にがりとは
にがり、使ったことはありますか?
豆腐作りなどで必須のにがりですが、そもそもにがりって何なのか詳しく知らない方も多いと思います。今回はにがりの気になる成分や効能、どうやってにがりは作られているのか、などご紹介します。
にがりとは
にがりとは、海水から塩を抽出する時にできる液体のことです。
海水煮詰めていくと、水分が蒸発し塩が固体となります。
この塩を取り除いたあとのドロドロとした透明の液体が「にがり」 です。
海水から食塩を除いた苦味たっぷりの液体。
ここには塩化マグネシウムや硫酸マグネシウム、塩化カリウムなどのミネラルが内包されています。
にがりに含まれる栄養素
さらにカルシウム、鉄、 亜鉛などからだの機能維持に不可欠なミネラル(微量鉄分)もタップリとふくまれています。
にがりには血漿中の成分比に近いバランスでミネラルが含まれているのが特徴です。
これらのミネラルは、他の食品やサプリメントからも摂取できますが、手軽でシンプル、バランスよく摂取するのにはにがりが最適と言えるでしょう。
にがりと言えば豆腐を固める際の使用が有名ですが、それ以外にも調味料として料理に使ったり、
健康維持の為にそのまま飲んだり、お風呂に入れたりと多様な使い方ができます。
にがりの使い方
にがりは以下の様に活用すれば、いつもの料理をより美味しくできるでしょう。
-ビーフシチュー、ビーフカレー、肉じゃが、しゃぶしゃぶなどの肉料理に-
にがりの成分マグネシウムには肉の浸透を促進する効果があります。
肉を煮込む際に、にがりを少量いれると、肉をより柔らかくできます。 また、肉のアクをしっかりと抜く事ができます。
にがりの使い方1 カレー・ビーフシチューに加える
・水1200cc
・にがり1.5cc(30滴)
にがりを水と一緒に入れて煮込むのがポイントです。
肉が柔らかくなり、コクが生まれて味わい深いカレーに仕上がります。
にがりの使い方2 味噌汁に加える
・ 水4カップ(800cc)4人分
・ にがり0.5cc(10滴)
ご飯や味噌汁、漬物、煮物などに数滴加えるとひと味ちがうコクとまろやかさが出ます。
素材の持つ旨みや甘味を引き立ててくれます。
具と同時ににがりを入れるのがポイントです。
にがりの使い方3 ご飯の炊飯に加える
・ 米3合
・水3カップ(600cc)
・にがり0.5cc(10滴)
ミネラルたっぷりでふっくらツヤツヤのご飯が炊けます。
お米の味が引き締めてくれる効果もあります。
にがりの使い方4 そのまま飲む
・水1カップ(200cc)
・にがり0.25cc(5滴)
水をコップに入れてにがりを5滴程度いれて食事の前後に一日3回飲みます。
(にがりの入れすぎやにがり水の飲み過ぎに注意しましょう。
にがりの使い方5 入浴剤に
・にがりコップ一杯くらい
にがりの主成分であるマグネシウムは天然の保湿成分です。
お風呂にコップ一杯のにがりを入れておくとお風呂上りの肌を乾燥から防いでくれ、お風呂を出た後も肌がしっとりしています。
*にがりは浴槽や風呂釜を傷める危険があるので、入浴にしようした後は水道水で充分に洗って下さい。
にがりの製造方法
にがりの製造は大きく分けて3つあります。
天日干
昔ながらの製法で、塩田に海水をくみ上げ、日に干した塩を作る際に塩と同時にできるにがりです。
天日干しで作られたにがりは硫酸マグネシウムが多く含まれており、苦味が強いのが特徴です。
釜茹
海水をくみ上げ、大きな釜などで煮詰めて作ります。
日本で作られているにがりのほとんどが、この製法で作られています。
逆浸透膜
海洋深層水などを作る際に使用する製法です。 海水を淡水化するときに逆浸透膜と言うフィルターを使います。
このフィルターを通ると、海水のあらゆる不純物を取り除くことができますが、同時にミネラル成分も取り除いてしまいますので逆浸透幕で作られた水は真水に近い状態になります。
そこで逆浸透膜で取れたにがりをこの真水に入れて海洋深層水を作っているのです。
つまり、にがり水なのです。但し、逆浸透膜で取れたにがりは海水を凝縮しているだけですので、塩分濃度(ナトリウム)の濃度が高く、にがりと言うよりも海水濃縮液、濃い塩水と言えます。
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