためという、3つの理由があります。

ゆず湯の起源は何ですか?

江戸時代ごろには銭湯で多くのお客さんを集めるために、冬至にゆずをお風呂に入れたのが始まりと考えられています。平安時代にはゆずが薬として使われていたこともあり、身体に良いものとして認識されていました。

ゆず湯にはゆずを何個入れればいいですか?

入れ方によって異なります。丸ごと入れる場合は香りが控えめなため、2個程度がおすすめです。カットして袋に入れる場合は、半個程度で十分に香りを楽しめます。ゆずの皮だけを使う場合は、1個分程度で香りをしっかり感じられます。お好みや肌の状態に合わせて調整しましょう。

ゆず湯に入るときの注意点は何ですか?

肌が弱い方はゆずの刺激に注意し、ヒリヒリする場合はすぐに洗い流しましょう。また、ゆずの欠片が配管に入らないよう、追い焚きは避け、入浴後は浴槽をきれいに掃除することが大切です。

料理で使ったゆずの皮でもゆず湯に使えますか?

使えます。ゆずの皮には香り成分が豊富に含まれているため、料理で使った後の皮でも十分にゆず湯を楽しめます。ガーゼや洗濯ネット、お茶パックなどに入れて湯船に浮かべましょう。無駄なく使えて経済的です。

ゆず湯と一緒に楽しむ冬至の食べ物は何ですか?

冬至には、かぼちゃのいとこ煮や小豆を使った料理を食べる習慣があります。これらは体を温め、健康を保つための知恵として受け継がれてきました。ゆず湯と一緒に、伝統的な冬至料理もお楽しみください。

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この記事を書いた人

農業と栄養について学んだ知識を活かし、食や暮らしに関する記事を執筆中。趣味は家庭菜園とお菓子作り。子どものために作ったおやつを、つい自分が食べすぎてしまうのが最近の悩みです。

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