1日に何回も便が出る人は病気?うんちの回数が急に増えた時の対策

最近、1日に何回もトイレに行くことが増えて、困っていませんか?うんちの回数が急に増えると「これって普通のことなのかな」「病気のサインじゃないのかな」と気になる人も多いでしょう。
この記事では、1日に何回も便が出る人には、どんな病気の可能性があるのかをわかりやすく説明します。健康的な便の特徴や、食べ物や生活習慣で腸の調子を整えるコツもご紹介。
この記事を読めば、うんちに関する不安が少し楽になり、体の調子をよくするヒントが見つかるはずです。ぜひ参考にしてみてください!
1日に何回も便が出る人は病気?
1日に何度も便が出る場合、腸が活性化して調子が良くなっている可能性と、体調不良や病気になっている可能性があります。
不安になるほど便の回数や量が多い場合は、病気の可能性を考えるのがおすすめです。ここでは1日に何回も出る便について以下の観点から解説します。
- 1日に何度も便が出る原因
- 腹痛や血便を伴う場合は注意
それぞれ見ていきましょう
1日に何度も便が出る原因
1日に何度も便が出る原因には、健康的な要因と病的な要因があります。
健康的な要因は食物繊維の多い食事や香辛料の多い刺激物の摂取です。うんこが健康的に良く出る人の特徴として、腸の動きが活発なことも挙げられます。
病的な要因はストレスや生活習慣の乱れなどです。腹痛を伴い排便回数が増える可能性があります。また免疫力の低下によりウイルスや細菌に感染すれば、下痢によって排便回数が増えるでしょう。
1日に何度も便が出る場合、食生活やストレス、感染症などさまざまな原因が考えられます。症状が続く場合は、医療機関へ早めに受診するのがおすすめです。
参考:順天堂医学 生活習慣病と消化器疾患 生活習慣と排便異常
腹痛や血便を伴う場合は注意
腹痛や血便がある場合は、体の異常を知らせるサインかもしれません。腹痛や血便は腸や消化器に問題が起きたときに現れることがあります。そのため早めの対処が大切です。
症状が軽い場合でも、放置することで病気が進行する可能性があります。特に血便が出る際は、腸のどこかに出血があるため注意が必要です。
血液が鮮やかな赤色の場合は肛門や直腸付近からの出血、黒っぽいタール便の場合は胃や十二指腸からの出血が疑われます。
腹痛や血便がある場合は軽く考えず、早めに医療機関を受診しましょう。診察時には、便の色や量、症状が始まったタイミングなどを医師に伝えると、より正確な診断が可能になります。
排便の回数が増える病気
排便の回数が増えてきたときに心配なのが、「命にかかわる病気なのではないか?」ということ。単にお腹の調子が悪いのか、それとも医療機関の受診が必要な病気なのか、うんちの回数が多い時ってどんな時なのか、そこの見極めが肝心です。
排便の回数が増える、下痢の症状があるといった場合に考えられる病気には、次のようなものがあります。
可能性のある病気 | 特徴的な症状 |
---|---|
感染性胃腸炎 | 下痢、発熱、嘔吐など |
潰瘍性大腸炎 | 腹痛、下痢、粘血便、下血、倦怠感、貧血、発熱、体重減少 |
クローン病 | 腹痛、下痢、下血、貧血、発熱、体重減少 |
虫垂炎 | 腹痛、下痢、発熱、嘔吐、食欲低下 |
大腸がん | 下痢と便秘を繰り返す(中高年になってから急に症状が出た場合に注意)、血便、めまいや動悸、残便感、便が細くなる |
過敏性腸症候群 | 下痢、便秘、お腹の張り、腹痛 |
それぞれ見ていきましょう。
感染性胃腸炎
感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌によって胃や腸が炎症を起こす病気です。食べ物や水、感染者との接触を介して病原体が体内に入ることで発症します。
特にノロウイルスは冬に多く見られ、感染力が高いウイルスです。また、子どもや高齢者は免疫力が弱いため、重症化する可能性があります。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎の特徴は、突然の嘔吐、激しい下痢、腹痛などです。学校や職場で集団感染が発生しやすく、調理をする人が感染すると食品を通じて広がることもあります。
また加熱が不十分な卵や鶏肉はサルモネラ菌の感染源です。サルモネラ菌による感染性胃腸炎も、腹痛や発熱を伴う下痢を引き起こします。
感染性胃腸炎は、誰にでも起こり得る身近な病気です。普段から手洗いを徹底し、食品を十分に加熱すると予防になります。症状が重い場合や脱水症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症が起きる病気です。下痢や血便などの症状が現れます。
この病気の原因だと考えられているのは、免疫の異常です。免疫が過剰に反応し、大腸の粘膜を傷つけているとされています。
遺伝や環境の影響も関連があるとされていますが、完全な原因はまだ解明されていません。再発と寛解を繰り返すため、長期的な治療と管理が必要です。
血便が出て病院を受診した結果、潰瘍性大腸炎と診断されることがあります。重症化すると大腸全体が深く損傷し、大腸の切除手術が必要になることもあるので注意が必要です。
潰瘍性大腸炎は原因が特定しきれていない病気ですが、適切な治療で症状を抑えることはできます。定期的に医師の診察を受け、薬を正しく使い、生活習慣を見直すことで再発を防ぎやすくなるでしょう。
血便や長期間の腹痛などの症状がある場合は、早めに病院で診察を受けるのがおすすめです。
クローン病
クローン病は、消化管に慢性的な炎症を引き起こす病気です。主に小腸や大腸に症状が現れますが、消化管全体に影響を及ぼすこともあります。
クローン病は免疫が消化管の細胞を攻撃し、炎症を引き起こすのが主な症状です。症状や原因不明である点が潰瘍性大腸炎と似ています。
しかしクローン病は発生場所が口から肛門までの消化管すべてで発症し、治療法が異なる部分もある病気です。そのため潰瘍性大腸炎とは分けて考える必要があります。
悪化する「再燃」と症状が治まる「寛解」を繰り返し、重症化すると手術が必要です。クローン病は、長期間にわたる治療と生活管理が必要な病気です。
しかし、適切な治療を受ければ症状を抑えられます。腹痛や下痢が続く場合や、便に血が混じる場合は、早めに病院を受診しましょう。
虫垂炎
虫垂炎は、盲腸の一部である虫垂に炎症が起きる病気です。虫垂の中が詰まることで細菌が繁殖し、炎症が起こります。詰まりの原因は便や異物、リンパ組織の腫れなどです。
放置すると虫垂が破れて炎症が広がり、腹膜炎やその他の合併症を引き起こす可能性があります。虫垂炎では初めにお腹全体がぼんやりと痛むことが多いです。その後、数時間から1日ほどで痛みが右下腹部に集中します。
以前は虫垂炎になると盲腸を切除するのが一般的でした。ですが最近では不要な手術や手術後の合併症を避けるため、抗生剤による治療が注目されています。
手術しないで済むので、お腹を傷つけない治療が可能です。虫垂炎は早期に対応すれば、重症化しにくい傾向があります。右下腹部の痛みや発熱、吐き気などがある場合は、できるだけ早く病院を受診するとよいでしょう。
大腸がん
大腸がんは、大腸の内側にできるがんです。初期症状はほとんどありません。しかし病気が進行すると治療が難しくなるため、早期発見が重要となります。
大腸がんの発症リスクには、食生活や生活習慣、遺伝的要因が係しています。特に、野菜や果物をあまり食べず、赤身肉や加工肉を多く食べる人はリスクが高いとされています。
また、喫煙、飲酒、運動不足、肥満も関係があるようです。国立がん研究センターのデータによれば、大腸がんは中高年に多く発生しています。
各自治体では40歳以上の人を対象に年1回の定期検診を実施しています。対象となる方は受診するのがおすすめです。
定期健診で大腸がんを早期に発見できれば、内視鏡手術だけで治療できる場合があります。検診を受けていない人では、発見時に進行しており、手術と化学療法が必要になることもあるでしょう。
特に家族に大腸がんになった人がいる場合は、大腸がんのリスクが高まります。40歳になったら年1回の定期健診で、大腸がんの早期発見に努めてみてください。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)は、腸が過敏になる病気です。日本では約5~10%の人が過敏性腸症候群に悩んでいるとされています。
症状の特徴は排便後に痛みや不快感が和らぐ、痛みを感じた後に排便回数が増えるなどです。また過敏性腸症候群は症状の種類により以下の4つのタイプに分けられます。
- 下痢型…腹痛を伴う下痢を繰り返す
- 便秘型…便秘が慢性化する
- 交代型…下痢と便秘を数日間繰り返す
- 4 分類不能型…4 上記のいずれにも分類できないもの
過敏性腸症候群は命に関わるものではありません。しかし日常生活に支障をきたすため、適切な対策が必要です。
過敏性腸症候群と自律神経
過敏性腸症候群には、自律神経の乱れが関係しているとされています。そのため過敏性腸症候群の症状緩和には、生活習慣の改善やストレスの軽減が大切です。
過敏性腸症候群は、腸がストレスや生活環境の変化に過剰に反応することで症状が現れる傾向があります。
以前は「お腹が弱い体質」と諦められることもありました。しかし現在では症状を軽減する方法が、ある程度解明されています。
具体的には腸のはたらきを支配している自律神経のバランスを意識すると良いでしょう。
自律神経には興奮するようなシーンで優位になる「交感神経」とリラックスするシーンで優位になる「副交感神経」があります。自律神経のバランスが取れていれば身体のサイクルが整い、腸も正常なリズムではたらくのです。
交感神経 | 副交感神経 | |
---|---|---|
優位になる場面 | ・激しい運動をする ・精神的に興奮する | ・のんびり過ごす ・睡眠をとる |
関係する精神状態 | ・怒り、不快感 ・緊張、不安 | ・安らぎ ・平穏 |
はたらき | ・心拍数を上げる ・呼吸の回数を増やす | ・心身をリラックスさせる |
優位になると腸のはたらきは | ・抑制される | ・活発化する |
優位になりやすい時間帯 | ・日中 | ・夜間 |
精神的なストレスを受け続けたり不規則な生活を送ったりしていると、副交感神経がうまくはたらかず交感神経ばかりが優位になります。その結果、下痢や腹痛などの症状につながってしまうことに。
さらに腸内フローラの状態、生活習慣、遺伝的なものなどが複雑に影響して、過敏性腸症候群の症状が出ると考えられています。
過敏性腸症候群と診断された場合は生活習慣を改善し、ストレスを減らしていくことが大切です。
理想的な便と改善が必要な便(回数・色・形・におい)
自分の便について正常なのか異常なのかわからない、という方は、回数・色・形などのポイントを次の表で確認してみてください。
理想的な便 | 改善が必要な便 | |
---|---|---|
便の回数 | 個人差があるが、 1日1~2回から3日に1回まで (スッキリと出ている) | 個人差があるが、 ・4日以上便がでない状態 ・1日4回~5回以上便が出る (残便感がある) |
便の色 | 黄色~黄土色 | 茶色~黒色(便秘、悪玉菌が多い) コールタールのような黒 (病気の可能性が高い) |
便の形 | バナナ状 | コロコロ、カチカチ、ベタベタ 日によって形状が違う |
便のにおい | あまりにおわない | 悪臭がある |
回数だけでなく、においや血がついていないかといった点もチェックして、可能であれば日記をつけてみると良いでしょう。受診の目安になります。
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うんちの回数が急に増えた時の対策
うんちの回数が急に増えた時は医師に相談するのがおすすめです。排便回数をコントロールする薬を出してもらえるかもしれません。
また普段の生活習慣や、食習慣も重要です。ここではお腹が弱いことに悩む方に心がけていただきたい生活習慣や食習慣をご紹介します。
① 食習慣
食事は1日3食を決まった時間に摂り、間食はしないのが基本です。
嗜好品の摂りすぎも過敏性腸症候群の発症の原因となるといわれているので、アルコールやカフェイン、ニコチンなどもなるべく控えるようにしましょう。
積極的にとりたい食材:
食物繊維の豊富な食材(野菜や果物、海藻など)
発酵食品(ヨーグルトや漬物など)
避けたい食材:
唐辛子など、腸粘膜を刺激する香辛料
② 運動
適度な運動も腸のはたらきと自律神経を整えるのに有効とされています。
中でもウォーキングは脳のストレスを減らすことがわかっているそうです。
1日30分以上を目安に歩く習慣をつけるとよいでしょう。
③ 睡眠
睡眠不足はそれ自体がストレスとなり、自律神経を乱します。
夜眠る前はパソコンやスマートフォンから離れ、リラックスして入眠できるようにしましょう。
ぬるめのお風呂に入るのもおすすめです。
④ ストレス
ストレスは腸内環境を悪化させる要因のひとつとされています。
お腹の調子が悪いときには、心や身体に無理がかかっていないかどうかを見つめなおしてみましょう。特に次のような癖のある方はストレスを感じやすいので注意です。
- 完璧主義で100%の出来を目指してしまう
- 他人に言われたことやどう思われているかが気になる
- 過去の失敗を責め続けてしまう
- まだ起こっていないことに対して不安になる
考え方を変えるのはなかなか難しいものですが、気持ちを楽にもつようにし、受けてしまったストレスが溜まらないように自分なりのストレス解消法を見つけましょう。
お腹の調子を整える薬&サプリメント
お腹の不調を薬で完治させるのは困難です。ですが症状を抑えることはできるとされています。
排便の回数が多くて日常生活に支障がでている、排便の回数が多いことがストレスになっているという方は、医療機関で相談してみましょう。
市販薬の長期利用は、副作用の可能性があるためおすすめできません。薬は医師の管理の下、使用しましょう。
過敏になっているお腹を穏やかな状態に戻すために、腸内環境を意識することも方法のひとつです。
食物繊維や発酵食品、オリゴ糖などを積極的に摂取するほか、乳酸菌などのサプリメントを利用して腸内の善玉菌を増やすのもいいでしょう。

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