賞味期限切れのみりんはいつまで使える?保存期間と正しい捨て方

冷蔵庫や戸棚の奥から出てきた賞味期限切れのみりんを前に、「これ、まだ使える?」と迷ったことはありませんか?特に本みりんとみりん風調味料の違いも曖昧で、「匂いは大丈夫そうだけど、料理に使っていいの?」と悩む人も多いでしょう。
この記事では、みりんの賞味期限と保存期間の目安はもちろん、安全に活用するための知識をまとめて紹介します。知っておくだけで、みりんの無駄を防ぎ、安心して料理に使えるようになるでしょう。
お手元のみりんの状態をチェックしながら読み進めてみてください。

みりんの賞味期限とは

みりんの賞味期限は、種類と保存状態によって変わります。
ラベルに記載される賞味期限は、未開封で正しく保存したときにおいしさが保たれる期間です。みりんは糖分やアルコールの働きで傷みにくい食品ですが、品質がずっと保たれるわけではありません。
種類による違いも重要です。本みりんはアルコールが約14パーセントあり、微生物が増えにくいため比較的長く持ちます。対してみりん風調味料はアルコールが1パーセント未満と少なく、保存性はやや低めです。どちらも開封すれば空気や光、熱で徐々に劣化します。
ここでは賞味期限について詳細に解説していきます。
賞味期限と消費期限の違い
賞味期限と消費期限は、目的がまったく違います。
賞味期限は、おいしさが保たれる期間の目安です。未開封で正しく保存されていることが前提で、期限を少し過ぎてもすぐ危険になるわけではありません。色や香り、味に大きな異常がなければ使える場合もありますが、風味が落ちたり色が濃くなったりすることはあります。
一方の消費期限は、安全に食べられる期限です。短期間で劣化しやすい食品に付けられ、これを過ぎたら食べない方がよいとされています。みりんは傷みにくいため、消費期限ではなく賞味期限が表示されます。
賞味期限はどのように設定されているか
賞味期限は、科学的な根拠にもとづいて設定されています。メーカーは、食品の特性や保存条件に応じて、次のような試験を組み合わせて評価します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 微生物試験 | 低温で増える菌(例:リステリア)や嫌気性菌など、食品に応じた項目を選び増殖の有無を確認する。 |
| 理化学試験 | 糖度・酸度・色・アルコール分など、食品の性状を表す数値を測定し、変化を評価する。 |
| 官能検査 | 味・香り・色を一定条件で評価する。統計処理を含め再現性の確保が求められる。 |
試験結果を総合して品質が十分保たれる期間を決めるため、賞味期限を少し過ぎた段階で急に危険になることはほとんどありません。ただし、メーカーの保証範囲から外れるのは事実なので、最終的には色や香りの異常がないかを自分でも確認することが大切です。
参考:
消費者庁 食品表示課, 『食品期限表示の設定のためのガイドライン』, 2025年, 「食品期限表示の設定のためのガイドライン」
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未開封と開封後では、みりんの保存期間は変わります。
本みりんは未開封なら比較的長持ちしますが、開封した時点で種類に関係なく早めに使い切るのが基本です。みりん風調味料はもともと保存性が低く、未開封でも短めで、開封後は冷蔵が前提になります。
ここではみりんの保存期間について以下の観点から解説します。
- 未開封の本みりんの保存目安
- 開封後の本みりんの保存目安
- みりん風調味料の保存目安と注意点
それぞれ見ていきましょう。
未開封の本みりんの保存目安
未開封の本みりんは、保存方法を守れば賞味期限まで品質が安定しやすく、期限を少し過ぎても状態がよければ使えることがあります。
本みりんの賞味期限は、製造からおおよそ1年前後に設定されることが多く、瓶か紙パックかといった容器でも差が出ます。アルコールを含むため微生物には強いのですが、光や熱には影響を受けやすいのが特徴です。
賞味期限を数週間から数か月ほど過ぎていても、未開封で保管状態が良好なら使える場合があります。ただし風味は落ちやすく、香りが弱くなる、照りが出にくい、色が濃くなるといった変化は起こります。彩が重要な料理では、古いみりんだと濃く仕上がることがあるので注意が必要です。
開封後の本みりんの保存目安
開封後の本みりんは、冷暗所で保管し、できるだけ早く使い切るのが基本です。目安は1〜3か月ほどで、この期間なら風味の変化をあまり感じません。
本みりんはアルコールを含むため菌は増えにくいものの、開封すると空気が入り、香りの揮発や酸化が進みます。キャップや注ぎ口に液だれが残っていると、そこにカビがつくこともあります。使ったあとは液だれを拭き取り、しっかり密栓してください。

みりん風調味料の保存目安と注意点
みりん風調味料は、未開封でも本みりんより保存期間が短く、開封後は必ず冷蔵し早めに使い切ることが大切です。賞味期限が切れたものを使う場合は、より慎重な判断が必要になります。
みりん風調味料はアルコールがほとんど含まれていません。そのため微生物に対して弱く、風味の劣化も早く進みます。開封後は必ず冷蔵庫で保管し、早めに使い切ってください。
本みりんと同じ感覚で常温に放置すると、みりん風調味料は想像以上に風味が落ちたり、異常が出やすくなります。とくに夏の高温な台所では劣化が早まるため、置き場所には注意が必要です。
賞味期限切れのみりんは使ってよい?

賞味期限切れのみりんを使ってよいかどうかは、種類と状態を見れば判断しやすくなります。未開封の本みりんなら短期間の期限超過でも使える場合がありますが、開封後やみりん風調味料では慎重に判断しましょう。
判断の中心になるのは以下の3つです。
- 種類が本みりんなのか、みりん風調味料なのか?
- 未開封か開封後かを含む保存状態は良好か?
- におい・色・濁り・浮遊物などの違和感がないか?
未開封の本みりんで、保存状態が良く、数週間から数か月程度の軽い期限超過で異常がなければ、使えることがあります。ただし風味は落ちている可能性があります。
一方で、開封後は賞味期限内であっても状態が悪ければ使うべきではありません。逆に期限切れでも、においや色、濁り、カビなどの異常が全くなく、味の違和感もなければ使える余地はあります。
みりん風調味料は、期限切れなら基本的に使わないのがおすすめです。開戦後の賞味期限が切れたみりん風調味料を使用したい場合は、異常が一切ないことを確認してください。不安を覚えるなら捨てるほうがよいでしょう。
賞味期限切れで傷んだみりんの見分け方

賞味期限切れのみりんを使ってよいかどうかは、種類と状態を見れば判断しやすくなります。具体的な見分け方の基準は以下のとおりです。
- 酸味のあるにおいがする
- 白い濁りがある
未開封の本みりんなら短期間の期限超過でも使える場合がありますが、開封後やみりん風調味料では慎重に判断しましょう。
酸味のあるにおいがする
すっぱい臭いがするみりんは、傷んでいる可能性が高い状態です。酢のような酸っぱい臭いに加えて、腐敗特有の不快なにおいが混ざることもあります。こうした変化があれば、賞味期限の内外に関わらず使わないほうが安全です。とくに期限が近い時期は、使うたびに軽くにおいを確かめておくと変化に気づきやすくなるでしょう。
ただし、みりん風調味料は少し事情が異なります。酸味料や黒酢が使われている製品では、開栓直後から酸味のある香りがすることがあります。これは製品の特徴で、傷みとは別物です。においの変化を判断する際は、この点を踏まえて確認してください。
白い濁りがある
みりんが白く濁っている場合は、傷んでいる可能性があります。カビが浮いて濁ることもあるため、使う前に必ず状態を確認してください。
ただし、白い濁りがすべて異常というわけではありません。本みりんの内部やキャップ付近にできるザラついた白い塊や沈殿物は、糖分が結晶化したものです。冬場の低温や冷蔵庫での保存時によく見られる自然な現象で、温めると溶けて元の状態に戻ります。傷みではないため、そのまま使って問題ありません。
また、本みりんの色が濃くなることもありますが、これも劣化とは限りません。光や熱によって糖とアミノ酸が反応するメイラード反応が進んだ結果で、通常の保存環境でもゆっくりと起こる変化です。直射日光が当たる場所や高温の環境では進みやすくなりますが、品質面での安全性には影響しません。
みりんの正しい保存方法

長く安心して使うためのコツは、光・熱・空気をできるだけ遠ざけることです。未開封なら冷暗所で、開封後はより低温で保管すれば、劣化しにくくなります。ここではみりんの保存方法について、未開封の状態と開封後の状態にわけて解説します。
開封前の保存場所と注意点
未開封のみりんは、直射日光と高温多湿を避けて保管するのが基本です。流し台下やコンロの横は湿気や温度変化が大きく、品質が落ちやすいためできるだけ避けてください。
日光に当たると色が濃くなりやすく、香りの劣化も進みます。ガス台付近は加熱による温度差で容器が傷みやすく、流し台下は湿気がこもりカビの原因になります。保存場所としては、パントリーや北側の棚など、温度が安定した暗い場所が向いています。
開封後の保存方法
開栓後のみりんは、種類ごとに適した方法で保存すると、風味の変化を抑えて長持ちさせられます。ここでは、代表的な3種類について一般的な保存方法をまとめました。
- 本みりん
- みりん風調味料
- みりんタイプ調味料
それぞれ見ていきましょう。
本みりん
本みりんはアルコールと糖分が多く、直射日光さえ避ければ常温での保存が可能です。風味を保つには、冷暗所に置き、キャップをしっかり締めてアルコールが抜けないようにすることが大切です。
冷蔵庫で保存すると、糖分が白く結晶化する場合がありますが、これは温度変化による自然な現象で品質には問題ありません。温めれば元の状態に戻ります。
みりん風調味料
みりん風調味料はアルコールがほとんど含まれないため、開栓後の常温保存には向きません。冷蔵保存が基本で、商品パッケージにも開栓後要冷蔵と記載されています。冷蔵しても白い結晶は出ないため、見た目の変化に迷う心配はありません。
みりんタイプ調味料
みりんタイプ調味料は本みりんよりアルコールが少ないものの、塩分が含まれているため開栓後も常温(冷暗所)での保存が可能です。本みりんと同じように、キャップをしっかり閉めて直射日光や高温を避けて保存します。
冷蔵する場合も、空気に触れないよう密封して保管してください。
賞味期限切れのみりんの処分方法

賞味期限切れのみりんを捨てるときは、大量に排水へ流さず、紙に吸わせて可燃ゴミに出す方法が基本です。ここからはみりんの処分方法と理由を詳細に解説します。
排水溝に流すのはNG
排水溝にみりんを流すのは避けましょう。家のどこで流した水も、最終的には下水処理場を通って川や海に戻ります。そこに濃いみりんが混ざると、処理しきれない負担がかかり、においや汚れ、設備トラブルの原因にもなります。
みりんには糖分やアミノ酸が多く含まれているため、そのまま川に流れ込むと水中の栄養が一気に増え、プランクトンが異常に増えてしまいます。これが赤潮です。赤潮が起こると水の中の酸素が奪われ、魚や貝類が生きられなくなります。実際、北海道釧路町では赤潮の影響で天然ウニの9割が死んでしまいました。
みりんに限らず、調味料は排水溝に流さないのが基本です。
参考:
北海道釧路町, 「北海道釧路町基本計画(地域未来投資促進法)」, 2024年, 北海道釧路町基本計画
紙で吸わせるのが正しい捨て方
みりんを捨てるときは、可燃ごみとして処理できるように、紙や布に吸わせてから廃棄しましょう。
まずビニール袋を用意し、底にキッチンペーパーや新聞紙を何枚か敷き詰めます。そこへみりんをゆっくり流し入れ、紙にしっかり吸わせます。ビニール袋のかわりに、内側が防水になっている牛乳パックを使っても問題ありません。
紙がみりんを吸い切ったら、袋の口をしっかり結び、可燃ごみとして出します。においや漏れを防ぐためにも、袋を二重にするなどの工夫をすると安心です。
賞味期限と状態をチェックしてみりんを安全に活用しよう

賞味期限と状態をきちんと見れば、みりんは安全に使い切れます。
未開封の本みりんなら、保存状態が良ければ期限切れでも使える場合があることです。反対に、開封後のものやみりん風調味料の期限切れは慎重に扱い、少しでも違和感があればその場で処分するのが安心です。
保存と状態チェックの基本さえ押さえて、みりんを無理なく使ってみてください。
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