もち麦の賞味期限切れは食べられる?安全か確認する方法と保存のコツ

棚の奥から見つかった賞味期限切れのもち麦。「見た目は大丈夫そうだけど、これってまだ食べられるの?」と不安になったことはありませんか?
乾燥穀類であるもち麦は腐りにくい一方で、保存状態によっては風味や安全に食べられないこともあります。本記事では、もち麦の賞味期限切れが安全かどうかを見極めるためのチェックポイントを紹介。
さらに、未開封・開封後・炊いた後の保存目安や、劣化を防ぐ賢い保存術も詳しく解説します。もち麦を「捨てる?食べる?」と迷ったら、まずこの記事をチェックしてみてください。
もち麦の賞味期限切れは食べても大丈夫?

もち麦は賞味期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。ですが安全性には注意が必要です。
賞味期限とは、あくまで美味しく食べられる目安の期間を示すもので、未開封かつ指定の保存条件を守っていれば、その期間を過ぎてもすぐに健康被害が出るわけではありません。ただし、品質の保証はされなくなります。
たとえば、雑穀メーカーは「油脂の酸化が進む可能性がある」として、賞味期限切れのもち麦の摂取は控えるよう呼びかけています。乾燥しているため腐敗のリスクは低いものの、酸化による劣化には注意が必要です。
節約の気持ちはわかりますが、「捨てる勇気」が必要になる場面もあります。健康リスクと天秤にかけ、冷静に判断するのが賢明です。
参考:
消費者庁食品表示課, 『加工食品の表示に関する共通Q&A(第2集)』, 2011年(平成23年)4月改正版, 「消費期限又は賞味期限について」


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もち麦の賞味期限の目安

もち麦の劣化スピードは、保存状態によって大きく左右されます。
そのため、開封済みのもち麦の賞味期限に、未開封の基準は当てはまりません。ここでは以下の観点からもち麦の賞味期限について解説します。
- 未開封のもち麦の賞味期限
- 開封後のもち麦の賞味期限
- 炊いた(加熱済み)もち麦の賞味期限
それぞれ見ていきましょう。
未開封のもち麦の賞味期限
未開封のもち麦は、適切な環境で保存すれば、長期間おいしさと品質を保てます。
一般的に密封パックのもち麦は、常温で6か月から1年程度の賞味期限です。国産メーカーの多くは「直射日光を避け、湿度と温度の変化が少ない場所」での常温保存を推奨しています。乾燥しているもち麦でも湿気を吸ってしまうと、カビや虫の発生リスクが増すためです。
意外かもしれませんが、未開封のもち麦を冷蔵庫や冷凍庫で保存するのは、実はあまり良い方法とはいえません。低温にさらされると、もち麦のでんぷんが老化しやすくなり、食感や風味が損なわれる恐れがあるからです。未開封のもち麦の品質を保つには、常温保管が適しています。
とはいえ、家庭での保管環境が整っているかどうかも重要なポイントです。たとえば、室温が15℃以下、湿度60%以下の条件で保管できれば、たとえ賞味期限を多少過ぎても風味の劣化はゆるやかに進みます。
反対に、夏場の押し入れなど30℃を超えるような場所では適切に保存できません。温度と湿度のダブルパンチで、酸化や虫の発生が一気に進みます。
開封後のもち麦の賞味期限
開封後のもち麦は、空気や湿気に触れることで劣化が始まります。品質と安全性を保つには、開封後1〜2か月以内に使い切るのが理想的です。
もち麦は油脂分を微量に含んでおり、これが空気中の酸素と反応して酸化を起こします。酸化が進むと、風味が落ちるだけでなく、においにも変化が出る可能性があります。
消費者庁の「加工食品期限表示Q&A」でも、開封後は表示された賞味期限にかかわらず、できるだけ早く消費するよう推奨されています。
開封後のもち麦は、なるべく早く使い切るとよいでしょう。
参考:
消費者庁食品表示課, 『食品期限表示の設定のためのガイドライン』, 2025年(令和7年)3月, 「食品期限表示の設定のためのガイドライン」
炊いた(加熱済み)もち麦の賞味期限
炊いたもち麦は水分を多く含むため、未加熱の状態に比べて腐敗スピードが格段に早まります。家庭での保存目安は、冷蔵で2〜3日、冷凍で2〜3週間が安全なラインです。
特に炊き込みご飯のように、もち麦以外の材料と混ぜている場合は要注意です。ご飯粒の糖分が細菌の栄養源になりやすく、劣化が早まります。冷蔵でも2日以内に食べきるのがおすすめです。ちなみに筆者はもち麦を茹でたら粗熱を取って、以下のような密封できる容器で保存しています。

炊いたもち麦は長期間保存できないので、食べ切れる分だけ加熱しましょう。


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賞味期限切れのもち麦が安全か確認する方法

賞味期限切れのもち麦が安全か確認する方法は以下の3つです。
- 見た目をチェックする
- 異臭の有無をチェックする
- 食感や味の異常をチェックする
それぞれ見ていきましょう。
見た目をチェックする
もち麦を安全に食べるためには、見た目のチェックが第一歩です。変色やカビ、虫の痕跡がないかをしっかり確認し、少しでも異常があれば迷わず廃棄しましょう。
乾燥しているもち麦でも、油脂が酸化すると色が変わることがあります。通常は白っぽい色をしていますが、酸化が進むと黄土色や灰色がかってくることがあります。この変化は風味の劣化だけでなく、食味にも悪影響を与えます。
さらに深刻なのがカビの発生です。もち麦の表面に白や緑の綿のような物質が付着していたら、それはカビかもしれません。カビ毒を生成することがあり、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
未開封だからといって油断はできません。袋が破れていたり、製造時の密封が不完全だった場合、湿気が入り込んでカビや虫が発生することもあります。とくに注意したいのが、コクゾウムシなどの害虫です。
少しでも疑わしいと思ったら、もったいなくても使用を避けるのが安心です。まずは見た目のチェックで食べられないもち麦を選別しましょう。
異臭の有無をチェックする
もち麦の状態を見極めるうえで、においのチェックも欠かせません。油脂の酸化臭やカビ臭、酸っぱいにおいがした場合は、迷わず廃棄する判断が必要です。
酸化が進んだもち麦は、古くなった油のようなにおいを放ちます。これはいわゆる「油やけ臭」と呼ばれるにおいです。風味が劣化するだけでなく、体にも悪影響を及ぼすおそれがあります。
また、カビが繁殖している場合には、湿った土のような発酵臭がすることがあります。目に見えるカビがなくても、においだけで異常を察知できる場合もあるでしょう。
嗅覚は非常に優れた人間の危険察知機能です。「なんとなくおかしい」と感じた時点で、すでに食べない方がよいサインだと考えられます。少しでも違和感を覚えたら、もったいないと思わず使用を中止しましょう。
においのチェックは、もち麦の安全性を守るための最後の砦ともいえる確認手段です。視覚だけでなく、嗅覚も使って、総合的に判断しましょう。
食感や味の異常をチェックする
見た目やにおいに異常がなくても、食べないほうが良い場合もあります。炊いたもち麦の食感や味に異常がある場合も、食べるのは避けた方が安全です。硬すぎる、粘つく、苦味や酸味を感じるようであれば、迷わず廃棄を検討してください。
通常のもち麦は、炊き上がるとプチプチとした歯ごたえとほんのり甘みのある風味が特徴です。しかし、乾燥状態で品質が劣化していると、水を吸っても芯が残り、全体が硬く仕上がってしまうことがあります。こうした状態は見た目で判断しづらくても、食べてみると明らかに違和感を感じるはずです。
また、異常発酵やカビなどが進行していると、粘ついたり、舌に刺さるような酸味や苦味が出てくることがあります。これらは食品が傷んでいるサインであり、健康への悪影響があります。
食感や味の違和感は、見た目やにおいではわからない劣化の兆候を教えてくれる重要な手がかりです。少しでも「あれ?」と思ったら、ためらわずに処分しましょう。
もち麦を長期間保存するコツ

もち麦を長期間おいしく保存するためには、適切な保存容器の使用と温度管理が鍵となります。工夫次第で、劣化のスピードを大きく抑えられるでしょう。具体的なコツは以下の3つです。
- もち麦が劣化しにくい保存容器を選ぶ
- すぐに食べない分は冷蔵、冷凍保存する
- 一食分ずつ小分けにして保存する
それぞれ見ていきましょう。
もち麦が劣化しにくい保存容器を選ぶ
もち麦の風味と品質を長く保つためには、保存容器の選び方が非常に重要です。以下3つの条件を満たす容器が理想とされます。
- 遮光性
- 密閉性
- 防湿性
たとえば、ガラス製の密閉ジャーやステンレス缶は、酸素を通しにくく、におい移りも少ないため、もち麦の風味をしっかり守れます。また市販の小袋パッケージは開封せずにそのまま容器に立てて入れておくと、劣化を最小限に抑えられます。
乾燥剤(シリカゲル)や酸素吸収剤を同封するのもおすすめです。容器内の残留酸素を1%以下に保てれば、酸化を大幅に遅らせられます。筆者は以下の画像のように保存しています。

ペットボトルを使った簡易的な密閉方法もおすすめです。空のペットボトルに乾燥剤を入れ、キャップをしっかり締めて冷暗所に立てて保管すれば、2〜3か月ほどは風味をキープできます。
もち麦は湿気と空気から守るのが基本です。ちょっとした工夫で保存性がぐっと高まり、最後までおいしく使い切れます。
すぐに食べない分は冷蔵、冷凍保存する
もち麦をすぐに食べない分は、冷蔵や冷凍での保存がおすすめです。開封後、常温では1か月ほどしか風味が保てませんが、冷蔵なら約2か月、冷凍なら約6か月の保存が可能になります。
冷蔵保存では、温度が安定した野菜室(10℃前後)が適しています。この温度帯は結露のリスクが低く、湿気や虫の発生を防ぐのにも効果的です。使用後は袋の中の空気をしっかり抜き、庫内でも開閉が少ない場所に戻すことで、温度変化による結露や劣化を抑えられます。
一方、さらに長く保存したい場合は冷凍が最も安心です。もち麦のでんぷんは凍らせることで一時的に劣化しますが、浸水調理や加熱の際に元の状態に戻るため、食感への影響はごくわずかにとどまります。
冷凍保存のコツは、できるだけ薄く平らにして空気を抜いて密封することです。凍結効率が高まり、酸化や乾燥焼けも防げます。適切に冷凍すれば、半年ほどは風味と品質をしっかり維持できます。
もち麦をムダなく、最後までおいしく食べきるには、冷蔵・冷凍の使い分けが大切です。保存方法を工夫すれば、日々の食生活にも無理なく取り入れられます。
一食分ずつ小分けにして保存する
もち麦を保存する際は、一食分ずつ小分けにしておくと便利で効率的です。空気との接触面を減らして酸化を防ぐだけでなく、必要な分だけ取り出してすぐに使えるというメリットがあります。
乾燥もち麦なら1回分(約20g)ずつを小さなチャック付き袋に分けておくのがおすすめです。毎回の計量が不要になり、調理の時短にもつながります。保存時の空気との接触も最小限に抑えられるため、風味の劣化を防ぎやすくなります。
炊いたあとのもち麦も、ラップで薄く平らに包んでからフリーザーバッグにまとめて入れるとよいでしょう。このように平たく冷凍しておけば、必要な分だけ割って取り出せるため、無駄がなく、使い勝手も抜群です。
小分け保存は手間がかかるように見えて、実は長期的には管理も調理もラクになる賢い方法です。もち麦を常備するなら、ぜひ取り入れてみてください。

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もち麦は賞味期限切れでも状態次第で活用可能

もち麦は賞味期限を過ぎても、保存状態が良ければ活用できるケースがあります。賞味期限切れのもち麦を安全に食べるには、保存方法と状態チェックがポイントです。
乾燥したもち麦は水分活性が低く、腐敗の進行は比較的ゆるやかです。見た目や匂いに異常がなければ、食べられる可能性は十分あります。ただし、微量に含まれる油脂が酸化している場合は、外見やにおいでの判断が難しいことも。少しでも不安を感じたら、安全のために処分を選ぶのが賢明です。
開封後の保存は、密閉容器に入れて冷蔵するのが基本です。炊いたあとは冷蔵で2日以内、冷凍でも2週間以内を目安に消費するのが「安全第一」の守りどころとなります。
もち麦をムダなく安全に食べるために、保存と管理の工夫をぜひ日常に取り入れてみてください。

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