おすすめの蜂蜜11種類の味・特徴|自分に合うものを選ぼう

蜂蜜を買おうとしたとき、純粋・精製、アカシア・マヌカなどの表記を目にして「種類が色々あるのか。どれがいいんだろう」と思った人も多いのではないでしょうか。

蜂蜜には加工方法による3つの分類、花の数による2つの区分があり、さらに花の種類による違いがあります。味・食感・栄養成分に差があるので、詳しく知って好みのものを選べるようになりましょう。

もくじ

はちみつの加工方法による分類

はちみつの加工方法によって3つに分類できます。

純粋はちみつ

添加物・化合物を含まないはちみつです。一部の商品は加熱処理を施していることがありますが、基本的には、はちみつそのものを指します。加工していないため、はちみつ本来の風味・色を楽しめるほか、栄養成分が多いことも特徴です。

純粋はちみつのなかでも、ミツバチの羽ばたきで水分を飛ばしたものは完熟はちみつと呼ばれます。

加糖はちみつ

はちみつに砂糖や水あめを添加したものです。はちみつよりも添加した糖分の割合が多いこともあります。そのため、純粋はちみつと比べると風味や栄養成分が劣りますが、価格は安価で味が安定しているのが特徴です。

精製はちみつ

精製はちみつは加熱処理を施し花粉・色・匂いを取り除いたものです。加工の過程で栄養も取り除かれてしまうため、個人が食用として購入するメリットはとくにありません。基本的には業務用で、飲料や化粧品製造に使われます。

はちみつの花の数による区分

はちみつの元となる花の種類の数によって、単花蜜と百花蜜に分けられます。

単花蜜

セイヨウミツバチによって1種類の花から集められた蜜です。アカシアはちみつ、マヌカハニーなど花の名前を冠したはちみつが該当します。

採蜜された時期や産地による風味の違いはあるものの、比較的、味が安定しているのが特徴です。

百花蜜

ニホンミツバチによって複数種類の花から集められた蜜で、時期・産地による風味の違いを楽しめるのが魅力です。ニホンミツバチはセイヨウミツバチと比べて採蜜量が少ないため、希少性が高く価格も高い傾向にあります。

なお、セイヨウミツバチが集めた蜜は基本的には単花蜜ですが、特定の花からとれる蜜が少ないときは他の花からも集めるため百花蜜になることもあります。

単花蜜のはちみつの種類とおすすめな人・食べ方

単花蜜は1つの花から集められた蜜なので、それぞれの花特有の味が感じられます。花の種類ごとの特徴とおすすめの食べ方をご紹介します。

アカシアはちみつ

花の分類マメ科
くせがなく後味さっぱり
香り上品、フローラル
薄い黄色
その他の特徴・水あめに似た食感
・結晶化しにくい(白く固まりにくい)
・砂糖の代わりに使いやすい
・低GI
おすすめの食べ方パン、ホットケーキ、ヨーグルト、ミルクなど

くせがなく固まりにくいため砂糖の代用としても使いやすい、万能なはちみつです。他のはちみつと比べて低GIなので、血糖値が気になる方に向いています。

マヌカハニー

花の分類フトモモ科(熱帯・亜熱帯に分布)
苦味、コク
香りスパイシー、ハーブ
オレンジ、褐色
その他の特徴・濃厚でクリーム状のとろっとした食感
・抗菌力が強い
・ビタミンCなど抗酸化成分が多い
おすすめの食べ方そのまま、コーヒー、紅茶、ソースの隠し味

マヌカハニーは喉の調子が気になるときに、そのまま食べるのがおすすめです。味の濃い飲み物や食べ物とも合います。

れんげはちみつ

花の分類マメ科
くせがなくまろやか、ほのかな酸味
香りほのかにフローラル
淡い黄色
その他の特徴・肉、魚の臭みけしとして使える
・料理のツヤ出しに使える
おすすめの食べ方パン、ヨーグルト、フルーツ、ミルク、肉・魚料理

肉や魚料理の臭み消しとしても活躍してくれるほか、ツヤ出しにも役立つのでメイン料理に使うのがおすすめです。

りんごはちみつ

花の分類バラ科
フルーティ、まろやかな酸味
香りほのかにりんごの香り
濃い黄色
その他の特徴肉料理の隠し味に使いやすい
おすすめの食べ方ドレッシング、生ハム、ヨーグルト、アイス、ピザ、煮物

りんごを隠し味として使う料理には基本的に合います。幅広く使えるはちみつです。

みかんはちみつ

花の分類ミカン科
マイルドな甘味、爽やかな柑橘の甘酸っぱさ
香り柑橘系
オレンジがかった黄色
その他の特徴粘性は高め、なめらかな食感
おすすめの食べ方紅茶、パン、ホットケーキ、マリネ、サワー

みかんの風味を活かした、爽やかなマリネがおすすめです。酢やオリーブオイルと混ぜてオリジナルのマリネ液を作ってみましょう。

レモンはちみつ

花の分類ミカン科
ほのかな酸味、しっかりした甘味、後味はさっぱり
香りさわやかなレモンの香り
淡い黄色
その他の特徴なめらかな食感
おすすめの食べ方チーズケーキ、紅茶、生ハム、チーズ、豚肉料理

香りは爽やかですが甘味はしっかりしているので、はちみつレモンを作るには最適なはちみつです。チーズケーキづくりや豚肉ソテーのソースにも向いています。

くりはちみつ

花の分類ブナ科
甘味、ほろ苦さ
香りほのかな栗の皮の香り、ナッツ系
オレンジ
その他の特徴・鉄分、ビタミンが多い
・焼き菓子や肉料理と合う
おすすめの食べ方モンブラン、ブルーチーズ、クロワッサン、肉料理

バターやクリームなどこっくりした味と好相性です。ナッツ系を使った肉料理のソースを作るときにも向いています。

そばはちみつ

花の分類タデ科
黒砂糖に近い、やや苦味、コク、こってり
香り独特
黒砂糖を思わせる濃い色
その他の特徴・ルチン、鉄分、カリウムなどが豊富
・フランスでよく使われる
おすすめの食べ方わらびもちなどの和菓子、スパイシーな料理、ブルーチーズ

個性が強く好き嫌いが分かれやすいはちみつです。ジンジャーブレッドやクセのあるチーズなど濃い味のものとよく合います。和菓子の黒みつの代わりに使うのもおすすめです。

コーヒーはちみつ

花の分類アカネ科
ほのかな酸味・苦味、コク
香りほのかなコーヒーの香り
琥珀色
その他の特徴採蜜できる時期が短く希少
おすすめの食べ方コーヒー、パン

コーヒーと合うのはもちろんですが、とくにアイスコーヒーがおすすめです。風味が引き立つので、シロップの代わりに使ってみましょう。

トチはちみつ

花の分類ムクロジ科
まろやかな甘さ、コク、うまみ、クセがない
香り上品かつ豊かなトチ特有の香り
淡い黄色
その他の特徴東北が主な産地
おすすめの食べ方クリームチーズ、マリネ、煮物、ホットケーキ、ヨーグルト

濃厚でうまみのある甘さながら、クセがなく幅広い使い方ができるはちみつです。

さくらはちみつ

花の分類バラ科
しっかりした甘さ
香り桜餅を思わせる和の香り
茶褐色
その他の特徴採蜜時期が短く希少
おすすめの食べ方ヨーグルト、バタートースト、バニラアイス

香りを楽しむなら乳製品と合わせるのがおすすめです。和の風味をプラスでき、新鮮な感覚を味わえるでしょう。

ニームはちみつ

花の分類センダン科
まったりとした甘味
香り生薬に近い香り
褐色
その他の特徴・野生のミツバチが採蜜するため希少性が高い
・栄養成分が豊富
おすすめの食べ方そのまま

ニームの木はインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」で使われてきた歴史があります。クセが強いため万人受けはしませんが、生薬やアイラウイスキーが好きな人にはおすすめです。

時期や産地によるはちみつの違い・百花蜜の選び方

ニホンミツバチが採取する百花蜜は産地や時期で味が異なります。次の表を参考に、時期や産地、含まれる花の種類をチェックしてみましょう。

時期産地主な花の種類
3~4月南日本れんげ・みかん
4月関東・関西さくら
5月寒冷地・山地トチ・りんご
6~8月寒冷地・山地アカシア・そば

なお、お盆あたりから天敵のスズメバチが出てくるので、採取量が減っていきます。

はちみつのおすすめな食べ方

風味や成分を重視するならそのまま食べるか、はちみつをダイレクトに感じやすい、ヨーグルトやホットケーキにかける食べ方がおすすめです。

クセのないはちみつは砂糖の代用品として料理にも使えます。砂糖10gと同等の甘味にしたいとき、はちみつは7~8gが目安です。ただし、はちみつによって甘さには違いがあるため、はじめて使うときは味見しながら調整しましょう。

はちみつの種類に関するQ&A

はちみつとメイプルシロップの違いは?

はちみつはミツバチが花から採取しますが、メイプルシロップは人の手によって樹液を採取したものです。

国産と外国産の違いは?

国産と外国産では品質基準の水分含有量が異なります。国産は23%以下、外国産は21%以下という基準なので、国産の方が比較的さっぱりとしていて粘度が低く、外国産の方が濃厚で味や香りが強い傾向にあります。

はちみつを選ぶとき気を付けることは?

純粋はちみつには花粉や植物が持つ成分が含まれるため、アレルギー症状が出ないとは限りません。症状が出るケースは少ないものの、気になる方は医師に相談しましょう。

はちみつのおすすめ商品

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この記事を書いた人

90年代生まれ。猫が大好きなのに猫を飼っていない人。食べ物も大好きで、家庭菜園が趣味ですが料理も栽培もなかなか上達しません。

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