はちみつレモンの効果7選|効果を高めるタイミングや注意点も解説

「美容や健康のために、毎日の食習慣にちょっとした工夫を取り入れたい」と感じている方は少なくありません。そんな方におすすめしたいのが、甘酸っぱさが魅力的な「はちみつレモン」です。

はちみつレモンは、昔から家庭で親しまれてきた一方で、美容や健康に良い栄養成分を豊富に含んでおり、近年ますます注目を集めています。

この記事では、はちみつレモンの美容・健康効果と、効果を高めるタイミングや注意点について、わかりやすく解説します。

毎日の食卓に手軽に取り入れながら、無理なく健やかな毎日を目指すヒントとして、ぜひ最後までご覧ください。

もくじ

はちみつレモンの効果効能7選

はちみつレモンは、おいしいだけではなく、体にうれしい栄養素が詰まった食べ物です。
ここでは、具体的な働きや研究結果を交えてはちみつレモンの代表的な効果効能を7つご紹介します。

  • スポーツ時の栄養補給と疲労回復に
  • 免疫力アップで風邪予防に
  • 喉の痛みや咳の緩和に
  • 美肌・アンチエイジングに
  • ダイエットサポートに
  • 腸内環境を整え便秘改善に
  • リラックス効果で睡眠の質向上に

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

スポーツ時の栄養補給と疲労回復に

はちみつレモンは、運動後の栄養補給と疲労回復に最適です。

はちみつに含まれる糖分は体に吸収されやすく、効率よくエネルギー補給ができます。さらに、レモンに含まれるクエン酸が疲れをやわらげ、ビタミンCやポリフェノールが体の回復を穏やかにサポートしてくれます。

実際の研究でも、運動前のはちみつレモン水の摂取で、交感神経の活動量が上がり、集中力が持続する効果が示唆されました。また、別の研究でも、はちみつ入り飲料の摂取が疲労感の軽減に繋がりました。

よって、はちみつレモンは運動時のパフォーマンスを上げる食べ物としておすすめです。

参考:
蜂蜜の特性 とその利用 越後多嘉志(1977)
Vitamin C and Immune Function.Nutrients. Carr,A.C. (2017)
レモンの健康効果に関する研究の動向 堂本時夫(2013) 
運動中のレモン飲料摂取が自律神経活動動態に及ぼす影響 三宅義明(2013)

免疫力アップで風邪予防に

はちみつレモンは、免疫力を高め、風邪を予防するのに役立ちます。

その理由は、はちみつの抗菌作用によって、細菌やウイルスの増殖が抑えられるからです。さらに、レモンに豊富に含まれるビタミンCやポリフェノールが、病原体から体を守る力を高めてくれます。

実際の研究では、ビタミンCを1日200mg摂取することで免疫機能が最適化され、風邪の発症率が一般成人で約8%、強いストレス下では最大50%低下したと報告されています。

よって、寒い季節や体調を崩しやすい時期の習慣として、はちみつレモンを取り入れるのもおすすめです。

参考:
蜂蜜の特性 とその利用 越後多嘉志(1977) 
レモンの健康効果に関する研究の動向 堂本時夫(2013)
Vitamin C and Immune Function. Carr, A.C. (2017)

喉の痛みや咳の緩和に

はちみつレモンは、喉の痛みや咳をやわらげるのに役立ちます。

その理由は、はちみつが喉の粘膜に潤いを与えるとともに、抗菌作用で炎症や細菌の増殖を抑えるためです。さらに、レモンに含まれる成分が腫れや痛みを和らげ、声枯れや咳のケアにも効果があるとされています。

実際の臨床試験では、はちみつレモンスプレーがステロイド軟膏と同程度に喉の痛みをやわらげる効果が確認されています。

よって、乾燥しやすい季節や喉をよく使う日のケアには、はちみつレモンを取り入れるのがおすすめです。

参考:
蜂蜜の特性 とその利用 越後多嘉志(1977) 
Effects of honey-lemon spray on recurrent aphthous stomatitis comparing to Triamcinolone ointment; a randomized controlled clinical trial. Chandimala UR(2024)
Vitamin C and Immune Function. Carr, A.C. (2017)

美肌・アンチエイジングに

はちみつレモンは、肌の調子を整え、美肌やアンチエイジングをサポートするのに役立ちます。

その理由は、はちみつに含まれるビタミンB群やナイアシンが肌の代謝を促進し、うるおいを保つ働きがあるためです。また、レモンに豊富に含まれるビタミンCは、コラーゲンの生成を助けるとともに、メラニンの生成を抑える作用があり、シミやそばかすの予防にもつながります。

実際の研究では、ビタミンCの摂取により、皮膚の弾力性向上や紫外線による酸化ダメージの抑制といった美容効果が認められています。また、はちみつも、皮膚バリアの修復を助ける成分として、実際に化粧品・スキンケア分野での応用が進められています。

よって、はちみつレモンは、肌の健康のためのインナーケアとしてもおすすめです。


参考:
蜂蜜の特性 とその利用 越後多嘉志(1977) 
健康や美容のマストアイテム ―ビタミン C― 石神 昭人(2021)

ダイエットサポートに

ダイエット中に甘いものが欲しいときには、はちみつレモンがおすすめです。

はちみつは砂糖よりも血糖値の上昇が穏やかなため、脂肪がつきにくい作用が期待できます。また、レモンに含まれるクエン酸やポリフェノール、カリウムには、代謝を高め、脂肪の燃焼をサポートし、脂肪の蓄積を抑える働きがあります。

実際の実験では、砂糖を摂取したグループよりも、はちみつを摂取したグループの方が体重増加や脂肪蓄積が少ない結果が見られました。

このように、はちみつレモンは、健康的な体づくりをサポートする飲み物として非常におすすめです。

参考:
蜂蜜の特性 とその利用 越後多嘉志(1977) 
レモンの食後高脂血症抑制作用の検討 臼田美香(2004)

腸内環境を整え便秘改善に

はちみつレモンは、便秘を改善し腸内環境を整えたい方におすすめです。

はちみつに含まれるオリゴ糖は、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内フローラを整える働きがあります。さらに、レモンに豊富に含まれるクエン酸は消化を助け、ペクチンが腸の動きを活発にしてくれます。

実際の研究では、高齢者に1日10~20gのはちみつを摂取させた結果、便秘が改善し、排便回数の増加や便の硬さの改善が見られたと報告されています。

よって、はちみつレモンは腸内環境を整え、スムーズな排便やお腹の張りの改善に期待できるでしょう。

参考:
蜂蜜摂取による高齢者の便秘改善の効果 松戸典文(2018)
レモンの健康効果に関する研究の動向 堂本時夫(2013)

リラックス効果で睡眠の質向上に

はちみつレモンは、心身のリラックスを促し、快眠をサポートする飲み物としておすすめです。

はちみつに含まれるビタミンB群と糖分は、脳にエネルギーを供給し、安心感やリラックスを与えます。また、レモンに含まれる香り成分であるリモネンやビタミンCには、ストレスを和らげる働きがあります。

実際の研究では、リモネンを吸入した結果、ストレスホルモンが最大30%低下することが確認されています。

よって、はちみつレモンは心身をリラックスさせ、睡眠の質を向上させる効果が期待できるといえるでしょう。

参考:
蜂蜜の特性 とその利用 越後多嘉志(1977) 
Vitamin C and Immune Function. Carr, A.C. (2017)

はちみつレモンの効果を高めるタイミング3選

はちみつレモンの効果をしっかり実感するためには、「いつ飲むか」を意識することも大切です。はちみつやレモンに含まれる栄養素は体に吸収されやすく、摂るタイミングによって、より高い効果が期待できます。

ここでは、それぞれのタイミングがもたらす具体的なメリットと、効果的な取り入れ方について詳しくご紹介します。

朝に摂って健康的に

栄養素を吸収しやすい朝にはちみつレモンを取り入れると、以下の効果が高まります。

  • 免疫力アップ
  • 腸内環境改善
  • ダイエット効果

はちみつレモンを朝に摂ると、代謝が活発になり、脂肪燃焼や免疫力向上の効果が高まります。さらに、腸が活発に動き始め、自然な排便を促してくれるでしょう。

そのまま飲むだけでなく、ヨーグルトに添えたり、パンに塗ったりするのも朝にぴったりの楽しみ方としておすすめです。無理なく健康をサポートでき、1日を元気にスタートできます。

参考:
蜂蜜の特性 とその利用 越後多嘉志(1977) 
レモンの健康効果に関する研究の動向 堂本時夫(2013)
Vitamin C and Immune Function. Carr, A.C. (2017)

寝る前に摂って美肌・快眠に

はちみつレモンは夜に取り入れると、美肌効果や快眠サポート効果が高まります。

はちみつレモンは吸収効率が良く、寝る前に摂取するとリラックス効果が高まり、良質な睡眠をサポートします。また、レモンに含まれるビタミンCは、寝ている間に肌のコラーゲン生成を促進し、紫外線によるダメージを減らします。

レモンに含まれるソラレンは紫外線吸収作用を持ち、摂取後約2時間後にピークを迎えるため、日中に紫外線を多く吸収することがあります。よって、日中に飲むタイミングよりも夜に飲むのがおすすめです。

参考:
蜂蜜の特性 とその利用 越後多嘉志(1977) 
健康や美容のマストアイテム ―ビタミン C― 石神 昭人(2021)
Vitamin C and Immune Function. Carr, A.C. (2017)

取り入れたいタイミングで摂って効果的に

はちみつレモンは吸収が早いため、以下のような取り入れたいタイミングで飲むと効果が高まります。

  • スポーツ前後に飲んで疲労回復に
  • 休憩中に飲んでリラックスに
  • 喉が痛い時に飲んで痛みの緩和に

目的に合わせたタイミングではちみつレモンを取り入れることで、疲れや体の違和感を早く解消してくれます。はちみつレモンを日常的に取り入れて、おいしく健康をサポートしましょう。

なお、はちみつレモンの簡単な作り方やレシピについては、こちらの記事で詳しく紹介しております。ぜひ参考にしてみてください。

参考:
蜂蜜の特性 とその利用 越後多嘉志(1977) 
Effects of honey-lemon spray on recurrent aphthous stomatitis comparing to Triamcinolone ointment; a randomized controlled clinical trial. Chandimala UR(2024)

はちみつレモンを摂る際の注意点

はちみつレモンは、美容や健康をやさしくサポートしてくれる食べ物です。ただし、効果をしっかり得るためには、いくつか注意したいポイントがあります。

ここでは、はちみつレモンを取り入れるうえで意識しておきたい4つの注意点をご紹介します。

  • 摂りすぎないよう注意する
  • 継続してとるよう注意する
  • 熱くしないよう注意する
  • 素材選びに注意する

それぞれのポイントを押さえて、はちみつレモンをおいしく効果的に続けていきましょう。

摂りすぎないよう注意する

はちみつレモンは、美容や健康にうれしい効果が期待できる一方で、摂りすぎには注意が必要です。

特にはちみつは糖分を多く含むため、1日あたりレモンの輪切り2枚か大さじ1~2杯程度を目安にしましょう。血糖値が気になる方やダイエット中の方も、この範囲内で無理なく続けるのがおすすめです。

また、1歳未満の乳児には絶対に与えないようにしてください。これは、はちみつに含まれるボツリヌス菌による乳児ボツリヌス症のリスクがあるためです。

継続してとるよう注意する

はちみつレモンの効果をしっかり実感するためには、適量を継続的に摂取することが大切です。

特に、免疫力の向上や腸内環境の改善、美肌、ダイエットといった効果は、一度の摂取では効果がみられません。数週間〜数カ月の継続が必要です。実際の研究でも、腸内環境の改善には約4週間の継続的な摂取が必要と報告されています。

無理なく楽しみながら、毎日の習慣として取り入れることが、はちみつレモンの魅力を最大限に活かしましょう。

参考:蜂蜜摂取による高齢者の便秘改善の効果 松戸典文(2018)

熱くしないよう注意する

はちみつレモンをホットで楽しむ場合は、お湯の温度に注意が必要です。

はちみつに含まれる酵素や、レモンのビタミンCは熱に弱く、80℃を超えると栄養素が壊れてしまう可能性があります。そのため、お湯は80℃以下のぬるめの温度がおすすめです。

温かいはちみつレモンは、心も体もリラックスさせてくれます。栄養をしっかり活かすためにも、温度に気を配っておいしく取り入れましょう。

参考:
L-アスコルビン酸の安定性に及ぼす加熱の温度と時間の影響 髙橋秀子
蜂蜜の品質に関する研究(第1報)蜂蜜酵素の安定性 越後多嘉志

素材選びに注意する

はちみつレモンの効果をしっかり引き出すためには、使用する素材の品質にこだわることが大切です。

レモンは、皮ごと使うことが多いため、無農薬や農薬不使用と表示されたものを選ぶのがおすすめです。レモンの皮には、リモネンやフラボノイドといった抗酸化成分が豊富に含まれており、免疫力の向上や老化予防に役立つとされています。

はちみつは、純粋はちみつを選ぶことが基本です。市販品の中には加糖されたものもあり、人工甘味料や糖類が加えられていると、本来の抗酸化作用や抗菌作用が弱まってしまうことがあります。

素材にこだわることで、はちみつレモンの持つ栄養をより効率よく取り入れることができ、健康や美容への効果を最大限に高めることができるでしょう。

はちみつレモンの効果に関するQ&A

はちみつレモンは毎日飲んでも大丈夫ですか?

基本的には毎日飲んでも問題ありませんが、1日大さじ1〜2杯程度の適量を守ることが大切です。糖分が多いため、摂りすぎには注意しましょう。

はちみつレモンの一日の摂取量はどれくらいですか?

レモンの輪切り1〜2枚分(はちみつ大さじ1〜2程度)が目安とされています。この量であれば、健康効果を得ながら糖分の過剰摂取も避けられます。

どれくらい続けると効果を実感できますか?

のどの傷みや疲労回復、リラックス効果はすぐに感じやすいです。しかし、腸内環境の改善や美肌、免疫サポートなどは、数週間〜数カ月の継続的な摂取によって実感しやすくなります。

はちみつレモンはいつ飲むと効果的ですか?

はちみつレモンは、目的によって飲むタイミングを変えるのがおすすめです。
朝は代謝や腸の働きを助け、夜はリラックスや美肌に効果があります。運動前後や喉の不調時にも飲むと即効性があり効果的です。

はちみつレモンのお湯割りはどんな効果があるのですか?

お湯で割ったはちみつレモンは、リラックス効果だけでなく喉の乾燥や痛みをやわらげる効果も期待できます。栄養素を損なわないよう、80℃以下のぬるめのお湯で作るのがおすすめです。

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この記事を書いた人

農業と栄養について学んだ知識を活かし、食や暮らしに関する記事を執筆中。趣味は家庭菜園とお菓子作り。子どものために作ったおやつを、つい自分が食べすぎてしまうのが最近の悩みです。

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