オリゴ糖はどれがいい?種類で選ぶ方法とおすすめを紹介
オリゴ糖は植物や牛乳などに含まれる糖の一種で、いくつもの種類があります。そのため、どのオリゴ糖を選ぶのがいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、オリゴ糖の正しい選び方とオリゴ糖のおすすめを紹介していきます。自分に合ったオリゴ糖をぜひ見つけてください。
記事の監修
管理栄養士
安藤
老人保健施設の管理栄養士を経て、健康を維持するためには若いうちからの食生活の大切さを実感。2016年フリーランスとして活動を開始。レシピ開発や栄養指導、料理教室、食に関するコラムの執筆などを行っている。
オリゴ糖の正しい選び方
オリゴ糖の正しい選び方のポイントは、以下の3つです。
- 種類で選ぶ
- 目的別に選ぶ
- タイプで選ぶ
それぞれ詳しく解説していきます。
オリゴ糖の種類で選ぶ
オリゴ糖には複数の種類があり、それぞれに違った特徴があります。主なオリゴ糖の種類は以下の8種類です。
- フラクトオリゴ糖
- 大豆オリゴ糖
- ラフィノース
- ガラクトオリゴ糖
- イソマルトオリゴ糖
- キチンオリゴ糖
- キシロオリゴ
- ラクチュロース
自分に合ったオリゴ糖を選ぶ際は、次の表を参考にしてください。

オリゴ糖を目的別に選ぶ

オリゴ糖は自分の目的に合わせて選ぶことも大切です。ここでは、砂糖の代わりに使いたい方、腸活に活用したい方に合ったオリゴ糖を紹介します。
砂糖の代わりにオリゴ糖を使用したい方は、砂糖の甘みに近い大豆オリゴ糖や砂糖の60%程度の甘みを持つフラクトオリゴ糖・ラクチュロースがおすすめです。
腸活中に活用したい方はオリゴ糖全般がおすすめです。オリゴ糖は腸内細菌である善玉菌のエサとなるため、腸活に最適な成分になっています。その中でもラフィノースはビフィズス菌(善玉菌の一種)のエサになるのが最も早いといわれています。


オリゴ糖をタイプで選ぶ

市販されているオリゴ糖には、シロップタイプと粉末タイプの2つのタイプがあります。
シロップタイプは使い勝手がよく、飲み物や料理に入れてもとけやすいという特徴があります。一方で、オリゴ糖以外の甘味料が添加されているものも多いため、オリゴ糖の含有率は低くなる傾向にあります。
粉末タイプはシロップタイプのような使い勝手はないものの、計量がしやすく、オリゴ糖の含有率が高いという特徴もあります。また、粉末タイプにはオリゴ糖だけでなく乳酸菌やビフィズス菌なども含有されているものもあるので、目的に合わせて選ぶようにしましょう。
おすすめのオリゴ糖
オリゴ糖には複数の種類があるため、自分に合ったものを探すのは一苦労。そこでおすすめなのが、複数のオリゴ糖が配合されたものです。
複数のオリゴ糖が含まれていることで、異なる善玉菌のエサとなり、多くの善玉菌の働きをサポートすることができます。かわしま屋のオリゴ糖には7種のオリゴ糖が含まれている他、乳酸菌やビフィズス菌、食物繊維も配合されています。
オリゴ糖シロップ
オリゴ糖粉末
迷ったときは、成分の多様性で選ぶならオリゴ糖粉末、使いやすさで選ぶならオリゴ糖シロップがおすすめです。
管理栄養士からのコメント
オリゴ糖も様々な種類があり、人によって合うものも違うので、マルチタイプのオリゴ糖から試してみるとよいですね!
オリゴ糖選びのQ&A
- オリゴ糖はどれがいい?
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砂糖に近い甘味を求める方は「大豆オリゴ糖」、甘さ控えめなら「キチンオリゴ糖」、甘味もあり熱や酸に強いものなら「キシリオリゴ糖」など、用途に合わせて選ぶのがおすすめです。
- 安いオリゴ糖と高いオリゴ糖の違いは?
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安いオリゴ糖と高いオリゴ糖の違いは、原材料の質や入っているオリゴ糖の種類、添加物、砂糖、水分などが関係しています。一般的に複数のオリゴ糖が含まれているものやオリゴ糖の含有率が高いものは価格も高くなります。一方で、安いオリゴ糖には含まれているオリゴ糖の数が少なく、人工甘味料や水分、砂糖などが多く含まれている傾向にあります。
- オリゴ糖は砂糖の代わりに使えますか?
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オリゴ糖には甘みがあり、砂糖の代わりとして使用することができます。砂糖よりもまろやかな甘みが特徴です。
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イソマルトオリゴ糖とフラクトオリゴ糖の違いは、原料・耐酸性・耐熱性・甘味の強さなどです。イソマルトオリゴ糖はでんぷんを原料として作られており、熱に強い性質があります。一方でフラクトオリゴはショ糖(砂糖)を原料として作られており、低カロリーで虫歯になりにくいという性質があります。どちらのオリゴ糖も腸活におすすめのオリゴ糖です。
- オリゴ糖の難消化性とは何ですか?
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オリゴ糖は消化酵素によってほとんど分解されない難消化性という特性を持っています。そのため、消化・吸収されない状態で大腸まで届くほか、糖質としても吸収されにくいです。
- 赤ちゃんはオリゴ糖を食べられますか?
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赤ちゃんでも食べられます。赤ちゃんにあげる時期の目安は、生後6か月頃です。離乳食開始後にスタートしましょう。分量は耳かき1さじ程度ほどに抑え、少しずつ様子をみながら始めてください。
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きなこやごぼう、玉ねぎなどに多く含まれています。食事から摂取する場合は手間がかかるため、気軽にオリゴ糖を摂取したいときはオリゴ糖シロップやオリゴ糖粉末の活用がおすすめです。
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