植物性油と動物性油どっちがいい?|植物性だから体にいいは間違い!

植物性油と動物性油、どちらが健康に良いのでしょうか?
その答えは、どちらかが絶対的に優れているということではなく、それぞれの特性を理解して、バランス良く摂取することが大切なんです。

この記事ではさまざまな観点から両者を比較し、あなたの食生活に最適な油を選ぶためのガイドを提供します。

もくじ

 植物性油と動物性油の基本的な違い

バターとオリーブオイル

植物性油と動物性油は、油の原料が植物性由来なのか動物性由来なのかだけではなく、それぞれが持つ脂肪酸の種類に大きな違いがあります。

植物性油は主に不飽和脂肪酸を多く含み、常温で液体の状態であることが多いです。これに対して、動物性油は飽和脂肪酸が豊富で、ラードやバターのように常温で固体であることが一般的です。

脂肪酸

さらに不飽和脂肪酸は、構造の違いにより「オメガ3系脂肪酸」「オメガ6系脂肪酸」「オメガ9系脂肪酸」などに分類できます。

健康を保つには、このオメガ3、6のバランスが大事だと言われています。オメガ3とオメガ6のバランスは、1:2〜4の割合になるように心がけましょう。

植物性油脂植物油オリーブオイル、アマニ油、米油、菜種油、ゴマ油
植物脂ココナッツオイル、パーム油
動物性油脂動物性油魚油、鶏油
動物性脂バター、ラード、牛脂
加工油脂ショートニング、マーガリン

理想的なバランスのミックスオイル

植物性油の種類と特徴

3種類のオイル瓶

植物性油は、主に植物の種子や果実から抽出される油で、不飽和脂肪酸が豊富。これだけを聞くと、植物性脂だけを摂取していれば健康に良いと思ってしまうことでしょう。

しかし、ひまわり油や大豆油など一般的によく使用されている油に多く含まれているオメガ6は必須脂肪酸である一方、摂りすぎると健康を損ねてしまう危険性があります。植物性油もバランス良く摂取しましょう。

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亜麻仁油不足しがちなオメガ3が豊富に含まれています。一般的には熱など酸化に弱い油です。
えごま油不足しがちなオメガ3が豊富に含まれています。一般的には熱など酸化に弱い油です。
オリーブオイルフルーティーな色と香りが特徴で、オレイン酸が豊富です。イタリア料理に欠かせない油です。
ココナッツオイルココナッツの甘い香りが特徴で、消化吸収が早く消費されやすいため身体に蓄積されにくい油です。
ごま油食欲をそそる香ばしい香りが特徴で、中国や韓国料理に欠かせない油です。
米油味や香りにクセがなく、揚げ物がカリッと揚がるのが特徴です。
コーン油揚げ物や炒め物に適しており、リノール酸やビタミンEが豊富に含まれています。
大豆油比較的安価なため、よく使われる油です。独特のこくがあり、サラダ油の原料にもなっています。
菜種油熱に強く酸化しにくいため、揚げ物や炒め物に適しており、オレイン酸も豊富に含まれています。
ひまわり油味や香りにクセがなく熱に強く酸化しにくいため、揚げ物や炒め物に適しています。
べに花油紅花の種子から圧搾された油です。味や香りにクセがなく、あっさり軽めの油です。

動物性油の種類と特徴

LDL-コレステロールを増やすトランス脂肪酸が含まれていることが多い、動物性の脂は摂りすぎに注意が必要です。
しかし、全く摂らないというのも勿体無い。
例えば、ギー(精製バター)は、アーユールベーダの食餌療法や日常生活において広く利用されています。ギーは消化を助け、免疫力を高め、体内の毒素を除去する効果があるとされています。
薬膳においてラードは、胃腸や肺・大腸を潤す働きがあとも言われているので、上手に取り入れていけると良いですね。

動物性の脂を含む食品
魚油(ぎょゆ)イワシサバなどの油で作られることが多く、マーガリンの原料になることがあります。
牛脂(ヘット)牛の脂肪から作られる脂で、ラードに似ていますが、牛由来の風味がします。
鶏油(ちーゆ)鶏肉の油で、主にラーメンや中華料理に使用されます。
バター(ギー)牛乳の脂肪分で、西洋料理や、お菓子やパンなどに多く使われます。ギーは精製バター。
ラード豚の脂肪から作られる脂で、高温調理に適しており、風味が良いため揚げ物などによく使われます。

健康を保つ油の選び方


健康にいい油とは、単に「植物性ならいい」「動物性ならいい」「オリーブオイルがいい」などという単純な答えは出せないということが分かりました。先ほどもお伝えしましたが、油もバランスを考えて摂取していきましょう。

オメガ3とオメガ6のバランスを1:2〜4の割合になるように摂取し、「飽和脂肪酸」「一価不飽和脂肪酸」「多価不飽和脂肪酸」を3:4:3で摂取することが理想的です。

一価不飽和脂肪酸のなかで特に知られているのは、オレイン酸です。多価不飽和脂肪酸はn-3系とn-6系に分かれ、n-3系脂肪酸は別名オメガ3とも呼ばれ、n-6系は、オメガ6と呼ばれています。


脂肪酸のバランスを考えながら生活していくのはちょっと大変ですよね。

そこで、脂肪酸を理想的に摂取できるブレンドされたオイルもおすすめです。
加熱調理をしても酸化しづらいオメガ3系の油が使用され、くせもなく、どんなお料理にもお使いいただけます。

植物性油と動物性油についてQ&A

動物性脂肪は体に悪いですか?

動物性脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれており、過剰に摂取すると、血液中の中性脂肪やLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増やす作用があるため摂りすぎには注意が必要です。魚に含まれる油は、一般的に動物性脂肪に分類されますが、不飽和脂肪酸であるオメガ3脂肪酸が豊富で、心血管疾患のリスクを減少させる効果があるとされています。
動物性脂肪全体を避けるのではなく、種類や摂取量に注意しながら、バランス良く摂取していくことをおすすめします。

動物性油と植物性油では、どちらがいいですか?

動物性油と植物性油のどちらがいいかと、一概に言い切ることはできません。植物性の油と動物性の油をバランス良く摂取していきましょう。

動物性油と植物性油の違いは何ですか?

動物性油と植物性油の違いは、原料として使用されているのが植物性か、動物性かという違いがあります。植物性油は主に不飽和脂肪酸を多く含み、常温で液体の状態であることが多いです。これに対して、動物性油(魚や鶏の油は除く)は飽和脂肪酸が豊富で、ラードやバターのように常温で固体であることが一般的です。

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この記事を書いた人

動物、植物、夫、子ども、美味しいものとスターウォーズをこよなく愛する1児の母。近頃は、昔苦手だった虫も可愛くなってきました。
将来の夢はパーマカルチャー暮らし。

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