カビに注意!生姜の保存方法|効果・効能やレシピもご紹介

生姜

一年中簡単に手に入る生姜。「生姜は体にいい」のは漠然と知っているけれど、どんな効能があるのか、具体的に知らない人もいらっしゃるはずです。この記事を読んでいただくと、

「生姜ってこんなに体にいいんだ」
「これなら毎日生姜を取り入れられそう」
「生姜の健康法っておもしろい!」

など、生姜の魅力をたっぷり理解できて、試してみたい気持ちになるはずです。
薬膳インストラクターを所持する健康食に明るいライターが、生姜が健康によいといわれている理由を解説するだけでなく、おいしく食べる方法やレシピ、長持ちさせる保存方法など、生姜で生活が豊かになる情報を余すことなくご紹介します。

生姜とは?

生姜とは?

日本中どこのスーパーでも見かける生姜。

アジア南部(インドやマレー半島)が発祥の地と言われており、日本には中国から伝わってきたとされています。

当時は食用ではなく薬として使われており、特に中国の漢方薬処方の約半分に配合されていたくらいです。

スパイシーな味わいを楽しめるだけでなく、生薬としても活躍してくれる生姜は世界中の国々で利用されています。

生姜は温暖な地域で栽培されます

生姜は20度前後が最も最適な栽培環境と言われています。

4月下旬ごろに植え付け、8月頃と10月頃に収穫ができます。

8月の若いうちに収穫すると「葉生姜」、10月頃に収穫すると「根生姜」と呼ばれています。

害虫にも強いので、比較的育てやすい部類の農作物と言われています。

生姜が持っている効能とは

生姜は体の内側から健康的な体づくりをサポートし、若々しくすこやかな見た目にも貢献する食材です。

代表的な4つの効果・効能を紹介します。

生姜の効果・効能1 食物繊維で便秘解消

生姜は他の野菜と比較して、食物繊維がたっぷり。

食物繊維はスムーズな便通に貢献してくれます。

腸内に便が溜まっていると腸の不調からなる病気になりやすいだけでなく、ぽっこりした下腹部や顔の吹き出物が目立つことも。

腸の状態は体の外にも現れるので、美容のためにも腸内環境は整えておきたいものですね。

 

食物繊維で便秘解消

生姜の効果・効能2 ビタミンで美容効果

意外と知られていないことなのですが、生姜にはビタミンB1とB2が含まれています。

B1は糖質の分解を促進し、疲労回復に役立ちます。

B2は脂質の分解が進み、すこやかな髪や肌づくりをサポート。

生姜を積極的に食べている女性に、エネルギッシュさを感じる美しさを感じる理由がわかる気がしますね。

 

ビタミンで美容効果

生姜の効果・効能3 殺菌作用

生姜にはジンゲロールと呼ばれる、殺菌作用をもつ成分があります。

体内の細菌によって発症する病気(風邪や胃腸炎など)の予防に貢献。

ちなみに、寿司屋のガリは口直しのためだけでなく、生魚に含まれる細菌を抑えるためでもあるのはご存知でしたか?

 

生姜の殺菌作用

生姜の効果・効能4 風邪にも効果的

生姜は体を温める効果をもっています。

前述にあるように殺菌効果もあるので、風邪の病原菌を倒しながら、体を温めて回復を促進。

風邪の大半は冷えからくるので、体の内側から温めておけば寒い季節も元気に過ごせるようになりますよ。

 

風邪にも効果的

生姜がおいしくなる3つのレシピ

生姜には体をすこやかにする頼もしい効果が豊富です。

その恩恵を受けるためには実際に食べなければなりませんが、独特な味や強烈な辛さに苦手意識を感じる人もいるかもしれません。

そこで、生姜の効果を活かしながらもおいしく召し上がれるお料理レシピを3つ紹介します。

生姜湯

健康意識の高い人のなかには、朝起きてすぐに「白湯」を飲む人がいます。
その白湯を生姜湯にすることで、朝から体が温まって代謝のいい体に。
コップ1杯の湯冷ましに、生姜のスライスを2~3枚入れればOK。
生姜の辛さが気になる人は、小さじ1杯ほどのはちみつを入れるとまろやかになりますよ。
材料1人分
調理時間10

生姜湯

 材料

・お湯
200ml
・生姜
1/2
・はちみつ
大さじ1

 つくり方

1
生姜をすりおろします。
2
お湯でハチミツを溶きます
3
生姜を入れて完成です

 

生姜焼き

生姜を使った料理の王道といえば、やはり「生姜焼き」ではないでしょうか?
豚肉にも生姜と同じくビタミンB1が豊富に含まれているので、糖の代謝が上がって疲労回復効果がグンと高まりますよ!
時間に余裕があれば、生姜はチューブでなく、生のものをすりおろしてもらいたいです。
新鮮な生姜の辛味が食欲をそそり、ご飯が進みますよ。
材料1人分
調理時間30

生姜焼き

 材料

・生姜
1かけ
・豚肉
150g
・しょうゆ
大さじ1
・砂糖
小さじ1
・トッピングにキャベツの千切りなど
お好み

 つくり方

1
ボウルに豚肉を入れて、すりおろした生姜(またはチューブ)と醤油、砂糖を入れて、手でしっかり味を染みこませます
2
なじませたら15分ほどおきます
3
フライパンで油を熱し、豚肉を焼いてお皿に盛りつけます
4
お好みの野菜を盛り付けて完成

 

ジンジャークッキー

クリスマスによく作られるジンジャークッキー。
スイーツなので生姜が苦手な小さなお子様も食べやすく、簡単にできるので普段のおやつにもピッタリ!
材料1人分
調理時間30

生姜焼き

 材料

・生姜
20g
・薄力粉
100g
・バター
100g
・三温糖
100g

 つくり方

1
バターをボウルに入れて室温に戻し、クリーム状になるまで泡だて器でしっかり混ぜます
2
三温糖を数回に分けながら、バターと混ぜ合わせます
3
すりおろした生姜を入れて、全体をなじませます
4
ふるいにかけた薄力粉を入れて混ぜ合わせます
5
生地全体がしっとりとしたら、ラップをかけて冷蔵庫で1時間ほど寝かします
6
生地に打ち粉をし、厚さ3㎜くらいまで伸ばして型抜きをします
7
180℃に予熱していたオーブンに入れ、15分焼いて完成

おいしい生姜の選び方

おいしい生姜の選び方

食材ですから、新鮮でおいしいものを選びたいものですよね。選ぶべき生姜のポイントは次の5つです。

  • ・形が肉厚でふっくらしている
  • ・いびつな形をしていない
  • ・皮は傷ついておらず、固い
  • ・黄色が生姜全体に均一に広がっている
  • ・生姜の縞模様の間隔が等しく続いている

ポイントが揃っていれば揃っているほど、よい生姜ということなのでしっかり見極めて選ぶようにしましょう。

生姜の鮮度を保たせる保存方法

生姜の鮮度を保たせる保存方法

体にいいし、毎日食べるでしょう!と張り切って大量買いをしたけれど、間に合わず変色やカビが生えてしまった…なんてことが起きないように、いつでも鮮度のいい状態で食べられる保存方法を紹介します。

生姜の冷凍保存

生姜はどんな形にしても冷凍保存に向いています。

1かけに小分けし、ラップで包んでおくことで次回は冷凍したまますりおろすことができます。

すりおろしを小さな袋に入れて保存も可能です。

そのままスープなどに入れることができるので、時短効果も。

生姜の冷蔵保存

生姜は乾燥すると皮が劣化して味が落ちていきますので、冷蔵庫で保管する際はちょっと一工夫が必要。

密閉容器に生姜が浸るくらいの水を入れて保管すると、生姜のみずみずしさを長くキープすることができます!

水は3日に一度取り換えるようにしましょう。

生姜の賞味期限

保存の仕方によって生姜の賞味期限が変わります。

  • ・冷凍…2か月
  • ・冷蔵…1か月
  • ・常温…2週間(夏場はもう少し早まる)

スーパーの店頭などに長時間並んでいた場合さらに賞味期限は早くなる可能性があります。

数字に囚われず、早めにお召し上がりになることが最も良いです。

生姜にカビが生えてしまったら・・

生姜の表面に白い綿のようなものが見えたら…それはカビの可能性大です。

カビと聞くと有害な物質をイメージするかもしれませんが、実態は菌であり、きのこは菌類に属した「食べられるカビ」です。

では、生姜に出た白いカビは食べられるかというと、必ずしも安全とはいえないのが答えです。

菌の発生は保存環境だけでなく、生姜がそもそも持っていた原因から生じることあります。

ほんの少しくらいなら削り取って使っても問題ないかもしれませんが、くれぐれも判断は自己責任でお願いいたします。

実は生姜にはこんな使い道も

これまで食べ物として生姜を紹介しましたが、実は意外な方法で健康をサポートする使い方もできてしまいます。

足湯にしょうがのすりおろしを入れて温浴効果アップ

足が浸かるくらいの桶に50℃くらいのお湯と、生姜1/2個をすりおろしたものを入れて「生姜足湯」ができます。

体を温める効果が足から伝わり、体全体をぽかぽかに。冷え性気味の女性には特におすすめです。

足湯にしょうがのすりおろしを入れて温浴効果アップ

生姜Q&A

生姜の保存方法は?
生姜はそのままの状態でもすりおろしでも冷凍保存に向いています。
冷蔵庫で保存する場合は、密閉容器に生姜が浸かるくらいの水を入れて保管すると、みずみずしさを長くキープできます。
水は3日に一度取り替えましょう。
生姜にカビっぽいものが・・・
生姜の表面に白い綿のようなものが見えたらカビの可能性が高いです。
ほんの少しくらいなら削り取って使っても問題ないかもしれませんが、くれぐれも判断は自己責任でお願いいたします。

生姜はあなたの健康をサポートする身近な食材だとお伝えいたしました。

体を温めたり、便通を促したり、それも元気な体づくりに欠かせない要素です。

まずは生姜湯など簡単なものからでいいので、生姜を口にする習慣を作ってみると、いつもと違う調子の良さに感動するかもしれませんよ。

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この記事を書いた人

パン作りと温泉をこよなく愛する2児の母。老後は伊豆で大きな犬と暮らすのが夢です。豆乳が好き、猫は苦手。